カテゴリー: 社会

  • 町内会のメーリングリストまじどうしよう

    18日にヤフーグループが終了する。困ってる。まじで困ってる。
    町内会というか、商店街なのだけれども。
    いままで見て見ぬふりして放置してきたけれども、やっぱり誰もなんともしないので根負けしてなんとかしようと思ったんだけど、よい移行先がない。

     
    まず、メールの読み書きがやっとという高齢者がおおい。携帯できたメールまでは読めるという程度のITリテラシだ。
    アプリなんてとんでもないし、普通のショートメールですら書き込んで返事をすることは難しい。だが、この来た情報は読めるという程度の情報伝達手段があるのとないのとでは大違いだ。
    もし、無いとどこで止まるんだかわからない回覧板というアナログシステムに全依存することになる。誰かが亡くなったというような訃報や、災害時などの緊急発呼手段としてメールすらも使えなくなる。三鷹は世界の最先端IT都市らしいんだがこんなレベルだ。

     
    SNS全盛期になって、Googleグループも終了したし、ヤフーグループも終了する。
    メーリングリストという仕組み自体が旧世代なのはわかる。サービスとしてフリーミアムにも乗らないのもわかる。
    freemlが候補にあがったが、高齢者の携帯が宣伝メールに埋もれたら、もう何を言われたもんだかわからない。
    サイボウズLiveも候補だが、グループウエアとしては申し分ないが、なんせメールでの投稿ができない。むしろそこだけの機能しかいらないのに。

     

    Google+やfacebook?いや、だからそんなのを利用できる人が(以下略
    ちなみにfacebookグループは有志で運用はされてはいるが、閑古鳥がないている。

     
    実はメーリングリストを作るだけなら、苦もなくできる。枯れた、使い古されたテクノロジーだし、新規性などない。10年前はよくつくったもんだ。

     

    さくらの月500円のシェアサーバレベルにだって、メーリングリスト作成機能があるぐらいだ。だが、しかし、一旦それを作ったが最後、誰が抜けるだの、誰が入るだので延々とメンテナンスをしなければならなくなる。運用管理を一手に担わなくてはならなくなる。一度ではなく、なんどでも。終わりなく。

     

    ついでに、やれホームページをつくれだの、やれパソコンを直せだの、そういうものも一揃いついてくる。だから、ヤフー程度の知名度で「ヤフーがわからないのはわからない人のせい」と思ってもらえるぐらいの、しきい値が欲しいわけだ。

    電子行政のための仕組みだなんだののまえに、こういう町内会、商店街クラスのグループのためのグループウエアは自治体が提供すべきもんだとおもう。つか、ほんとどうしよう。

    メーリングリスト建てようかな。ついでにサービスまでつくっちゃおうかな。つかだれかつくってくれないかな。つか、どっかに落ちてないかな。商店街向けのグループウエア。

     

  • 特定秘密保護法案のあったほうがいいところ

    「特定秘密保護法案」に賛成してる人なんているの?というお話しがありました。

    逆に聞きたい。この法案に賛成している人の意見を。
    http://watabelaw.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

    識者でもなんでもない個人事業主のおっさんですが、この手のお約束事はそもそも、ないとまずいんじゃないかなと思ったりするので、その理由でも書いてみようかと思います。

     

    「国民の知る権利」が脅かされるということで反対されていますが、それはまあもっともなので別にそこを議論の種にするつもりはありません。十分に懸念すべき点であると思います。
    と、同時に現行の秘密保護法が未整備である状態のリスクやデメリットも考えなければいけないと思います。現行の国家公務員法における守秘義務の規定はゆるく罰則は1年以下の懲役か50万円以下の罰金のみです。
    秘密を知るものの良心によりその秘密が守られたとしても、その秘密を知らんとすべく活動したものについて処罰する手立てはありません。スパイ天国と呼ばれる日本では産業スパイ、軍事スパイ、おいしい情報がリスクもなく簡単に手にはいってしまう。

     

    国家的な関与が認められる中央官庁を狙った標的型のサイバー攻撃が活発になっています。電子的な攻撃については不正アクセス禁止法のガードがありますが、アナログな方法で秘密を知る人物に秘密の漏洩を働きかけたりする、買収、ハニートラップやソーシャルハッキングを防ぐことはできません。重要な情報を奪わんとする者に対して秘密を知る人の良心しか防護壁がないのです。

     

    秘密の重要度や情報にアクセスできたものが管理されず規定されないことにも問題があります。公文書管理法でも問題があきらかになりましたが、そもそも秘密情報とされるもののなかには文書化も保管もされないものがあり、期限がすぎても公開もされない。「知ってるのワシだけ」状態になっているものがあります。海の向こうの国で情報開示がされ初めて知ることになったりする。なんじゃそりゃですよね。
    秘密が公になるまでだれがその重要な情報を管理するのか。その情報がルールで定められていない以上、情報が属人的なものにならざるを得ません。これは組織運営の観点からみても大きな問題です。
    「あの秘密を知るワシをもっと重鎮せぇ。さもなくば…」
    これに反論する手立てありますか?飲酒運転より罰則ゆるいんですよ?公務員ならまだ守秘義務がありますが、じゃあ政治家は?

     

     

    情報が人に属すのみでそれを管理する制度もなければ、意図をもってその情報を伝える人を選別したり、重要な情報があることを示唆するだけでその人物が重要度が相対的にまします。もし、体制に腐敗や癒着があり、それが理由で組織を変えても肝心の情報がついてきません。これでは例えその組織を改革してもどぐされ患部は影響力を残したままになるでしょう。これじゃぁ法治ではなく人治です。
    そんなわけで、「これ秘密だから!」って情報を定義する制度はむしろなんでいままでなかったんでしょうかと思う感じです。大臣から情報が漏れるなんていう国家安全保障上重大な事態があっても秘密情報として管理していなければ調査もできんもの。

     

     

    おまけ

    で、知る権利の問題だけど、そもそも今、何が秘密にされてるかなんて知ってる人いるの?

    ・・・・・・。

    特定秘密がなんであるか知りもせずに知ろうとしただけで理由もわからず勾留されるとかいうなんか凄い意見を言ってるのも見えましたが、名目上は日本はいちおう法治国家だから…、そのために裁判があるんだよと思ったりもする。

     

    パソコン遠隔操作事件の容疑で勾留されている子は裁判もされないまま一年ぐらい取り調べという名目で留置されてるので、こういうのこそなんとかしないと罪刑法定主義じゃないといわれてもしょうがねぇんじゃないかなと思うのですよ。

     

    ま、運用上は何が秘密にされたかを管理監督する組織はないとダメなんじゃねぇのと思います。

     

    公文書等の管理に関する法律
    http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H21/H21HO066.html

    秘密保全のための 法制の在り方について (報告書)
    http://www.kantei.go.jp/jp/singi/jouhouhozen/housei_kaigi/pdf/10110808_houkoku.pdf

    日本弁護士連合会 秘密保護法とは?
    http://www.nichibenren.or.jp/activity/human/secret/about.html

     

    提出回次:第185回
    議案種類:閣法 9号
    議案名:特定秘密の保護に関する法律案
    http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/g18505009.htm

     

     

    ・・・つか、法律文って意味わかんないよね。附則だらけでシングルスレッドだとコボルで書かれたダメな感じのレガシープログラムみてるみたいだよ。自然言語やめてプログラムみたいに論理言語で記述しないと例外判定もできないじゃない。古い法律も多いしさ、もうちょっとリファクタリングしようぜぇ…。

     

  • 原発ホワイトアウトのホワイ

    現役霞ヶ関官僚が書いたフィクションだが、これは告発文のようなもの。
    創話としてはいまいちだけど、ノンフィクション・フィクションとしては面白かった。

    内容みるかぎりおそらく経産省かな。元経産官僚の石川和男さんあたりが書いたのかとおもったけど、違うんだ?
    いっぱいいるんだね暴発しそうな人。青臭い正義感いっぱい抱えてどんどん爆発したほうがいいとおもうよ。配管も溢れないとどこが詰まってるのか見えないし。淀ましたままにしたら腐る一方だし。

     

    作中の裏趣旨を簡単にまとめると
    ・電力会社のあらゆる経費は市価より2割高いよ
    ・その莫大な資金力を背景にした連合があるよ
    ・落選有力政治家にも利益供与があるよ
    ・怖いのは発送電分離より所有権分離
    ・国策捜査がされてるよ
    ・抗おうとすると逮捕とかされるよ
    ・福島原発事故の教訓いかされなさすぎ
    ・送電網脆弱すぎ

    ってな感じ。
    原発、高圧送電、雪国わかってねぇなという印象の反面、その他の話しはあー・・・という感じ。

    おもしろいなと思ったのが、新潟県に再稼働に反対してて最近折れた泉田裕彦知事がいるけど、作中では新崎県(たぶん新潟と柏崎をかけあわせたもの)知事の伊豆田清彦がでてくる。山本太郎と思わしき人物は山下次郎とほとんどが実在の人物や地名をもじって登場しているのだけど唐突に実名があがるんだ。これが気になった。

    P87の古賀茂明氏にはじまって、P187〜191にかけてずらずらずらとでてくる人物名、大阪高検公安部長三井環、加納駿亮、村上正邦、鈴木宗男、外交官佐藤優、田中真紀子、村岡兼造、福田康夫…etc 作中で他の本を紹介しているというのは一体どういうわけだろう。

    元参議院議員 平野貞夫 著 小沢一郎 完全無罪 -「特高検察」が犯した7つの大罪

    鈴木宗男著 汚名 国家に人生を奪われた男の告白

     

     

    アメリカは政権がかわると施策をつくるがわもそう取っ替えになるらしいんだが、日本は政権が変わっても官僚はかわらない。そのほうが、いい点もあるけど、もちろん欠点もある。
    管理者は善良だという前提に基づいた仕組みに悪代官がまぎれこむとそれを正すことができない。それを正すべき政治家などもそもそもその資本下に小飼されているというなあなあ構造。水戸黄門がでてこない水戸黄門みたいな社会になってしまう。

    多少役得にあずかってうまい汁吸ってるやつがいたとしても、それでうまくいっている間は文句をいう人が大勢派になることはないんだけどね。食えなくなったり住めなくなったりする人らが出だしたら話しは別。世間という緩衝溶液の当量点、臨界点はちかい。慣習どおりやっていれば大丈夫とおもっているのかもしれないけれど外部環境というものはある境に急激な変化をするものです。

    とくに3.11以降、マインドの変化と団塊世代の現役引退という構造変化もあいまって、今後数年内にかなり急激な変化をすると思う。
    強い権力をもっていて抑えこんでてた人物を冠することで成り立っていた組織が崩れるときは反動がでかいので、やっぱり青臭い思われても逃げ切り世代じゃないなら、暴発できるときにうまい感じで暴発しておいたほうが将来のためにはなるのではなかろうか。機をみる必要は大切だけれども。この著者の犯人探しは霞ヶ関で絶賛開催中なんだろうなーと。

     

    いや、しかし、作中では国家公務員による秘密漏洩は1年以下の懲役か50万円以下の罰金であった、秘密保護法案が成立したいまでは故意の漏えいであったばあい最高懲役10年と厳罰化された。暴発も難しくい時代になりましたなぁ。

     

    ところで、

    hotel-jyubankan(At)@g____.com

    のgメールのメルアドは何? 入れるのかと思ったよ。
    あ、あと濡れ場のシーン、編集者が強引に足したろ・・・?