政府や東電、または自治体から停電時への注意や呼びかけがない。停電してからだと周知のしようもないのになぜしないのか甚だ疑問である。
家電をつかいすぎてブレーカーが落ちた経験はあるだろうか?もし、オーブンや暖房をつけたままブレーカーが落ちた場合、その電化製品をそのままにしておいてはブレーカーをあげてもまた落ちてしまう。いちど、ブレーカーが落ちた原因の電化製品を止めなくてはならない。
同じことは無計画停電にも言える。各家庭や職場、工場で電力を必要とし、電気が足りなくなり予期せぬ停電に見舞われた場合、その電力が足りなくなった原因をそのままに電気を通電させてもまた落ちてしまう。日中の人々の活動時間帯に電力が足りなくなって停電をすると、通電、寸電を繰り返し、結局停電してしまうことが予想される。つまり停電をすると電力供給量に余裕がでる時間帯になるまで復旧ができなくなる可能性がある。各家庭でエアコンや冷蔵庫がつけっぱなしであった場合、通電と同時に上がりすぎた室内や庫内の温度をさげるべく一斉にエアコンや冷蔵庫が作動する。停電に見舞われたひとが情報を得るためにテレビやパソコン、携帯などの情報端末が通電と同時に集中的に使われ、また停電することになる・・・。
だから、電力が逼迫して落ちた場合は不要不急の電化製品などは予め電源から隔離しておくことが重要なはずである。・・・と思うのだが、公式なアナウンスが無い。どうしたわけだろう??これじゃ原発事故のときの対応と同じで対応が後手にまわってしまう。パニックになってからでは遅いのに、なぜ不安を煽ってはいけないという義をえない建前のために実を失うのか。このような事故はおきないものとして想定もせず、想定外を繰り返えすのは受け入れがたい。きちんとリスクアセスメントしようぜ。
東電が発表している東京電力管内の電力実績を見る限り、その発表が正確であり、最大供給量も正確であるならば、そう遠からぬ時期に電力の需要が供給可能最大量を超えるのは火を見るより明らかだ。
kuippa.sakura.ne.jp/denki.php
上のリンクページ内で時間帯別、曜日別に電力実績をプログラムくんが随時集計している。このようなパターンで今後も推移をすると、水曜日~木曜日の13:00~16:00で電力が足りなくなることが予想される。経営者などは危機管理の一環として消費ピークを考慮し、リスクヘッジしたほうがいいのではなかろうか。オフピークに遊ばせてピークに停電を食らうようでは、まずいだろう。
知人のあいだで、停電おきたら何がおきんの?という話しをしていたら、「まだ余裕のある今ぐらいの時期に停電しておいたほうがいい」という人もいた。たしかに、供給量に少しでも余裕がある今の時期の16時代とかなら、住民をストレステストに晒す価値はあるかもしれない。木曜日の16時とかならまだいいシナリオだ。これが学生が夏休みにはいったころの13時とかだと、これから気温もあがって、午後の仕事も始まる時間帯、エレベーター内に閉じ込めが発生しまくりとなり人命に関わる事態になりかねない。銀行業務も相場も止まる。気温がさがりはじめる夕暮れ時刻まで電力需要は下がらず気温も下がらない。直帰の裁量がないサラリーマンたちがなんとか会社にもどろうとする諦めきれない時間帯で交通も大渋滞。ほんとうに最悪のシナリオ。
停電については、停電中の対応さえ周知されていれば、停電からの復旧は早いかもしれないので、ぜひ、停電したらどのような対応を我々はとるべきなのかという指導を公式にアナウスいただきたい。冷蔵庫あけるなとか・・・。そんな生活の知恵レベルでいいから・・・。
あと、要望があったので非公式東電APIの機能追加をおこなっておきました。
kuippa.sakura.ne.jp/denkiapi.php
説明はうえのページをみてください。
http://kuippa.sakura.ne.jp/api_jyuyo.php?type=todaymax&max=5300
こんな感じで本日の最大電力実績を返してくれます。max省略時には使用量を、max指定時には%で返します。