昨日はZoom飲みなるものに、きゅうりやらパイナップルとして参加しました。Snapcamera面白いね。
さてさて、ご時世がらどこでも話題になるのはコロナ。
Zoom飲みでは同じフロアでコロナ陽性が出たとか、仕事は新薬治験周りだったり、中国の方だったり、世界中あちらこちらの情報が入ってくるひととか、いろんな属性の人が参加してました。途中、エレクトーンやピアノ演奏が披露されたりして、なんていうか、いよいよ世界が変わってきたなと感じます。
引きこもり気質で外出したい欲求とか、人としゃべりたい欲求がほとんどない自分としては、たとえ首都圏がロックアウトされようとあまり気にならないのですが、そうじゃない人たちの無理やり在宅ワークを強いられたストレスは相当なもののようで、普段の日常をむりくりオンライン上に遷都しはじめています。
流行りのZoomだって何年も前からあったし、Skypeの複数人参加のテレカンとかは前からあった。今思えばZoomのだいぶ先を行ってたGoogle hang outがサービスを終了したのすらもはや昔のこと。オンラインでセッションをするYamahaのNETDUETTOですら数年前。
でも、今おきているのは、新しいもの好きのギークの間ではなく、なんていうかキャズムを無理くり超えさせられた人たちが使っている感。おじさんから普通の奥様がたまでつかっている。
そしてことここに来てもそのキャズムを未だに超えさせることができないだろうなという人たちがいるのも容易に想像ついてしまう。そんな人や組織とデジタル遷都をはじめた人たちのあいだにある深そうな溝。
小学校の先生が自分で動画を作成してオンラインで授業を再開する中国とかと、PDF化すら難しい日本の学校。日本でさえここで開いた溝はコロナ禍が終わったあとにも深い深い傷跡になりそうだなと思いました。
カースト制度のような身分制や職業、出生地での差別などは歴史を見ていくと疫病などの伝染を契機として人々が行動変容し、その結果、様式だけが残ったものも多くあります。高貴な方にはお声をかけてはいけないとか、御簾の向こう側だとか、お内裏とか、触れるな寄るなとか。結局は伝染病対策に起因してそうですよね。
ウイルスの物理学的な封じ込めに失敗した今、ウイルスが移動や増殖するのは生きている宿主によってのみなので、ウイルスを生物学的に封じ込めるには今回は宿主である人間を封じ込めなければいけない。中国南京ではいまは外から来たひとに防護服を着せて隔離期間を設けているのだとか。
隔離や分離をされた人間はどうなるか。
都市をロックアウトして、どうなったらそれを解除でき、解除するとどうなるか。
封じ込めに成功した地域はどのように振る舞うようになるだろうか。
封じ込めに成功した後、その様式はのこるだろうか??
超正統派ユダヤ教が他の市民との接触を避けるのはどうしてだろうか。
イスラム教が豚を不浄なものとする戒律をもつのは、豚の寄生虫の有鉤条虫と関係があるのだろうか。
仏教伝来とともに広がった天然痘。牛痘に感染していれば疱瘡にかからないのと、牛が神聖な動物とあつかわれることには関連があるのだろうか。
日本に手洗いの文化、手水舎を神社におくようになった原因の疫病はなんだったのだろうか。日本人がお辞儀で挨拶、土足厳禁などがあったりするのはなんでだろうか。
ワクチンや薬はできるのだろうか。
最悪のケースは? 予想されるケースは?
封じ込めに成功したとされる中国の強肩ぶりはすごい。日本やアメリカでは真似できない。成功すれば最大効率。一党独裁の足の早いところ。もし失敗しても軌道修正が早ければ生き残れる。失敗も成功もでかい。
他方、全員が同じでなければ誰かは生き残るので全滅は避けられる。
間違ったとしても大きくは間違わない、それが多様性を容認した側の社会の強み。
環境が大きく変化し未来予測が困難で、何が成功だかわからない状況においては、絶滅を避けるためには全員が同じことをしないほうが生存確率はあがる。やっちゃダメなこと。失敗が共有さえできていれば。
最悪を人類の滅亡とすると、今回のCOVID-19では人類は絶滅はしない。
世界中に広がった人類、多様な社会制度の国を持ち、人種も様々、医療へのアクセスも違う。疫学的な死亡率に差がではじめている。既にてんでバラバラ。こうやったら感染するとか、死亡リスクがあがるという情報の共有もできている。
次には悪いケースはわずかな人類だけが生き残り文明維持ができなくなること。アステカやインカは外から持ち込まれた天然痘のパンデミックにより滅びたと言ってもいいですが、本などで知識の固定化が進んだ現代では世界中から近代文明がセットバックするほどのインパクトは悪いケースでも12%代の致死率の今回ではおきない。
その次に悪いケースは国や社会秩序の減耗、消失。今回の場合ここなのかなと。大きな大学病院の医療班からやられ、警察や消防にも感染者がでている。セオドア・ルーズベルト原子力空母で集団感染がでれば、抑止プレゼンスにも影響がでる。
コロナ騒動前から勃発していた中国アメリカ覇権争いにコロナ禍が重なり、かなり大きな国でさえも対応を間違えるとその秩序を失う可能性がでてきます。危機を脱したとする中国でさえも安泰ではなく、経済を蒸かせば再流入発生は抑えられない。中国が封じ込めするのにつかったように、人がいつどこにいったか完璧に管理される社会がくるのだろうか。北朝鮮のようにドアに釘を打って、宿主ごと処してしまう社会がくるのだろうか。どうなるか。
内閣が変わる程度、政府が変わる程度、社会統治制度が変わる程度。いろいろあるが、今回発生している失業者数や、これから発生する感染者の再爆発を考えればどこの国やEUのような連合同盟は形をかえてもおかしくない。
アフターコロナ。いったい何がおきるのだろう。
だが、それが訪れるのはどんなに早くとも数年先であろう。
人類が封じ込めに成功したウイルスはいままでに天然痘しかない。
天然痘 → 天然痘ウイルスが原因。日本では6世紀半ば仏教伝来と伴に。1980年に撲滅宣言。
ペスト(黒死病plague) → ペスト菌が原因1348-1420に大流行。2000年以降でも約6万人感染5千人死亡。
コレラ → コレラ菌が原因。1817-1823に大流行。現代では脅威度が下がり日本では三類感染症。
スペインかぜ → H1N1亜型インフルエンザウイルス1918-1920に大流行。第一次世界大戦を終わらせた。
新型コロナ → COVID-19、SARS-CoV-2ウイルス。2019から武漢肺炎として流行以降世界に伝播。
ウイルス原因の大流行は短くとも数年単位でみなければいけなさそうだ。
ほか参考
街中で体温検査 「新規感染者ゼロの街」新型コロナ封じ込め徹底する中国・南京を歩く
creators.yahoo.co.jp/takeuchiryo/0200056742
徹底した隔離政策が街に賑わいを取り戻した 新型コロナウイルスを封じ込めた中国・南京の今
creators.yahoo.co.jp/takeuchiryo/0200060330