(書評)雑多なあれこれ


(漫画)アップルシード 作:士郎正宗

攻殻機動隊の作者、士郎正宗の古い漫画。90年台。
強化外骨格とか人工知能(AI)が政治をしたり判事をしたりする社会とか、スパコンの性能がゲイツ級とか、そういう細かな設定が微に入り細に入り、とてもよく練られているSF漫画。SFファンには楽しい。この時代独特の行き過ぎた設定。たぶん練られすぎていてあらかたのひとを振り落とす勢い。最近のライトな奴に慣れてる人には難しいかも。

 

これと設定資料集をセットでamazonマケプレに出品したらデンマークから注文が入った…。
2キロあるのに送料が1,234円で計算されてて、amazonのカスタマセンターに「何かの間違いじゃねぇの?」って聞いたら、「安心してください、はいてますよ海外発送に規定はありません(意訳)」と言われて、泡吹いた。1,000円で送んなきゃいけないのかー。誰だい?海外発送可能にチェックいれて商品を作成したのは。
民間外交だとおもって発送することにした。船便だったら足でないで送れるかな。

ついでのおまけセット巻。hyper noteという設定資料集。設定読んでも難しいね!

 

 

[新版]ブルー・オーシャン戦略―――競争のない世界を創造する (Harvard Business Review Press)
W・チャン・キム (著), レネ・モボルニュ (著)

2015/9/4に10年ぶりの新版がでたというので読んだ。
この本が出た当初からブルーオーシャンだのレッドオーシャンだのこの10年で言い古されてきたのでおおよそ皆様御存知の内容ではあると思うが。まぁ、なんというか、特に新しい発見や気づきはなかった。
足すもの足して引くもの引いて差別化していこうぜぃってことぐらいか。
ハーバードビジネスレビュー本らしく、ケーススタディがいっぱい。日本の企業も多く取り上げられているよ。
なんというか基礎教養?

 

ビジネスエリートの「これはすごい!」を集めた 外資系投資銀行のエクセル仕事術---数字力が一気に高まる基本スキル 著:熊野 整

元モルガン・スタンレー証券だった人が書かれた本。
いくつか、ふんふんと納得するところと、納得しないところがあった。

 

「マクロ組むんじゃねぇ」→

反省。町内のお祭りの会計とかをやっているのだが、もうめんどくさすぎる!なんなのこの見たこともないような勘定科目!ってブチ切れてついカッとなってマクロを組んで以来それをつかっているのだけれども、確かに誰もメンテナンスできないので引き継げない。でもなー、関数程度のブックにしたところで、エクセルを使っている時点でメンテナンスできる人はいないんだよね。
マクロについては、時と場合と対象物の量だと思うんだよね。プログラムのほうが人によっては可視性も保守性も処理性能も高いこともあるし。
最近はマクロを書くとエクセルの拡張子が変わってしまうので、あまりゴテゴテしているものをマクロで書こうとも思わないけれども、実務を理解したOLが自分で使う用に書いたマクロはそこらのプログラマの制作物だの、コンサルだのの提案の数百倍は価値があると思うので一概に否定はしたくないな。マクロやプログラムを書かないとできないことは多い。特に反復継続するようなものでは効率が全然違う。

「綺麗なフォントを使え!例えばMS P ゴシック」→
( ゚д゚)ふぁっ!???
綺麗なフォントを使えというのには同意だが、「P」つまりプロポーショナルフォントはダメじゃね?
字幅が数字や文字の内容で変わってしまうからだ。これは可変幅字種である。可変幅ではアスキーアートが書けないではないか!
いや、それは冗談だが、Pフォントだと大きな桁の数字になると幅が違ってくるのでこの主張には賛成できない。
MS Pは字種で幅にあまり違いがないフォントだが、桁が重要な金融系だったら桁幅重要なんじゃないかな?
幅が違ったら見落とさない?

不思議に思ったので、Pフォントをつかってエクセルで見てみたのだが、数字はフォント幅に違いがないようになっていた。へー。
でも、ま、これはフォントデザインの賢さに助けられているだけなのでPのつかない「MS ゴシック」にすべきだと感じたよ。MS PゴシックもMS P明朝も数字は等幅フォントでデザインしてるんだね。知らなかった。

数字はカンマで区切る→
そうだね大切。百万から先の数字はカンマで読むのでカンマないと幾らだかわかんない。キロだとかメガ的な扱いでも。小数点についての記述はなかったんだけど、エクセルは見た目丸めて返すので、カンマと少数点のところはクイックアクセスにいれておきたい。有効数字2桁とかって、規定してもいいんではないかな。わい化学あがりなのでつい基本有効数字は2桁。

単位は単位だけの列に書こう→
これをやるのは見積書とか請求書ぐらいだなー。紅茶を「g」とか「kg」で商品は「ヶ」とか。単位混在って別のミスをひきおこすので普通はありえないし。普段はセルの書式設定→ユーザー定義で書いてます。「ヶ」とか「個」とかはね。

数字の入らないところはN/Aいれとけ→
これなー…。
たまに、一覧性をたかめるために「-」をいれることはあるけれど、プログラム書く身としては勘弁してほしいなー。空白値なのかnullなのか、0なのかでデータとしては意味がまったく変わってくるので、文字列のN/Aを入れられると困っちゃう。だいたい数式エラーになるじゃない。書式設定とかで回避できない?うーーん。
エクセルのヘルプを見てみたら=NA()を使えってさ。=IFERROR(A2/A3,NA()) とか =IFERROR(A2/A3,”-“) とか、ちょっとめんどくさいけど、手打ちでN/Aを打つよりはこっちのがまだいいかな。

エクセルをメールに添付しない→
LANとかに置いてURLで共有しろってことらしいのだけど、これもなー。同時編集のものについてはgitとかで管理していない限りメールでデッドコピー版を作っておくことはある程度緩やかなバックアップになるんだよね。とくに対外的な資料の場合。編集をだれにどこまで許して、衝突の頻度やマージの大変さとかの問題じゃないっすかね?

入力した数字は青、計算してでてきた数字は黒→
これ超大切。「プログラムに直値を入れるな」っていう基本にも通じるんだけど、入力で設定された数字は青で書けという原則はもっと広く共有されるべきだとおもう。って、自分もやるようになったのはこの数年なんだけれども。ほんと、手入力の数字は青!

その他→
ショートカットのあれこれが乗ってたけど、クイックアクセスツールバーとかつかわんのかな?アイコン右クリックで出てくるやつ。クイックアクセスのほうが楽じゃない?なんか反対意見ばっかりみたいになっちゃったけど、会社勤めの人は必読書にしてもいいんじゃないかなって思ったよ。こっから社内のエクセリング規約とかつくったらいいんじゃねぇかな

 


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