カテゴリー: 考古学

  • ピラミッドとんでも物語

    約4500年も前、現在でも世界に冠たる巨大人工構造物であるギザの三大ピラミッドが建設された。数千年前の公共事業がいまだに子々孫々を喰わせているのだから古代王朝の王様達ぐう有能。その中でも最大のクフ王のピラミッドに新たに謎の巨大空洞の存在が確認されたそうな。わくわくするね。

     

    4500年前といえば、日本は縄文時代で青森県の三内丸山遺跡(約5500年前~4000年前)が隆盛だった頃。

    縄文時代は石器時代からちいと進歩して泥遊びで土器つくってた程度でしょと過小評価されているように感じるが、んなわきゃねぇじゃねぇかと一言二言。もごもごもご。

     

    現代人と最多でも250世代ぐらいしか変わらないので生物のヒトとしての遺伝的な変異はあまりなく現代人と変わらぬ脳みその出来はあったものと容易に予想できる。トバ噴火7万年前からこっち側のヒトとしての生体性能はせいぜいが個体差ぐらいなもんで、成長期栄養とかインフラや教育などの社会機能による環境影響のほうが大きかろう。アフリカ大陸は7万年より前の分岐したヒトの種族が現存するので遺伝的多様性のほとんどがアフリカにあったりするらしいのだけれども古代エジプトあたりは地政学的に西洋人東洋人の分岐元と考えていいんじゃないかな。つまり何がいいたいかってぇと、時代差よりも個体差で、古代エジプトにも現代の天才とも遜色ないめっちゃ頭のいいひとが確率分布的に存在したはず。

     

    三内丸山の頃は縄文大海進と呼ばれる時代で、地球の海水面は今より海水面が+8mほど、平均で+6mほど高かった温暖化な時代。あったかいから狩猟採集で十分で栗とかどんぐり拾い放題!青森でも冬に雪もあまり積もらず、日本だと青森くらいの北国がほどよい気候だったころ。樹齢百年を越す落葉樹である栗(おそらく継代で植林して育てられたもの)木材で巨大構造物を建てられる程度には落葉樹の森林資源が成長していた。日本でも温暖な気候が数百年つづいたのだろう。

    昨今は地球温暖化が騒がれちゃいるが、それも、たかだかこの1500年ぐらいの気候が比較的平準であっただけで、この1万年でみても海水面がいまより100mも低かったり10mも高かった時代もあるのだから今更何をいっちゃってるのか感。

     

    たいてい、文明の終焉や転換期にあるのは天候不順になどによる治水困難やそこから発生する飢饉。で、その天候不順の原因は何かと考えると世界のどこかでおこった破局噴火だったりもする。破局噴火は地球の裏側にまで影響を及ぼし、ときには生命の大量絶滅を招く。

    紀元前5284年におきた鬼界カルデラの破局噴火は九州の縄文人や生物をことごとく死滅させただけでなく、世界的な天候不順をもたらしたことが予想される。逆に気候が安定し食物に余裕が生まれると現在のように人類が拡散し、文明から文化などを産み出す余剰人員が生まれるんじゃないかな。

     

    縄文大海進

    縄文海進のピークはいまから約6,500~6,000年前だそうだ。

    エジプト原始王時代(紀元前4200年頃-紀元前3150年)はこの頃うまれた。

    ギザの大ピラミッドはここ!

    海水面が平均8mぐらい高かったと仮定して、潮汐を考えるとさらにプラスマイナス2mぐらい。大雨や大潮などにやられないよう都市をつくるならせめても海抜10mぐらいは欲しい。flood mapというサービスで今より+20m海面上昇させた場合はどのようになるか、衛生写真で図示してみる。

    青くなったところが海抜20m以下のところ。ギザより北側がナイル川によりつくられた典型的な扇状地であることがわかる。

     

     

    海水面+13mにして、すこしスケールアウトした地図。ギザは超大規模な肥沃な扇状地のはじまり地点にあることがわかる。縄文海進のころは河口だ。

    扇状地の際にギザのピラミッドをつくられたようだ。ナイル川が右岸を食って流れてるから、右岸と左岸で構成される岩石がちがうのかもね。右に食ってるから、ピラミッドを建ててるほうが硬い岩盤なのか?

    紅海がアフリカプレートとアラブプレートのプレート境界域なので、アフリカプレートが西から押されて右岸に流れが変わったってるのかもしれない。

    それにしても4500年も建物が沈下しないって恐ろしいレベルの土木技術だよね。

     

    飢饉と余剰と君主制

    • 縄文海進のピーク(4500 BC – 4000 BC 頃)
    • 青森 三内丸山遺跡(3500 BC – 2000 BC)
    • エジプト初期王朝時代(3100 BC- 2686 BC)
    • エジプト古王国(2686 BC – 2185 BC): ピラミッドを建てた

    三内丸山の終焉のころ地層に残された花粉などから寒冷化してきて、栗の栽培ができなくなったからだと言われている。落葉樹の花粉が減って針葉樹が優勢になっているのだそうな。

    エジプト古王国も気温の安定化による余剰生産として巨大化し、たまに事故的におきる飢饉や豊作などで小国が合従連衡して、余剰生産の終焉とともにシステムが滅んだのだろう。エジプト王国末期、順調だった海外遠征を突如取りやめて兵を帰還させているそうだけど、こちらは内乱がおきたからだとか。内乱に至った天候不順の原因は噴火だとも言われているが、その頃の巨大噴火の歴史を調べてみるが、そのものずばりの巨大噴火がみあたらない。

     

    • VIE7 Greece Youngest Caldera, Santorini South Aegean Volcanic Arc 1610 BC
    • VIE6 Long Island (Papua New Guinea) Bismarck Volcanic Arc 2040 BC
    • VIE7 Cerro Blanco (Argentina) Andes, Central Volcanic Zone 2300 BC
    • VIE6 Mount Vesuvius Campanian volcanic arc 2420 BC
    • VIE7 Kikai Caldera Ryukyu Islands 5284 BC

    紀元前2185年の頃の噴火は無いね。イタリアのベスビオが近いといえば近いけど、これかななぁ。ちょっとwikipedia調べたぐらいじゃ載ってないか。

     

    ピラミッドはなぜ建てたのだろう?

    農業生産物の生産余剰と余剰労働力をなんとかするための公共事業としてピラミッド建築が利用されたのかな?

    食べ物が余剰すると人口が増えるけど、労働生産人口の増加の速度に対して分譲や継承が可能な農地や仕事の増加は遅いのでそのギャップの間、大きな社会不安の要因になる。現代でいうところの失業者問題。一昔前でいうところの農家次男問題。

    だから、戦争をしたり棄民したりして口減らしする。近代だと一千万人を動員した黒部ダムや、中国の三峡ダムなどのような大規模な公共事業をうつ。小人閑居して不善をなすじゃないけど、仕事をつくらないと社会の秩序にとってはよからぬことがおきるからね。ピラミッドの建設は農閑期に戦争したり、築城に人員を動員したりする日本の戦国時代の民衆掌握に近いのかもしれないね。

    そう考えると、日本の築城とピラミッドの建築の裏の目論見は似ているのかもしれない。集団作業をさせることで組織化させる。閉鎖的な村社会にたがいによしみを結ばせる。建築土木技術の地方村落への伝播など。実利的な効用は多い。

    だが、表の目論見、人集めのお題目はどうしたのだろうか。賛同が得られつたわりやすいメッセージはなんだったのだろうか。最大で1万人もの人夫運用は、パンや信仰、王族への畏敬だけでマネジメントできるともおもえない。正直、王様のお墓を造りますってんで、古墳やピラミッドのために人が集まるとは思えないのですよ。もう少し合理的な「ちょうちん」がないと、誘導できないと思うんだよね。

     

    ピラミッドのちょうちんがなんだったのか妄想

    ちゃんとしたほうは学者先生方に任せるとして、こっから先は素人のたわごとタイム。月刊ムーレベル。

    ナイル界隈やソマリアあたりの港湾遺跡とかみるともしかして古代エジプト王国なら日本ぐらいにまで海経由で到達する能力ぐらいはあったんじゃないかとか思っちゃったりするわけよ。

    もしかして、おもいつく好き勝手ありそうもないこと言ってもひょっとして研究がすすめばかすったりするんじゃないかな。

     

    ピラミッドは降砂対策のためにつくられた!?

    日本でも中国ゴビ砂漠からの黄砂降るよね。サハラ砂漠の降砂なんていったらもっと酷いんでないだろうか。せっかく洗車したスフィンクスが砂にまみれちゃうなんてことあるよね。でもそんなエジプシャンにも安心。ピラミッドを建てると上昇気流が生まれて、飛んできた黄砂は上にあがって、ナイルの湿った空気とぶつかって降雨になって、街には降らないんだ。雨で街も涼しくなるし、砂も降らなくなるし一石二鳥!なんてね。

     

    ピラミッドは飲料水対策のためにつくられた!?

    ナイル川の水が砂礫帯から染みて地下水になってどうも西岸の砂漠のほうに流れちゃうんだ。なんかほら、アレクサンドリア デザートロード[75]に添って西側、海抜の低いオアシス地帯があるじゃない。ちょうどこれギザのあたりからナイルの伏流水が流れてるんだよね(適当な予想)。
    これじゃ下流の扇状地の農業で水不足になって困るよね。そうだこの地下水脈の上におもたい重しを置いたら、伏流水とめられるんじゃないかな?ついでちょっと工夫して、地下水がわきでるようにとかできないかね?

     

    ピラミッドは農地の定礎のためにつくられた!?

    ナイル川が反乱するたびに農民同士が耕作地の境界線で揉めるんだけど、ちょっとクフなんとかしてよ~。
    わかったよメジェドくん、ピラミッドー! 方位をきっちりあわせて、表面を白で塗っておいたから、遠方からもその視差で正確な分譲ができるよ! 見えるピラミッドの状態を伝えれば住所のかわりにもなるよ。待ち合わせにも便利だね。日中の太陽が出てるときにもつかえる地上のスターナビゲーションさ!
    夜になれば、星の位置から今日が何月何日だったかのカレンダーにもなったりするよ!

     

    ピラミッドは巨大冷蔵庫だった!?

    人類の死亡率軽減にもっとも貢献した発明品はなんと冷蔵庫だったのだ!

    説明しよう!
    古代の人も食料の保存には常々頭を悩ませていた。そこで発明したのがピラミッド。太陽光がもっとも効率的にあたるようにして、暑い時期にもっとも冷えるようにする。冷媒には、夜間にためておいた夜露を使用。
    夜露がピラミッド表面の滑らかな漆喰をはられた表面部分を伝って、内部に貯まり、一定温度以上になると弁が閉まり内圧があがり、ピラミッド内の石の隙間の砂の層に表面張力でひろがり、うんぬんかんぬん、その気化熱により内部から熱を奪う。そんな仕組みだったのだよ。

     

    ・・・なんてね。
    ま、シャレですシャレ。

     

    参考

    エジプト考古学者、ピラミッド内に空洞発見の発表を批判
    http://www.afpbb.com/articles/-/3149327?pid=19525261

     

    ピラミッド内部に謎の大空間見つかる エジプト
    https://www.cnn.co.jp/fringe/35109844.html

     

    NHKスペシャル「シリーズ古代遺跡透視」 エジプト大ピラミッド
    気鋭の科学者が集結 最新技術が明らかにした世紀の大発見とは?
    https://www.nhk.or.jp/special/pyramid/

     

    三内丸山遺跡とは
    http://sannaimaruyama.pref.aomori.jp/about/main.html

     

    フロッドマップ+20
    http://flood.firetree.net/

     

    火山噴火の歴史
    https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_known_large_volcanic_eruptions

  • 知性と遺伝

    知性と遺伝をからめて扱うときは気をつけなされぇとコメントをもらって、たしかにぃとおもったので、ちょいと書き書き。結論などない。
    最近、相模原障害者施設殺傷事件(やまゆり園)で発生した、知的障害者の大量殺人事件もあったばかり。

    トランプ、ドゥテルテ、ムカベとか世界もいろいろきな臭くなってきた。第二次世界大戦下でナチス・ドイツがおこなった優生思想に基づく民族浄化政策や、KKK(クー・クラックス・クラン)による白人至上主義団体など、遺伝を絡めると、わりと簡単に人類のタブーにたどり着ける。人類の暗部はすぐそこに今もある。

     

    人種差別的偏見が認知力の低さに相関があると調査論文がでたのは皮肉なことであるが、そのようなやり過ぎジェノサイドも含め、過ちを繰り返すのも人類の本質の一部であると心するよりほかない。知能指数、IQなんちゅうものはそもそも年齢と比較しての発達をみるためのものでしかなく、同じスケールで計測できている段階でIQ80も120も単なる個体差にすぎない。同じモノサシの上にのっているものだ。

     

    クジラとウシは兄弟

    遺伝については世間的な認知度が人によって大きく異なるので、ちょっと遺伝的多様性について、ひいた所から書いていく。極端な例から詰めていくよ。
    クジラもウシも同じ鯨偶蹄目である。

    カラスはスズメ目で、犬はネコ目だ。

    体重3キロ以下のチワワも体重100キロを超すセント・バーナードも同じイエイヌ亜種である。
    羽生善治も吉田沙保里も同じホモ・サピエンス・サピエンス亜種で、どちらも日本人だ。
    クジラは賢いから食べちゃだめだというが、遺伝的にはウシも同じ目なんだよね・・・。

    カラスは賢いというが、遺伝的にはスズメさんのお仲間だ。チュンチュン。燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんやっていうけど故人が鴉と類さなかったのは慧眼だよね。
    生物は進化や分岐の分類で、界>門>亜門>綱>下綱>目>亜目>下目>上科>科>亜科>族>亜族>属>種>亜種のようにわけられる。ヒトを簡易的な分類で見ると次のようになる。

    界 : 動物界 Animalia
    門 : 脊索動物門 Chordata
    綱 : 哺乳綱 Mammalia
    目 : サル目 Primates
    科 : ヒト科 Hominidae
    族 : ヒト族 Hominini
    属 : ヒト属 Homo
    種 : ホモ・サピエンス
    亜種 :ホモ・サピエンス・サピエンス

    現生人類はホモ・サピエンス・サピエンスのみ現存している。

    黒人(ネグロイド)や白人(コーカソイド )、黄色人種(モンゴロイド)などは歴史的人種分類概念もあるが、これら外見上の肌の色や瞳の色は、単なるメラニン色素の量によるもので遺伝的にみると、約31億ある塩基配列のうち、わずか1~2ヵ所が異なっているに過ぎない。(と、現在までの科学では知られている。)

     

    人類だいたい兄弟

    身長は親子間で比較的つよい遺伝影響があるのは体験的にも実感があると思う。

    背の高い親から生まれた子供は、背が高くなる可能性が高い。しかし、その身長の高さは子は平均に近くなることも知られている。

     

    ちょっとこの理由を誰にでもわかるようにひとことで説明をするのがむずかしいのだけれども、これは分散の問題。偏差値で表現すると、たとえば身長偏差値75の親から生まれた子は、身長偏差値65ぐらいになって、さらにその子は55ぐらいになるというように、たしかに平均よりは高いけれども、より平均値、最頻値に近づく。

    簡単な理由をあげると、交配しているからなんだけど、もし、遺伝で身長偏差値が85、95とどんどん離れる方向に動くなら、それは種の分化だ。遺伝的多様性は交配によってその種のなかでは収斂していく。

    あと、江戸時代の平均身長が男性155~158cmなかったことからもわかるように、遺伝以外の環境要因も強く作用する。

     

    遺伝由来の頭の良さ悪さが資質としてあったとして、同じスケールで測れる範囲であれば、そんなものは進化の系譜のなかでは個体差にすぎない。逆に突然変異種になってしまうぐらいの遺伝的変化が発生した場合は、そもそも同種と交配ができないか、交配してもその子がF1種や、ライオンと虎の子のライガーやロバと馬の子のラバのようにその子供が繁殖能力がなく結果絶えてしまう。

     

    数個前のエントリーで破局噴火について書いたが、トバ・カタストロフ理論によれば、今から7万年前から7万5千年前に人類は大量絶滅をしている。その時に生き残れたのはわずか1,000組~1万組ほどの夫婦である。1万組が72億人の現在人口のオリジナルの版下だ。江戸時代末期に3千万人しかいなかったのが平成の1億2千万人のルーツである。なので、本質的には兄弟種で、遺伝的にはほぼ同じものといっていい。

     

    だが、ほとんど同じであるからこそ些細なところを比較することができるのだ。そして同質でありすぎるが故にその些細な違いが目立つのだ。

     
    ここでY染色体ハプログループをみてみる。


    一番最初のA~Bタイプの分岐が20~26万年前。

    Bタイプの分岐が60,000~65,000年前。

    Kタイプの分岐が47,000年前。

    東南アジア、日本人にも多い、Oタイプへの分岐が23,000~32,000年前

     

    ヒトの繁殖間隔を仮に15年で1世代とすると、20万年で1万3千世代。6万年で約4000世代となる。
    ※縄文人の平均寿命は14.6歳、15歳まで生きたヒトでも男性16.1年、女性16.3年だそうな。

     

    暗黒品種改良

    京都大学で60年もの間、まったくの暗闇で育てられているハエが居るそうな。

    暗闇に適応できないと死ぬ、適応できれば有利に繁殖できるとという過酷な環境下で約1400世代を重ねた結果、通常のハエと比べると約5%の遺伝変異があるという。もともとヒトの肌の色が違うのはメラニン色素の量の問題だ。人間は紫外線を浴びることでビタミンDを合成するが極地と赤道付近で日照量が異なるために外部環境に適応が必要だった。まあわずか数千世代前の話。

     

    農業をはじめたであろう最古のギョベクリ・テペで約1万年前。縄文後期で紀元前4500年ごろ。縄文人と現世人類はせいぜい300世代ぐらいしかなく、ぶっちゃけ変化がおきたとは考えにくい。どうにも日本人は海藻を消化できる遺伝子を手に入れているぐらいの変異ぐらいかねぇ。

     

    知性と遺伝を並べたのは、同じイエイヌ亜種のなかで同じ犬種でもバカ犬と、賢い犬がいる。同じ親から同時期に生まれた子達でも性格が異なる。躾の効き方も違う。愛玩動物だけでなく、サラブレッドや家畜などでも血統証明書管理され、人為的な選択、選び出しによる、掛け合わせ、品種改良がおこなわれる。

     

    遺伝的資質がほぼ同じだからこそ些細な違いを比較できるのだ。

     

    交配によって最頻値に収斂していくのが自然の摂理なら、その摂理になんとか抗おうとするのが品種改良だ。より賢い犬、より乳がでる牛、早く走れる馬、肉付きのいい豚。そうやって些細な差を大きくすることが求められた。

     

    どの文明にも見られる本人の意思に関係ない縁談や身分制度などは、人類の品種改良の歴史でもある。文官は頭の良さに、武官は体力に、農民は胆力に、職工は器用さに、商人は財力とかに特化しようとし縁談を組み、あれこれしてきたんじゃないかな。まぁここらへんもまだまだ配慮を要する分野か。ちょっと暴論すぎたね。

     

    現代社会は自由競争の名の下、賢く利他するものよりも敏く強欲なほうが機会を得る。

     

    評価基準も記憶力や定型条件下での問答の応答速度であったりする。まあ、そのようなことが得意なヒトもいよう。だが、それは局所最適にすぎない。全員をそのモノサシに乗せ過ぎれば人類の家畜化だ。遺伝的同質化が極端に進むと、過剰最適しているようなもんで環境変化とかの外部要因で簡単に大量絶滅に陥る。とても危険なことだ。

    高いIQを求めるのは、成長が早熟であることを求めるのと同義であるが、そればかりを求めて、いったいぜんたいどのような次世代を作りたいのだろうか。十把一絡げにそれぞれの長短を潰してまで遺伝的収斂を急ぐ必要はまったくないとおもう。遊びのぶぶんたいせつ。

     

    選択による品種改良のほか、もっと直接的に遺伝子組み換えもできるように我々は手段を手に入れた。社会的モノサシ、評価基準が最終的に経済に帰結してしまうような軸1つ2つしかもたないのは、いささか危険すぎる。

     

    まあ、なんども歴史は繰り返しているので、そうやってちょっと遠回りするのも人類。もしかしたら行き過ぎたらアルジャーノンがなんとかしてくれるかもしれないし、黒い頭のネズミが全部喰らいつくしちゃうかもしれない。
    ま、なんとかなるさ(楽観)

     

    参考

    「IQの低さと偏見・人種差別主義の傾向に関連」カナダの研究チーム
    http://news.livedoor.com/article/detail/6237319/

     

    Bright minds and dark attitudes: lower cognitive ability predicts greater prejudice through right-wing ideology and low intergroup contact.
    http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22222219

     

    レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
    肌の色について「個人差」と「人種による違い」の2点がどのようなメカニズムで起こってくるのか、についての資料を探しています。
    http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000142944

     

    トバ・カタストロフ理論
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%90%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%95%E7%90%86%E8%AB%96

     

    Y染色体ハプログループ
    https://ja.wikipedia.org/wiki/Y%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93%E3%83%8F%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97
    暗黒バエ
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9A%97%E9%BB%92%E3%83%90%E3%82%A8

     

    縄文人の平均寿命、男女ともわずか14.6歳だった

    縄文人の平均寿命、男女ともわずか14.6歳だったとする研究結果


    レファレンス事例詳細(Detail of reference example) 江戸時代の男女の平均身長はどれくらいか。
    http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000013899

  • 皇位継承とハプロタイプ

    皇室や、フェミニズム、家父長制が絡むと強いイデオロギーの人たちがいて大変ですよね。どっちに振ってもかなりセンシティブなので、偏狭にならんようできるだけニュートラルに・・・の、つもり。

     

    どんだけセンシティブか

    土曜日ぐらいから街に警官だらけだけで「何かあるの?」って聞かれてもわからなかったのだけど、どうも日曜に吉祥寺で「天皇制いらないデモ」が開催されたそうだ。井の頭の「恩賜」公園からスタートしちゃうのがいろいろ凄いなとはおもうんだけど、のどかな吉祥寺や井の頭公園に機動隊が5~600名も動員されるぐらい大荒れだったみたい。おっかないね。

    http://www.honmotakeshi.com/archives/50048514.html
    https://matome.naver.jp/odai/2147963943032622901

     

     

    皇族男子

    天皇陛下の叔父、三笠宮崇仁が薨去(こうきょ)された折、新聞各紙に皇族の家系図が掲載された。


    http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG16HEL_X21C16A0MM0000/
    この家系図をみて、次世代の男子を残しうるのは齢10歳の秋篠宮悠仁さまだけなんだね~。と、何気なくツイートしたら、「いまだに男子継承にこだわってるなんて頭おかしいんじゃないか」と知らない人に絡まれ、アンタッチャブル案件だなと。
    そんななか、秋篠宮妃紀子さまと長男悠仁さまらが乗った乗用車が追突事故をおこしたという短い速報があり、テロかなと背筋がつめたくなった。
    http://www.asahi.com/articles/ASJCN4359JCNUTIL004.html

     

    続報を聞くと、追突事故に巻き込まれたのかと思ったらまさかの追突事故を起こした側で、いろんな意味で大丈夫かよ宮内庁職員とも思ったのだけど、もしかして報道にのらない事情などがあったりするのかなとか勘ぐったりなんだり。いずれにしろ、サンデードライバーが多い休日の渋滞最後尾は危険なのでみんなも気をつけてね。

     

    http://www.sankei.com/life/news/161120/lif1611200047-n1.html

    警備車両後続に1台だけなんだって。霧が濃かったんだって・・・。
    まあ、安倍総理が首都高で公用車5台の玉突き事故をおこしたというニュースを見た時も同じような印象を持ったけど、先頭車両がETCカード入れ忘れてとかいう続報で、事実は小説よりもなんとやら。みなさま安全運転こころがけてください。

     

    権威としての皇族の歴史

    日本の皇族は立憲君主制に移行するよりもかなり早い段階で権力と権威が分離され、実権を担う征夷大将軍や、摂政、関白が実権をもつという治世がおこなわれてきた。これは聖徳太子の時代からであり、飛鳥時代~奈良時代初期にかけ権力をほしいままにした藤原不比等(ふひと)のような人物ですら天皇の祖父にはなれても天皇にはなれなかった。

    君主制というものは通常は覇権を握ったものが王となりそこから次の君主へ権力が継承されていくものである。そのため政変などで王朝が変わるたびに断絶するものであるが、日本の場合、実権と権力が分離されていたために継続できたと分析するものもある。権威はあっても権力がなかったため室町末期から江戸時代には皇室は困窮した。京都御所には道喜門なる小さな門があるが、これは「ちまき屋」の川端道喜が食事もままならないほどに困窮した皇室に300年差し入れ続けた小さな裏勝手口である。

    http://ameblo.jp/hiroyukikoka/entry-12137061665.html

     

    権威基盤がなかった明治維新政府は天皇を擁立し、寺請制度で領民の管理をおこなっていた江戸幕府の影響を廃するために神仏分離令を発し、寺と神社をわけ氏子調をつくった。各地の神社における祭神を古事記、日本書紀などに基づいた主神などに変更させ、その神道宗主、現人神としての天皇を据えた。明治後期には神社合祀令でその数を35%ほどを合祀し、で、戦中、戦後を迎え現在の象徴天皇制へと至る。

     

    遺伝の確率

    ちょいとだけ初歩的な遺伝の法則のお勉強。有性生殖をする生物は母親と父親からの遺伝子を1対づつもらって子どもを作成する。人間の場合は23遺伝子対のうち、23番目の遺伝子対でXYを継承すればオス、XXであればメスに発生する。
    この遺伝子の組み合わせを23番目の遺伝子対に注目してみてみると、

     

    %e9%81%ba%e4%bc%9d%e8%a6%aa%e5%ad%90

    上記4通りの組み合わせが考えられる。(わかりやすいようにXYの横に数字を振った)
    これは全通りを抜き出したパターンなので、生まれた子どもの遺伝子を調べたらX1X3が2人だったとかはありうる。

     
    子世代がそれぞれパートナーを得て、さらに孫世代まで考える。

    %e5%ad%ab%e4%b8%96%e4%bb%a3

    上記のような16通りの組み合わせが考えられる。

    いずれの孫も1世代目(祖父母)いずれかの遺伝子を必ずひとつ引き継いでいる。
    しかし、確率的におじいさんから見れば半分の孫は遺伝的には他人だし、おばあさんからみても半分は遺伝的に他人だ。

     

    日本において三親等内の傍系血族の近親婚は禁止されているが、同性姻で子孫を残せないことを前提にすればさらに2分の1、おじいさんからみて、劣性遺伝が発現する血が濃い発生になってしまう可能性があるのはX3X6、X3X8の孫だけであるので2/8。おばあさんからみると、X1Y2、X2Y3の2/8となる。さらに四親等であるひ孫であれば、遺伝的には4/64、1/16の確率でしか遺伝関係はなく、ほぼ他人といっても差し支えないであろう。(計算あってるかな?)

     

    今度は、祖先側に遡ってその組み合わせを考えてみる。

    一人の人間がいたとして、必ず、遺伝的な父母の2人がいる。

    父母それぞれに父方祖父母、母方祖父母がいる。これで4人。

    父方父曽祖父、父方母曽祖父、母方父曽祖父、母方母曽祖父で8人
    ご先祖同士が同じ血縁者ではなく重複しないと仮定した場合、
    10代遡れば血縁関係者は1024人になる。
    20代遡れば1,048,576人
    30代遡れば1,073,741,824人がその人の遺伝子を構成するために組み合わせに必要なご先祖様である。
    ご先祖が10億人とか意味わからないよね。まあ実際は重複しているのだろう。
    今上天皇を第125代とすれば、2の125乗、42,535,295,865,117,300,000,000,000,000,000,000,000人のご先祖がいたことになる。単位がわからないことになってけど、42澗(かん、10の36乗)。で、自分の持っている遺伝子が42澗もいるご先祖様のうちだれの遺伝子を引き継いでいるのか(誰に遺伝的に似ているか)は特定は難しい。しかし、父系を辿れる前提であれば高祖父と玄孫は遺伝的にはよく似る。それは100代遡っても下っても同様だ。

     

    人類の歴史と移動

    人類の地球上の移動は200万年前には既に始まっていて、4万9000年前~4万6000年前にはオーストラリア内陸部まで定住を始めている。農耕で定住しだした時点で(ギョベックリ・テペ遺跡)1万年を超える。エジプト最古のピラミッドは4,600年前。さすがに数千世代を重ねると肌の色や瞳の色などで目に見える部分でも顕著な遺伝的変異がある。この変異を追えば、そのグループが何千年前に分岐したのかを調べることができる。その手法のひとつがY染色体ハプログループ。
    日本の場合チベットあたりで別れてロシア側を経由してきたグループや朝鮮半島や、南方の列島などからと色々なルートで様々な年代に日本列島に定住を開始している。数千年のあいだにミックスされわからなくなっているが、Y染色体は数千年前の情報をいまに伝えてくれている。それぞれがいつごろに分岐したグループの子孫かを知ることができるのだ。

     

    ちなみに母系はミトコンドリアDNAのハプログループで追えば調べることができる。

     


    http://blogs.yahoo.co.jp/glowforestmoon/41863132.html

     

    日本には複数のハプロタイプがあり、中国などと比べても遺伝的多様性がある。
    6万年ぐらい前に分岐したC、Dだけでなく25,000年前に分岐したN、O、2万年前にイランのほうから分岐したQやR系統も入植している。

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA#Y.E6.9F.93.E8.89.B2.E4.BD.93.EF.BC.88.E7.88.B6.E7.B3.BB.EF.BC.89.E3.81.AB.E3.82.88.E3.82.8B.E7.B3.BB.E7.B5.B1.E5.88.86.E6.9E.90

     

     

    劣性遺伝

    近親交配などを繰り返し、血が濃くなると先天異常などがおきやすいといわれるが、これは劣性遺伝が発現する可能性がたかまるからだ。特に、女子がXXと二本あるものが男子はXYと一本づつしかないために発現してしまう劣性遺伝のことを伴性劣性遺伝という。

    英国ヴィクトリア女王の子孫の男子は血友病で悩まされたが、これは有名な伴性劣性遺伝だ。

    Did The Hemophilia Gene Reach Queen Victoria From Nathan Mayer Rothschild?

    http://tapnewswire.com/2011/12/did-hemophilia-gene-reach-queen/

    血友病
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%80%E5%8F%8B%E7%97%85

     

    血統が記録され、病状などが仔細に記録されているためにわかったことと言ってもいい。
    庶民では、遺伝病を抱えていても現代でもまだ難しいだろう。
    男子の方が天才児や障害児など遺伝的変異体の可能性が大きく、正規分布でいうところの上下にちょいと広くなるとも言われる。

    日本の統計でみてみると、

    身体障害者18歳未満の女:男比は3:4で総年齢では1:1
    知的障害児18歳未満の女:男比は1:2で総年齢では2:3
    精神障害者18歳未満の女:男比は2:3で総年齢では3:2(男女逆転)
    http://www.afpbb.com/articles/-/3106712

    となっていて、性差がある。
    障害といっても、遺伝要因によるものとはかぎらないが遺伝異常があるとオスの場合はそもそも生命の発生に失敗するので、遺伝異常の性差による観測はおこないやすい。

     

     

    過去の偉人と遺伝子

    エルサレムでキリストの墓とされる聖墳墓教会内の墓が暴かれ修復と科学的調査がなされるそうだ。
    http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/102800407/

     

    仏舎利はブッタの遺骨を各地に分けたものが始まりであると言われている。彼らの遺伝子が分かれば子孫がだれかわかることがあるかもしれないし、環境要因ではない部分でどんな形質をもっていたのかもわかるようになるかもしれない。

    日本の場合、皇族の古墳と明らかにわかっているものについては発掘や調査も許可されておらずその真相は謎につつまれたままである。今城塚古墳のように天皇陵ではないと考えられていたものが、開けてみた結果、実はそうなんじゃないかという場合を除いてその真相は閉ざされている。

    もし、もし、将来それらの古墳が調査されることになれば歴代10名おられる女性天皇や、4代遡って皇位継承した継体天皇、または不比等や一休宗純のような重要人物の御落胤説が科学的に、遺伝的に立証可能になるかもしれない。

     

    将来の問題

    人間の細胞にはミトコンドリアが共生生物として居て、こいつは人間とは別のDNAを持っている。すべての子どもは母親から生まれる。その際に母親のミトコンドリアDNAをもとに複製される。Y染色体ハプログループとは別にミトコンドリアハプログループとして遥かなる人類の移動を確認できる。
    では、代理母出産のミトコンドリアハプログループってどうなるんだ?

    また、イスラエルのワイツマン科学研究所によれば、皮膚細胞からでもPrimordial germまで戻せるので、同性同士でも子どもをつくることが可能であると論じている。男性から卵子をつくったり、女性の細胞から精子をつくったりすることが可能であるのだという。

    http://www.thesundaytimes.co.uk/sto/news/uk_news/Science/article1522406.ece?shareToken=5754e61bc815db859745094a64bf36ac

    数万年単位で人類におきた人類の移動と遺伝子変異のスピードからは考えられないようなことがこれから人類におきる。
    さて、どうなるのだろうか。

     

    男子継承

    タイ国王が亡くならて国中が喪に服している。男子長子継承を不文律としてしまうと、悲劇に陥ることはある。

    皇位継承第一位の王太子が、これでは国民から人気がないのもやむない話だ。

    http://akashi-t.com/thailand-next-king/

    遺伝は半分しか継承しないのだから、遺伝的資質が似ていたとしても、敬愛された王のように王の子もなるとは限らない。

    交友関係など環境因子によって構成されることもあれば、母親側の気質が遺伝として優生発現することもある。
    そういう意味では、シリントーン第三女のほうが前国王のように人気があるみたいね。

     

    参考

    歴代の女性天皇について
    http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kousitu/dai3/3siryou3.pdf

     

    卑弥呼の名も記されている日本最古の家系図。
    国宝にも指定されている、籠神社の社家 海部氏系図 859-77年第33の当主が作成したもの。

     

     
    兄弟姉妹の男女比は、父親側の遺伝によって変わる?
    https://srad.jp/~TarZ/journal/461098/
    https://www.sciencedaily.com/releases/2008/12/081211121835.htm

    男子が生まれにくい遺伝子があるんだって。