おれてきSTAP細胞4月まとめ


笹井氏の会見を見て、個人的には謎に思っていたところがいろいろ回答されてて結構すっきりした。例え寄せ木のいくつかのブロックが抜けても論文のほうが筋がとおってると思っていたのだが、やっぱり与太より、数段しくりくる。確度も高い。
でも、冒頭のエクスキューズの多さをみて大人だなーと思った。
ま、そんなわけでみなさん飽きてるとおもうけど、非科学的にまとめてみた。

 

STAP現象
├現象はよくわかんないから発表者に注目
│  └小保方
│    ├割烹着→正直怖かったですは正直な感想
│    ├私大理系だから→学閥原理主義
│    ├AO入試→ペーパーテスト至上主義
│    ├リケジョお姫様扱い←嫉み
│    ├若くして偉業←妬み
│    ├女性の活躍→ジェンダー問題
│    ├謝罪会見
│    │├こりゃまずい←急性ストレス障害出てます
│    │├私は信じるよ→同情的
│    │├許した→上から目線
│    │├許せない→女の涙にトラウマ派
│    │└許されない→地獄の業火に焼かれるべきものである
│    ├不適切な関係が→ゲスリング部
│    └守護霊!→宗教
│
├現象に注目
│  ├万能性獲得がすごい
│  │  ├iPSとかとの比較←行き過ぎた感
│  │  └再生医療分野→お金の匂い
│  ├追実験←いきなりヒト細胞をやってる奴らが居る…
│  ├詳細なプロトコールなど→今回は騒動に巻き込まれたせいで科学的な部分が停滞
│  └細胞外刺激による惹起がすごい→専門家たちは冷静だが混乱中
│      ├ストレスによるエピジェネティクス的な変質なのか?←素直な疑問
│      ├未解明の幹細胞のセレクションなんじゃないか→Muse細胞などのスクリーニング?
│      └さらに未知の何か←もうお手上げ
│
├論文に注目
│  ├問題点が指摘される
│  │  ├博士論文が発掘される←どう考えても黒歴史
│  │  │  ├研究室の卒業生まで炎上←流れ弾全弾被弾
│  │  │  └日本の博士量産問題→あまり議論されず
│  │  ├取り間違えだ→本人談
│  │  ├データを纏めたり体系だてたりが苦手なヒトだ→愚かさに理由はない
│  │  ├捏造だ
│  │  │  ├小保方プロデュースだ→佐村河内派
│  │  │  ├裏幕がいるに違いない→2時間ドラマ派
│  │  │  ├証拠を出すんだ→刑事ドラマ派
│  │  │  ├奴が犯人だ→頭脳はほげほげで体は子供
│  │  │  └実験が不正
│  │  │    ├ES細胞/TS細胞他の幹細胞とすり替え混同があったのでは←笹井氏による反論
│  │  │    ├実験すらしてないのでは→空想実験ノート
│  │  │    │├実験ノート数冊って←君仕事で最近何冊ノート書いた?
│  │  │    │└成功200回ありえない!←生命化学の実験したことねぇだろ…
│  │  │    ├死滅細胞による多能性マーカーの自家蛍光←笹井氏による反論
│  │  │    ├偽陽性で説明がつく←なにそれ妖精?
│  │  │    └データをいじくったのでは←その後のそれを証明するための実験はまるっとできないね
│  │  │  
│  │  └取り下げる?
│  │    ├著者達→今の騒ぎがからは開放されるかもね?
│  │    ├小保方、バカンティ→諸々の権利を失う
│  │    ├追実験をする科学者→追実験をする論拠や予算を失う
│  │    ├ライバル→発見者になれるチャンス
│  │    ├医療・創薬→理論環境の変化により発生しうる経営上の問題を先送りできる
│  │    └Nature誌→論文を重要な発見として一般公開に指定したまま
│  │
│  ├ネットの纏めなどでみた→専門外のヒトの大量流入
│  └論文上の不備は看過できない→専門外だけど科学者←まっとうな反応だけれども集まりすぎ
│
└組織に注目
  ├理研
  │  ├理研コンツェルン←GHQにより解体された財閥
  │  ├わかめスープ←理研ビタミン
  │  └理研の人たちが理研”筑波”ですとかいうのをみた
  │
  ├総合科学技術会議/特定国立研究開発法人
  │  ├スター研究者→日本も研究者を世界標準の待遇をできるようにしよう←頓挫
  │  ├若手研究者育成問題→ほとんどが死ぬようなストレスを与えて生き残ったやつが万能社員だ←ブラック
  │  └税金の無駄ぁー←ロングタームを公助しなかったらなんのための徴税か
  └メディア
    ├報道の質→びっくりするレベル
    ├記者会見などでの質問の質→うわーww
    └有名ブロガーによるありやなしや論→結局ただの悪口、ひどいなー、ひどいなー

個人的にはその後の関連実験がどのように分担されていたのかがわかっただけで、確度は数段あがる。
世間の考えているSTAP細胞というものと、発表者達が伝えたかったSTAP現象というものに、相当の齟齬があったのは確かだが、やはり、この細胞外の刺激によるリプログラミングを考えた時に、刺激惹起というのは確かに有力な仮説であると思う。

 

仮説に戻ってしまったのは残念だが、それはいたしかたのないことだ。だが、Natureが取り下げておらず、本人も取り下げるつもりがないものに対して、取り下げろと世論を形成し圧力をかけるのは科学ではなく政治的な振る舞いであるように感ずる。

もし、反証する仮説やデータがあるのであれば反論の論文を書けばよいのであって、無いことを証明する悪魔の証明とは根本的に次元が異なる。ES細胞との混入であるとするならば、混入したときにどのような振る舞いをするかは実験が可能である。またMuse細胞なのではないかという仮説があるならば、それも実験をすることは可能だ。それらの体系建てた論立ても実験もされていない論については、結論は待ちたい。

細胞外刺激によって、遺伝子に変質変様がおきているのかいないのか、それとも、もともと確率的に混在しているものが効率よくセレクションするための手段として細胞外刺激があるのかというのは、現段階では判断を得ない。多能性マーカーが蛍光することを考えると一言でスクリーニングといってしまうのはどうかなと思うが、生後1週間のマウスを使わないと再現できないとというコツが、…気になる。
ストレスと表現されているが、DNAメチル化されたフタがぶち壊わされるなんらかの機構があるか、もしくは、例えば成長ホルモンや酵素などの少量の何かが固定していた分化のためのフタの材料とか器具を細胞外からの環境ストレスで壊わせるからなのか。ぶっちゃけさっぱりわからない。でも、多能性マーカーとかLiveビューイングとか、そういう観測技術が向上したおかげで、いままで未知であったここにも何かが見つかる可能性もあるし、そこに着想し根気よく実験をされた小保方氏には敬意を評したい。

 

論文には何箇所かケチがついたようだけれども、あくまで個人の感想だが、それでも凄いなと思う。そして論文もケチがついているところ以外にも可能性を潰すために実にいろいろな実験をこの仮説立証のためにしている。

 

だけど、本人会見を見る限り、どう見ても心療内科医の出番だと思うので、ちょっとゴシップを振り払うために、海外とかで静養が必要なんじゃないかなと思いました。研究者が研究以外のところで、足元すくわれる現実とか不幸でしかないよね。

 

STAP細胞論文に関する笹井芳樹副センター長の会見時の資料について
www.riken.jp/pr/topics/2014/20140416_1/

 


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