チャールズ・ダーウィンさんち


ダーウィンはそんなこと言ってないだの、ダーウィンも喜んでいるだのなんかいろいろ。

ホームステイ先から通ってたサマースクールへの通学路にダーウィンの生家があった。 何十年ぶりかにストリートビューで探してみたら、だいぶ雰囲気は違うのだけど見つけることができた。 そうそうこの銅像。あー、あの学校いった先にある新聞紙でくるんだだけの揚げポテトまた食いたいなー・・・。


ダーウィンの家 http:// goo.gl/maps/XC5n9s4MhKVP3V5L9

生家を見てわかると思うけど、実家はざっつお金もち。
紅茶好きなら誰もが知っている、陶器ウェッジウッドの創設者ジョサイア・ウェッジウッドの孫娘がなんとダーウィンのお母ちゃん。父ちゃんはお医者で投資家。ちなみにじいちゃんも医者。

ダーウィンの家の、お向かいにはこじんまりとしたシュルーズベリー城(この一帯はセバン川の屈曲した部分にある天然の要塞なので、館に近い)があって、お金のなかったダーウィンはここの城主とかにお金だしてもらってアフリカに冒険にでて種の起源を書くに至ったんだったと・・・思うんだけど、ウィキペディアにはそんなこと書いてないので、はて、どこで聞きかじったんじゃったか、それとも思い違いかもしれないのぅ。叔父のウェッジウッドのとりなしでってしか書いてないのぅ。んー。勘違いかもしれないのぅ。

その頃のシュルーズベリー伯は・・・、第15代シュルーズベリー伯 チャールズ・タルボット(Charles Talbot)(1753–1827)か。んー。んーー。このひとがすげぇ名君だった可能性?

ここはロンドンからは遥か西方、ウェールズに接しているシュロップシャー州ってところ。1760年代から1830年代におきたイギリスの産業革命発祥の地と言われておる。シュルーズベリーっていう街はこのシュロップシャーの州都。日本でいうとイメージ的には加賀百万石かな。

産業革命のシンボルとなってる鉄の橋が隣町のさらに辺鄙なところにある。そこには日本の皇太子(令和の天皇陛下)参上な碑石があって、はへー、こんなところにまできておわしゃるんか。すごいのぅと思った数十年前。治水の研究をしてたんだっけ? たしか世界遺産に登録されたとかなので、 今は観光地とかになってたりするのかな?

さて、さて、まさにチャールズ・ロバート・ダーウィン(1809生 – 1882没)が育った頃は、まさにそんな時代。生まれ育った土地は治水技術の粋で囲われた天然要塞、立派で長い石橋。渓谷のほうまでいくとそこには世界初の鉄の橋がかかっている(1781年開通)。親の代から時代が変わる様を身近で感じたことだろう。だから帆船のビーグル号でアフリカにまでいき、そして、科学の礎なりえたのだとおもう。

母の実家がウェッジウッドだというのも大きいだろう。
ボーンチャイナの製法は秘され、不可能とされていた白磁や青磁をヨーロッパで再現した人だ。窯の温度を測る術を発明したと言われている。つまり再現性を持った、科学者としての才覚があった人だ。

白磁をつくるためには、窯の焼成温度を上げ、酸素を大量に送り込んで還元炎をつくれるようにならなければならない。これができるようになると鉄の溶融温度にまで達するので鉄が溶けたまま出てくる。粗鉄から鋼鉄を作れるようになり、一回一回炉を壊さずとも鉄の連続的生産が可能になるというわけだ。鋼鉄が大量に作れるようになることで、鋳造ができるようなるので、 構造体として鉄が使えるようになり、 鉄の橋や鉄道のレールがつくれるようになるわけだ。

ウェッジウッドの窯元は、スタッフォードシャーのストーク=オン=トレントだそうだ。となりの県なのかな? ウェッジウッドの窯元を見学しに行った記憶はあるのだけど、正直、場所とかはさっぱり覚えていないが、そんな遠いところではなかったはずなので、ダーウィンも何度もそれを見たんじゃなかろうか。

ワットが蒸気機関を発明したのちその特許が失効したのが1800年。1804年に蒸気機関車が走り、1807年には外輪型蒸気船の航行がおこなわれた。まさにそういう技術イノベーションが起きている時代だった。1830年代には鉄道ブームになっている。ダーウィンが冒険に出たのは1831年。ビーグル号は帆船だったが、蒸気船の初航行実験ですら30年まえの出来事となる。種の起源に思い至る慧眼があるのであれば、世界が近くなる予感は誰よりも肌身に感じたはずだ。

偉人の出現はぎゅっと固まってる傾向があるように感ずる。
慧眼をもち人を育て、また財や才を結ぶ何某かの賢者がいたんでしょうかね。
聖人は聖人をつくるみたいなことを中国古典でなんかあった気がするんだけど、韓非子が言った孔子が言った、四書五経で読んだみたいなことをいうと、怒りだす人がいるかもしれないので、飛影が言ってたとでもしておこうか。余計ややこしくなるか。こういうなにがしかのブレイクスルーというか、歴史の特異点に綺羅星のごとく偉人が群生する。なんか固まるよね。不思議。俺は、天候というか気候の束の間の安定による生産余剰が原因だろうとおもってるのだけど、どうなんだろうね。

さて、「最も強い者が生き延びるのではなく、最も賢い者が生き延びるのではない。唯一生き残ることができるのは変化できる者である」をダーウィンが言ったか言わないか論争にもどる。

この論旨は適者生存論と呼ばれるものだ。

進化論の中でもあったと思うんだけど、あくまでダーウィンは自然選択理論で名をはせた人。だが「進化」という言葉ですら『種の起源』において、第5版にまで存在しないそうだ。適者生存論も数版追わないとでてこない、後から改版でたされたものだ。

適者生存論はハーバート・スペンサー(1820生 – 1903没)が『生物学の原理(Principles of Biology)』(1864)の社会進化論で書いたこと。
このハーバート・スペンサーのお父ちゃんは、ダーウィンのおじいちゃん(エラズマス・ダーウィン 1731生 – 1802没)が作ったダービー哲学会(1783年創立)のメンバーだそうだ。ちなみに、ダービーっていうのは地名ね。瞬馬のことダービーっつったりするけど、こっちの地名というかダービー卿由来。ダービーシャーはシュロップシャーからみるとスタッフォードシャー挟んだ向かい側。埼玉群馬茨城ぐらいな感じ。 それこそ競走馬、サラブレッドは1791年まで遡って徹底した血統管理がおこなわれているけど、なんで血統管理をおこなうようになったのかは推して知るべし。 ちなみにこのおじいちゃんが進化という言葉を使いだしたそうだ。

彼らは同時代に活躍した人たちなので、進化とか適者生存が種の起源でも改訂版からいはってくる。ラマルクの用不用説、ダーウィンの自然選択説、ネオ・ダーウィニズム、ネオ・ラマルキズム。

この適者生存、スペンサーの社会進化論をダーウィンにおっかぶせた意図的誤用はアメリカあたりからはじまったらしい。ダーウィンが事実言ったか言わないかは、まあ、おいておくとして、世界的にも一般人が知っているのはダーウィンぐらいなのでダーウィンが言ったにおっつけちゃってるのはしょうがないんじゃないのとは思う。実際後版のほうには適者生存に似た論旨で改稿はされてるみたいだし。

ちなみにだが、このダーウィンとスペンサーをマッシュアップした優生学(1883年)をおこしたのがダーウィンの従兄弟でもあるのフランシス・ゴルトン(1822生 – 1911没) 『遺伝的天才』(1869年)。彼も種の起源に刺激をうけ、回帰や相関係数の概念の提唱、統計的手法をもちい家畜の品種改良などをおこなった。

で、このフランシス・ゴルトンの従兄弟の嫁の従兄弟が白衣の天使フローレンス・ナイチンゲール(1820生 – 1910没)で、ナイチンゲールがコルドンに相談したことで統計学、公衆衛生や看護教育に至るのである。

さて、「生き残ることが出来るのは変化できる者である」という言葉を誰が言ったかというささいなことが、深刻ぶってだれかの口を塞ごうとする理由を、これまでに出た単語で皆様はすでに気が付かいているかもしれない。

用不用説、自然選択説、進化論、優生学、統計学いずれも現代の科学の礎にはなくてはならないものだ。だが、かの偉人等が去ったあと、アドルフ・ヒトラー(1889生 – 1945没)が選民思想(ナチズム)の論拠として、人種主義、ファシズム、そして優生学をいいように使った。

なので優生学は、家畜や植物の品種改良など現在でも基礎になっているにもかかわらず、禁忌となってしまった。社会学、歴史としてのタブーとしての優生学と、実務としての統計、遺伝や形質発現が学問のミッシングリンクになってしまったのである。理系が算術で学ぶ遺伝統計学(優生学)と文系が歴史で学ぶ優生学に断絶がある。早い馬と早い馬。早い馬と遅い馬。遅い馬と遅い馬。掛け合わせるとどうなるか、競馬だと確率的にどうなるかわかるのに、人の肌の色や人種が絡むと超絶タブーになる。そして優性遺伝という言葉は、とうとう顕性遺伝、潜性遺伝という言葉におきかわることになった。

遺伝による形質伝達と、遺伝しない獲得形質の違いもわからず、統計による想定と自分の体験の区別もつかず、公衆衛生と俺は大丈夫だったの違いもわからない。人の免疫にも血液型のように型があったりする。血液型によってもコロナウイルスの感染確率は違うというような報告もあるが、全体でみれば統計的差異でしかなかったものは個体差にまでおとしたときには差別になりかねない。ナイチンゲールは統計的手法をつかって野戦病院が不衛生だと死亡率が高いとか、検死解剖をした医師がそのまま患者をみると死亡率があがるなどと証明をすることで、野戦病院の死亡率を下げた。今は統計情報は個人情報のため伏せられていて集計結果しか知ることができない。

科学と社会の断絶。これが、もしかしたら人々のコロナウイルスへの対策を半分ぐらいは阻害している要因かもしれない。科学と社会は200年経ってもつかず離れずだ。

種の起源

だが、誰も彼も「種の起源」は読んでいないのである。みたいな。古典で、時代のエポックになった名著は読んだほうがいい。とは言え、種の起源、子供の頃読んだとは思うんだけど、ちゃんとオリジナルを読んだかはちょっと自信がないのでさっき岩波文庫版のほうをぽちった。こんだけ書いて読んでないのかよ。みたいな。ごめんな。

アンリミテッドに入ってると無料らしいので、こっちを一応貼っておく。

参考・引用

Shrewsbury Castle
en.wikipedia.org/wiki/Shrewsbury_Castle

シュルーズベリー伯爵
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%99%E3%83%AA%E3%83%BC%E4%BC%AF%E7%88%B5

酸化焼成と還元焼成の違いについて
www.city.toki.lg.jp/docs/hpg000003447.html

製 鉄 技 術 史 の た め の 基 礎 知 識
www.isc.meiji.ac.jp/~sano/htst/History_of_Technology/History_of_Iron/History_of_Iron_background01.html

蒸気機関
ja.wikipedia.org/wiki/%E8%92%B8%E6%B0%97%E6%A9%9F%E9%96%A2

優生思想の論理と現代進化理論の(再)検討 -社会生物学は優生学か?
www.wrc.kyoto-u.ac.jp/kohshima/Study/abstract/oode99.html

アイアンブリッジ (橋)
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%B8_(%E6%A9%8B)

「ダーウィンはそんなこと言ってない」「優生学では」 自民党広報Twitterアカウントの憲法改正啓発マンガにツッコミ多数
news.nicovideo.jp/watch/nw7479896

ハーバート・スペンサー(Herbert Spencer、1820年4月27日 – 1903年12月8日)
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC

Herbert Spencer
en.wikipedia.org/wiki/Herbert_Spencer

ラマルキズム
ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%A8%E4%B8%8D%E7%94%A8%E8%AA%AC

ダービー哲学会
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%BC%E5%93%B2%E5%AD%A6%E4%BC%9A

ラマルクの用不用説
ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%A8%E4%B8%8D%E7%94%A8%E8%AA%AC

「ダーウィンの進化論」に関して流布する言説についての声明
www.hbesj.org/wp/wp-content/uploads/2020/06/HBES-J_announcement_20200627.pdf

適者生存
ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%A9%E8%80%85%E7%94%9F%E5%AD%98#:~:text=%E9%81%A9%E8%80%85%E7%94%9F%E5%AD%98%EF%BC%88%E3%81%A6%E3%81%8D%E3%81%97%E3%82%83%E3%81%9B%E3%81%84,%E3%81%9F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%A6%82%E5%BF%B5%E3%80%82

フランシス・ゴルトン(生1822年-1911年没)
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%B3

ダーウィン進化論に生じる誤解
textview.jp/post/culture/21642


まわりに化学な人はいますかい?


PCR、PCR!ねこもしゃくじもおたまじゃくしもPCR。
世に出てるウイルス対策、菌とウイルスの区別もないままだから、なんか一周回ってちょっと面白い感じになっちゃってるじゃん。なんでこんなことになってるん?? 鬼退治にはめざしにヒイラギがいいんですよごとき滑稽さを訳知り顔で話してて、冗談なのか本気なのかわけわからなくて、ちょっと逆に現状が怖いわ。

高校で理系と文系でわかれてしまう上に、理系のなかでも受験だと点のとりやすい物理を選ぶ人が多いので化学履修はちょっと別。
というか、そもそも化学は理系のなかでも、ちと特殊ゆえ大抵校舎の一番奥においやられる存在だったのを思い出した。だから化学にたいするあれこれはそもそも知られてないし、前提知識のないひとには危ないので机上のことしか教えられない。

でも、あまりに世間がPCRPCR言うので、はるか昔の記憶が堀りおこされた。化学科についてのあれこれを書いてみようかなと思う。

20年前、学生数数万人いる大学でも化学科は学年100人程度、さらにPCRをつかうようなことをやってたのは自分のいた1つの研究室だけ、十数人しかいなかった。そこに他の超マンモス大からも修士博士の子がきてたので、日本における人口あたりの割合はもっとすくないはずだ。今の日本に、できる人がいなくて当たり前じゃないか。

なぜ化学科は隔離されるのか

サイエンティストの定冠詞はマッドだからだよ。・・・バジンガ!

長野サリン事件のとき第一被害者であったはずの方が化学科卒というだけで、容疑者となったのを知っている方はいるだろうか。ひどい捜査だと思ったが、わからなくもない。

高校で化学を選択履修すると、ニトログリセリンや黒色火薬の合成法が教科書に載っている。そして、大学の前期には教養レベルの段階でサリンの合成なんて「あんなものの合成なんて簡単なんだよ」ってのたまいながら合成スキームを書く有機化学とかの教授に出会うことになる。

あるいは、化学というとコントなどで博士はいつも爆発しているイメージがあるかもしれない。たしかに、扱い間違えればビルがまるごと吹っ飛ばせるような物は保管されてるし、そうじゃなくても不幸にして事故はおきることはあるだろう。うちらの代だと粉体研で、みんなが映画や小説で知っている粉塵爆発がおきて救急車騒動になってた。

ABC兵器という言葉がある。核兵器、生物兵器、化学兵器だ。だが、どれもまあ化学科の学部生レベルがやるようなことの延長でしかない。だから化学科というのはどこの大学でもたいていひと目につかないところにひっそりあるし、簡単には移転などができない。

医者や薬剤師のように街中で見かける白衣な人たちと違って、化学な人は卒業後、研究職や専門職につくと分野が先鋭化していくので分野外への転職が普通はなされず、また企業も研究部門の秘密が漏れると存続問題になるため、囲い込みをされ、ますます世間と隔絶していく。
だから居ない人のまわりには本当にいない。たまに俺みたいに野良落ちしたのがいるかもしれない。氷河期世代はコンピューター系とかを中心に結構ちらばっているかも。
そういえば、数年前、東京大学やそのあと企業でもウイルスをやってたって人にあったことがある。ウイルスをやってた人は更に少ないと思う。でも美術館のお仕事でお会いした・・・。

リベラルアーツなどに力をいれている大学では化学の実験や教育をされているが、そんな大学は今でも稀でまだ国内には数校しかないように思う。だからほんと知らない人の知識は「理科」で終わってしまっていて、それがアップデートされる機会は永遠にこない。なぜなら雑学じゃない生きてるウェットな化学は、そもそも独学実習が法律的にも許されないからだ。

もし遺伝子操作系実験をするためBSL(バイオセーフティレベル・バイオハザード)が設定されている研究室にはいれば、必然、放射線同位体も扱うことになるので、放射線管理区域のハザードマークまでついてくる。
劇物ももりだくだ。日常的につかう遺伝子染色をおこなうエチブロなんかは、DNAを染色するためのものなので、ちょいと皮膚に触れればもれなく癌化してくれることになるだろう。 法律的にも部外者の立ち入りは制限されるが、そうじゃなくても、あぶなくって入れられないよね。まじ危険。

高校生がキサントプロテインとかでお手々を黄色くしたり、ヨウ化銀で手を黒くしたり、液体窒素を頭からかぶってキャッキャしているのから大人にならねばならない。

遺伝子操作系は、自分が組み替え体になっていないことを確認するため、血液採取などもおこなう。PCRはそういう研究過程でおこなわれる。

今、各大学の研究室にどれだけPCRできるかみたいなお問い合わせを官庁がしているらしい。 それはレストランのキッチンにも流しがあるんなら、緊急時ならうんこも流せるよなという要請にほかならない。

化学科は大変

遊んでばかりのキャンパスライフ。
残念だな。それは幻想だ。

座学とは別に実験レポート実験レポート実験レポートだ。
だから化学科の子はバイトに多くはいったり外の学科の子とは遊ぶことがまずできない。

週に実験がいくつも重なると一週間でレポート用紙が一冊なくなる。
実験は数コマぶち抜きなので、一回休むと出席回数がいきなり足りなくなりアウト。翌年のその時間には別の実験がまってるのでどちらにしろアウト。
図書館で資料を探しながら実験計画をたてたりスキーム考えたり仮説をたてて実験してレポートをまとめる。
実験の種類も、有機や無機、物理、化学工学とかあっちゃこっちゃ。

考査試験も大変。
教科書やノート、はたまた教科によってはコピーまで持ち込み自由なものがあったりする。なんだ、かんたんじゃんと思うかもしれない。
残念。記憶力勝負とかじゃぁないのだよ。数学の試験に教科書を持ちこむようなものだ。 ただし公式は無尽蔵に近いほどありますみたいな世界。

触媒や反応経路など無数にある。将棋の試合に詰将棋の本を持ち込んで挑むようなもの。こっからこれを合成しなさいみたいな問題だと、図書館並みの資料が横にあってもわずかなテスト時間内に正解を導きだすのは困難だ。思いつかねぇぇで頭かきむしったところで、教科書に正解が載っているわけではない。 途中経路はどこでもいいけど時間内に目的の駅にはついてねみたいな感じ。 ただし予め使いそうな時刻表は自分で用意しておきなさいってことだ。

そんなだから、必修科目なのに合格率2割だったりものがあったりして、一年履修の課目でも4年でも2割の学生はとれずに卒業できない。俺も3年から4年にあがるとき留年した。就職活動説明会に行った帰り、研究室配属見に行ったら名前がなくて留年ですと言われて膝から崩れ落ちたもんだ。
4年で落としたやつはもっと深刻。就職が決まってたり、他大の院へ進学が決まってたりしたやつもいたりして・・・あ、これは化学科の問題じゃなくて、うちの大学、というかある教授固有の問題か。話しがそれてきた。友人に8年ひっぱっちゃったやつがいたが、こないだ会ったとき、いまだに夢でうなされると言っていた。怖い。罪深い。

ぐちぐちと関係ないこと書いてたら長くなったので、また続きはこんど。
Civilization VI やらなきゃいけないんだ。ぼかぁ。あ、そうだね、化学な人はCiviとか好きだとおもう。逆もしかりかな?


コロナウイルスについて


商店街でコロナウイルスがらみで回覧板をつくるついでで、ちょっと修正してこっちにもあげておきます。 ちなみに添付した紙(PDF)については、参考に一覧でのせておきます。
ご年配者を不安がらせちゃだめかなっとおもって載せなかったこととかはその下にかいたよ。

新型コロナウイルスについて

中小事業者への経済支援策などが出始めております。市役所などから情報がきておりますので回覧いたします。申請代理業者の営業も多いですがまずは商工会や市に確認してください。

新型コロナウイルスについては、判明している情報や情勢が刻々と変化しており、何々が効くなどといった明らかなデマも出回っております。厚生労働省や東京都特設のホームページをご確認ください。いくつかご参考に手洗いパンフレットなど印刷し添付いたします。対策の助けとしてください。原本は厚労省ホームページからダウンロードできます。

ヒトがヒトに伝染す病気です
換気の悪い密閉空間、人が密集、近距離での会話が行われるという3つの条件を重ねないようにしましょう。

・「ウイルス」と「ばい菌」は別ものです、ウイルスは感染者の細胞でのみ増えます
・咳、くしゃみ、会話などで感染者からウイルスが放出されます
・菌には殺菌除菌ですが、ウイルスはうがい手洗いで流すか消毒(不活化)します
・スギ花粉をバレーボールサイズとするとマスクはネット、ウイルスはお米粒1つの大きさ
(スギ花粉30μm、菌は数μm、コロナウイルス0.08μm)
・新型コロナウイルスも空気中で3時間、プラスティック、ステンレス表面で3日、ダンボール上で1日程度感染力をもちます。浮いて漂ってるうちに換気しましょう。
・風邪流行期の35%の原因は従来型コロナウイルスによるものです。うつらないように、うつさないようにする対策は同じです。新型はたちが悪く、まだだれも免疫をもっていないので感染連鎖に気をつける必要があります。
・感染から症状がでるまで潜伏期間が1~14日(最頻5~6日)で、感染しても8割は軽症のため気が付かず感染をひろげてしまうことがあります。冷静なご対応を。

ネットリテラシーあるヒトむけぐだぐだ追記

こっちには不確かな情報も書くよ。

マスクして、花粉の一個も防げないならウイルスをマスクで防備しようなんてお笑い草だよね。バレーボールネットでライスシャワーを防ぐようなもの。感染者がツバを飛ばさないことにこそ威力を発揮するのだからマスクは花粉症の人に融通してあげて。

感染症における人間は、スギ花粉症でいうところの杉の木。
スギ花粉症の人が杉がいっぱい生えた密室に閉じこもって、木を揺らしてる様を思い浮かべねぇ。いかに、3密を避けるべきか、換気が重要かがわかるっしょ?

ウイルスのRNAなら紫外線でも容易に壊れるので、お外に出しちゃえば感染のリスクなんてほとんどなくなる。 春だし陽気もよくなってきたし、換気しなー。花粉症にはつらいかもしれないけど。

ヒトヒト感染であるていど市中感染までいってしまえば、生物学的には封じ込めはまず無理。
ワクチン開発には短くても数年、下手したら数十年かかる。薬は効くなにかは出るかもしれないが、そもそも一本鎖RNAはとても変異がしやすい。あまり薬をつかうとすぐに薬剤耐性ついたのがでてくる。ウイルスの増殖や変異、進化は人間の細胞の比ではない。
インフルエンザワクチンを打っても別の型が出たり、毎年打たなきゃいけなかったりすることや、いまだに風邪を根絶できてないことからもわかるとおり、こういうのでパンデミックしちゃったウイルスは根絶は不可能に近い。国境封鎖して、物理学的にも生物学的にも封じ込めれば根絶できるかもしれないけれども、それでも数年はみる必要がある。しかし今回は軽症者や無自覚症状が8割にあたる。正直無理だろう。

ウイルスは宿主を殺してしまうような強毒性のものは共生に失敗している状態なので、長い目で見ると淘汰され、ウイルスとしては弱毒化するほうこうに進化する。人間にも免疫があるから普通は心配しなくていい。今回のようなぽっと出の新人が加減がわからずやらかしてしまわない限りは。

ステンレス上表面でも3日感染力を持つと書いた。だが、ウイルスなんだから保存状態がよければ数千年ぶりにミイラからとか5万年ぶりに永久凍土からでてくるなんてこともあるわけだ。

感染は連鎖する。ブタや鳥のような家畜だと、感染しているしていない、症状でてるでてないに関わらず一帯の家畜ごと殺処分して地中深くに埋めているのはこういうわけ。人間もかつての疫病のときは村ごと焼き払ったりしていた。

疫病とかを本能てきに忌避できる仕組みがあるからこそ人類は継続してきたわけだけど、本能に理性がおいつかないと世界ではアジア人差別や、感染者差別にもつながる未来は容易に見える。ウイルスより怖いことがおきる可能性はそこここにある。

NIHやNIAIDがstableと表現している、ウイルスについて生存とか翻訳して流している国内メディアは害悪でしかない。そりゃトイレットペーパーの買い占めから食料の買い占めまでおこるわ。インフォデミックスの脅威。ほんとだめ。

東京都の緊急会見で国立国際医療研究センターの大曲貴夫氏いわく、

「この病気の怖さというのは、WHO(世界保健機関)が出している数字にもありますが、8割の人は本当に軽いんです。歩けて、動けて、仕事にもおそらく行けてしまう。ただ残り2割の方は確実に入院が必要で、全体の5%の方は集中治療室に入らないと助けられない。」
www.j-cast.com/2020/03/26383042.html?p=all

間質性肺炎にまでなってしまうと人工呼吸器でもなかなか血液に酸素を送り込むのが難しいそうで、子供の頃から笑わせてもらった志村けんさんが心配である。

喫煙がリスクをあげているとの不確かな情報。
また、70歳以上、これは不確かなことを書き連ねるが、日本株のBCGのワクチンのせいじゃないかとかもオーストラリアではいきなり医療従事者に臨床試験はじめたとかでてて理解がおいつかない。
菌性のBCGでなぜかラッキーなことにロシアと日本のBCGのワクチンでなにがしかの免疫を得ている可能性があるのだとか。

あとは、マスクのせいじゃないかとかいう話しもある。
マスクとウイルスのサイズ比を考えても、マスクが防疫の助けになるエビデンスはなんにもないのだけど、感染者数の増加をみるとマスクをする国とマスクをしない国では明確な感染者数増加に影響があるようだ。
ツバが飛ばないとか、上気道が保湿されるので喉や鼻が乾燥しないためウイルスが細胞に取り込めないまま胃に落ちるとかなんかいろいろ言われてるが、いまのところよくわからない。

インフルエンザのように夏になれば収まるという季節性は諦めたほうがよさげ。なぜなら温帯な湿度の高いところでも流行ってるから。

逆に、加湿器が空気中にただようエアロゾルが乾燥をするのを防ぎ感染力を長く保持しつづけるみたいなReportも見た。部屋の湿度はひくいほうがツバは漂わず、口元は湿度が高いほうがいいのか。まあ茶でも飲んでろよと紅茶屋としては押したい。

まあ、あと、なんだろうな、物流や経済がとまるのはリアルにやばそうだ。
見たことない光景になりそう。

コロナウイルスがいくら流行ったところで、一年に一回しか収穫できない米の供給量に影響がでるわけではないのだけど、山手線のように過密に過剰最適した社会において、幾人かのパニックが引き起こした遅延は、山手線全体を止めてしまうことがあるからだ。実際そうなりつつある。

家内安全、ご健勝ご多幸に。

参考

手洗い
www.mhlw.go.jp/content/10900000/000593494.pdf

マスクについてのお願い
www.mhlw.go.jp/content/10900000/000594878.pdf

国民の皆さまへ(予防・相談)(密を避けて外出しましょう)
www.mhlw.go.jp/content/10900000/000610429.pdf

新型コロナウイルスの集団感染を防ぐために – 厚生労働省
www.mhlw.go.jp/content/10900000/000601720.pdf

身のまわりを清潔にしましょう
www.mhlw.go.jp/content/10900000/000614437.pdf

三鷹市:不況対策緊急資金融資あっせん制度
www.city.mitaka.lg.jp/c_service/004/004016.html

新型コロナウィルス感染症対策経営相談窓口の設置のお知らせ
www.mitaka-s.jp/shimin/20200326.html

New coronavirus stable for hours on surfaces
www.nih.gov/news-events/news-releases/new-coronavirus-stable-hours-surfaces

豪 BCGワクチン 新型コロナウイルスに有効か臨床試験へ
www3.nhk.or.jp/news/html/20200327/k10012354671000.html