カテゴリー: サイエンス

  • STAP細胞の実験は継続したほうがいい

    Q.結局STAP細胞ってなんなの?
    A.細胞が外部からの刺激で多機能性を獲得した細胞。

    Q.実在すんの?
    A.たぶんしない

    Q.実験は続けるべき?
    A.実験は続けるべき。

    Q.論文めちゃくちゃなのに?
    A.論文めちゃくちゃなのに。

     

    小保方さんはSTAP細胞の研究を続けるべきである。

    みんなから酷いことも言われてる。着火剤として佐村河内氏による下草炎上があったからなのか、iPS細胞のときの森口氏のあれがあったからなのか、本来不燃物であるものまで炎上してなんか酷いなと思う。科学とは関係ないところに世間の関心があつまり大炎上しとる。

     

    報告の否定(論文がおかしい)

    結果の否定(論文にかかれてるデータがおかしい)

    実験の否定(実験が正しくおこなわれなかったのでは)

    組織の否定(それを監督してた組織はいったいなんだ)

    人格の否定(あいつは嘘つきだ、隠れ巨乳の呼び声高い←ふぁっ!?)

     
    全てのレベルがないまぜになって、なんかもうよくわからないけど、今なら叩いても大丈夫的な集合心理が働いていて恐ろしい。科学への冒涜だとか、あいつが犯人だとか、歴史を愚弄しとか、全否定しなければならないだとか、なんだとか。まじかよと思う。
    報告書の不備は指摘修正されてしかるべきだとおもう。報告書が否定されたので、しかるに結果が否定されるという判断をする人がいてもよい。
    そして、それを本人が形式を訂正することで担保できるのだから、修正したいという意思をもつことはありだとおもうし、それを掲載許可したNatureが、あまりに不適切ということで掲載を取り下げるという判断もありだろう。
    だけれども、本人もそれを望んでいないし、Natureも掲載を継続している。しかも誰でもがタダで確認、閲覧、ダウンロードできるようにしてくれている。

    Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency
    http://www.nature.com/nature/journal/v505/n7485/full/nature12968.html

    Bidirectional developmental potential in reprogrammed cells with acquired pluripotency
    http://www.nature.com/nature/journal/v505/n7485/full/nature12969.html

     

    実験そのものを否定したり、組織を否定したり、あげくにこれを書いたやつは人間的にダメだとか、倫理的に破綻しているだとかそういうことだけを言うべきではないと思う。捏造や報告の形式の否定以上のことをことをするならば、追実験をして、再現できない旨を同じく論文でまとめあげるのが筋なのではないか。ましてやパーソナリティの揶揄や否定は、なんかもはやいぢめでしかない。

     

    最終的に世論に求められる判断は、彼女は実験を続けるべきか、否かである。
    自分は続けるべきであると思う。
    論文がむちゃくちゃであろうが、泣きながら200回は成功したもんっていっていても、である。

     

    実際、論文を読んだ人はどれだけいるだろう?
    そしてその意味をすこしでも把握出来た人はどれほどの割合だろうか。
    STAP細胞200回以上の感覚をどれだけの人が理解しているだろうか?

     
    生命科学の実験はまさに料理のようなものだ。
    同じ素材をつかって、同じようにやってもなかなか同じものはできない。
    そして論文は料理のレシピにあたる。プロトコルなどはそのもまさにレシピだ。

    料理人がかわり、キッチンも道具もかわれば、レシピどおりに料理を再現しようとしても、なかなか再現できるものではない。
    レシピのために撮影された写真が、加工や転用された他のものであったとしても、レシピの本来の機能を奪うものではない。

    レシピや制作日記だけで料理が存在したことを証明しようとするのが無理筋なのだ。だから一番シンプルな方法は存在を証明するなら料理を作るよない。

    料理のために必要なスキルと、レシピにまとめ上げるスキルや綺麗な写真をとる技術はまったく別ものだ。
    論文におかしい部分も倫理的にやっちゃダメなこともいっぱいあるのだろうけれど、たとえ全ての提示データが捏造だとしても批判に回っているほとんどの人が今回の論文ほどの構成のものが書けるとも思えない。
    ※博士論文はあまりにもあれなのであれしてください

     
    あさがおの観察をしたことはあるだろうか?

    「あさがおのタネが発芽するかどうかを確認する」という実験に、一回の実験にタネをひとつづつ植えるという計画しますか?

    温度はどうだったのか、水はやったらどうなるのか、やらなければどうなるのか、もしかしたら種ごとに芽がでたり出なかったりするのではないか。
    可能性を試すためにバリエーションを変えたり、もしくは同一条件にしたり、と、いくつも同時に比較できるように実験をするのでは?
    「あさがおのタネがいくつ芽吹くのを確認しましたか?」
    「200個です」
    こんなやりとり、
    「あさがおは1年草だから200個の発芽を確認するには1年じゃ終わらない!」
    こんな指摘にどれほどの意味はあるだろうか。

     

    マイクロチューブとかがホルダーにずらっと並んでいる映像とかを見たことはないだろうか?
    こんな感じの
    http://item.rakuten.co.jp/orange-benri/nas2-5054-02/

    培養するのに8時間とか数日かかるんだから、普通バリエーションごとに一回に12発とか、24発とかいくつも同時並行でやる。
    逆に一回に一個しかしなかったら、比較対象がなくなり何が原因で失敗したか判断できなくなる。

     

    2年で200回がありえない、だからやつは地獄の劫火に焼かれるべきものである!とか言っちゃってる人は、もう泣きながら毎年あさがおのタネを一粒づつ植えていけばいいのではないかと思う。

     
    何個失敗したのかも言わず、発芽は200個は確認しました!って言っちゃうほうもほうなんだけどさ、でもね、実験のうまさと体系だてた報告のうまさは擬似相関だからね。

     

    「あさがおのタネもらったけどヒマワリが咲いたよ!」っていうヤツがいたら、そりゃ普通、先生はおこるのかもしれないけれど、
    「先生、わたしタネすり替えてません。」って泣きながら言うんだし、しかもそこに再現性があるって本人が言うんだから、ちゃんと追いかけなきゃダメでしょ。

     
    STAP細胞が小保方氏が報告したような多機能性の獲得じゃないにしても、何かあることになるし。その何かっちゅうのも、単純に本人の証言を信じて、ともかくやらせてみようというというだけじゃなくてね。
    写真はでたらめだとしても論拠はこの論文で十分だとおもうけどね。
    ま、ES細胞は使ってないのでコンタミはないって言ってたけど、問題になったFigure 1のiのマーカーレーンにES細胞ってあるんだがな・・・
    げふんげふん

     

    子供の頃、腹赤イモリを飼ってたんだよね。

    イモリは、イモリ同士のケンカで腕を噛みちぎられたとしても、生えてくることがある。生えてこないこともあるけど。これが、再生力で、人間のような哺乳類からは失われた機能。
    傷跡程度なら塞がるけれども、皮膚の細胞は皮膚の細胞にしかならないので、失われた腕が生えるようなことはない。プラリアナのように刻んだ数だけ頭まで再生するというなこともありえない。だけれども、人間もナメック星人みたく腕とか再生したら便利だよね。目とか腕とかとれても大丈夫だし。
    肝臓とか腎臓とかやられて透析とかになっても、はいこっちで培養して復活しておいたよ!みたいな。っちゅうことを夢見て再生医療の分野の研究はながいことやられていたわけですよ。

     
    で、とうとう1950年代、受精卵で体細胞クローンができるようになるわけですね。どの細胞にもなれる未分化の受精卵に遺伝子ぶっこむことで同じ遺伝子の別個体をつくることができる。でも、ぶっこまれたほうの受精卵は、独立したその個体としての生命を奪われるわけで倫理的に、どうなんじゃろと。

     

    で、2000年代にご存知の山中先生によるiPS細胞、つまり、分化しちゃった細胞も遺伝子いじくればもとの受精卵みたいに機能するんじゃね?って手法が発見された。絶賛世界はしのぎを削って莫大なお金と才能を投資して研究競争をしているわけです。

     

     

    そこに今回、STAP細胞は遺伝子いじくらなくても、刺激与えれば、多機能性確保できるよ!って発見だったわけで、

    おまえ歴史的経緯無視すんな!
    俺らいくら時間と金をぶっこんでるとおもってんだよ!
    人間はカエルやイモリじゃねぇんだよってみんな激おこなわけですよ。
    で、注目高まって、肝心な論文の写真はこれ、だめじゃねぇかって。
    ほんとに実験してんのかって。
    博士論文とか引っ張ってきて、ほらこんなヤツだよって。

     

    でもね、細胞外環境による刺激でなんらかの遺伝子発現がおきているのは、たとえ死滅細胞における発光現象だとしても、分野として面白いなーと思うわけです。
    そんな19世紀にやりつくされたみたいな実験いまさらなんでよっていう話しなのかもしれないけれど、現代は遺伝子が発現したのを視認でトレースできるマーカーがあるわけですよ。
    「哺乳類の腕を切っても再生したことはない」という観測事実と、「環境刺激により遺伝子の発現があることはない」というのは別なわけです。
    今は細胞単位でその細胞がなんであるかが追えるようになったわけですから当然あらたなる発見もありうる。
    たとえまとめた論文が科学倫理的にもおかしかったとしても、タイミング、着想としては面白いし、それを立証するためのスキーム構築はありなんじゃないかと。
    こんな着想にたどり着いて、実験にとりくめたのは「未熟さ故に」ああいう論文になってしまったのかもしれないけれども、そこはかなり小保方さんは凄いとおもいます。ヴァカンティさんがすごいのかな?
    つまり、レシピを見る感じ、作ったらけっこううまそうな料理できるんじゃねぇのと。思うわけです。もういっそのこと「写真はイメージです」とでも書いておけばよかったのにねw

     
    でも、現象の報告に対して、科学的に反証や追証じゃなくて、倫理面での非難や、組織への非難、ひいてはパーソナリティへの攻撃はSTAP現象を報告したというもの以上の反応を獲得している様は、なんとも悲しい。

     
    ノーベル賞の二度目の受賞にあったキューリー婦人でさえ、スキャンダルまみれになったことを考えれば、人がゲスリング部になるのはいたしかたがないのかもしれないけど。つくづく、ひどいなーと思うよ。

     

     
    でも、断罪すべきであるとか、ぎゃーすかぷーすか言っている人たちよりも、そのひとらが言うところの「ダメな論文」のほうがよほどしっかり書かれているし説得力がある。

     

    星新一賞の最優秀作品読んだ?あれよりよほどぶっとんでるw

     

     

    余談だけど、エボラ出血熱がいまアフリカでパンデミクミクダンスしてるね。
    なんかBSニュースの字幕で死者1,000人と書かれてた気がして、うゎぁと思ったんだけど、100人だったみたい。
    WHOとか国境なき医師団のHPとかみると、感染地域が広く、もしかしたらさらに深刻な事態になるかもしれないなと心配しています。
    チャレンジングだって。封じ込めに失敗すると人類近代文明存亡の危機に直結しちゃうね。
    で、そのエボラ出血熱が日本に来た場合、バイオセーフティーレベル4を設備的に有している施設は日本国内には2つだけで国立感染症研究所と理化学研究所の筑波研究所しかないんだよね。
    すっかりみんなの非難と好気の対象になってしまった理研だけど、なんだかんだいってもやはり国内有数。

    いままでの成果を考えても設備的にみても尊敬にあたいする研究所だとおもいます。最先端研究がなんでこんなファンクなことになっちゃったんだろうね。
    やっぱり割烹着報道あたりでポップスターにされちゃったからかね?

     

    おまけ

    成人ヒトの間葉系組織にMultilineage-differentiating Stress Enduring (Muse)細胞という新しいタイプの多能性幹細胞があることを発見しました。下等動物では臓器を再生したり、個体の断片から個体そのものを再生させるなど高い再生能力が見られ、間葉系組織に内在する多能性幹細胞が重要な役割を果たしていることが分かっております。しかし高等動物では、複雑な生体システムを進化させるのと引き換えに再生能力は限られたものになっていくと考えられています。従ってヒトの生体にMuse細胞という多能性幹細胞が存在するということは非常に大きな発見です。もしかすると我々が考えている以上にヒトの体は再生能力を潜在的に持っているのかもしれません。

    東北大学大学院医学系研究科 細胞組織学分野・人体構造学分野 出澤 真理

    意外と、人間みたいな生き物にも再生能力というのは失われてないのかもしれないね。

     
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%99%E3%83%AB

    https://twitter.com/yanwalee/status/451664926692503552

    http://www.stemcells.med.tohoku.ac.jp/greeting/index.html

     

  • 誰も小保方さんを擁護しなくなったのでいまさら擁護

    完全に逆張り。

    いまは紅茶屋だけれども、そういえば応用化学科で細胞系の研究室にいたことがある。学部だけど。化学系の人間なんかいっぱいいるだろーと思ってたけど、考えてみたら、化学で細胞やる人なんてすくないし、やったらやったでふつー関連にすすむだろうから、みなさん現在や今後の立場上言えないだろうし、そう考えると、まったく関係ないことをやってる自営業ぐらいしか自由に発言できないもんね。なので、てきとーに書いてみる。(ちなみに話題になってる大学ではありません)

     

    いままでの流れ。

    ニュースが流れる→そんな馬鹿な→詳報流れる→スゲー!!→論文でてくる→あれこれおかしくね?→いやミスかもよ?→→博論発掘される→無言→提供されてたマウスが違う型でした→はい終了Q.E.D.

    そして、誰も擁護しなくなっちゃったわけさ。

    自分も提供されたマウスの遺伝子の情報が出て、違うマウスでしたーというニュースが出た時点で、こりゃ単純なミスじゃなくて、悪意も混じってるぞと思って終了してたのだけど、なんかまだまだ報道が続いてるんだよね。ふるぼっこ状態が。彼女の研究室に所属した他の人の卒論とかまでチェックするとか完全にとばっちり状態。かわいそす。。。。

     

     

    で、思ったんだ。そもそもスタートの時点で科学記事が新聞の一面にくる程度のなんらかの力学が働いていると考えると、もっと、なにか違う可能性も考えなければいけないのかなって。ぶっちゃけ出回ってる情報を信じるとありあえないんだけど、「STAP細胞はあった」と仮定して、研究成果を擁護するとするならばどんな可能性があるかというのをお茶でも飲みながら考えてみたんだ。

     

    細胞の外部環境刺激によって、多機能性を獲得するなんていう現象とその非常に簡便なる手段が実在するのだとしたら、もう本当に彼女を殺したくなるほどの損害を被る人たちがいるよね。製薬、創薬とか医療系とかを中心に山盛り。

    で、一連の騒動の結果、実験が正常におこなわれていたという証拠が失われ、実験そのものが停止、追従研究もほぼなされそうにもない、と。今回の一連の騒動の結果、多分10年はこの刺激惹起性分野の研究は遅れるよね。

     

    うん。ミステリーとか、陰謀論をつくるには十分な素材だねw
    注目されるのも死体にムチ打つような報道がされるのもうなずける。

     
    ちょっと煮詰めてみよう。

    理学、化学は研究開始から実用可能になるまで30年はかかるといわれている。

    理論にもとづいて再現をおこなう工業的な化学だって商業化まで考えると10年のコース。

     

    今回のSTAP細胞については、理論の構築までもいっていないもっと根源的な現象を発見したというレベルにすぎない。方法をレポするのでみんなもやってみてねの段。新聞やテレビで流れる大衆ニュースとしては1~2年遅れて書いたところでニュース性は損なわれない。即時性がもとめられたのは、「専門誌に掲載される」という、タイミングにのっただけだ。

     
    実験ノートが2冊しかないとか、棚がスカスカだとか、論文がコピペだとか、写真も借りパクだとか、あれこれ言われている。

     
    えっと、今回は擁護側で書くことにしたので、フォロー。

     

    実験室について

    まず遺伝子関係の実験をするときは、国のなんだったかの法律でいわゆるバイオハザードが設定されるんよ。遺伝子組み換えしたものが外に出ないように物理学的にと生物学的に封じ込めなきゃいけない。なので、ちーっす壁塗装工事しまーっすって、実験はじまっちゃったらそんな簡単に外部の人間出入りできない。法律的にも禁じられているし、実験的にもとんでもない。実験をしている人間も自身の遺伝子が組み換えをおこす危険性があるわけで管理対象。組み換えがおきてないかを実験前と後で遺伝子検査する。
    なので、実験室は関係者以外の入室は厳しく制限される。取材で入ったカメラの人がどのような所属の人間かはわからないけれども、管理レベル低い部屋ぐらいしかはいれないんじゃないの?たしか通常で4段階ぐらいのレベルがあったと思う。それこそ、理研なんて国内有数の施設なんだから、知識もないうっかりさんが入室できるぐらいずるずるだったらうっかり人類滅びるべ。
    (ちょい調べたらP4があるのは理研の筑波の方だった。)

    冷蔵庫に貼られているムーミンだけど、研究室の冷蔵庫は冷凍庫なんよね。-7℃やら-15℃とかの。温度設定が違う冷凍庫に酵素やらなにやらが山盛り入ってるとおもうのだけど、認識ラベルとして冷蔵庫ごとにキャラクターが貼ってあるのはとてもいいアイディアだなと思います。これはしばらく使わないから、ミーに保管しておいてとか、視覚と指示が一致するのヒューマンエラーに強くなります。あと、ムーミン、俺も好きです。いいよねムーミン。

     
    棚スカスカについて

    棚スカスカについては、別に生物系の実験に何んもいらんよ・・・。扱うの細胞だよ?遺伝子だよ??
    滅菌器と冷蔵庫、冷凍庫いくつかと遠心分離器、振動培養装置、PCR、ドラフト、紫外線のやつと、純水とか超純粋つくるやつとか、あと電子レンジとか・・・。いくつかは専門的なものがなければだめだけれども、普段やることはキッチンとあんまかわらない設備でできる。放射線同位体をあつかうみたいのは別の管理部屋だろうし、マウスも別部屋だろうし。そりゃ割烹着きて、これから料理します!って言ってもあまり違いはないとおもうな。逆に最近は料理だって分子ガストロノミーとかで遠心分離器とかつかうらしいよ!(by 食戟のソーマ)

    アガロース(寒天培地)つくるのなんてあんなん料理だよ。ところてんの道具でにゅってやって酢味噌で食べたいよね。温度管理して濃度管理してかき混ぜたり揺らしたり。料理は菌を減らすために頑張るけど、実験は特定の菌を増やすために頑張るぐらいの違いしかない。だからほんと割烹着でもいい。

    あとね実験の基本なんだけど混同や汚染がおきないようにテーブルの上には極力なにも置かないようにしないとだーめなわけです。逐次全部扉のついているところにしまいましょう的な。これができない人は、まじで爆発します。まじです。

    リケジョとかゆるふわ系がテヘペロって、劇物だらけのなかでどじっこ属性発揮されたら部屋どころか棟ごと吹っ飛んじゃう。実際、在学中に爆発して救急車きてた研究室とかあったし・・・。注意してても事故はおきるものです。今年も化学工場で爆発がおきて死亡した事故とかありましたよね。

    いや、生命工は爆発とかは大丈夫だけど、生命工には生命なりの危険があって遺伝子を染色するのに毎回エチブロとかつかうんだ。だけどこれ、しずくがはねて1滴でも肌につけば、ほぼほぼ速攻で癌になるからよろしくねーって注意をされる世界なわけですよ。散らかった机で作業なんかできるかっての。むしろスカスカで何もないような環境でないと。うっかり取り間違えて違うの混ぜちゃったみたいなヒューマンエラーを防ぐためには必要な措置。

    扱うものが多いからキッチンで砂糖と塩を入れ違えたぐらいの結果と頻度じゃすまないわけですよ。

     

    実験ノートやら博士論文やら
    同大学の研究室の卒論をチェックするらしいけど、「何も出ない」なんてことはありえないでしょ。早稲田の該当研究室の子流れ弾被弾っぷりが可哀想すぎるわ。日本中のどんな大学でもいいけど、卒論でも修士とか博士の論文をソーシャルチェックしたら何も出ないわけがない。自分の大学のときや、職場で仕事でつけているノートを思い返してみてくださいな。

     

    汝らのなかで卒論を大衆に晒せるものだけが彼女に石を投げなさい。

     

    いや、本当チェックするならそのチェックする人の卒論もチェックしないとダメだよね。そして誰も居なくなった的な。

    まあ、研究職にすすむんならもうすこし真面目にやっておけばよかったのにとは思うけれども、応用化学はあれだからね、他の学科の奴らに言っても信じてもらえないんだけど、有機、無機、化学工学、物理化学、そのほか物理、生物、情報やらなにやらで週にいくつも実験があって、提出用の実験レポートだけで市販のレポート用紙が一週間で1冊無くなる世界だからね。図書館とかで該当箇所を探しまくって引用しまくるのを盗窃とか言われると無理だよね。

    要領のいいやつは、その誰かがまとめたのを引用するんだけど。彼女はその「要領のいい人」だったんじゃないの。サークルやれてたぐらいだし。

     

    実験ノートが2冊しかないは信じないな。

    まあ、でも、みなさん仕事でつかってるノート、この数年で何冊書いた?毎日同じことをしてたら、記載内容は減るからそんなものなのかもしれないけど。管理されているノートが2冊だったってだけなのではないかな。データはPCで管理してて、形式上ノートもつけてただけだとか。

    どちらにしろ情報の整理はあまり上手ではなかったのでしょう。

    試行錯誤をくりかえす実験とそれを論理だてて証明する行為、実験の結果をアウトプットするスキルは必ずしも同じ人物に同程度に存在するスキルではないのは一般には想像されにくいのかな?

    料理が得意というのとそれをレシピに書き出すのが得意というのが全く違うように、まったくの別スキルですよ。

    ソフトウエアのコーディングと仕様書をまとめたり、その仕様書が実際の実装とずれてたりするのと同じようなもんです。

     

     

    ほんちゃんの論文、成果発表について

    やはり、まったくの捏造であれば、それを発表しようとする動機がわからない。
    レシピがぐちゃぐちゃで、料理の撮影写真も弄った痕跡あり。ほんとにその料理作ったの?という話しになってるのだけど、経緯をみていると全部が創作ということもないんじゃないかなと思うんだよね。少なくとも埋められた土器よりは他にも何かありそう。死滅細胞の蛍光発光現象ぐらいの発見なのかもしれないけどさ。

     

    というのはやはり蛍光マーカーで追えるようになったというのが大きいですよね。(緑色蛍光タンパク質、下村脩さんはこれで2008年にノーベル化学賞を受賞されてます)
    環境を変えたらどうこうなるっていう実験はとうの昔にやり尽くされているのかもしれないけれども、マーカーによりデバックできるようになったことで改めて別の大きな発見があるやもしれません。

     

    まあ、でも、傷跡弄ってたらイボができちゃったぐらいの感覚で、実はイボは多機能性細胞でしたぐらいのぶっとびぐあい。ほんと実在したらぶっとぶんだけどなぁ。イモリの手が生え変わるように、哺乳類ももしかしたら、傷を完治させないで紅茶にでもつけておけば結果的に手が生えてくるのかもしれないぐらいのインパクトがある。
    まあ、輸血がどうこうでも揉めるぐらいだから、iPSはじめ再生医療が受け入れられるためには3世代ぐらい必要なのかなって思う。

     

    で、論文について。

    揚げ足をとられないように体裁こそ整っているもののとんでもない事が書いてある公文書というものは数多存在するよね。超一流企業のIRだって、ちょっと眺めるだけでこれおかしいだろというのがどっちゃりあったりするわけですよ。なんでこれを特別利益じゃなくて売上に計上してるんだよ的な。おいこれ抜いたら赤字じゃねぇか。おいおいおい。みたいな。けど、みんな別にスルーだよね。言わないだけだけど。
    企業どころか国とか政党の政策提言とか、おい!まじかこれ!!みたいのがさらっとでてるけど、ことさら注目も集めない。言えないし言わない。

    生命は分野が新しいこともあり、すこしでも専門がずれるとなんのこっちゃわからなくなる。暗黙知として前提として知らなければ理解できない項が多すぎて、書く方もリファレンスしきれていない。結果、暗黙的な談合がおこなわれているのだと思う。

     

    注文住宅の設計図だって、まったくコピペをしないでは作られない。もし、トイレという概念すらも共有できない世界だとしたならば設計図というものはめちゃめちゃなものになってしまうので、トイレというものを定義しながら、こっちではキッチンを定義してと、ぐちゃぐちゃになって綻びだらけになる。

    そのような暗黙的な談合下でなんとか機能しているものを、突き崩すのは容易だ。その研究は邪魔だという動機さえあればいい。

     

     

    ま、そんなわけであったら楽しいので追従研究は続けてほしいな。

     
    今日はこんなニュースがあったよ。

    三菱重工の横浜市の先進技術研究センターで、常温核融合的なニュース。
    理論はこれからだが、現象を確認しているという点では似ている。

    三菱重工は約20年、元素変換を研究してきた。→
    理論的なメカニズムはわかっていない→
    もっと変換の量が増えれば、文句がつけられなくなる→
    10年後には実用化したい

    やっぱりやり始めてから実用化までは30年はかかるんだよ。機械が機械を製造するようになって、テクノロジーがブレイクしてセンサー類などが格段な進歩をとげたとは言え、まだそれを論拠だてて設計しているのが人間である以上は人間の人生分のタイムスケールは必要。

     

    そういえばどこぞの政治家が常温核融合だのと言って半年ぐらいまえにネットでバカにされてたね。リークしてたの誰だっけ? この研究のことを示唆してたのかな。元素変換をとりあげて「放射性廃棄物の無害化に道?」とインデックスしまうぐらいには意図があるのもやむないことなのかなと思いますが・・・。

     
    しかし、30年もかかるこれらの研究が表に出ひっぱりだされたり、叩かれたりするのは、やはり純粋な研究発展とは別のベクトルがあるんだろうなと思うと、残念だなと思うわけです。

     

    そんなわけで、今ぼろくそ叩かれている刺激惹起による多機能獲得が再証明されても、みんなおどろいちゃダメよ。あと10年かかちゃうだろうけど。

     

     

    でも、本当に陰謀だったらこんな事かいたら、、
    ん? おや、こんな時間に、誰か来たようなのでここまで。

     

     

    http://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ040JJ_X00C14A4000000/

    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B7%91%E8%89%B2%E8%9B%8D%E5%85%89%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF%E8%B3%AA
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%99%E3%83%AB
    http://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ040JJ_X00C14A4000000/

     

  • 数字の渦巻きと素数

    なんでも、素数というのは「素数が極端に偏ることなく分布するという数学の大予想」があるそうだ。
    へーと思って、可視化してみようとプログラムをちょろっと書いてみた。
    こんな感じになった。

    素数の世界

    http://kuippa.com/primenumber/index.html

    ページにアクセスしてスライド・バーとかを動かすとあれこれ動くよ。 赤字が素数。chrome推奨。他のブラウザでは動作確認もしてません。

     

    なるほど、この赤い放射線上のラインに現れる分散頻度になることが予想されそうなので、極端にかたよることはなんかなさそうな気がする。ただの直感。証明をできるケイパビリティはわしにはない。

    表示領域の関係で最大値で10万ぐらいが限界かなと思うんだけど、javascriptでhtml5のcanvasつかってアホみたいな素数判定のロジックで描画しているだけなのだが、たかだかブラウザで10万ぐらいまでの素数までサクっと描画できちゃうのをみるとなんか時代ってすごいなと思う。ちなみにこのhtml一枚だけで動いているので好きものさんがいたら好きにもっていって弄ってください。

    なんでこんなもんをつくったか。

    NHKのデジタル・アーカイブで1991年ごろに放送された半導体のシリーズを見てたんだ。真空管やら歯車で動く電卓がの時代から100年も立ってないことを考えると恐ろしいな、と。6桁の電卓で100万とかがあったらしいんだぜ。1991年のテクノロジーで数十年前の解説をしているのを数十年後からみると三宅民夫アナが30歳ぐらいなんじゃないかという驚き以上に、驚くものがありました。
    いまの時代からみればケシ粒よりも小さな集積回路に収まるものがビル一棟分を占めていたとか。それにくらべると今のリッチな演算能力だとか。このペースでいけばあと数十年後に何が計算できるようになるんだろうなとか。

     

    そんなことを考えながら、横の画面でちょろちょろ簡単なプログラム。
    素数の配置を見てると綺麗だねぇ。なんかフィナボッチ数列が現れるという、ひまわりの種の並びみたいですね。
    最初実装したかったのは、12時と6時の方向に素数がくるように配置して、その間を素数以外の数字で埋めるようにうずをかいていけば、規定の範囲内に必ず出現するという仮定があるのならば綺麗な雲が両弦にでるんじゃないかなと思って書きはじめた。でも、javascriptを1時間ぐらい書いてたら、飽きてきたのと、なんか綺麗な絵になったので満足してこれで終わり。雲の代わりに線が出た。2と3と5と6と8と9の倍数あたりには素数が出ないのであたりまえっちゃあたりまえだけど、見慣れないので、新鮮。数学者からすればあたりまえなのかもしれないけどね。

     

    でもほら、双子の素数とかわかりやすくよく見える。ビジュアライズの能力が桁違いにあがっているので、こんな数十分のプログラムであれこれ可視化できるなら、もっといろいろみんなやれば、いろんな理解がすすむのになーと思いました。
    既にやられてるのかもしれないけど。

     

    ほか参考

    素数の間隔で新定理発見 極端な偏りなく分布、米英数学者
    http://www.47news.jp/CN/201402/CN2014022601001180.html

     

    高校生がスーパーコンピュータを使って5×5魔方陣の全解を求めることに成功 | 筑波大学 計算科学研究センター
    http://www.ccs.tsukuba.ac.jp/pr/media/140228_press

     

    NHKスペシャル 電子立国 日本の自叙伝 第1回 新・石器時代 ~驚異の半導体産業~
    https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2011034627SA000/

     

    『フカシギの数え方』 おねえさんといっしょ! みんなで数えてみよう!