地震観測の模式的な仕組みについて、この短くて完結な動画を御覧ください。
書かれているStuckポイント、プレートをロックする”ひっかかり”ポイントは、アスペリティなどと言われます。このひっかかり部分が巨大な地震をおこします。地震の空白域は、このアスペリティがなく、スムースに地盤が入り込んだか、もしくは現在チャージしているかのどちらかだと考えられます。リミットブレイクすると地震がおこります。
今回は、いくつかの学術的に纏められたデータをさらに抜粋してみていきます。考察を控えめにデータ抜粋に努めます。次のエントリーで地震の空白域のマークしてみたいとおもいます。
TOHOKU, JAPAN Earthquake – 2011 March 11
Preliminary Data and Related Links
www.iris.edu/news/events/japan2011/
3.11東北沖地震の余震の震源地分布と、日本を取り巻くプレートの位置。日本は4つのプレートの上にのっている。今回のプレート境界面での震源の深さは20~40Kmに集中する。
Recent Earthquake Teachable Moments
www.iris.edu/hq/retm
■23 slide Powerpoint presentation (zipped ppt/animation 4.21 MB / pdf 2.91 MB)
www.iris.edu/hq/files/programs/education_and_outreach/retm/tm_110311_japan/110311japan.zip
このパワーポイントはかなりよくまとめられています。(英語です)
日本のまわりでどこで地震がおきているかを表した図。色は震源地の深度。
上の図のマークされている部分の断面図。地震の震源の深さがプレートの境界面でおきていることがわかる。
内陸ほど震源地が深くなる。
こちらは過去の震源がどこであったかを模式化した図
Aftershock Animation – Penn State
Seismicity Animations, Fault Rupture Model, etc. of the Great 2011 Tohoku-oki Earthquake Sequence
eqseis.geosc.psu.edu/~cammon/Japan2011EQ/
こちらは1973からの震源のプロット
これでどの地域で地震が”まだ”おきていないかわかりますね。
1968年の十勝沖地震は十勝沖というにはあまりに東北沖に近いので重要参考性を鑑み、今回の抜粋対象とする。
1968 Tokachi-oki (Japan) Earthquake
www.iris.edu/seismo/quakes/1968tokachi-oki/
Summary of 1968 Tokachi-oki Earthquake (1973): A two-page
www.iris.edu/seismo/quakes/1968tokachi-oki/Tokachi-okiEQ_Summary.pdf
1968 5/16 01:04 UTC 40.99N 143.25E mb=5.7
1968 5/16 06:36 UTC 41.12N 143.01E mb=5.6
1968 5/16 08:58 UTC 41.48N 142.73E mb=5.5
1968 5/16 10:39 UTC 41.59N 142.79E Mw=7.8
1968 5/16 16:13 UTC 39.82N 143.59E mb=5.6
1968 5/16 18:43 UTC 40.79N 142.13E mb=5.8
1968 5/16 20:22 UTC 41.48N 142.68E mb=5.6
1968 5/16 23:04 UTC 39.88N 143.22E M=7.2
1968 5/17 13:02 UTC 41.49N 142.86E mb=5.5
1968年の十勝沖地震の地震発生域。
ちなみに今回の地震震源地とエネルギー規模を模式化したアニメーションは当方が作った下記からもみることができます。
kuippa.sakura.ne.jp/quakes.php
今回、999の震源地までプロットしたままにできるようにプログラムを変更しておきましたので、見て見てください。(ただしマシンスペックに大きく影響をうけます)
ピンバック: 1968年からの地震空白域 | ここは3.11後の日本