二酸化炭素センサーとコロナと農業


二酸化炭素センサーを仕入れて取り扱うことにした。商売としては、紅茶屋がそれを扱ったところであまり売れる気はしていないのだけど、商店街に導入したりして実証実験なんかしたりしてたので応援的な意味合いがつよい。つおぃ。

恒常的に対策が必要になり続けるであろうコロナウイルス対策として、換気は重要な対策になる。はず。密な空間では二酸化炭素濃度があがる。二酸化炭素濃度が高い空間は脳みそが働かなくなったりするので、二酸化炭素濃度に注目があつまればいいなと思ってる。

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世間では4000~8000円ぐらいでモニター付きも売っている二酸化炭素センサー。アンドロイドに繋いで使うセンサーガジェットで13、270円は、結構お高い部類。・・・。・・・大丈夫だろうか。ロットの関係で50台も仕入れちゃったので頑張らないとね。お願いします買ってください。あ、でも、もう少ししたら、液晶wifiつきの3万ぐらいのPro版も出ます。あ、でもLiteも買ってほしくて、あわわわ。

ちゃんとしたセンサーを積んでデータ・エクスポートできるやつは10万以上コースなので、それからみればだいぶ安いはず。(感覚がだいぶ麻痺してる)

コロナ前、スマートアグリ界隈でオランダ農業の現状をレポートしてもらって、あちらの農家は二酸化炭素を火力発電所とかから買い取ってるとか聞いた。日本のハウス農家さんも二酸化炭素濃度が高いと収量目に見えて違うので周りの農家にも勧めてるんだけど、みんな聞いてくれないんだみたいなぐちを聞いた。そんなわけで、スマートアグリ界隈のIOTまじで楽しそうと、少し踏み出したわけさ。市販の二酸化炭素センサーをあれこれ買ったり、ハードを作ってもらったり。

Arduino型試作機1号

このCO2センサは2波長(測定用、リファレンス用)なのでセンサー部分だけで結構お高い。SDカードにデータを吐き出すタイプ。三鷹ハードウエアカフェの代表の方に作っていただいた。まずはデータの観測をして意味のありそうな、データを集める用。

密閉空間にぶっこんで野菜の発芽量とか水耕栽培とかいろいろ試したのだけど、収穫量うんぬんの前に衣装ケースぐらいの装置で光量も一定じゃないからそもそも意味ありげなデータが取れなかった。重曹とか使ったりして簡易的な二酸化炭素発生装置をつくったりしたんだけど、考えたら二酸化炭素って水にも溶けるのよね。まあ、いろんな植物育てたりして試行錯誤。

それと平行して、水耕栽培とか農業IOTとかの既刊本を買ったりして勉強してたら、先行している団体がRaspberry Piを使ったオープンフレームワークとかオープンソフトウエアとかを公開されている結構しっかりした先行取り組みがあって、敵わないなというか、そのレベルにまでキャッチアップするのにすら何年もかかりそうだなと思ったりなんだり。

そうこうしているうちにコロナ騒動が始まってしまった。
クラスター感染が話題になったので、そんなの二酸化炭素でトレースできんじゃんと、ちょっと視線を変えて、町中の商店や塾、飲食店、クリーニング屋など、あちこちにも置かせてもらいあちこち測った。昨年の1月頃、うち本業(?)は紅茶の茶葉屋さんだし、商店街の役員もやってたりするので困ってる飲食店とかから相談が。

結構、二酸化炭素濃度が高いところもあれば、薪ストーブみたいなおしゃれなものを使っているのに全然高くないところとか様々だってのがわかった。ちなみに我が家のキッチンは酷くてガスコンロは使うわ、ガスストーブは使うわでそりゃ食後眠くなるわな濃度だった。

市販でやすそうな二酸化炭素センサーもちょい買ったりもした。
8000円の時計付きのPM2.5を測れる二酸化炭素も図れる時計みたいな某装置をアマゾンでぽちったらシンガポールから発送されてきた。メーカ名がそもそも謎で(同じ外観なのに違うメーカ名で複数登録されてたりする)製造元も謎。発送元の住所からたどったり。ちょっとあれこれ辿ったら、中国の深センに製造元っぽいところをみつけた。仕入れられないかなって思って、慣れない中国語でコンタクトとってみたんだけどコンタクトに失敗。

まあ、それも結果よかったかな?
1年ぐらいでモニターが薄くなるし、時計も日本だと怒られそうな精度だし、計測しているのも二酸化炭素なのか正直わからない。20,000ppmぐらいはあるはずの呼気を吹きかけても2ppm/秒づつ謎にカウントアップしていくなぞ仕組み。ループで実測値と比較して++かーーしているのかな。なんとなく500ppmとかなんとなく1500ppmとかぐらいはなんとなく環境値でなんとなく何故か揃ってる気もする。なんとなく換気をするとなんとなく下がるし。なんかすごい。換気の目安を図る程度なら実用には足ると思う。

換気程度に毎秒のppmをリニアに観測できるほどピーキーなセンサーである必要はないような気もするし、センサーだけで万円する赤外線吸収式も結露や湿度で値がとれなかったり、なんか変な値を拾っちゃうこともあるので液晶ついて一万円以下だったらお値段相応だとおもう。

日本でこれらを開発したり販売しようとすると、製造者責任法とか計量法とかPSE(電気用品安全法)とかいろいろある。もし中華バッテリーが原因で火災とかになったら販売店も偉いこっちゃになる。うちは仕入れて売っただけなんでとかはなかなか言えない。なのでそれら管理団体に相談したりして二の足三の足ふみふみしてしまった。ただのうちみたいなお店がハード販売にちょっとでも手をだすのはとてもリスキーなことだ。やるとしてもキットで売って組み立ては本人がとか、あれこれ思索したりもした。

そうこうしているうちにコロナ第二波、第三波で実務もてんやわんや。
そして年末コロナ緊急事態宣言。
仲間の飲食店もばたばた閉店し、休業し、そして近隣の飲食店でもコロナの人が出たりして保健所指導で二週間強制休業イベントなど多発。リアルに新型コロナの足音がするようになる。

そんな中、アンテナを貼ってたら電気通信大学の先生が二酸化炭素センサーを開発したとの報道があり。ちょっと近所で馴染みのある大学だったので、さっそくお問い合わせ。先生がうちのご近所にお住まいだったので、お話しがすすみ、試作機をうちの近所のお店に導入したりして、現在に至る。

わたしが使っているのはiPhoneなので、アンドロイドでガジェット接続とかしたことがなく、OTG接続で躓いたりして、これは・・・難しいぞとか思ったり。試作機は試作機でキャリブレーションとかにSerial通信とかが必要で、素人には無理だなと。俺がリアルに行けるお店とかでしかおけないなとか思ってたのだけど、100円ショップでUSB micro-B to type-Aのコネクターが売っているのを見つけて、「・・・あれ、アンドロイドじゃなくてwebUSBとか使えばパソコンにぶっ刺してうごかせんじゃね?」と試行錯誤してみたら、結果、PCでもデータが取れるようになりましたとさ。導入の敷居が下がりそうなのでいっちょ仕入れて売ったろうに至ったわけです。どうも世界でも、まだあんまやってるひとがいないwebUSBやwebSerialの技術的なお話しはまた今度。

ご購入の際には、楽天かヤフーかアマゾンのはぐら茶屋ショップからお願いします。
item.rakuten.co.jp/hagurachaya/co2lite-627/
だいじなことなので2回め!!