goosehouseと地域音楽


goosehouseというシンガーソングライターのグループがあるんだけども、今はあったんだけどって過去系なのかな?ミュージシャンにおなじみのレーベル移籍騒動みたいなのがあったようで、ごたごたしているようだ。ジョニーだけ残ったのがなんともらしくていいなと。ムーミン谷が最高の場所だと確認するために旅にでるスナフキンみたいだな。

地域で音楽ライブをやるにあたってクラウドファンディングを始めたので音楽についてちょろちょろ書く。
faavo.jp/tokyomitaka/project/3328

で、せっかくなのでgoosehouseについて書こうとおもって 、どうも2012年ごろに書きはじめたまま放置されてた記事をひっぱりだしてきた。「わしゃぁgoosehouseを褒めそやしたいのじゃ」というタイトルで、投稿直前まで書いてたのだけども、みたところ、いろんなミュージシャンの曲を聞いたり調べたりしようとして途絶えている。ということは、音楽聞いているうちにどうでもよくなっっちゃったんだとおもう。ありがち。でも、内容を読んで見ると2012年も2018年もあんま実態変わってねぇなと。

サカナクションのNFパンチ(NF将棋が好き)ちゅうyoutube番組の中で、若者集めて音楽について討論番組っぽいのをやってたりして、「CDって必要?」「ミュージックビデオって音楽?」こういう討論テーマがあった。曰く音楽をどのようにリリースしたらよいか、どんなメディアで聞いたらよくかわからない時代になってしまったそうである。聴衆者の受難であるだけでなく、作曲側、演奏側の受難の時代なんだそうだ。


music hackathon tokyo に参加したのはかれこれ一年前も前になる。もうすぐSpotifyが上陸するよと言っていたのに、まだ上陸する気配がない。もしかしたら天正遣欧少年使節団と一緒に旅立って、慶長遣欧使節とでも一緒に帰国するのかもしれない。だとしたら数年かかるのもいたし方のないことだ。

SpotifyやPandoraは音楽を無料または定額で聴き放題にするサービスなのであるが、日本には素敵な音楽著作権管理団体があるのでバテレン追放令下に入国するようになかなか上陸できない。国内でも開発者用アカウントを特別にアクティベートしてもらった人たちがいるのだが、便利すぎて手放せなくなったと聞いた。本当、わしもアクティベートしてもらえばよかったのぅと後悔している。


これは何年も前に書いたものなのだけど、結局Spotifyが日本で公開されたのは2016年9月なので、数年かかるは妥当な読みだったね。1600年の航海技術ではヨーロッパに行って帰ってくるのに7~8年かかってるけど、現代の日本でも先端潮流が入国するのには7~8年かかるみたい。なんじゃそりゃ・・・。

その音楽の流通の妨げのひとつになっていた悪名高い包括契約が最高裁で否定された、のも、今じゃ数年前の話しか・・・。ここの部分はまるっと削除っと・・・。

本来であれば、どの局でなんの曲がいつ掛かったかというのは管理団体がモニタ、記録して、権利者に見える状態で管理され著作権使用料が著作権者に払われるそうなのが、日本ではそうなっていない。著作権管理団体はほぼ独占寡占であるために、その管理を放送側におしつけることが可能でテレビ局やラジオ局、はたまたyoutubeやニコニコ動画に至るまでその管理がいらない包括契約が常態化されてきた。管理楽曲ごとにJASRAC使用許諾番号などを得てから放送などという手続きは現実的ではないし、e-Licenseなど他の著作権管理団体の管理する楽曲を流すことが難しい状態となっていた。

私的録音録画補償金制度は、カセットテープやMDに始まって、CD-R、DVD、Blu-ray、そして音楽がダウンロードするものになるようになると、パソコンやポータブルレコーダーのようなハードディスクを持つものについても課金を求めようとしている。コンテンツを保護するためにDRMのような暗号化が施され、それを煩わしいとストリーミングに移行してはまた新たな問題を産む。

結局なんじゃのかんじゃのと作り手側とそれを聞きたい側の途中になんか作り手側にも、聞き手のためにもならない余計なものが挟まる。

著作権は万国著作権条約ぐらいを起点とした70年程度の歴史しかない比較的新しい権利であるが、ここのところ、職務上の発明や著作をどのように扱うかという問題がうまれつつある。

音楽が商業化され、媒体を通して流通するモノ化すると、この職務上や契約上の作曲や作詞が、契約上の問題をうむようになった。ネット登場以前は、流通枠は固定されていたのでプロモーション費用を十分にかけられたメジャーレーベルのアーティストが市場を支配的に独占することができた。小資本とかが暗黙則を破ったら市場からしめだせば事は済むので、優越的地位は揺るぎようがなかった。

自分がgoosehouseを褒めそやしたかったのは、そういう時代の流れの中で、音楽に再び愉しみを呼び戻してくれたからだ。荒削りでも育つ様まで見れるのは面白い。
彼、彼女らの説明を簡単にしておくと、それぞれが独立したシンガーソングライター6~7人からなるグループで、それぞれがユニットを組んでカバー曲を披露したりしながら、やいのやいのと談笑する月一セッションライブをustreamからYoutubeLiveに流してきた。検索ヒット率が高いポピュラー・ソングを高めのクオリティで多人数でやるので、絨毯爆撃のように数を提供でき、youtube内の関連動画にあがってくる率や、Twitterの登場などもあってSEO的にもばっちりだ。ここらへんの作戦練ったひとすごいなとつくづく思う。

大人な邪推を言うと、どこかのレーベルとかの契約研修生とかをレッスン費用あたりとバーターで安く契約して、まあ、芽が出たらラッキーとかやってたのかなとか考えちゃうんだけど、まあ事実はわかりませんが、大人都合はともかくとして、なんにせよ当人たちが楽しそうだったのがいいよね。
まあ、脱退前は数ヶ月むっつりしてたりするのをみると、大人な事情が透けてみえたりもするのであれだけれども、体制を支える側の成功率や透視台効率を考えると、これもまぁしょうがないよね、と。同じことをメンバー変えてやってもなかなかマジックは生まれないし。成長したらインキュベーションからはできるだけ追い出していかないと育たないし。

でね、ここのところメンバーも固定化して、新旧の入れ替えもおきなかった。いつのまにかガチョウのインキュベーションからGooseという群れになった。巣立った卒業生も力をつけてきて、飛び立ったのが戻ってきたんだろうね。そりゃニルスも大慌てさ。

・・・で、ここからどうやって地域音楽につなげよう?

そう、goosehouseみたいに苦労しつつもある程度華やかな舞台に出れた子はよいとしても、そこに至れない子や、そこから数十年を経た人たちはどうなるか?

お向かいに俳優の橋爪功さんがやられている劇団の事務所があって、縁あって数年前から商店街でステージイベントをやるようになって気がついたんだけれども、地域には若くてこれからがんばりたい!っていうミュージシャンや、ベテラン勢まで、そういう人たちがごろごろ居るんですね。

音楽みたいなそれぞれの趣味が大きく異なるもので、大きな音がでるものを開放系の公共空間でやるのは、主催側としてはかなり頭がいたい問題が何ダースもくっついてきて、下げる頭も、首の筋肉もたりなくなるのですが、だけども、若い人たちとかに機会をつくるのは大人の役割ですよね。わしも大人になったもんだのぅ。また、60、70歳の年配者たちが楽しげに演奏してたりするのを見せるのも、当人達の楽しさだけじゃなくて、大切なことなんじゃないかと思うわけです。

あの大御所のバックバンドで演奏してたんだよとか、好々爺善としているけど、あの人、若いときスター誕生の優勝者してデビューしてたんだよとか、あっこのお店の女将は、大手レコード会社のボーカルオーディションでグランプリだったんだよとか。そういう諸先輩方が身近にいるのに、いままでは気が付きもしなかった。世阿弥も風姿花伝で時分の花と老木の花を例えてたけど、若い時分の消費されるだけの草花に目は移りがちだけど、葉もつけない枯木にまことの花を探すのは実に難しい。

公共施設はクラッシクみたいな格式高い演奏会をする場所はあるのだけど、小さなものはない。ライブハウスは吉祥寺や荻窪とかに吸われていってしまうし、まあ、演奏したいだけなら大人ならお金だせば借りられるけど・・・、でも、地域っていう横串でもなければ、世代やジャンルが交じる機会なんていうのはないですよね?

才能や練度は、もちろん人によって様々。
でも、音楽というものが再び形を変えつつある今、もう少し身近な音楽体験ができる、プラットフォーム造りというか原体験提供の機会は、これからますます重要になってくるんじゃないかと思う。オーディエンスとして消費するんじゃなくて、全員がミュージシャンになるぐらいでちょうどいいんじゃなかろうか。盆踊りのそれに近い。

正直クラウドファンディングでお金を集めても手数料で2割持っていかれてしまうし、お金集まらなくても運営できるように手はずは整えてはいるのだけど、それでも、わざわざクラウドファンディング化したのは、地域の片隅でその場に来た人たちだけが楽しかったねーのいっときのもので終わりにしたくなかったから。

ここは連雀町。グーズハウスの決め台詞「一人でも飛べるけどみんなと一緒だともっと飛べる」みたいに、「雀は一匹だとチュン、二匹だとチュンチュン、三匹だとチュンチュンチュン」みたいなのを標語にして頑張りたいと思います。

クラウドファンディングどんとおまちしております。
faavo.jp/tokyomitaka/project/3328

参考

Ustreamのライブアーカイブもおおよそすべて残っているので気に入ったひとはこちらも見るとすげぇ楽しめます。
www.ustream.tv/channel/playyouhouse?rmalang=ja_JP

2012年のカバーで俺がHOIに選んだのはメモによると
レーザービーム/Perfume(Cover)でした。
youtu.be/LVPcTo5nGnU

作り物で押し固めた音楽、Goose Houseをボロクソに批判したい。
basement-times.com/goose-house/

こういう批判もありますよね、ぼかぁ演奏後の「ありがとうございます」っていうのが、プロスポーツ選手がインタビューで間に挟む「そうですね」ぐらいに違和感はあった。


科学技術週間国立4研究施設の一般公開



JR中央線沿いの三鷹と京王線沿いの調布は電車などがつながっておらず南北の行き来が困難である。その交通の空白地とも揶揄されるエリアになかなかおもしろい研究施設などが集まっていて4月22日、科学技術週間の恒例行事として、海上技術安全研究所(NMRI)、交通安全環境研究所(NTSEL)、電子航法研究所(ENRI)、そして、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の4研究施設の一般公開がおこなわれた。

このエリアは武蔵野台地のヘリとなっていて崖地となっている。そのため井の頭や深大寺のように掘らずとも自然と湧き水が出て綺麗な川が流れ出る地域である。青森についで日本で二番目に古い土器は井の頭公園でみつかったものだそうで、縄文時代には湧水が文化揺籃に重要だったことが推測できる。

湧水と緑豊かなのでわさび田などがいまだにあり、昔の人がここに国立の天文台を立てようと考えたぐらいには空がよくみえた山の稜線なのである。江戸期は一泊ぐらいでいける行楽地として、明治後期には別荘地として開拓され、その後、中島飛行機などの軍需工場として住民の流入が相次いだ。江戸の大火や、東京大空襲のときの疎開地として街が興った。

東京と八王子を結ぶといっておきながら三鷹と府中で終わっている東八道路は通称30メートル道路とも呼ばれ、比較的道幅が広くまっすぐな道路だ。真偽は定かではないのだが、一説によると、戦時緊急時に滑走路としても転用可能なように考慮されているとかなんだとか。本当のことはわからないけれども、多分転用はできるようにはなっている。

上記の4つの国立研究所はその30メートル道路沿いにある。滑走路をそこにつくるなら、駐機場にするにはこれくらいの土地は必要だってくらいバカ広い。

なぜ三鷹みたいな内陸に海の研究所や、宇宙の研究所があるんだよ!?と思うかもしれないけれども、おそらく戦中戦後、まだ人口密度が高くなかったころの名残だろう。現在、学園研究都市といえば、筑波だが、それくらいの郊外感覚で、電気通信大学や国際基督教大学、そして国立の研究所がたてられたんじゃないかなと推測する。全部推測だ。あはは。

 

毎年、商店街に科学技術週間のポスター貼ってと送られてくるので存在はしっていたのだが、今回始めて見に行ってきた。これはいいものだよ。うん。前置き長くなりまくってしまったけれども、写真でもアップしようとおもう。

 

海上技術安全研究所(NMRI)

この馬鹿長い建物は、長さ400m×幅18m×水深8mもある水槽がはいっている建物。いっそあと600m足して東京オリンピックのカヌー会場にしよう。

高校生時分水泳部だった自分らは、この近くの25mプールでせこせこ泳いでたので、一度でよいからこの400mプール泳いでみたかった。

 

波の発生装置とかがある。お魚ロボットとか。

極地の氷の上をどうやって進むかとか、氷が貼られているプールとかがあった。めちゃめちゃ暑い夏日だったが、圧扉のなかは寒い。宇宙よりも遠い場所だ。

 

交通安全環境研究所(NTSEL)

時速60キロ相当の風洞体験とか、交通シミュレーターとか。こちらも、鉄道運転体験装置とかあったのだけれども、子どもたちが写り込んでいるので、後ろ姿だけのこの写真だけ。

電子航法研究所(ENRI)

管制系とかシミュレーター系は子どもたちに大人気で、長いことならばいないといけなかったので残念ながら、駆け足にてちら見。

 

宇宙航空研究開発機構(JAXA)

宇宙より遠い場所から、宇宙へ。

みんな大好き。スパコン。

みんな大好き大きなタービン。

みんな大好きばかでか風洞。

まあ、他にも機体とかいろいろあったけれども、まあこんな所で。

 

あんま人がはいらないからか、よくわからない植生になっていて、雑草の一本から楽しかった。

背高泡立草の群生とか、やたら茎の細い酸葉(すぱんぽ)の群生とか、15cmも背丈がない菖蒲だかあやめだかあからない紫の花とか、で、この紫のこいつは何者だろう。あんま見かけたことがない気がするので、パシャリ。

 

 

まあ、そんなわけでみんなも来年はいけばいいとおもうよ!

 




地方創生とresas ハッカソン



東京で考える地方創生!RESAS API ハッカソンに参加した。2016/11/06(日)と11/13(日)の二日間の09:30 ~ 21:30とちょっとなかなかにスケジューリングが難しい日程。
ハッカソンは年一ミュージックハッカソンしか参加してこなかったのでこの手のハッカソンは初めて。エンジニア、デザイナー、プランナーの3枠での応募だったので、しれっとプランナー枠で応募した。ハッカソンでいつもいて困るのが手を動かしてくれない言うだけ番長なプランナーなので・・・。

 

イベントの様子などはtogetterなどでもまとまっている。
togetter.com/li/1046920
togetter.com/li/1048212

 

出身地ごとにテーブルわけされて、東京出身(?)が3人しかいなかったので、福岡の3人と合同のテーブルでアイディアソン。
アイディアソンと言っても外に飯を食いにいったりする昼メシ時間(おまえら外で飯くってこいと放流w)いれて60分ぐらいしかなかったので、各自の問題意識を共有するアイスブレイクがてらの雑談で終了。最期の5分ぐらいで各人がアイディアを書き出したA4紙ペラ1枚をテーブルに並べ、参加者全員がそれぞれのテーブルを巡る形でそれを評価。

 

で、各テーブルごとに評価が高かった人のアイディアでチームビルド。
まさか、その紙をもとにチームビルディングまでするとは思ってもなかったのだけど、自分のアイディアも選ばれたので3人のチーム「外閣府」をビルド。

 

で、どんな課題に取り組んだかっちゅうと、

 

  • 東京にあるが、三鷹市や武蔵野市は地方自治体なので「地方」
  • 税収が歳出を上回る自治体なので地方交付税不交付団体
  • もし地方創生が成功したとすれば、その自治体は三鷹市や武蔵野市のようになる
  • でも、三鷹や武蔵野だって課題を多く抱えていて商店街とか町内会とかはピンチ
  • 地域団体のローカルインフラに無自覚にフリーライドしていて維持限界に近い
  • 私的な投資と公的な投資の間にある共的な投資を見える化する必要がある

ちゅうようなもの。

ちょい理論の飛躍があるけどご愛嬌。
で、実際データを調べてみたんだけど、そんなローカルインフラのオープンデータないんだよね。
例えば商店街の街路灯は築何年のが何本で簿価価値が幾らとか、そんな情報は纏まってはないんだよ・・・。

 
街路灯の電気代とかは8割ぐらいは自治体から補助がでるので、自治体が公表している財政情報の細目から拾えないかとか、助成金などから逆算して推計しようかなとも考えたのだけれども、自治体ごとに助成額違うし地方の町内会によっちゃ自分たちの会計で橋を掛けたり、農道引いたりするところもあるだろうし、そういう独自会計は表にはでてこない。

新豊洲市場みたいな大きなハコモノですら、結局は市場会計で東京都の簿価には乗らない大きな投資がされているわけなじゃない。ああいう規模ですら拾えないんだからちょっと、町内会レベルの積算は難しいねと・・・。

 
じゃぁ、どこからその「地域の価値」を推計したらいいのか?
ローカルインフラや文化資本などが醸成されれば、最終的には「住みやすさ」や「商売のしやすさ」に繋がって、その結果税収に現れるんじゃないかという初期仮説を建てたのね。で、税収という軸と、もうひとつの切り口に置いたのが大都市との距離。

 

 

zu1

 

日本の自治体のうち総税収が上位5%に相当する都市を青の◆でプロットしています。
一応、こっちで動くやつ版も公開しているけど、中身はハッカソンでつくったやつだから色々許してね。

kuippa.com/sandbox/resas/

 
で、赤丸はその自治体の一人あたり税収の規模を表してます。

zu2
地図でみると大都市から遠いけれども赤丸が異常にでかいところがいくつかあって、なんだろうと見てみるとだいたい原発とか発電所がある町村なのね。玄海とか伊方とか。
でも、そうじゃないところもちゃんとあって、そういう地域こそが地方創生のヒントになるんだと思います。

zu3
例えば、この奥飛騨の周りに何もなさそうなところにも関わらず、福井の原発がある自治体と同程度の一人あたり税収を誇っているところがあるけど、これは合掌造り集落で世界遺産にも登録されている白川郷がある自治体です。

まさにレガシーを残せている地方自治体で、有形無形とわずその自治体に価値形成に成功していることが税収からもみてとれるわけです。

 
そこからさらに東に進むと、新潟県の柏崎刈羽原子力発電所の大きな赤丸自治体の南側、決してアクセスのよくない福島内陸や群馬にも赤丸があることがわかる。

zu4
これが何かと調べてみると

 

  • 檜枝岐村 (尾瀬、日本一人口密度が低い自治体)
  • 湯沢(スキー場、温泉)
  • 草津(温泉)
  • 軽井沢(別荘地)
  • 上野村(上野ダム・群馬県内で人口密度が低い自治体)

というようになっている。なるほどという感じ。

 
その地域に魅力があってそれを全国に発信するだけでなく、保全に成功していたり、軽井沢などは明治以降人造の避暑地としてのブランディング(のれん)資産の継承に成功している地域。

 

過疎地にダムや発電所のような巨大インフラがあり税収が跳ね上がっているのは、すべての都市が目指すべき地方創生ではないけれども、そうじゃないのもちゃんとあるよと。ちなみに地図はクリックでその自治体名が表示され、testボタンを押すとconsoleウインドウにwikipediaのその自治体の情報が表示されます。・・・まにあわなかったんだ。

 

さらに東京近郊をみてる。

zu5

日本の地方と東京でおきていることの縮図は、東京近郊でも如実に見て取ることができる。

 

23区は区税ではなく都税としてまとめられているので一人あたりでみたときは「東京市」というくくりになるのはご留意願いたい。これを見るとわかるが、大都市に近く、物理的には距離が近くても、ストロー効果により、より魅力的な地域に吸い上げられてしまっているのも見て取れる。

 
これはもしかしたら電車や道路などの交通の便や、区画整理がなされておらず低層密集住宅地となっているなどあるかもしれないが、人の流動性が首都圏はことさら高いためにその影響はより増大されたものになっているように感じる。

便利なところはより便利に、住みやすいところはより住みやすく。商売しやすいところはより商売しやすくというポジティブフィードバックが短い間隔で繰り返される。また、ブロークンウインドウ(割れ窓理論)のように、ささいな破綻から、ネガティブフィードバックが発生してしまい商売がやり辛くなり、不便になり、治安が悪化し、家賃が低下しの短いスパンでの繰り返し。落書きをその地域の誰かが消してくれているとか、捨てられたゴミを誰かが片付けているかとか、そういう入り口でだれかが地域に労力を投資してくれている蓄積が地域力。

 

 

深刻だなぁと感じたのは仙台以北の北陸である。

zu6

大都市に類する都市がそもそも無く、大規模経済圏との物理的距離も遠い上、経済的距離も遠い。

秋田や盛岡、八戸あたりに大都市があれば、それにつられて改善があるかもしれないが、いずれにしろこのままじゃまずい。長期戦略的な投資が必要だ。もしかしたら雪によるものかもしれないが、継承可能な資産の蓄積と継承に失敗しているように見受けられる。

 

 

次の地図は実際の物理距離と経済距離を比較したものである。

zu7

 

赤い自治体は、大都市圏と物理空間距離は近い状態にあるにもかかわらず同程度の距離にある他自治体と比較して、期待されるような税収があがっていない自治体である。つまり実距離よりも経済距離が遠いことを意味する。緑の自治体は同程度の物理距離にあるにもかかわらず期待税収を上回る自治体。つまり経済距離が近い自治体だ。

例えば三重県の山間部にあるような自治体は赤くなっている。これは大阪や京都、愛知などが直線距離としては近くにあるが、実際の移動時間や高低差移動により、経済距離が遠くなっているためだと考えられる。直線距離が40kmでも、実際の距離は大都市から80km離れているのに相当していることを表している。

しかし、これは物理距離ではなく経済距離であるのだから悲観する必要はないと思う。経済距離は縮めることができるものだ。江戸時代。都市は街道添いに徒歩で一泊目のところに宿場町が形成されることで形成されてきたが、やがて明治になり鉄道物流の時代になり要所が変わった。そして現在はトラック物流の時代だ。トラックはコンテナに雪を積もらせたまま築地に海産物を運び込んでいる。

 
将来、大型無人ドローンによる空送や、コンテナ型無人無気動車が技術革新で主流になれば、流通拠点の距離間隔や重要度は三度変わる。

川や山があったためにトンネルを掘削したり橋をかけたりする地域を流通に組み込むには、いままでは経済的合理性がなかった。それが経済距離として現れている。しかし流通の形態がかわれば、その経済距離は変わるかもしれないのだ。リニアモーターカーを誘致しなくても、いまからできることは多くある。高速道路やトンネル、橋梁という維持保守費用がかかる列島改造に大型投資してきたが、モジュール小型化する現代、そのような重厚長大からのシフトも念頭において、きちんと準備をして選択して投資をすれば浮揚の目もあるはずだ。

 

  • 無人ドローンによる航空貨物専用地方空港
  • 自動で集荷や分荷ができる倉庫
  • 自動走行車車両の専用の市道
  • 町会単位での宅配ポスト
  • 個配用のドローン
  • 急ぎじゃない重量物の無人の帆船物流

 

自治体は引っ越すことができないのだから、ある場所で栄えるか衰退するしかない。
近隣に大都市になってもらうという他力本願もあるだろうが、自助努力としては大都市との経済的距離を縮めるしかない。
技術革新を前提として正面から計画的に取り組めばそれも可能であると思う。
もし、地方過疎化が深刻な地域が次の技術革新をも取り逃すのなら、ごめん、ま、あと100年ぐらいは寝ててちょ。

 
さて、これらの図の元になったデータ解析のテクニカルな話。

これは税収と、経済距離の散布図。

zu8

 

経済距離は、日本の税収上位5%の大都市のうち、物理距離がもっとも近い5つの都市との平均距離とした。
上位平均になっているのは、こうしないと沖縄とか北海道で遠くなってしまうので。

 

zu9

近似曲線は手でなんとなくひいた。許して。
例えば、「A」岡山県倉敷市は近隣の大都市への平均距離は35.79Kmであるにもかかわらず、税収は9.71Kmの西宮市と同規模。つまり、-26Km分の物理距離を埋める正のレガシーがあるのではないかということ。

 

逆に「B」千葉県酒々井町(「しすいまち」成田市のとなり)は、大都市からの空間平均距離34.79Kmのところにあるが、税収は271Km離れた鹿児島県屋久島町と255Km離れた東京都八丈町と同水準しかない。+220Km分、経済圏を遠ざけているなんらかの負のレガシーがあることのではないかという示唆を含んでいる。

 

もっともこちらは、自治体の税収に応じてしまっているので、自治体の規模を粒度に据えていない。
最初の一人あたり税収の赤丸図と併せて勘案しなければいけないが、自分の自治体が周辺ロケーション的には恵まれているのにそれを活かしきれているかいないか、そういう考察に使えればと思う。

 

 

・・・ちゅうようなことを3分で成果発表した。

文章にしても伝えきれてない気がするけど通じたかな?

 

 

 

 
余談だけど、こことここになんか崖があるね?

なんだろう?本州と北海道と離島かな?

zu10

 
ここにも何かムラ、溝があるように見える。

zu11

こっちは、これ以上税収が伸びると交付税がもらえなくなるからとか、そういう作為が作用した偏りかなぁ?
なんだろう??こういうのを調べたらおもしろそうだけどね。

 
まあ、そんなわけで、地方創生できるといいよね。

 

 

最初の地図でarcGISのAPI for javascript 4.1を使わせてもらったので、Esriさん賞を非公式受賞したよ。
公式スポンサーじゃないので非公式w

 
おつかれさまでした!