調布のつつじヶ丘で陥没事故がおきたらしい。
www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20201018/1000055145.html
幅5メートルほどの穴で、ヘリコプターの動画を見ると大きく空間が開け地下に水が溜まっているのが見える。
こういうときこそドローン撮影すればいいのに・・・。
ちょうど直下、地下30mで外郭環状道路の大型掘削機シールドマシン「みどりんぐ」が掘り進めていたようです。 東京都調布市東つつじケ丘2丁目
tokyo-gaikan-project.com/progressmap/?code=3
18日の調布での道路陥没。外環の地下トンネル計画線(赤線)を示した航空図(国土交通省東京外かく環状国道事務所)に陥没地点を重ねてみると、工事中のトンネルの真上にあたることが分かる。黄色は陸上の都市計画線。図の右下方向が北。t.co/lZ7dwJV6Tf pic.twitter.com/ApFM9cWmq2— 上川瀬名 (@Yokohama_Geo) October 18, 2020
なるほど、GoogleMapと重ねてみた。
ネクスコのホームページにある地図は 縮尺も方位もN北の地図じゃないので、目でレイヤーを重ねると、みどりんぐに近いところで起きた事故であろうことがわかる。まぁだからNEXCOが事故対応しているんだろうけどね。
博多駅前道路陥没事故や東急直通線新横浜トンネルなどの地下鉄工事など、たまに崩落があるけれど、今回の事故は近場に住んでいることもあり比較的土地勘がある場所だったので、あー、ここらへん武蔵野台地のヘリだからその関係もあるんじゃないかと国土地理院の起伏地図をひらいてみた。
ブラタモリ風にいうと、高低差。
じつにきれいな河岸段丘が見えますね。
↓ この中央付近の十字のばってん付近が崩落事故現場。
河岸段丘とは、河川が侵食した地形のこと。
武蔵野台地が終わるこのあたりは、「はけ」とか「まいまいず」とか井戸を掘らずとも湧水がわくので縄文時代からの遺跡が多く出る。
3つの筋の右側が、仙川。左側のくっきりした崖線があるのが野川。
野川のほうが大きな川でたまに洪水警報がでたりしますね。
仙川は今ではほとんど流れておらず、うちの近くでは暗渠になってしまって上にマンションや家が立ったりしています・・・ね。
右上は井の頭公園かな。
で、この問題となっている十字印から始まる筋は、三鷹市民には馴染みがありませんが、入間川という川らしいです。
もっと引きでみるとこんな感じ。南側におおきな崖線をつくってるのが多摩川です。右上は神田川と善福寺川かな?
入間川の上流部は東八道路のあたりまで伸びているように見えますが、ここらへんに今は湧き水スポットはなかったと思うので現代では深大寺の御池のあたりまで湧水高度が下ってるのかもしれません。
何万年もかけ河川が侵食した谷底にやわらかな堆積土が地表を覆い、地下を流れる伏流水にかわったのでしょう。地下水脈が流れるところに既に大きな空洞ができていたのかわかりませんが水脈と喧嘩しちゃったようですね。
シールド工法だから落盤事故でもないかぎり上が抜けることはないですが、地下30mぐらいであれば、銀座線が渋谷では階上数階のところに出たり、四谷や春日で上の階を地下鉄が走るような感じで、地下を進んでたつもりが、谷でひょっこりはんしちゃったのかもしれませんね。地下30mの世界では地表ではなく、岩盤層から堆積層へと。
しかし、このヘリ、実に縄文遺跡出そうですね・・・。古代人にはめっちゃ住みやすそうです。もう、出てるのかな?
野川と仙川に挟まれた、武蔵野メソポタミアをつくるならここらだな。などと、地図をみながら思ってました。なんか遺跡でてこないかな。