お米はどこに消えた。お米がない。


当方はお米の専門家ではありません。「うるち米」がなにを指しているか漠然とか知らないレベルです。
専門家に素人が口をはさむなどおこがましい、上から目線だと思われる方へはごめんなさい。
素人意見で恐縮です。

さて、うるち米ですが、せんべいやらの原材料でもよく見かけるあれ、我々がよく食べるお米で、「もち米」に相当するものが「うるち米」呼ばれるお米の種類だそうです。コシヒカリだとか、ササニシキは品種。

「うるち」ってなんじゃらほいと思ったのでさらに調べると、サンスクリット語で「vrihi(ウリヒ)」という説があるそうです。日本で栽培されているジャポニカ米の稲ゲノムを考えると栽培原種は長江流域だから、サンスクリット語は違うんじゃないかなって素人ながら思うです。

古語のウルシネ説というのもあるそうです。
シネはイネ(稲)、ウルは潤うだそうですが、こちらの方がまだ納得感があります。アラシネ(荒稲)、オロシネ(愚稲)。とすると「もち米」の「も」ってなんだ??迷宮に入りそうなので、主題にもどりましょう。

さて、スーパーにもうお米がありません。小売価格も1.5~2倍程度になっています。

以前、スーパーでみかけたお米の棚のからっぽでした。数日後には埋まってましたが、昨今はずっとこんな感じです。当方は一応、飲食店の免許もあるので界隈の方の話しも聞くのですが、仕入れ値があがりすぎてみなさんヒーヒー言っておられます。茶碗一杯50円時代、そりゃ原価割れの心配も出てきます。

相対取引価格の全国平均で昨年の159%になっています。
小売事業者、飲食店事業者向けの価格で176%、156%なので残念ながら業者の仕入れ値があがっている以上、小売の価格は数ヶ月先まで下がることはないでしょう。

昨年の収穫前には、新米が出回ればこの価格状況は改善されるだろうと見込まれていましたがそうはならず、そのまま値上がりが続いています。

農水省の説明も「投機のせい」から「品薄を心配し在庫増」からと説明が変化していますが、「品薄を心配してみなさんが少しづつ在庫を買い増した結果」とするならば、販売実績が増えていなければなりませんが、その農水省が発表している米穀販売事業者における販売数量及び販売価格の動向(速報)」から販売数量をみてみると、小売事業者向けは90%を割っているし、事業者向けの販売も101%すら超える月もないことから、いくらなんでもその説は無理があるだろう思う次第です。

転売目的で買われたお米は、冷暗所保存ができないので、暖かくなるころにはコクゾウムシが湧いて慌てて転売されるのではないかとの説がありました。どうでしょうね?個人的にはもう国内にお米の在庫そのものがなさそうだなって思います。

農林水産省の「米の相対取引価格・数量、契約・販売状況、民間在庫の推移等」の速報値をグラフにしてみます。AIが簡単にグラフにしてくれるかとおもったのですが、表組みがAIにすら難読化されてて、しかたないので自分でエクセルをいじいじしました。古米のデータと並べてわかりやすいようにしましたが、色がそろってないのはごめんしてちょエクセルが悪いんじゃ。

元の表データでも黒三角が連続していることからもわかる通り、在庫は平成30年から一番ない状態です。出荷段階でみても販売段階でみても、農家からの出荷数量でみても一貫して減ってるので、まあ、ないんだなって感じです。

農水省の「米に関するマンスリーレポート」を見てもなさそうです。

なんか初期の報道だと豊作だったけど、21万トンって流れてましたね。

たしかに、収穫量は多そうです。
収穫量で21万トン多かったのに、市中の在庫は少ないことになります。
そこで投機で買いました業者が居たとか、みんなが少しづつ買い増したから出回らないんだ論がでてきたわけだとおもいますが、はたして本当に要素はそれだけでしょうか?

他に仮説は考えられないでしょうか?

円安だから外国から買われている

お米が日本で値上がりしている頃、日本のお米が日本で買うより安く売られているというポストをTwitter上でよくみかけました。実際、輸出統計を見ると増えています。

ヨーロッパの穀倉地帯で戦争が行われている関係で麦などの穀物価格は倍程度になっていて、かつ金利の関係で購買力平価でみても1.5倍ぐらいの相当な円安なので、日本のお米は海外からみるとかなりの割安感がありますね。大規模に買われていても不思議はありません。

でも、2年前と比較しても精米で1万5千トンぐらいなので、行方不明分には届きません。
本年度はさらに急増して4万トンぐらいになっている可能性はありますし、統計に現れない形で輸出をされているかもしれません。肥育用の穀物を麦などで揃えるより、お米の方が安そうですからね。非主食品として加工されてしまえばなかなか追えません。

個人的にはこれが一番要素としては強そうだなと思っています。

悪意をもった統計と印象操作

豊作ということになっています。でも、作付け面積は年々減っています。
豊作というのは本当でしょうか?

この7年で1割もの作付け面積が減少しています。
平成20年には860万トン、令和元年に700万トンあった主食用のお米は、令和5年には661万トンで、令和6年には679万トンです。
今年のうなぎ稚魚は豊漁だというニュースがありましたが、前年よりわずかに増えただけをもってして豊漁だの、豊作だのという気が農水にはあるようです。ほぼ絶滅レベルにあるにもかかわらずです。
とうとう実需が供給を割り込んだことで、価格上昇が発生した可能性があります。

戦国時代の石高は1人の人間が一年間に必要なお米の数を表していると言われています。
1石=10斗=100升=1,000合、1合=150gとすると、150㎏に相当します。0.15トン。
昨年度の収穫高679万トンは4526万石に相当するので、いくら輸入で他のものが食えるようになったとは言っても日本の人口は12,450万人の半分にも届かず、輸入食料品の超高騰と重なって受給を割り込んだんじゃないかなと。

お米の収穫量は江戸時代末期からさほど変わらないなんていうのを聞いたことがあります。増えた人口は輸入食材によって頼ってきました。そもそも21万トンというのは去年との比較であり、それでも去年足りなかったんだから、今年も足りないよねっていうそれだけのお話しの可能性。

資材の高騰による品質悪化

円安の影響もあり、あらゆる物資があがっています。肥料や石油化学製品などはエネルギーを必要とするので、その影響をもろにうけます。農薬などは石油化学製品の最たるものです。トラクターを動かすのにもエネルギーが必要です。

二年前東北で田んぼを見た際、ずいぶん病気にやられているなと思いました。放棄されている田んぼなのかと思ったほどですが、あちこちがそんな感じでした。でも作況指数では100となっていますね。
実際の品質は統計上の値よりももっと悪化しているのではないでしょうか?
作付け面積が減り、収穫量を増やそうと密集化させると病虫害の被害も受けやすいです。
収穫量が同じでも同じ品質であるとは限りません。

陰謀論

極東でも戦争が近い!
日本は食料安全保障が弱く、戦争が始まればまっさきに餓死するのは日本だと言われている。
だから、外国から調略をうけていて食料が戦争を見据えて密かに密輸出されているのだ。

第二次世界大戦終盤の日本のお米清算量は約587万トンで戦前の7割り程度(by AI による概要)なので、日本からお米、100万トンかすめとって、海峡封鎖すれば日本から継戦能力が奪える!
終戦直後の日本の人口は約7,200万人なので、その半分の50万トンを奪うぐらいで十二分。
貨幣も弱いから予算もたいしてかからない。
もしバレたところでなんの問題もないからおおっぴらに買い付けろ~
政治不信とか社会不安おこせたらなおのことヨシ!!

って、敵性勢力が農家を回った可能性。
投機じゃなく調略。
信長の野望とかCIVIでみんながよくやる手口。
三年の蓄えなきは国にあらずは、天明の大飢饉で言われた言葉だっけ?

おわりに

あるいは、その複合要素みたいな感じで、お米はもうないんじゃないかと思います。そもそも弾性があまりなかったところに輸入材の高騰がおいうちを掛けたので顕在化した感じ。

昨年度は年数回ぐらいしか、更新しなかったので今年度はブログを週に何度かは更新するぐらいの気概でがんばりたいとおもいます。なんかこれ書いてってテーマがあったら言ってちょ。


お米について、調べてみた結果、わかりませんでした。
素人意見、いかがでしたか? 〆

参考

コメの混乱、農水省「投機のせい」→「品薄を心配し在庫増」説明転換:朝日新聞
www.asahi.com/articles/AST3043LDT30ULFA01VM.html

備蓄米、政府に納入せず転売か 供給元の事業者に違約金、農水省
news.yahoo.co.jp/articles/d20d19c900071f97ae8f47e5b7bded09b65c1bca

令和6年産米の契約・販売状況、民間在庫の推移及び米穀販売事業者における販売数量・販売価格の動向について(令和7年2月末現在)
www.maff.go.jp/j/press/nousan/kikaku/250331_1.html

民間在庫の推移(速報)
www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/soukatu/aitaikakaku.html

うるち米とはどんなお米?もち米との違いや語源とは
www.okomeya.net/okomeya_note/%E3%81%86%E3%82%8B%E3%81%A1%E7%B1%B3%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%82%93%E3%81%AA%E3%81%8A%E7%B1%B3%EF%BC%9F%E3%82%82%E3%81%A1%E7%B1%B3%E3%81%A8%E3%81%AE%E9%81%95%E3%81%84%E3%82%84%E8%AA%9E%E6%BA%90/

平安時代の文献にある呼称「ウルシネ」が転訛
x.com/RiceriderZennoh/status/1500576957217583111

粳稲(読み)ウルシネ
kotobank.jp/word/%E7%B2%B3%E7%A8%B2-442194

米に関するマンスリーレポート(令和7年3月)
www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/soukatu/attach/pdf/mr-919.pdf

“消えたコメ21万トン”はどこに? 価格高騰の課題と対策は?
www.nhk.or.jp/radio/magazine/article/my-asa/myk20250207.html

令和6年産水陸稲の収穫量
www.maff.go.jp/j/tokei/kekka_gaiyou/sakumotu/sakkyou_kome/suiriku/r6/syukaku/index.html


AIの知識蒸留と遺伝子


一週間ほど寝込んでいて、体調が悪く思考が発散的になってとりとめもないので、とりとめもなく書くリハビリ。

アルファベットやひらがなのような、表音文字。
そのものが意味をもつ、漢字のような、表意文字。
故事成語のように、字面だけでなくよりハイコンテクストなバックストーリーまで含んだ熟語。

人類の活動の成果、表現が表出して固定されたものをぜんぶ寄せ集めて、熟語にまでもいかないまでも、ままありがちな反応や状況、あらゆるパターン全部に成語をつくる。

結節点、ノード。人間の脳でいえばシナプス。
十分に体験や学習を積んだ解像度の高い人物は、バックコンテキストで理解できるので1を聞いて10を知る状態になる。

逆に、経験が不十分でその特徴について未遭遇であれば、百聞は一見にしかず。いくら聞いたところで現実の現象とは少しずれたものになってしまう。

DNA、塩基配列には遺伝子が含まれる。
遺伝子とは塩基配列中に出現するタンパク質を発現するための機能を持った部分だ。
それ以外はジャンクコードと呼ばれ意味のないもの、あるいは、校正、冗長、まあいろいろ。
生物の根源的な振る舞いについてはかなりの部分が遺伝子にコーディングされている。

そのタンパク質をつくれる事にどんな意味があるのかはわからないが、例えば、それを苦みと知覚できる遺伝子があるのであれば生存に役立ったという、積み重ねが記録として残っている。あるいは、補助的にメチル化されて外部記憶化されている。その当代の記憶は脳に、世代を超えた長期記憶は遺伝子に。

遺伝子は暗号化されているように見てそれが最終的にどのようなことに至るのか意味のわかるものではない。
傍若無人はGemini AIが教えてくれた意味と漢字が意味するところが乖離している四文字熟語らしい。

著作権法は、表現が固定されたものに対して適応されるが、表現が固定されているのであるから、それを利用したよりハイコンテクストな要約が可能。

知識はやがてコンパイルされて圧縮される。
デコードはできるが、その意味は表層の意味からは乖離するだろう。だが、結果は似たようなものになる。
ネットミーム的なやりとりだけで済むよう世界にやがて知識は蒸留される。

暗号資産がすでにそうであるように、資本はやがて演算力本位性になるやもしれない。
演算力があれば高精度シミュレーションができるようになり、創薬や材料化学、化学工学的な複雑系ゆえにいままで時間がかかってきた部分が

一定の流速を持つ、壁面を沿うように流れる粘度を持った流体は乱流になる。
乱流は典型的な複雑系だ。人間はまだ川の石のそばでできる渦すら予測はできない。渦ができるのは知っているが、
これが効いてくるのが飛行機だ。
飛行機が飛んでまだ100年。

数日前、近所の建設途中のマンションを撮りたいという、ドローン業者がとびこみできて、うちの庭からドローンをあげていた。
ものすごい音だった。
音が出るということはエネルギーがロスしているということ、やがてこういうのもエネルギー効率がよくなるだろう。

なんでそうなるか、なんでそう飛ぶかわからないことになる。
重要な物理法則には名前がつく。
式をつらつらと並べ立てるよりローレンツ力とか、ハッシュで表現したその知識がつまった箱の名前を伝えたほうがわかりやすいからだ。

人々はおばけを怖がる。
でもスマホで亡くなった人が喋っていても怖がりはしない。
一体人類でどれほどの人がテレビが映る仕組みや動画が保存できる仕組みを理解できているだろうか。
技術はモジュール化される。
知識はハッシュ化される。

学習の山をひとつ越えて、ナニモワカラナイ状態の人と、まだ未学習でナニモワカラナイな人の知的付加価値額は同一ではないが、それを外形的に評価することは、知識のアウトソーシングが機能する時代では難しいかもしれない。

熱はもうない。
でもだいぶ脳みそもやられているみたいだ。
咳はまだとまらん。


ノロ対策としてのマスク


料理人にマスクは有用→わかる
ノロ対策で手洗いは有用→わかる
ノロはお口からも出る→わかる
ノロ対策でマスクは有用→わからん。感染してるぞ、そんな装備で大丈夫か?

タイムラインでのやりとり見て思わず横レスしちゃったので、反省してブログにまとめておきます。

料理人にマスクは有効

人の口腔内は、身体において出口についで雑菌が多い部位なので「菌」が料理につかないようにするマスクは有用です。

「菌」は、栄養があるところにつくと自己増殖をして数が増える生き物です。
料理をして火が入った直後が最小で、そこらから時間経過で親子孫ひ孫と倍々ばいばいんっと増えていくので、その菌の中に有害な菌が混じってると食中毒などの危険も増していくわけですね。

なので、調理から食べるまで数時間がみこまれる給食やお弁当では、菌を食材に「つけない」ための対策、マスクや手袋、帽子なんかが重要になります。

逆に調理後すぐ食べる家庭での料理や飲食店の場合、人間の口腔由来の菌がつくことによる食中毒の危険性はほぼ無視できるので、マスクなどの有用性は下がります。

それよりは、
ヒトの口腔由来ではない、非加熱食材の菌が料理につかないようにすることや、
しっかり火を通して混じった菌を「ころす」ことがより重要です。

保温や冷蔵などもありますが、これは菌を「ふやさない」ための対策ですね。
「つけない」「ころす」「ふやさない」が菌による食中毒の基本対策です。

菌とウイルスの違い

さて、ここで食中毒としても名高いノロウイルスですが、これはウイルスです。
菌は生き物ですが、ウイルスは生物と石ころなんかの無機物の中間ぐらいのなにかです。
ウイルスと呼ばれています。中国語だと病毒。漢字のほうがイメージしやすいでしょうか?

ウイルスが生物に分類されないのは、自己増殖しないからです。
生物(宿主)の生体活動にタダ乗りして増殖します。しますという自発性があるもののようですが、振る舞いは砂埃のようなものです。うっかりウイルスを取り込んだ細胞が、間違ってウイルスのほうを増やしちまって、んー、パニック!パニック!みたいな感じでしょうか。

なので自己増殖できないウイルスは、料理についたとて増えません。
料理は生命活動をしていないからです。

ウイルスがもし、料理に「ついてしまった」としても、食中毒のリスクは、
菌とは逆に、料理直後(付着直後)が最大でそのあと時間と伴に減少します。

ウイルスは、生き物ではないので生物学的にはウイルスが死ぬとかいう表現はしません。
不活とか失活化したと表現します。生きていないので殺せもしない。
壊れる、壊れたという表現のほうが近いです。
水に濡れたから壊れた、乾燥して壊れた、光にあたったから壊れた、それくらいのものです。

ですが、そんなものでも、短い時間で完全に不活化しようとする場合、紫外線をあてたり、アルコールや、次亜塩素酸などの消毒対応が必要になりますし、もし、それが細胞内に入ってしてしまったら免疫が感染細胞ごと破壊したりと厄介なことになります。感染した細胞は、そのウイルスを複製して放出して、近くの健康な細胞にも感染するので、ん~厄介厄介。

ウイルス対策としての手洗い

ノロウイルスは人間の場合、主に腸管(小腸)の細胞に感染し増殖します。
なので病状としては、嘔吐や下痢のような症状に現れます。
コロナウイルスの場合、上気道の細胞に主に感染するので咽頭痛や、咳などの呼吸器疾患ですね。

で、なぜ手洗いが有用かを説明すると、感染者がなんらかの形で放出したウイルスを健常者が消化吸収系まで取り込まずに済む可能性があるからです。

なんらかの理由で付着したウイルスが細胞に取り込まれる、これが感染成立です。

手から口→胃→腸で腸の細胞に取り込まれて感染なので、手や皮膚の細胞の表面についたぐらいの段階では、まだ細胞内には取り込まれていないので感染はまだ成立していません。
手で栄養吸収したり、呼吸をしたりする人間の方はあまりいないと思うので、手は洗い流せればえんがちょバリアセーフなわけです。

ノロウイルスに感染した二枚貝を料理人が手で触ったぐらいでは、料理人には感染は成立しません。
手洗いは、非感染者を非感染者のままでいさせるための主要な手段になります。

ウイルス対策としてのマスク

で、元ネタ。
たぶんですが、ノロウイルスが唾液腺からも確認されたというニュースを見て、ノロウイルス対策としてマスクが必要だという発想になったのだと推測します。
ですが、ウイルスが主要経路以外で感染能をもったまま他の細胞からみつかるのはままあることです。

そしてなにより、腸で増えたウイルスが口から出るのはそんなに驚くべきことのほどでもありません。生物の基本構造は腸と入口出口であとは付属パーツで、口から腸までは一本の管。そりゃ口からも普通に出でます。
おならを我慢したら、血液から吸収されて肺にまわって口から出たり、汗腺に回って体臭になるみたいなものです。

正直、今回の新型コロナ騒動まではウイルス対策としてはサージカルマスク程度では効果がないものだとおもっていました。ウイルスのサイズは菌の数十~数百分の1と、とても小さいので、素焼きの植木鉢を水が通り抜けるぐらいの感じで貫通します。

ですが、感染者が唾液とともに放出する唾液コロイドを捉える程度には十分細かいので、ソーシャルディスタンスな距離を2mから50cmにすることができます。感染を完全には防除することはできませんが確率を下げました。感染防止策というより、感染者数拡大防止策として抜群の効果がありましたね。水は漏れてるけど、水浸しにはならずに済んだ感じですね。

というわけで、ウイルスは細胞外で増えるものではありません。
感染した細胞をもつもののみから放出されます。

なので、ノロウイルスの食中毒対策としてマスクが意味あるケースは、マスクをしている人物が感染者であるケースです。

この時、マスクにどれほどの効果があるのか?
この答えは、今のところわかりません。あるかもしれないし、ないかもしれない。
ただ、調理人がマスクをしていたか否かぐらいでそれを食べた人が助かる確率は、今まで知られている情報からすると、かなり一か八かもしれませんね。

ウイルス力価について

細胞に感染が成立する、そのウイルス量のことをウイルス力価とか、ウイルス価、ウイルス感染価と表したりします。
ノロウイルスの場合、感染に最低限必要なウイルス価がとても少なく、ほんのわずか数十個で感染が成立するといわれています。

これはかなりつよつよなウイルスです。
つまり、ノロウイルスはマップ兵器です。大規模呪文に相当します。
キッチンに感染者に入りこまれた時点でほぼ全滅覚悟を覚悟されたし。

感染者が道端で吐いてもどしたゲロの横を通ったら、乾燥した部分が空気中にまいあがってそれが呼吸とともに口にはいって感染とか、感染者がトイレをつかって、フタを閉めずに流したらその飛沫が30分間空気中に漂っててそれを吸って感染とか、それぐらいの勢いです。
ちょっと大げさかもしれないけど、そういう実例がある程度にはそれほど大げさでもないぐらいの列伝で名を馳せているツワモノです。

うんこの匂いは臭いですよね。
なぜ物体から離れているのに匂いがわかるのでしょうか?
糞から分離したアンモニアなり、スカトールなりインドールなりな分子が空気中を漂って、鼻の嗅細胞にとりついて嗅覚神経を刺激しているから臭いと感じるわけです。
つまり、うんこが臭い範囲、そこはうんこの制空圏なわけです。
インドールの分子量(117)と、ウイルスの分子量は50KDa(分子量換算5万)ぐらいなので、500倍もかわらんわけですよ。
もし、マスクごしにうんこの匂いがわかる場合、そんな装甲はとうに抜かれているというわけです。

無いよりはあったほうがいいでしょう。
でも、そんな装備で大丈夫か?

参考

検体中のSARS-CoV-2ウイルスコピー数とウイルス力価に係る考察
www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2502-idsc/iasr-in/10133-491d01.html

新型コロナウイルス肺炎(COVID-19)の基礎知識
エイズ治療・研究開発センター センター長 岡 慎一
www.acc.ncgm.go.jp/pdf/SHC-COVID_20200416.pdf

ノロウイルスの不活化条件に関する調査 報告書 国立医薬品食品衛生研究所 食品衛生管理部
www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000125854.pdf