こんにちは! 紅茶屋の地震講座のお時間が今日もやってまいりました。
巨大地震の発生が高まるにつれ地球潮汐の影響と比較的大きなき規模の地震の相関度が高まるという報告が防災科学技術研究所の田中佐千子研究員よりあったとの報が朝日新聞デジタル版でありました。
www.asahi.com/science/update/1218/TKY201212170924.html
東日本大震災を引き起こした断層のある長さ500キロ、幅200キロの地域で、1976~2011年に起きたマグニチュード(M)5.0以上の地震約500回分を分析した。
76年から約25年間は引力と地震の発生に関連はなかった。しかし、東日本大震災が起きる前の3千日間では相関関係がみられ、引力による力が断層の動く方向に強く働く時間帯に地震が起こりやすくなっていた。
2004年や07年に起きたスマトラ沖地震でも、地震が近づくほど同じような傾向が見られた。田中さんは「巨大地震が近づいてプレートにひずみがたまると、わずかな力が『引き金』になると考えられる」と話す。
これを見て、「とんでも」じゃなかったのかと、ネット界隈では驚きの声があがっているようですが、驚きも何も311以降の地震の発生と潮汐を可視化すればかなり相関があることがわかります。自分でグラフにしてみたところ(http://kuippa.com/choui.php)すこし遅行しているようだったので、潮の移動平均と地震放出エネルギーの合計値を出してみたところかなりどんぴしゃなデータが帰って来ました。
ここらへん、なんでこうなるのかについては、
地震発生における地球潮汐の影響 -数値シミュレーションによるアプローチ- 鶴岡 弘、大竹 政和
わたしが見たところ、ここらへんの論文が詳しかったです。
そんで、データ・セットはかなり細かく下処理をしているのですが、肝心の予測の部分は当たらないようにすげぇー適当につくった地震予知サービスがあります。
その名も「懲役4年禁錮6年」です。
nazono.com/
うえの予知サービスは「とんでも」ですが、裏にはちゃんとしたデータ群とそれをjsonで返すサービスがいます。多分、私のような素人でもその気になればそれなりの精度のものはつくれそうな予感はあるのですが怖いのでやりません。
webAPIとして利用できる状態になっているので、こういうデータ・セットにして返してくれとか、こういうSQL投げてーという要望がありましたらぜひともお声がけください。
さて、話題はすこし変わります。
このレポートを発表した防災科学技術研究所ですが、NIEDという略称があります。NIEDで思い出したのだけど、最近ここから出てくるデータが面白くて先日ちょっと眺めていました。
12/7~8ぐらいにNIED F-net 【広域地域地震観測網】とかがこんなんになってて、
www.fnet.bosai.go.jp/waveform/view.php?plot=1hour&code=WTR&comp=Z&tm=2012120819&LANG=ja
NIED のHi-net 【高感度地震観測網】の波形もなんか変なことになってたから、次の潮汐が重なる、12/14と15あたりをなんかあるんじゃないかとドキドキしながら過ごしていた次第です。
ここらへんのグラフおもしろかったのでそのうちここにもアップするかもしれません。
何も無かったから書けるんですけど。
つぎの満潮はちょうど28-29日のころですね。では ( ゚ё゚)ノ ごきげんよう