第七夜 この規模のマネタリーベースでおきたら大変トリクルダウン


とある喫茶店。たまたま相席になった2人。2人ともお金にまつわる仕事をしているらしい。

「利子は俺が決めている。」
「へぇ、お宅も利子を決める仕事をされてるんですか?私もです。」
「うちはトイチじゃねぇトゴ(10日で5割)だ。」
「to go?あぁ、そうですよね持ち出しばっかりです。」
「あん?きっちり詰めて返させぇのか? おたくんところは貸し玉いくら溜まってるんだ?」
「いやぁ。ついに780(兆)を超えちゃいましてね。」
「あぁ? よく780(万)も貸したな…。ジャンプでもさせてるのか?」
「ジャンプ? ジャンププロセスですか?いやぁ、まあ一気に返済されても困ったことになるんで。」
「で、利子だけ返済させてるわけだ?」
「いやぁ、入りの43%は返してもらってますよ。新規に建ててもらってます。最近はほとんどゼロ利子ですし。」
「はあぁっ!?」
「こないだなんか利率マイナスで取引されてしまって。」
「ああぁぁあっ??」
「でも上司が『まだまだだ、ヘリコプターから撒くつもりでどんどん行くぞ』って」
「えっ!なにそれ。」
「で、実際ばらまきはじめちゃってるんですよ。」
「えぇぇぇっ!?なにそれ。こわい!!」

※この物語はフィクションであり、実在および漫画の世界の主人公とは一切関係がありません。

平成27年度日本の一般会計予算によると、税収は54兆5,250億円
歳出のうち国債費は23兆4,507億円(利払101,472億、償還133,035億)
現在は予算の約4割、36兆8,630億分が新規の国債発行でまかなっている。
これはつまり将来には償還額として36兆の予算が組まれることを意味している。

※この数字はリアルであり、実在の人物および団体に関係があります。プライマリーバランス?なにそれ美味しいの?

トリクルダウン?

トリクルダウンという言葉から想起されているものが、これ↓だとしたら、こんなものはおきねぇよ。


twitter.com/soinlove/status/528603411319500801/photo/1

公共事業というものが念頭にあり、政府、大企業、中小、従業員というお金が流れの図解にしたのかもしれないが、金融政策においては政府、銀行、その他であって、議論をするにもちょっといろいろごっちゃになりすぎ。
2014〜2015の時代においては、銀行がおこなう信用の再創造がどの程度の効率でおこなわれているのか? 銀行の預金に対して貸出、預貸率はどうなっているのか?などの方が話題にされるべきだ。
喩え公共事業であっても、耐久消費財であるコンクリートに流してしまってはトリクルダウンはかなり減衰したものになる。閉鎖していない系に質量保存の法則は効かない。

中央銀行

建前上、中央銀行は政府からは独立している。
中央銀行が独立していなければいけないのは、まだ独立していなかった中世~近代に戦費の調達をお金を刷ることで解決し、激しいインフレが起きてしまったからだ。為政者の求めるままお金を刷ると物価の安定がおこなえない。だから中央銀行は政治の都合に左右されないように物価の安定を第一とする。であるので今回も政府の方針ではなく中央銀行の方針で異次元緩和はおこなわれた。…ということになっている。

これは日本に限らない話しなのだけど、今は中央銀行の独立性が怪しなってきている時代なのではなかろうか。
というより、物価を維持するためには結局中央銀行は政治の思惑に沿った行動を余儀なくされるので中央銀行と政府の利害が一致してしまっている。だから政府の発行した国債を中央銀行が直接引き受けるという禁じ手ともいえる財政ファイナンス紛いのこともおこなわれる。これはかなりダメなことなのだと思うのだけど、他の国がもっとダメなのでじゃぁうちも解禁~みたいなノリでルール無用のステゴロファイト真っ最中だ。

お金が増えたり減ったりする?

ピケティの21世紀の資本論では富めるものがさらに富み格差がというような論があった。
ここで、少し極端だけど世の中のお金の価値が倍になったと仮定してみよう。
同じ数字が掛けられるのであれば、そりゃぁ持っている数字が大きいひとの方が影響はでかくなる。
100円持ってる人と、1000円持っている人がいたとすると、双方等しく倍になっても結果の不公平感を感じることだろう。プラス100円なのか、プラス1000円なのか、大抵の人々は手元に入ったお金を足し算で考えるからだ。

お金の価値が倍になるという言い方がわかりにくければ、物の価値が半分になったというのでもいいし、なんでもいいが、お金だけを唯一のモノサシとしてしまわないようにしてもらいたい。
我々は「なにか」でお金を購入している。その何かは労働かもしれないし、物を売却したものや資産を貸し出したことによるものかもしれない。その「なにか」側から見ると、お金は実によく価値の動くものだということがわかる。

意図せざるにしろ、選択して現金を「購入」しているという視点が必要だそうだ。少し難しいメタ視点かもしれないが、これが無いと、モノの価値が変わったのか?お金の価値が変わったのか?の区別ができないし、選択できる利殖も相当限られたものになる。

税額が変わる前と後ではお金の価値は一緒だろうか?
通貨発行高、税額、政策金利は時々刻々と変わっている。
たとえばそれは原油価格高騰や原材料高、円安円高、何年ぶりかに行われたベースアップや、はたまた増税などに現れる。

同じ金額で買えるりんごの量が1個から2個、2倍になるなんていうことはありえなくもない。
しかし、それが季節が違うなど林檎の価値の問題なのか、それと林檎以外の価値の問題なのかは切り分けが必要だ。

マネタリーベース、マネーストック

いま注目してもらいたいのは世界の通貨流通量だ。
マネタリーベースとは供給された通貨量のことで、マネーストックとは金融と政府を除いた経済主体の保有する通貨量だ。
マネタリーベース=流通現金(「日本銀行券発行高」+「貨幣流通高」)+「日銀当座預金」
マネーストック=みんなの預金額(ただし銀行や保険会社、政府系は除く)

マネータリーサプライだの言いそうになるが、日銀はいまはマネーストックという統計をつかっていて、マネタリーベース、マネーストックについての詳細な説明は日銀のホームページにわかりやすい記述があるのでみてみてねっと。

で、このお金の流通量を測る統計値。今どうなってるかご存知?

記録が残ってる1970年からのマネタリーベース
マネタリーベース1

(財務省統計局データからグラフを作成した)

マネタリーベース2
2013/1に1,319,205億円だったものが、2015/01には2,753,859億円になっている。
わずか2、3年で2.5倍近く、流通現金が増えている。

マネーストックをみてみよう。
マネーストック1

マネーストック2

こちらはマネタリーベースと比べるとほとんど増えていない。
つまり、通貨は大量に発行されているが、市中にはまわっていないことを意味する。
それどころか最近発表されたデータによると家計の部はマイナス転だって!

預貸率の低い世界ではトリクルダウンなんておきねぇけど、もし本当にこのじゃぶじゃぶのお金でトリクルダウンなんかがおきたらおきたで大変なことになるね。

マネーサプライ世界
dollardaze.org/blog/?page_id=00023
参考までに世界の通貨流通量の積み上げグラフはこんな感じ。
流通するお金が増えるとお金の価値はどうなるか。お金持ちはどうなるか。それは日本の中だけでなのか。日本は世界から見るとお金持ちか、貧乏か。いろいろ考えてみてください。

他、参考

日本銀行 ホーム > 統計 > 日本銀行関連統計 > その他 > マネタリーベース
www.boj.or.jp/statistics/boj/other/mb/index.htm/#p03

日本銀行 ホーム > 統計 > 通貨関連統計 > マネーストック
www.boj.or.jp/statistics/money/ms/index.htm/

主要時系列統計データ表(月次)
www.stat-search.boj.or.jp/ssi/mtshtml/m.html

アベノミクス:首相「トリクルダウン、我々の政策と違う」
毎日新聞 2015年02月02日 18時50分(最終更新 02月03日 00時40分)
mainichi.jp/select/news/20150203k0000m010025000c.html

日銀審議委員に原田氏起用へ 早大教授、リフレ派 2015/2/4 2:00
www.nikkei.com/article/DGXLASDF03H17_T00C15A2EE8000/

日銀審議委員、原田泰・早大教授で調整
www.asahi.com/articles/ASH243301H24ULFA003.html

伊藤元重「瀬戸際経済を乗り切る日本経営論」
黒田日銀が追加緩和を決定、「異次元の金融緩和」の意味を考える
nikkei BPnet 2014年11月6日 
www.nikkeibp.co.jp/article/column/20141106/423243/

財務省 2. 国の財政の現状は?
www.zaisei.mof.go.jp/theme/theme2/

財政ファイナンス
www.ifinance.ne.jp/glossary/japan/jap130.html

あとがき

なんか久々に書いたら。もはやピケティ関係なくなってきたww


PerfumeのSXSWライブでうにーっとなる謎の技術分析


SXSW(サウス・バイ・サウスウエストでPerfumeのライブがあり、その様子がustreamで公開されたようです。SXSWとは「毎年3月にアメリカテキサス州オースティン市で行なわれる、音楽祭・映画祭・インタラクティブフェスティバルなどを組み合わせた大規模イベント」by wikipedia

このステージの生配信された冒頭部分がYouTubeで1カ月間限定公開されいます。
まー、まだ見てないひとは見てください。みたほうがいぃょ。まちげぇねぇ。

おらぁ、ぽかーんとしたね。
すごすぎて意味がわかんねぇや。なんで、答え合わせのない分析でもいっちょやってみたいと思う。技術のほうのブログに書こうとおもったんだけどドメイン失効してたからさ・・・放置されたピケティ連作のブログに紛れ込ませるんだよ!

数年前おこなわれた拡張仮想

渋谷ヒカリエのこけら落としか何かでPerfumeがやったライブで、フロントに貼ったフィルムに3Dホログラフィックを投影されたのがあった。指先につけたメタマテリアルかなにかのマーカーを拾ってそのフィルム上にリアルタイムで描画していくという数年経った今でもぶっとびの魔法のごときテクノロジー。
モニタ越しに覗きこむのがAR:仮想空間拡張なら、Perfumeがやってることは仮想の中でおきていることを現実世界になんとかしてひっぱってきて表現しようという、拡張仮想だよね。なんてことを、前に書いたことがあるんだけど(ドメインごとネットの藻屑に消えたw)、今回のライブのように仮想も現実もまぜごちゃにされると、もう脳みそついていけないよねって感じですよな。

AR?

まずわかりやすいところで13秒のところあたりにみえるAR(拡張現実)っぽいなにか。

p1

赤い太線で囲った部分ね。おそらく現実のライブ会場に居る人達には見えないもので、配信映像上で合成された地平のパース線なのではないかな。
これは実にARっぽいんだけど、ステージ上のどこかのマーカーに標準をあわせてるとかでやっているのかな? 人などの障害物を認識しているようにも見えるので、Kinect的な赤外線センサーとかで、奥行きぐらいはとっているかもしれない。

・・・と、まあ、これが単純なARだったら、誰もおどろいちゃくれねぇよ。
ARだけでは説明がつかない。

シームレスなモーフィング

次に、音楽に併せて多視点カメラの切り替えで、ほんげーーーぇぇえ!??ってなるんだけど、このカメラスイッチングがリアルタイム、シームレスモーフィングなんですよ。もう横文字すぎてなんのこっちゃって感じですが。

ひとつひとつ解説をしていきます。

多視点:これはライブを撮影している据え付け型のカメラが複数台あるということです。

スイッチング:カメラの切り替えってやつです。モニタールームで肩にセーターかけたディレクターさんが3カメーとか叫んでるやつですね(?)。これでどこのカメラ映像を使うかはディレクターが決めて、文字通りスイッチングしていくわけですが、普通のカメラワークであればスイッチングを頻繁にやり過ぎると意味がわからなくなるので、アップの絵だったり引きの絵だったり大抵3秒とか5秒づつぐらいは使われます。・・・が、今回はなんと音楽にあわせて1小節とか4分音符ごとにカメラパンパンしてます。酔っちゃう!

モーフィング:で、視点をただパッッパと切り替えるとテレビのリモコンでザッピングしているような感じになっちゃうはずなんですが、今回はカメラ同士の映像の途中をつなぐ中間画像をいくつもつくってモーフィングしてから繋げてるわけですね。

モーフィングというと、Michael Jackson の Black Or Whiteでいろんな人の顔が次々に変わっていくというのの印象が深いかもしれません。

5:28〜のところ。

人の顔は目の位置や鼻の位置など同じパーツがあるので、数値化しやすい。左右の目が4cm離れた人を5.5cm離れた人に10段階で近づけていくには1.5mmづつ離していってやればいいわけだ。黒人の肌を白人のそれにするには色の中間色を経過音的にいれてやればいい。中間画像が一杯あるほど、むにゅーんと変化する顔がつくれるわけです。

実際には異なる2つの画像をつなぐ中間画像を細かくつくっていくことで、変化の変わり目をわかりにくくさせるやり方です。なので、このように左右の視点で同じ人の顔を捉えることで、擬似的な3D合成にもつかえる。

でも、今回モーフィングしてんのは顔じゃぁああないんだよ!

このシーンをみていただきたい。
シーンA:
p2

シーンB:
p3

シーンAからBに切り替わるわけだけど中間ってなんだ!???
特徴点分析をかけて特徴量ごとにQuadrangulationみたくメッシュ化して・・・できんの??

これはコマ送りで、抜き出した画像。

p4

AとBの中間にあらわれるこの映像。
AとBを合成したってこんな、正面からの撮影映像はでるわけがないんだよ・・・
こんな画像がでてきちゃった時点でモーフィングだけでは説明がつかない。

超多視点撮影

アメリカ人気のSuperbowl では、超多視点のEyeVisionなどが導入されている。
サッカーとかでも使われているのを見たのでだいぶ一般化してきたのかもしれない。


こういうの。20〜35秒ぐらいの部分を参照。
元画像から推測して合成なんてだるいこと言ってないで、その中間になる部分の映像も撮影すればいいじゃないの、といういかにも物量にものを言わせるアメリカ流。

ライブステージは固定なので、アメフトのようにカメラワークを連動させる必要はない。
もっと少ない台数と、低い設備投資で超多視点撮影と同じような効果を得ることができる。これなら、動いている絵をもとにモーフィングする必要がない。

でもね、

Screenshot 2015-03-20 23.30.12

・・・。客いねぇな・・・・・・。

こんなの、スポーツ中継でつかわれるようなマルチアングル撮影のシームレススイッチングだけでは説明がつかないじゃないのさ・・・。説明がつかないことだらけ。

リハーサル時の3Dモデルとブレンド

Perfumeのダンスの細密な再現度があってこそなんだろうけど、予め3Dモデルに落とし込んだデータが用意されているであろうことは、カメラ視点がホークアイぶっとびの俯瞰になっていることからもわかる。

多視点撮影なのも間違いない。でも、その中間をつなぐのは仮想データなのではないか。
言い換えれば、仮想空間のライブに、現実空間で撮影したライブのほうの映像を合成している。だからカメラアングルは自由自在に、カメラを動かした映像として出力できる。
同時にステージ上に展開しているプロジェクションマッピングも制御できるし一石二鳥だね!

ってな具合で、分析したつもりだけど、ほんとなんのこっちゃだよね。少なくとも中間画像はなんらかの形で作られていると思うんだけど、お手上げだよ。これ、静止画じゃないんだよ、カメラスイッチング中も客席が動いてるんだよ・・・。リアルタイムで、こんな速度でできるのかね?

予めリハーサル動画のほうで中間画像を合成していおいてるのかなとおもったんだけど、そんなちゃっちなもんじゃないんだよね・・・。
しかもこれが録画じゃなくストリーミングされたってのが、もう未来すぎて、絶句ですわ。
SxSWだし謎のテクノロジーがつかわれてるんだろうなと納得させるしかないのでありました。

推測結論

複数台のいろいろなアングルからのカメラからの撮影動画を、切り替えるときに、途中経路のカメラ映像を差し込んでカメラ間のスイッチングをスムーズモーフィングにしている。
その時、繋ぎ目を分かり難くするために仮想空間上の3Dモデルからの映像を混ぜることでシームレスにしている。
中間画像合成まではせずに、アルファブレンドの透過度を変更し、視覚効果をまぜることでぼかしている。

どこかで答えあわせ期待したいですね。

ちなみに

あーちゃん派です

追記

現地でみてた人の段によればカメラは10台ぐらいだったってYO!


第六夜 時間選好による隠者の経済 リスクフリーレート


世の喧騒に飽きて身をかくすように迷彩を施し隠者を気取る。
時間選好に身をまかすと、いつのまにか隠者からただの世捨て人のそれになっている。
侘しさを解する風流も、花も付けぬ枯木に求めたる由もなし。

・・・なんのこっちゃ。
まあ、そんな感じです。今回はなにがおこってるのかわからない金利の回なので、なんのこっちゃ回です。

世の賢人はr>gだという。だが、もし、r<gだったりr=g だったらどうなるか?
経済成長率のほうが資本収益率より高い世界を想像してみよう。
それはもしかして既にある世界かもしれない。

リスクフリーレート

新発10年ものの国債の金利のことをファイナンスの世界ではリスクフリーレートという。
リスクがフリー。つまり、不確定要素から開放されているというレートのことだ。

通貨が信任されている世界では資金の運用先として一番リスクのない運用先は国債である。
通貨の価値を決めるのは政治とは離れた中央銀行の役割で、ものの価値を測るのが通貨となっている以上もっとも確度が高いのが通貨の価値すらも決定してしまう国債ということになる。であるならば、この国債の利率より低いリターンしか見込めないのにリスク(不確定要素)も高いものがあればそれは運用先、投資先としてはまったくの価値がないものである。

企業は資本を銀行や投資家から調達して利益を稼ぐ。銀行には金利を、資本家には配当を払う。
これは企業側、会計財務では資本調達コストという考えで計算される。営業の原資を調達すればそのお金には紐がついていて、いくらのリターンをつけて返してねということが期待される。であるから調達するお金にはコスト計算が必要となる。一般には銀行より再劣後債権者である投資家のほうがリスクを負うことになるので、投資家の資本調達コストのほうが高く計算される。

企業が営業活動をおこなうには「このリスクフリーレートは最低超えてね」という命題を抱える。
いろいろな不確定要素を抱え込んだ事業計画の段階で最低限超えてきてねというリスクフリーレートのハードルすら超えられないのであれば営業体としては投資価値がないので、実行されないというわけだ。

株式会社という仕組みは、未知の航海へ旅をして黄金にも匹敵するスパイスを持ち帰るからという約束で出資者から軍資金を募った。冒険者は生死というリスクを、出資者は資金というリスクをわけあった。
しかし、期待されるものがリスクフリーレートすら下回るなら寝かせてたほうがいいということになるわけだ。資金も人も。そこには冒険の価値もない。みんな港で酒でも飲んでろって話しだ。

集団的酔狂

それでも冒険に出たがる酔狂者はでてくる。
平和な日本に暮らしているとISISに行きたいとかいい出すやつは一定の割合で出てくるものだ。ああ、できれば、そういうやからは希望としては少ない割合であってほしいと願うが。

ところが、日本ではあまりの低成長が続いたために、結果として国債のレートを超えられないような投資先が増えた。
結果として、寝てたほうがマシだったねというのが多い方の割合をしめるようになってしまった。


www.rakuten-sec.co.jp/web/special/foreignbondfund/images/index-img-01.gif
www.rakuten-sec.co.jp/web/special/foreignbondfund/


www.morningstar.co.jp/fund/analyst/2014/3q/images/i140710-03.gif
www.morningstar.co.jp/fund/analyst/2014/3q/MFA120140710.html

不動産、株式ですらリスクフリーレートを下回っていて・・・、えっと、これはかなり悲劇的なことなのだけど、あまり話題になることはない。これを話題にして利する立場の人間はいないのであたりまえといえばあたりまえか。話題にもあがらない不遇の時代である。国債を営業で売りたい人が、国債は有望な投資先ですよと宣伝するときに使われるぐらいのものである。

だが、繰り返すがこれはかなり悲劇的なことなのだ。冒険に出た連中は死んでだれも黄金のスパイスを持って帰るものは居ませんでした。だから、ほら、リスクなんて取らなかったほうが利益高いでしょ?っていう証明をして誰が幸せになるというのか。

リスクを取らないリスク

できてしまった慣習から抜けきることは難しい。雇用がどうだとか、建ててしまった建物がどうこうと、いちど背負ってしまったポジションはなかなか解消することができない。変更することにより不確定要素がまじりこむからだ。

ピケティは「資本収益率>経済成長率」と言った。
しかし、少し調べてみて欲しい。
日本の経済成長は1994年から20年でわずか2%である。
20年でわずーーかに2%。
アメリカが120%、ポーランドあたりの10年で200%とかというような成長もなければ、資本収益率もリスクフリーレートすら下回る有り様。
(※ここらへんは自国通貨建てでみるかどうかで割合が変わるので別のところでデータを並べる)

0.33%、これは日本の2015/02/06 現在のリスクフリーレートであるが、この低ハードルすら超えられない。(参照: www.bloomberg.co.jp/markets/rates.html )

rもgもどちらも超がつく低水準。
低水準すぎて業界によっちゃr=g、場合によっちゃg>rになっているのだ。
リスクを取らないほうがリターンが多かったと分かっていたとしても、ギャンブルと同じ。辞められないのである。あるいは辞めたくても辞めことによる不確定要素が大きすぎて辞めるのもままならない状況に追いやられているのである。
いや、事業者の判断だけでなく、文化的や法律的にも失敗や撤退を許さない仕組みなのかもしれないが、

金利

住宅の貸付、フラット35の金利はさらに最低水準を更新した。
住宅ローンが35年の固定で1.370%になった。これは貸し出すほうの経済性に従えば利益は 1.370%以下しか期待されていないということだ。
www.flat35.com/

日本の政府は2%のインフレを目指すと言っている。
金利は35年固定で1.37%で運用するよといっている。
あれ? なんかおかしくない??
資本収益率のほうが経済成長より上にいくなら、だとしたら資産増やし放題だ!やったね!

政策金利と国債

金利のさや取りで最近恐ろしいことがおきた。
先日スイスの中央銀行が持ち上げておいてから数日後にはしごを外すという、どえらいことをぶちかましてFXの人たちを阿鼻叫喚地獄に叩き込んだ事件をご存知だろうか。

もともとスイスは日本と同じく超低金利(政策金利0%)で有名で、金利の低いスイス通貨を売って金利の高い他国通貨を買うというようなクロストレードをする堅実な人が多く居た。なのにコツコツ堅実に稼いでデタラメなほど負けるというかわいそうなルートが発生しており、いやはやなんとも声のかけようもないことである。投機的に動いて失敗したような人はともかくとして政策金利差を埋める市場の需給調整帯まで完膚なきほどなぎはらわれたのをみてこれがマッターホルンの北壁アイガーかと後の世に語られたという(?)

スイスフラン騒動で大儲けした人と大損した人の阿鼻叫喚の叫びまとめ #fx
matome.naver.jp/odai/2142132210649651101

海外投資データバンク. HOME > 債券投資 > スイスの長期金利推移
www.world401.com/saiken/bond_swiss.html

主な国の政策金利
Screenshot 2015-02-08 02.55.38
www.rakuten-sec.co.jp/web/market/data/interest_top.html

スイスの政策金利 3month LIBOR Target Rate -1.25%~-0.25%
www.gaitame.com/market/swiss.html

-1.25%ってどういうことだろう・・・ね。
お金借りたら年々返す額が少なくなるとてもやさしい世界・・・。

日本の国債と金利


www.tdasset.co.jp/column/kamiyatakashi/vol109/img/vol109_1.gif
www.tdasset.co.jp/column/kamiyatakashi/vol109/

日本 無担保コール翌日物 0.073%
日本 公定歩合 0.30%

世界で金利のマイナスがおきはじめている。日本でもとうとうマイナス金利だ。

短期国債、再びマイナス金利 最高落札利回りは初 2014/10/30 23:42
www.nikkei.com/article/DGXLASGC30H0V_Q4A031C1EE8000/

金利。もう何がおきているのか意味がわからない。
マイナスってなんだ???
「今年の林檎の収穫はマイナス1個です。」
「???????」

定着するマイナス金利、銀行再編の引き金となるか
滞留するマネーを刺激する劇薬の合理性
倉都 康行
>>バックナンバー2012年8月8日(水)
business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20120806/235362/?rt=nocnt

金利がマイナス。なにそれ・・・。
何がおきているのか?
わからない。これをどうこう言えるのはもう少し先の未来なのではないかな。

利益率と歴史

誰だい?「資本収益率が歴史的に4-5%で安定している」なんて言ったのは?
まあ、「歴史的に地面は安定している」(ただし地震がおきないとは言っていない)

そんなものかもしれない。
株式のROEなどは5%程度で見るぐらいがいいだろうし、この5%という規模感は自分も首肯できる。でもいまおきてるそれを説明するものではない。

この、いくつかの国でおきている金利の問題は、いったいなんなのだろうかと思う。
物価上昇にみられる実質と名目の差や、政策金利、ここらへんを勘案したら、資本収益率はいったどのように捉えればよいだろう?
アベノミクスは成長戦略だとうたっているが、成長を戦略にしなければいけないほどの現状とは??

であるならば、この状態を時間選好に任せたら一体どうなるのだろうか?
成長度がマイナスに育つ木を見たことがあるか?
そこあるのは枯れ木だろうか、それともこの枯れ木に見える枯木には時分の花が咲くのであろうか。

つづく

今回はよくわからない回でした。金利については正直何がおこってるんだかよくわかりません。
率じゃなくて量で、マネタリーベースとサプライあたりで追ったほうがよさそうな気もします。

21世紀の資本読んで熱が維持できたのは5日ぐらいでした。
なんかCODEvsとかいうAI戦わせるプログラムとか書いてうほほーいって遊んでたら、すっかり忘れてしまっていた経済の話。
GDPや企業のROEの推移など、まだ掲示してなかったっけか?
データ・セットで調べたものを貼っつけて無い気がするので、次回はグラフだけの回にしようかな。
これだけ書いて、まだ書くことがつきないんだけど、だいぶいい加減になってきてしまったね。

21世紀の資本論からの参照箇所等

P373
時間選好の問題
伝統社会の農地収益率は今日の社会の不動産の収益率同様リスクの少ない投資形態 4-5%
これらは現在が優先される時間選好という概念にもとづいている
時間選好率θ
効用関数
資本収益率が歴史的に4-5%で安定しているのは最終的には心理的理由によるものだ