カテゴリー: 地震

  • 柏崎千葉構造線からのぅプレート境界地震

    さっき地震があって、揺れるまえに地面の下から嫌な音がした。
    多摩のほうはほとんど揺れないたいした地震ではなかったのだけど、23区のほうは震度4であったらしい。昨晩も地震があり、数日前から内陸部に震源地がうつっているように思った。
    昨晩も同じようなM5程度の地震があって柏崎千葉構造線(千葉の銚子から新潟県のほうにびやーっと伸びている大陸の継ぎ目)あたりが怖いなとちと注目度をました。
    で、このラインやその周辺で想定されている地震が

    成田直下地震、
    プレート境界茨城県南部地震、
    東京湾湾北地震

    ぐらいかな?
    ちょっと警戒したいところ。

     

    おれおれ地震web APIで、すこし地震のデータをみてみた。
    へーぇって感じ。
    あんま解釈いれてどうこういうとあれなので、データだけグラフにして表示しておく。今回の震源地周辺で開放された地震の日別の地震エネルギー合計のグラフ。緯度経度差10度のパターンと1度のパターン。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    APIというか、nazono.comでつくったやつの裏側なんだけど。

    lat,lngは緯度経度、diは緯度経度の範囲度数
    指定されたlat,lngとの差がdi未満に収まる範囲の地震を日別でグロスして返してくれるapi

     http://nazono.com/ajax_choeki.php?type=qua&di=1&lat=35.6&lng=140.1

    こんな感じで緯度経度を渡せばjsonで値が帰ってくる。
    ちなみにod=20121124みたいにやれば基準日をかえることができる。

    興味があるひとはどうぞご自由に。

     

    おまけ。

    “2012-07-15” “16777227”
    “2012-07-27” “11863275”
    “2012-08-03” “23726574”
    “2012-08-20” “5931641”
    “2012-09-13” “162015147”
    “2012-10-12” “234880890”
    “2012-10-31” “1048576”
    “2012-11-22” “16777227”

    このデータみて何かわかった人は教えてください。 ( ´,_ゝ`)

     

  • 「求刑4年禁錮6年」というサービスをこっそりとリリース

    「求刑4年禁錮6年」というサービスをこっそりとリリースしました。
    http://nazono.com/

    なんのサービスかというと、不正確かつ不完全な地震予知を行うサービスです。それなりに考慮はしていますが地震予知という点では科学的検証を経て居らず不正確な警告をするものです。

     

    タイトルについて

    タイトルの「求刑4年禁錮6年」はイタリア、ラクイラ地震での裁判の判決からきています。
    同裁判は、群発地震で怯える市民に対して、委員会メンバー7人(行政官2人、学者5人)が「群発地震はかならずしも大地震につながるものではない」と事実上の安全宣言をおこなった結果、一週間後にマグニチュード6.3の地震が発生し、300人以上の死者がおきた事件です。この安全宣言にたしいて、委員会メンバーが過失致死罪で起訴され、「不正確かつ不完全な地震予知をおこなったとして」求刑4年を超える6年の禁錮刑の執行猶予もない厳しい実刑判決がくだされました。
    地震の予知、予測は現時点において非常に困難な現代において、観測と統計的な物言いしかできない科学者への実刑判決は科学と政治判断(安全宣言)をまぜこぜにしたもので、ちょっとどうなのよと思い、このタイトルにしました。
    当初「懲役4年」という開発名にしていましたが、まさかの求刑以上の6年禁錮刑がいいわたされたことで、サービス名もバージョンアップです。それでも地球は動いていると言って有罪判決をうけたガリレオさんが偲ばれます。

     

    プログラム

    Javascriptがバリバリですので、遅いマシンでは大変なことになるかもしれません。jsと簡単な(php側の)sqlだけです。jsonでデータをやり取りしていますが、オープンアクセスなのでweb apiだと思ってもらってもいいんじゃないかと思ったりもします。
    チューニング(データとしても、パフォーマンスとしても)も不十分で、あまり負荷がかかることを想定してません。

     

    開発動機

    マッシュアップアワード8に応募するためにちょっと頑張ったのでこの時期リリースです。

    潮位と地震の関係は3.11直後より、半年ほど追跡をおこなっていました。

     

    過去の地震情報をデータベースにつっこみ、M8以上の地震の発生後の2年いないの近縁地震発生確率などを求めたりしていた結果、M7程度の地震の発生は予断ならないと個人的結論に至ったからです。関連でいろいろなものを試作しましたが、その中で比較的有用なのではないかと思ったものが潮位と地震の発生関係でした。

     

    スーパームーンの観測(3/19)と大地震(3/11)がほぼ同時期であったので、月と地震の関係が気になっていたことが、付きあわせのキッカケです。スーパームーンとは、月が地球に最も近づいたときに満月または新月を迎える現象で、地上から月がとても大きく見える現象です。
    潮位と地震の関係については、データが十分にあり素人目で相関がありそうだぞと思ったのですが、私はただの紅茶屋で地震の専門家でも、地震予知ができたとしてそれを発表して世間を騒がせてもよい立場ではないので、関連の団体にメールだけして事を終えました。
    しかしながら、「東北地方太平洋沖地震対応臨時委員会報告」(http://zisin.jah.jp/pdf/SSJ_final_report.pdf)などその後の続報を見て、前向きに取り組んではどうかという提言で実態としてはあまり進んでなさそうだぞと寂しく思うところもあり再度データの視認性を高めたものです。

     

    潮位と地震の関係(http://kuippa.com/choui.php)で作ったものから細部データを落としているので地震発生のメカニズムにおける重要情報が欠落し、相関性が下がってきているという部分もありますが、地震情報はすでにビッグデータでバックテストやフォワードテストをかけるには十分なだけの情報量があります。

     

    私がつくったものはただのお騒がせ野郎アプリですが、誰かが興味を持って自己相似による周期計算や相関係数を現在計算・・・をしてくれると、もしかしたら、結構な精度で地震発生の予見ができたりしたらいいなーとか思っています。
    発展系では潮位と犯罪発生率の相関図とか、出生率の相関とか出せたら楽しいですよね。
    サービス的には多くの人を楽しませるものではなく、ちょっと不安にさせるものなので心苦しいのですが、地球上の地震の8割だかが集中する日本で暮らしているのであれば、本来、地震の予知など必要なく、毎日起きるとおもってもらってかまわないと思うのであります。これだけ応力が変化すると次も、それなりの規模の地震がいつどこでおきてもおかしくないです。

     

     

    赤い線、まだ、つながってないところがありますね・・・。

     

     

     

    ヒートマップで歪も可視化できるようになりました。

     

    参考

    潮汐トリガー研究の重要性 末 芳樹

    何故,後予知なのか 科学技術政策研究所客員研究官  松村正三

    http://zisin.jah.jp/pdf/SSJ_final_report.pdf
    地震発生における地球潮汐の影響 -数値シミュレーションによるアプローチ- 鶴岡 弘、大竹 政和

  • 日本地震学会の意見集にあった潮汐トリガー

    日本地震学会の意見集「地震学の今を問う」のPDFをざーっと読んでいて、びっくりしたのだけど、潮汐データを真面目に分析してないのかと逆に新鮮だった。

    日本地震学会 意見集「地震学の今を問う」
    http://zisin.jah.jp/pdf/SSJ_final_report.pdf

    「潮汐トリガー研究の重要性 末 芳樹」
    本意見は地球潮汐による地震のトリガー,所謂,潮汐トリガーに関する研究のすすめである.地震研究者の多くは気付いておられないと思うが,何故にか地震研究者はこの問題を避ける傾向が大変強い.その結果,以前から地震発生に対する地球潮汐の有意な関与が少なからず報告されているにもかかわらず,現在もこの問題に取り組む研究者が大変少ないという現実がある.主として地殻の挙動を研究する地震研究者には恐らく自覚されていないそのような認知バイアスが存在することを念頭に置いて,一度この問題を検討いただきたい.

    ざーっと、読んでてこのサマリーまできて、びっくりしちゃった。
    潮汐や月との地震の関係なんて民間伝承でも言われてるし、これだけ地震発生がビッグデータと化せば相関関係なんて容易にみちびきだせるものだとおもっていたからだ。

    巨大地震がいつおきるかは判らなくても「おきるとしたら、この日」ぐらいの事は地震直後にやった素人マイニングでも結構精度のあるものにできたし、フォワードテストでも結構よさげだったと記憶している。公開しなかったのは、混乱を招いてはいけないというのと、こんな素人予測をださなくても地震の専門家間では常識なのだとおもっていたからだ。

    メッシュを細かくして、ノイズを取り除けばかなり綺麗な相関関係を抜けるだろうというマーケティング上の直感があるし、3.11直後に自前で構築したデータセットでもアウトラインまではすぐに確認できた。すごく簡単なことしかやっていないから、仕事で専門でやってる人なら1日もかからないで結論にまでたどり着けるのじゃないかと思う。
    だから何故、精査されていないのかが疑問でならない。本当だろうか??

    地震学者というのは地べたばかりみて、空を見上げることはないのだろうか?地殻変動には重力加速度変動は関係ないとされているのだろうか?だとすると素人にはむしろそれのほうが不思議でならない。
    人類が確実に予測できるのは将来人口の年齢分布か惑星軌道かぐらいのものだと思うのだけど・・・

    自分が潮汐に注目したのは重力加速度変動を観測、予測するための代替手段としてだ。本当は地球潮汐のデータセットが欲しいが、国立天文台はデータを一般には公開してくれないので自分の場合、潮汐の遅行平均を出すなどして擬似的に地殻潮汐を予測して代用した。

    地震情報はもはやビッグデータだ。データマイニングの一般手法でも通用するレベルになっている。
    月の軌道(地球と月の距離)、観測地点ごとの潮汐データ、地震の発生結果における開放エネルギー総量のグロスは、学術的には相関係数をだしたりして証明する必要があるだろうが、そんなものすぐできるじゃないのと思う。

    そもそも、注目もされておらずやられていないのだったら、後で時間あるときにデータ整理して公開しとくよ・・・。

    あれ・・・。
    もしかして、この提言している人ってこのブログにメールをくれた人だろうか?