カテゴリー: ショーンK

  • 嘘にすることはできないショーンKについて

    土曜日の21時である。

    先ほどj-waveのmakeit21を取りやめるとの謝罪コメント放送を聞いた。書かずにはいられない。
    関連の報道でショーンKの嘘とありいくつもの疑惑があるとの報道がなされた。
    ごくごく簡単に反論できるようなことまで否定せず、ほんとうによくわからないまますべての活動を自粛され、謝罪コメントがあり本当に意味がわからずもんもんとしていた。
    十数年来番組を聞いたり関わってきたリスナーとして、どうかんがえても簡単に否定できるような内容も否定されず、それが事実かのように報道されていることにうすら寒さを覚えるとともに、こんな認め方をして謝るなんてショーンさんに何かやむない事情があるものと静観することにしていた、の、だが・・・。

     

    ハーバードMBAを修了していない?

    自分も彼はMBAを取得しているものだと思っていた。どのタイミングだろうか?ジョージ・W・ブッシュもハーバードMBA修了者である。そこにそれほどの意味を見出していたわけではないが、F1マシンで最速ラップを叩き出す人が自動車免許持ってなかったと告白するようなもので、それはダメだよねというのと、マジで?というのが感想ではある。
    一般にはこの事実だけをもってして経済人として活動を休止し禊をするのに十分なので、それについて責任を取り、他の疑惑や批判には目をつむられたのだろうと端的には考えていた。メディアでの活動をすべて取りやめるというのはメディア人としては最大限の責任の取り方であり、責任を取るとする以上、疑惑も是として反応してもしかたないのだろうと。

    MBAが盛られた理由が内因的、外因的いろいろあるのかもしれないが詐称は詐称だ。責任は本人に帰結せざるを得ない。
    だけれどもショーンさんの謝罪コメント。これ心的外傷を発症しているレベルでやばい状態にあり、心が折れてしまっているものと判断した。いくらなんでもやばい。
    休養とケアが必要。周りにいる方は、もうしわけないけれどもくれぐれも、くれぐれもよろしくお願いいたします。
    肩書で16年間もラジオでビジネス番組できないよね。
    そもそもずっと肩書は経営コンサルタントなんだよ。
    毎週数時間もラジオの生放送で喋ってたんだぜ?
    顔がいいからって理由でラジオなの?
    専門知識がない?実績がない?
    彼には専門的な知識も能力がないと、したり顔でコメントしている人がいるが、だが、これはまったく当てはまらない。コンサルティングの実績がないというのもまったくもって当てはまらない。

    専門的なことを言ったら、普通の人がおいてけぼりになるから放送ではだいぶギアを落としているにすぎない。
    テレビではもっとギアを落としている。
    あたりさわりない、中庸な発言をするのは簡単だとでも?
    できるだけ多くのひとに伝わるように、わかるようにかなり平易な言葉を選んで選んで発言している。

    物理などはそんなに強くないなとか苦手分野もあるのは感じることはあるが、それでも見識の広さは日本では番組パーソナリティとしてはトップノッチではないか。東日本大震災発災時にたまたま局に居合わせたショーンさんがその後の緊急生放送を担っていた。危機対応能力や即応性もある人だ。

    新規法案についてわずか数秒のコメントするために数百枚の関連法案をすべて読み下す人だ。
    わからないことがあったら詳しそうな人に聞いてまわる人なんだ。
    間違ってると指摘があれば考え、そして訂正できる。普通の人にはできるもんじゃない。
    後進を育てるのにも熱心でアホみたいな質問にも真摯に応えてくれる。
    IQだけでなくEQも高く、謙虚な人で、熱心で、ユーモアがあって、そして何よりストイックだ。

     

    15年ぐらい前の忘年会

    ショーンさんは覚えてもいないと思うが、株式取引に興味があるひよこだった自分は上場企業の正味価値を算出したくて解散価値とかについて聞いたんだ。ショーンさんはある企業価値会計の本を教えてくれた。本屋で言われた本を探すと、どでーんと厚い5cmぐらいのかなり込み入った専門書だった。

    だが相談していた疑問解決にはとても役立った、あの程度の質問でこれを薦められる人が専門知識がないなんてことは自分の最古の体験としてもありえない。


    その他、彼の能力の高さを証左するのに例の枚挙にはいとまがない。

    なにせ電波にのっている表層部分だけで16年分もあるのだ。
    おしゃべりではある。
    でね、仮に虚言癖や反社会性人格障害だったとしよう。
    そんな人がどうやってスタッフの協力を得て、リスナーの支持を得て長寿番組のメインパーソナリティを務めることができるのか?
    おそらく今回引責したのだって何より関係者への被害を最小限に収めるため以外のなにものでもない。
    利己ではなく利他で振る舞う稀有な人なんだよ。
    他の多くの関係者が臍を噛んで黙っているように、本人が引責した以上、醜聞に反証や反論をしてもしかたのないことだ。悔しいが個々個別の嫌疑については黙するしかできないんだ。がるるる。
    だが、あんまりだよと思う。こんなの、ただの悪口大会じゃないか。

    ・・・ここ数日イライラして眉毛をむしってたら眉毛がはげてしまった。お願い、眉毛返して(´・ω・ )

     

    胆力の人なのである。アスリートなのである。

    もし専門的な分野で彼に教えを乞うたり仕事を一緒にすることなれば確かに甘くはない。

    専門資格、MBAや中小企業診断士の資格をもっていても彼から学ぶことはとても多い。そこには教科書に収まらない実学があるからだ。かなり信じられないスケジュールをこなしているので肉体的に倒れるんじゃないかと心配していた。

    だから活動休止の報をきいて、少しゆっくりできるんじゃないかとむしろ少し安心したぐらいだ。
    だが関係者から漏れ伝わる憔悴状況を聞けば不安になり、そして謝罪放送をきいて、なにも言わずに黙っていることには耐えられない。いやはや、ただのヘイト。人格攻撃じゃないか。ゲスリング部すぎるだろ。
    自分の知っていることや体験、他の人からの情報をあわせても整合性が取れないものが多すぎて、何か違う力学のレイヤーでのことを個人の醜聞として引き受けて幕引きをせざるを得なかったのかと訝しむほどだ。
    ラジオのメイン番組だけでも16年続いていて、そこには多くのリスナーが参加し、事業計画書をレビューしあうようなコミュニティがそこにはある。テレビカメラの前でちょっとしかめっ面でイケメン枠ショーンとはかなり違う電波に乗らない彼を知っている人たちが多くいるんだ。

    すべてを嘘だとすると自分達までがリアルではなくなってしまう。

    だいじょうぶ。なくならないから。

     

    でも、いまはゆっくり静養してください。

     

     

    追記:

    http://kuippa.com/blog/2016/03/22/%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%83%B3%EF%BD%8B%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%9D%E3%81%AE%EF%BC%92/