新型コロナウイルスの空気感染と換気


最前線の現場で汗を流してくれている方、昼夜を惜しんで研究をしてくれている方々のおかげで、脅威に対して日々新しい知見がたまりつつある。
デルタ株以前では「3密を避ける」が新型コロナ対策の肝であったが、感染者からのウイルス放出量も感染に必要なウイルス量も少ないデルタ株の趨勢が流行の主流になると、対策もアップデートする必要があるようだ。

Airborne transmission of respiratory viruses
science.sciencemag.org/content/373/6558/eabd9149

コロナウイルス感染は飛沫感染が主で空気感染はしないものと考えられてきたが、水疱瘡並みの実行再生算数を示すようになり、ここにきて空気感染の定義にも手をつっこんで見直しが必要となったそうだ。

下痢や嘔吐、発熱を起こすノロウイルス感染症という病気がある。
ノロウイルスは感染に必要なウイルスの数(ウイルス力価)が非常に少ないことでも知られている。感染者が残した吐瀉物などを掃除しただけで感染する。汚物が残されているわけでもないのにトイレを共同利用などすることでも感染するのだが、この対策で有効なのがトイレを流すときはトイレのフタを締めてから流すことだ。というのも、トイレのフタを閉めずに水を流すと、非常に細かい粒子が舞い上がり30分程度トイレ内に滞留する。これが原因でトイレを利用した人が感染するというわけだ。

さて、新型コロナウイルスのときに、なぜノロウイルスの話しをしているかというと、この空気力学(流体力学)に則った細かい粒子の振る舞いをコロナウイルスでも意識することが必要になってきたからである。デルタ株においても、ウイルス力価が下がり、非常に小さな空気中に滞留するコロイドを吸い込むことで、感染を成立させることがわかってきた。

ノロウイルスの場合、腸管の細胞に感染し、そこで増えるため嘔吐や下痢という症状につながる。コロナウイルスの場合は、上気道(喉)や下気道(肺)に感染するために、咽頭痛や肺炎を引き起こす。

感染者の唾液による飛沫であれば、肺の奥深くの細胞に感染を成立させることは難しい。
飛沫のみを考えた場合、実際に必要なソーシャルディスタンスはわずか20cmで、咳をしたときでさえ50cmということだ。
だかそれが100μmのちいさな飛沫になると、2メートルのソーシャルディスタンスを必要だったわけだ。そしてさらに小さな5μm以下の微細飛沫になると、飛沫が小さすぎて自重で落下しない空気中を漂うほこりのようなものになる。そうなると、重要なのは距離ではなく、その空間における飛沫の存在確率。吸い込む確率となる。

ウイルスを含んだ飛沫を吸い込む確率を下げる方法は簡単で、その空間にウイルスを吐き出す人を招かないこと、ウイルスを吐き出す人の口にマスクをさせ飛び散る量をへらすこと、吸い込まないひようにマスクをすること。そして、換気をすることである。換気がされない空間ではひたすら空間中のウイルスは増え続けることになり、感染をしないというのが難しくなるのだ。

肺胞、気管支、喉頭、口腔から吐き出されたエアロゾルはその大きさが5μmだと地べたに落下するのに33分かかり、それが1μmになると12時間以上空気中にとどまることになる。

さてさて、誰にも会っていないのに感染したというニュースが多くなってくると思うが、5μmの微細飛沫からの感染を考慮しなければいけない場合は、数十分前にそこに居た人とのソーシャルディスタンスを考えなければいけなくなったわけだ。誰も居なくても使い古された空気を使いまわしてたら感染するということだ。

飲食店では机や椅子についているからと手指消毒やアルコールスプレーによる表面消毒が感染症対策としてなされているが、コロナウイルスが感染するのは上気道と下気道。指先や胃から感染するわけではない。

もちろん、指先についたウイルスを目や鼻、口にもっていくことで、そこから呼吸に乗って感染することがあるので、手洗いは非常に重要だ。だが、まだ空気中を漂ってるのに、机を拭けば消毒が完了するわけではない。

感染者うちメガネをしている人の割合には有意に差があるそうだ。これも目から涙腺を通って鼻腔に流れたウイルスが呼吸によってエアロゾル化して下気道にはいるためなんていう推測がなりたつ。

喋ることにより放出されるエアロゾルを考えられると黙食が有効となるだろう。
食事中はしゃべるなという昔ながらの日本のマナー、挨拶は握手ではなくお辞儀、家で靴を脱ぐ、人があつまる神社などには手水場がある、などなど、もともとアジア圏の土着病なのであるから、なんてことはない、昔しながらの知恵は現代でもやくにたつ。

換気と二酸化炭素センサー

さて、今そこにいない人とのソーシャルディスタンス。非常に難しいように思えるかもしれないが、なんのことはない二酸化炭素センサーを使えばすぐ解決する。

人間は酸素を吸って二酸化炭素を吐き出す。吐き出した二酸化炭素はすぐに拡散するが、そこが換気の悪い密室の場合、その空間の濃度はあがっていく。密閉された車などで長時間ドライブなどをすると眠気を覚えるのはなにも退屈だからというだけでなく、二酸化炭素濃度があがっているのだ。会議で眠くなるのも部長の話しが退屈なのではなく、二酸化炭素濃度があがっているからだ。

二酸化炭素センサーはうちのお店でも仕入れ取り扱うようにしている

ポケットCO2センサープロ

item.rakuten.co.jp/hagurachaya/co2lite-627/
item.rakuten.co.jp/hagurachaya/co2pro-628/

当初はパソコンで使えなかったので、USBキャプチャとか質問とかしてブラウザで動くようにもしたら、先生がAPIを公開していただけるようになった。ありがとうございます!

あと、その他にも自分でも複数台買って試したのだが、5000円程度で販売されている二酸化炭素センサーの中には二酸化炭素センサーなんかそもそも積んでいないものも多くある。(電気通信大が粗悪なCO2センサーの見分け方を公開、5000円以下の12製品中8製品はCO2ではなく消毒用アルコールに反応 jp.techcrunch.com/2021/08/12/uec-co2-sensor/)、購入の際にはご注意されたし。ポケットCO2センサーは自分も取り扱っているので保証するが、それ以外を買うなら国産のをおすすめしておく。火が消えるほどの濃度の二酸化炭素下においてもまったく反応しない商品をみたときはびっくりしたけど、そんなのが2/3だ。計量法でなんとかならんのか・・・。

モバイルバッテリーに挿して、かばんとかのサイドポケットに入れておけば、その場その場の空気の淀み具合を数値で目視できるし、換気するにもどの程度で空気が入れ替わるのかを数値で体感することができる。その地域の緑化の度合いもわかるのだ。将来も重要なアイテムになると思う。

ついでなので、書いておくが、二酸化炭素センサーのUSB受信についてはオープンソースにもしておいたので好きにつかって活用してください。
kuippa.com/co2/
github.com/kuippa/CO2webUSB

エアクリーナ(hepa purifier)

エアクリーナーを部屋の真ん中に置くほうが効果が高いそうだ。
正直、ウイルスサイズの微粒子には空気清浄機はまったく効果がないものだとおもっていたので、私にとっては意外なレポートだった。

気温は低温のほうが安定するのはコロナも同様であるので、冬に流行が再拡大するものと考えられる。本日現在のワクチン2回摂取完了率は43.8%、ほんとワクチンが間に合いそうでよかった。

本当によかった。
ちなみに私もワクチン接種完了したが、発熱で2日ねこんだ。ブースターでまた打たなきゃいけないのだとしたら嫌ではあるが、世界の趨勢を見ると、それでも打つべきだと思う。

先日、駅に行ったら、上位当選してた市議会議員が反ワクチンの演説をぶっこいててこいつマジかと思ったが、皆様におかれましては正確に情報にあたられますようお願いいたします。

レジなどに張られている透明のフィルムやパネル

室内での咳やくしゃみによる飛沫の飛散を防ぐために設計された物理的なプレキシガラスの障壁は、空気の流れを妨げ、さらには高濃度のエアロゾルを呼吸ゾーンに閉じ込める可能性があり、SARS-CoV-2の感染を増加させることが示されている

そんな気はしてた・・・。でも、逆効果とまでは思ってなかったな。
まあ、日本では感染対策のポーズとしてやられてる節があるから、もはや撤去は困難だよね。火災になる例もあるそうで、消防的にもよくないらしいけど。

相対湿度・温度

滞留時間はストークスの法則(Stokes’ law)にしたがうそうだ。

空気の動的粘度に反比例する、粘度が高いと、滞留時間は下がる。
同じ温度下の場合、空気の絶対湿度が高いほうが粘度が下がり、同じ絶対湿度の場合、気温が高いほうが粘度があがる。湿度は低く、気温が高いほうが滞留時間は短くなる。

だが、コロナウイルスの特性として、高温で不活化しやすく、温度が低いほど生存性は高くなる傾向があるので(https://www.saaaj.jp/covid/pdf/covid02.pdf)、ここでは矛盾があるように見える。

感染流行当初、加湿器について意見が割れていた。
長い時間軸でみればウイルスの不活化スピードをあげるので使うべきだが、短い時間軸で見た場合、微細エアロゾルの乾燥を妨げ感染性を延命させてしまうというような論だ。

なるほどウイルスの空気中の滞留時間を取るか、放出後の不活化時間を取るかの問題で、どちらがより効くのかの話しになる。
その空間に人いるかどうか、どれくらいの時間滞在するのかで判断する必要があるのかもしれない。

個人的には、湿度についてはまだよくわからないので判断を保留にしたいが、今後も注目すべきパラメーターだとは思っている。たぶん皆さんが研究してくれることでしょう。

また肺より上気道のほうが温度が数度低いので、ウイルスはより上気道で増える。低温はウイルスに有利と示唆されている。

あと、冬場のような湿度が低い場合は粘膜繊毛のクリアランスが失われるのも影響する。温度湿度は今後も注目すべき変数だ。

紫外線について

微細飛沫に含まれるようなウイルスは、紫外線で容易に不活化し感染能を失う。だから、家の外に換気で出した空気による汚染に心を痛めることはない。

人工的に紫外線による滅菌装置(よく大腸菌などを滅菌するのにつかわれるので滅菌ランプと呼んだりする)は、それなりのトレーニングを受けていても、扱いにはそれなりに気を使う。というか、それを使う研究室にいた自分は自宅にはそれは置きたくはない。

最近はスーパーのレジのカゴに滅菌装置を取り入れたはいいが、使い方の理解が足りず、やけどを起こしたというような事故もあった。菌やウイルスのDNAやRNAを壊せるということは、細胞のDNAも損傷するわけで、やけどや皮膚がんにつながるなんてこともありうる。

ちょっと取り扱いが難しいので特殊な波高の紫外線ランプとか、エアコンや空気洗浄機とかに据え付け密封型で人が触れるところがないもの、そういう製品が安定化することを待つばかりである。

「99.99%の不活化に必要な時間は、数時間から数ヶ月と様々」、数ヶ月も感染性を有しているとなると、ウイルスの不活化を待っていてはだめな空間がある。

まあでも、水槽用とか植物用の紫外線ランプぐらいならほしいなとか思ってたりする。

参考

Airborne transmission of respiratory viruses
science.sciencemag.org/content/373/6558/eabd9149

(和訳)
気道に感染するウイルスの空気感染について
minerva-clinic.or.jp/covid-19/about-infectivity/airborn-transmission/

「コロナは空気感染が主たる経路」 研究者らが対策提言
www.asahi.com/articles/ASP8W6KSKP8WULBJ00H.html

FAQs on Protecting Yourself from COVID-19 Aerosol Transmission
docs.google.com/document/d/1fB5pysccOHvxphpTmCG_TGdytavMmc1cUumn8m0pwzo/edit

CO2濃度による換気の監視
covidco2jp.wordpress.com/2021/01/26/faq/

CO2モニター製品比較表
covidco2jp.wordpress.com/2021/01/17/co2/


令和3年版科学技術・イノベーション白書を流しよみ


文部科学省から出てる、イノベーション白書。イノベーションに興味があったので読んでみた。
www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpaa202101/1421221_00023.html

Society 5.0だそうだ。

「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会」

いきなりわからない。人間中心じゃない社会って逆になんだ??

「狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)」

情報社会にも適応できないうちに、メジャーバージョンあげちゃうのやばくないですか?
狩猟・採集、農耕・牧畜、工業・生産、情報・流通とすると、そこにはそれぞれ大きな技術革新があるからまだわかるんだけど。仮想と現実の融合って、それ、ただのメタ化じゃないですか。


Society 5.0では、ICTを活用して多種多様なデータを仮想空間に集積します。ここで社会の様々な課題・要素について高度な解析を行い、その結果を現実空間に反映することで、一人ひとりの人間にとって豊かで質の高い社会に変えていくことを目指します。


方法→目的(理念)だとおもうんだけど、対象である「一人ひとりの人間」と「社会」(集団)というところでも、どっちなんだよって感じがするし、方法も「ICTを活用して」とか言ってる時点でそれ情報社会の重力圏ですよねって気もする。新しいワード作りたかったのかな。

注目キーワードぬきだし

スーパーコンピュータ等を学術情報ネットワークSINET(サイネット)
革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(HPCI)
渋滞の軽減、物流コストの削減、金融の相場予想、新材料開発・創薬などが、量子コンピュータの活用により飛躍的に進むと期待

新素材開発、創薬の部分に同意

2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会を実現するためのエネルギー需給の絵姿を示すとともに、予算(グリーンイノベーション基金)、税(企業の脱炭素化投資の促進等)、規制改革・標準化(新技術を想定していない不合理な規制の緩和等)、国際連携など、民間企業の取組を後押しする

なんか危険な兆候・・・。
ニュートラルならまだわかる。脱ってなんだ。
そもそも人類を始め植物まで炭素生物。植物は二酸化炭素を吸収し炭水化物や糖という炭素化合物をつくり、われわれはそれを捕食してタンパク質などの炭素化合物をつくり、エネルギーとして消費して呼吸し、二酸化炭素を吐き出す。命こそが炭素の循環。脱炭素社会とはいったいなんなのか。輪廻からの解脱か。

ITER(イーター:国際熱核融合実験炉)計画は、核融合反応によって生じる膨大なエネルギーを熱として取り出し、新たなエネルギー源として連続的に利用できるかを実証する大型国際プロジェクトです。
核融合エネルギーの実現に向けて
URL: www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/fusion/

最近よく聞くようになってきたITER(イーター)
夢の核融合。できたらいいね。できないとも思わないけど、(生きてるあいだに)できるとも思えない。

産業活動から排出される二酸化炭素を分離、回収して、地中深くに貯留する技術(CCS Carbon dioxide Capture and Storage)や、これを有効に利用する技術(CCUS Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)の研究開発

それを捨てるなんてとんでもない!
二酸化炭素は資源ですぞ。

日本はだめそうだね。
中国(論文数9位→2 位 →1 位 、TOP10%論文数圏外→3 位 →2 位 )がすさまじいのはおいておくとして、中国の10年前と同じ動きをしているのがインド(圏外→9位→6位、圏外→圏外→10位)。10年後のインドのプレゼンスに注目。

10兆円規模の大学ファンドを創設することが決定されました。このファンドの運用益を活用することにより、博士後期課程学生など若手人材を、長期かつ安定的に支援

やれんのか?
やれんのか!!
投機と投資の区別も、予算消化とリソース割当の区別もなく、平穏無難をめざし将来価値を計算評価できない組織体系に、ファウンデーションできるのか?
95%を10が12になればいいみたいな、リスクフリーレートな下に張り付いたファンドになりゃしないかい?

令和3年度より「大学フェローシップ創設事業」を開始しました。この事業では、博士後期課程学生の生活費相当額(180万円以上)の支援を含む学内フェローシップの創設

たりんのか?
たりんのか!!
でも、ないよりはいいので、このまま踏み上げてください。

日本科学未来館(新型コロナウイルス関連情報)
新しい感染症との向き合い方
わかんないよね新型コロナ
www.miraikan.jst.go.jp/resources/COVID-19/

Science Portal 科学技術振興機構
新型コロナウイルス感染症
–COVID-19とわたしたち–
scienceportal.jst.go.jp/featured/sp_covid-19.html

総合知を活用し、次期SIPやムーンショット等の社会課題解決のための研究開発や社会実装の推進、社会変革を支えるための科学技術外交の展開を進める。
オープンサイエンスを含め、データ駆動型研究など、新たな研究システムの構築を進める。

ふむ??
オープンサイエンス? データ駆動型研究?
なんかIT界隈みたいな匂いがする呼称ですね。

科学技術・イノベーション政策を推進すべく、第6期基本計画中に、政府の研究開発投資の総額として約30兆円を確保するとともに、官民合わせた研究開発投資総額を約120兆円

お、ちょっと本気が伺える?
決めたひと偉い。

「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」
「官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)」

SIP(第2期)研究開発計画の概要
www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/kenkyugaiyou02.pdf

統合型材料開発システムによるマテリアル革命
三島 良直(みしま よしなお)
東京工業大学 名誉教授
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
技術戦略研究センター センター長

マテリアル革命はおきそう。期待してます。

スマートバイオ産業・農業基盤技術
小林 憲明(こばやし のりあき)
キリンホールディングス(株) 取締役常務執行役員

ここらへんがおもしろそう

ムーンショット型研究開発制度の推進


逆にここらへんはすごいだめそう
・・・。
いや、いいすぎか。

  • ウイルス-人体相互作用ネットワークの理解と制御
  • 大気中CO2を利用可能な統合化固定・反応系(quad-C system)の開発
  • 窒素資源循環社会を実現するための希薄反応性窒素の回収・除去技術開発
  • 非可食性バイオマスを原料とした海洋分解可能なマルチロック型バイオポリマーの研究開発
  • 土壌微生物叢アトラスに基づいた環境制御による循環型協生農業プラットフォーム構築
  • 藻類と動物細胞を用いたサーキュラーセルカルチャーによるバイオエコノミカルな培養食料生産システム
  • シロアリの破壊的木材分解能力を用いた未利用木材の飼料化と食料化
  • 誤り耐性型量子コンピュータにおける理論・ソフトウェアの研究開発
  • ミトコンドリア先制医療

ここらへんは、興味ある

太陽光発電システムに係る発電技術
薄型軽量のため設置制約を克服できるペロブスカイト太陽電池1等の革新的な新構造太陽電池の実用化へ向けた要素技術

ペロブスカイト構造がなんたるかを少し調べました。わかりませんでした。

浮体式洋上風力発電システム

ITER計画では2025年(令和7年)の運転開始を目指して、核融合実験炉ITERの建設作業が建設地であるフランスで本格化

北海道からの海底送電線とか、直流送電みたいな動きがいまあるみたいですね。
なんか長距離送電とかロスがぱねぇっていう印象しかないですが、どれくらいまで改善したんでしょうか。

水素・蓄電池等の蓄エネルギー技術を活用したエネルギー利用の安定化

水素の燃料電池化。ちょっと信頼していません。
着火エネルギーの低さ、不爆安定濃度の上限下限の狭さ、元素の性質を考えると無理すぎる。
無知な政治家騙して強引に進めようとしているグループがありそうで心配です。

海底資源の探査・生産技術の研究開発
革新的深海資源調査技術
浮体式生産貯蔵積出設備(FPSO1)向けの電気系統の統合制御設備

メガフロートNEO東京とか、アトランティスをつくってほしいですね。

戦略的創造研究推進事業 先端的低炭素化技術開発
www.jst.go.jp/alca/

「農業分野におけるオープンAPI整備に関するガイドライン
www.maff.go.jp/j/kanbo/smart/openapi.html

政府CIOポータル – Government Chief Information Officers’ Portal, Japan 農業
cio.go.jp/policy-agri

農業情報のデータ交換のインタフェース
え「農業情報のデータ交換のインタフェースに関する個別ガイドライン(試
行版)<H28-GL4>」(第1版)を取りまとめ、公表した
www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/senmon_bunka/nougyou.html

農業ITシステム間の相互運用性の確保が容易であり、国際的に広く普及して
いるSensor Observation Service(以下、「SOS」という。)を推奨することとし、SOSに基づ
いたデータフォーマット及びAPI (Application Programming Interface)を提示
www.ogc.org/standards/sos

 別表5 センサー機器の仕様及び計測情報のメタ情報記録フォーマット (暫定版) (Excel形式)

ちょっと調べてみました。参考になりました。

ものづくり・コトづくりの競争力向上

「コトづくり」の記載どこ??

産学共創プラットフォーム
共同研究推進プログラム(OPERA)
www.jst.go.jp/opera/index.html
起業家マインドを持つ人材の育成
科学技術振興機構において、スタートアップ・エコシステム拠点都市

おおいにやってください。

グローバル拠点都市4拠点、推進拠点都市4拠点

4拠点ってありましたが、詳細がどこの都市だかわからなかったので調べてみたら6都市ぐらいでてきました。

・・・がんばってください。


正規分布と障害


あ、あ、あ。
文を読むということはとてもむつかしい。下手に漢字をひらいても読みにくいし、修飾子と非修飾語を離したり、句点を、こんなふうに、やられるのは、とても、よみにくい。難解な漢字もなく、たとえ音読をできたとしても、そこに何が書かれているかの文意をくみ取ることは、目が滑るばかりで、なにより、よほどむつかしい。3割の日本人は日本語が読めないなどとひとはいふが、読みにくく書かれたものはことさらにむつかしい。

3割と書いたが、そもそも割り算はむつかしいものだ。分数でふるい落とされる小3を9歳の壁といったりするそうだが、割り算の概念は足し算や引き算、掛け算と脳の使う場所が違うのだとかなんだとか。老人ホームなんかでも割り算が先にだめになるなんてのをどっかで読んだような聞いたような。ケーキを等分できない人たちがいるそうだけど、むべかるかな。割り算に必要な抽象化ができないと、計算はできるが割り算がわからない。割り算がわからないと並び替えができない。並び替えができなければ優先順位付けやリソースの分配はできない。

さて、さて。
ちゅう事で、掲題からもわかるとおり、ちょいと障害がらみのセンシティブなところに踏み込んだ内容になりそうだったので、無駄なまくら文章を書いてみた。4行以上の文は基本読まれないし、グラフや幾何的な情報から情報を浚うことはむつかしいので多分大丈夫。

そんなわけで、正規分布のお話し。

これは平成31年の小学校6年生男子の身長の分布図。
こういう真ん中にもっとも厚みがくる分布は正規分布、ベル型(ベル曲線)と言われたりするもっとも典型的な分布だ。いろんなものを、適当な評価軸と粒度で分解して並べて積んでいくと、正規分布的な図形になることが多い。
体重だったり、足の速さのような身体能力だったり、テストの点数など。
だけども「ものさし」、分解や粒度を間違えると正規分布と呼ぶにはいびつな分布になることがある。

これは平成31年の高校3年生の身長の分布図。
中央のもりあがりの部分が2つにわかれているように見えるのは、なんのことはない、これが男女をわけていない身長の分布だからだ。

これを男女別々に分布を取ればきれいな正規分布の曲線が2つとれる。お山が2つあるので二項分布と呼ばれたりする。身長は年齢や性別と相関があるので、これを無視して結果を混在させると、要素によってお山が割れたりする。逆に多項分布になったときは、その要因を見極めて分解してやれれば、正規分布を得ることができたりするものだ。(ここでは説明はしないけど算術平均、最頻値、中央値ぐらいは知っておくと、幸せになれるとおもうので、もし知らなければ統計本の一冊でいいから読んで損はない。)(男子の「169じゃない170だ!」というのが統計からも見えて涙ぐましい。)

だが、世の中そんなにすべてが綺麗に正規分布をとるわけではない。
先の男女ごちゃまぜにした身長の分布のように、要素の分解を間違えると、比較が意味のないデータ群になったりすることもある。赤ん坊や寝たきりの老人まで混ぜた50m走の結果には、計測不能データが多く混じることだろう。50m泳法バタフライなんかになれば、さらに計測不能だらけだ。

フルイにかけて粒を同じようなもので並べて、測る、計る、量る。
はかった結果、比較可能な数字にするのは割り算だ。粒度の設定が必要になる。
身長ならセンチというものさしをつかっての割り算で、人間の体重ならキログラムというスケールを用いる。だが金魚の体重ならグラムで、クジラの体重はトンで比較せねばなるまい。コホート、ものさしが一緒だから並べることに意味がでてくるし、並び替えたり、その分布をみて比較、並び替えができる。

分布が集計により統計的にわかっているから、例えば身長ひとつとっても、異常値や外れ値がわかるのであり、それを判断材料として、なにかしらの対応が必要なものを判別することができるわけだ。逆に統計がみえないと、個別のエピソードで悲劇を語ったり、自身が体感した観測範囲でしかものを言えなくなる。リスクとベネフィットの比較はできず、ワクチン反対運動とかコロナなんてただの風邪とかエビデンスなにそれになる。

オリンピックのような競技大会は、大会に参加するのに参加標準記録のようなフィルターを設けたり、格闘技であれば、体重階級別に分けたり、風速などを揃えたりすることで、結果の分布が正規分布に近づくルール設定がなされる。昨今はLGBTQがらみで元男性アスリートが女子大会に出て記録上位を攫って物議を醸したりしていたが、女子の大会結果だけが多項分布になるようなことが続くのであれば競技としては別のルールが制定されるだろう。結果の点数分布が正規分布とは程遠い形になるになるような競技やテストには、環境や作題に問題がある場合がある。


標準正規分布がもつ確率密度関数のグラフ

±2σ 以下だと 95.45%がその中におさまり、±3σでは99.73%はその範囲に収まる。
±3σに収まらないのは稀な存在ではあるが、例えばそれが学校の成績のようなものであれば、主席とビリッけつのようなもので、ありはするものだ。

はて、さて、この±3σにも収まらない例外を人間社会はどう扱うのだろうか。
特に日本は標準を尊ぶので、上にも下にも外れるとなかなか厳しい社会ではある。
能力、年収、容姿。上に抜けても下に抜けてもずいぶんと大変そうだ。
政治信条(政治的スペクトル)が右左3σから外れるような主張はもはや見なかったことにされるだろう。
逆にyoutubeやInstagramなんかのSNSは、±3σからはみ出る極端さがないと、注目を集めない。

運動能力や知的指数であればどうか。±3σから外れれば身体障害者や知的障害者として99%の人たちから保護される対象になるかもしれない。逆に、±2σに収まる95%の人がそうであるようなものを病気として、社会全体が支える社会保障対象にするのは成立しないだろう。(なので、身長無視して腹囲85cm以上は一律メタボとか言うのやめよー?)

知能指数も正規分布に近い曲線を描くことになるが、知的障害の場合、知能指数は50~69程度が軽度知的障害者となり障害者となるが、知能指数は70~85程度はボーダー(境界域)は障害者ではないとなる。能力は平滑線をとるが、社会的支援は階級的となる。ここには少し悲劇がある。もっと将来はどうだろうか。経済的に付加価値を生み出せる産業が高度な知的産業ばかりになり、そのボーダーがやがて100まで引き上げられたら?120、140・・・と。

加齢により運動機能は低下する。ある程度までいくと介護が必要になる。若者が減り、より老老介護に頼らざるをえない状況になったら?

99%の人が1%の人を支える、95%の人が4.5%の人々を扶養する、68%の人が32%の人々をフォローする。それとも、0.5%の人が99.5%の人をひさぐ職をつくることができるのか。はてさて。障害という粒も、やがては、有効数字の彼方に消えゆくものなのかもしれない。

・・・が、過渡期は地獄よな。

参考

学校保健統計調査 / 令和元年度 全国表
www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&query=%E8%BA%AB%E9%95%B7%20%E5%88%86%E5%B8%83&layout=dataset&stat_infid=000031925051&metadata=1&data=1

日本人の3分の1は日本語が読めない!?
business.nikkei.com/atcl/NBD/19/special/00261/

正規分布
ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A3%E8%A6%8F%E5%88%86%E5%B8%83

知的障害
ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%A5%E7%9A%84%E9%9A%9C%E5%AE%B3