いまさら一票の格差もんだい


1票の格差 最大で4.77倍だという。
www3.nhk.or.jp/news/html/20130705/k10015816661000.html

東京都は1086万6907人で5議席を争い、鳥取県の48万3734人で1議席を争う。
単純計算で一票あたり差は4.77倍なのかもしれないがそれは一票の「格差」を正確に示す倍率だろうか?

 

2010年の同参議院議員選挙の結果から考えてみたい。
seiji.yahoo.co.jp/guide/election/sangiin2010/list/tokyo/index.html
東京都で落選者に投票した人間の数は、1,516,299である。(総得票数の24.86%)
当選者に投票した人間の数は4,581,468である。
総得票数は6,097,767

 
鳥取県で落選者に投票した人間の数は、153,333(総得票数の49.18%)
当選者に投票した人間の数は158,445
総得票数は311,778

 
東京都の死に票の数は151万で鳥取の活票の数は16万…。
無駄になった票は国会では一票にも数えられないわけで、これは倍率で表わすことができる格差なんでしょうか?

 

 

東京都の当選者の得票数平均は916,294で他方落選者の得票数平均は79,805。
東京都で当選するためには鳥取の5.78倍の得票数を得なければならないことがわかる。
ちなみに東京都で落選した次点候補の得票数で鳥取県の当選したものより得票数がおおかったものは3名いる。
55万票、30万票、20万票をそれぞれ獲得して東京では落選している。東京都で当選するためには最低でも656,029を獲得しなければならない。

 
当落の票数を比率に直すと東京都では92:8
対して鳥取は51:49

 
東京では如実に落選者の得票率がひくい。これは東京に泡沫候補が集中して平均をさげているということもあるので、泡沫候補の影響を取り除くために諸派と無所属を合計値からはずして、落選者の得票数平均を出し直してみる。200,169となった。なんということだ。鳥取県の当選者の得票数より東京の政党所属の落選者平均のほうが多いではないか・・・。

 
間接民主制の欠点をいまさらあげつらうつもりも地方を揶揄するつもりもないけれども、名前の連呼合戦だけの近代日本の選挙ルールというものは票の平均格差以前の問題。アホみたいなルールでもうまく回ってる間は問題ないけど、日本が政治が政治が機能してないとかいわれて久しいんだからなんとかしたらいいのにねぇ。

 
4増4減とかネット選挙解禁とかがあるだけまだあれなのかな。
庶民なんで、ほどよく期待してほどよく絶望します。

 


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