裕福層だとか格差がどうこう


年の瀬に格差が格差がと叫ぶものありて、日本は格差がひろがっているのだそうな。

日本が富裕層人口の増加でアメリカ抜き初めて世界一に(2016年対前年比)、アベノミクスで格差拡大

アベノミクスを早くやめさせなければ、貧困と格差は拡大するばかりです。
ameblo.jp/kokkoippan/entry-12233028623.html

 

 

なんとも難儀な話しです。

世界の上位1%、10%の人口がアメリカを日本が増加率でぬいてなんとやら、それっていいことじゃないのかねぇとのんきにおもってしまうのであります。主義主張はいろいろあっていいとおもうので、同じ引用元からいくつかのグラフを引用しておきます。

 

Global Wealth Report 2016
www.credit-suisse.com/ch/en/about-us/research/research-institute/publications.html

 

日本が裕福になるためにはそもそもの金持ちの人口も増やさないとね・・・。5000万ドル以上もってる人の人口がイタリア以下、台湾並だよ。

 

2016年は日本の富がおおきく増えました。が、まぁ為替の問題です。ドル建てでみてるからってだけだよね。

 

 

日本は家計の部門でも1位の増加率。ま、為替。

 

で、格差がひろがっているのか狭まっているのかは今回はおいておいて、

世界の各家庭ごとの保有資産割合を国別で気になった所をピックアップしていきましょう。

 

これが日本です。100万以下の資産をもつ割合が10%ぐらいいます。年齢コホートないとわからないですが、ちょっと気になりますね。それよりも特徴的なのが1000万円~1億円の資産をもつ層の多さ。そしてその層と比較して1億以上のスーパーリッチ層の少なさがきになりますね。累進課税が効いているというよりは、それ以上を持つひとは政治団体をつくったりキャピタルフライトをしちゃう動機にあるのかもしれませんね。

 

で、同じような構造になっているシンガポール。こちらは日本をモデルに教育に投資をおこない、一人あたりのGDPで日本をぬいて燦然と輝く近代化を遂げた国家であります。日本よりは「格差」がありそうです。

 

で、気になるのが中国。

0.2%しかいない超裕福層は日本からみると信じられないようなお金持ちだったりする。最初にあげた図からみてもわかるとおり、5000万ドル以上もっている人口は数でみると日本の4~5倍もいるのに割合でみると0.2%しかいない。

蓄財もできていない貧困層の割合はとてもおおく、格差というよりも貧困が深刻。このマスの貧困層が中間層に移行するのか、中間層がまた貧困層におちるのかで国の明暗がわかれる。高齢化という速度でみると日本より深刻。

 

人口ボーナスという点で期待があつまるインドと、なぜかそれと同じような構成になってしまっていて、日本と政治的には急接近中のロシア。

おなじような構成になっているのが興味深い。多分中間層が今後中国なみに増えるのだと思う。

 

アベノミクス?

なんだろうね?

 

 

 

www.kantei.go.jp/jp/headline/seichosenryaku/sanbonnoya.html

結果からみるに、3本の矢のうち、第一の矢、第二の矢はよく効いたとおもいます。

ただ、第三の矢は正直及第点以下かな?

国内設備投資はまだ本営大発表ですら「回復の兆し」であり、成果の果実にまでたどりついたとはいいがたいです。

っちゅうか、言いたいのだけど、この第三の矢だけ、政策じゃなくて戦略なんだよね。

1本目、2本目は矢。
でも、3本目はどこを目指すかという的であって、矢ではない。
じゃ、矢はなんだ?規制緩和か??

せめて、矢にしていれば今は結果としてだいぶ違ったのかもしれないけれども、規制緩和にすると新自由主義がどうこうとアレルギーを持つひとも多いので、矢ではなく的になっちゃったんでしょうね。真の実力を発揮できる社会だってw

 

吾輩の真の実力はまだまだこれからぞ!

 

変身を残したボスみたいだね。

多分、それって何が人々をモチベートさせるかだけだとおもうけども。

 

 

みなさまなにとぞよい年の瀬を。

 


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