知性と遺伝


知性と遺伝をからめて扱うときは気をつけなされぇとコメントをもらって、たしかにぃとおもったので、ちょいと書き書き。結論などない。
最近、相模原障害者施設殺傷事件(やまゆり園)で発生した、知的障害者の大量殺人事件もあったばかり。

トランプ、ドゥテルテ、ムカベとか世界もいろいろきな臭くなってきた。第二次世界大戦下でナチス・ドイツがおこなった優生思想に基づく民族浄化政策や、KKK(クー・クラックス・クラン)による白人至上主義団体など、遺伝を絡めると、わりと簡単に人類のタブーにたどり着ける。人類の暗部はすぐそこに今もある。

 

人種差別的偏見が認知力の低さに相関があると調査論文がでたのは皮肉なことであるが、そのようなやり過ぎジェノサイドも含め、過ちを繰り返すのも人類の本質の一部であると心するよりほかない。知能指数、IQなんちゅうものはそもそも年齢と比較しての発達をみるためのものでしかなく、同じスケールで計測できている段階でIQ80も120も単なる個体差にすぎない。同じモノサシの上にのっているものだ。

 

クジラとウシは兄弟

遺伝については世間的な認知度が人によって大きく異なるので、ちょっと遺伝的多様性について、ひいた所から書いていく。極端な例から詰めていくよ。
クジラもウシも同じ鯨偶蹄目である。

カラスはスズメ目で、犬はネコ目だ。

体重3キロ以下のチワワも体重100キロを超すセント・バーナードも同じイエイヌ亜種である。
羽生善治も吉田沙保里も同じホモ・サピエンス・サピエンス亜種で、どちらも日本人だ。
クジラは賢いから食べちゃだめだというが、遺伝的にはウシも同じ目なんだよね・・・。

カラスは賢いというが、遺伝的にはスズメさんのお仲間だ。チュンチュン。燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんやっていうけど故人が鴉と類さなかったのは慧眼だよね。
生物は進化や分岐の分類で、界>門>亜門>綱>下綱>目>亜目>下目>上科>科>亜科>族>亜族>属>種>亜種のようにわけられる。ヒトを簡易的な分類で見ると次のようになる。

界 : 動物界 Animalia
門 : 脊索動物門 Chordata
綱 : 哺乳綱 Mammalia
目 : サル目 Primates
科 : ヒト科 Hominidae
族 : ヒト族 Hominini
属 : ヒト属 Homo
種 : ホモ・サピエンス
亜種 :ホモ・サピエンス・サピエンス

現生人類はホモ・サピエンス・サピエンスのみ現存している。

黒人(ネグロイド)や白人(コーカソイド )、黄色人種(モンゴロイド)などは歴史的人種分類概念もあるが、これら外見上の肌の色や瞳の色は、単なるメラニン色素の量によるもので遺伝的にみると、約31億ある塩基配列のうち、わずか1~2ヵ所が異なっているに過ぎない。(と、現在までの科学では知られている。)

 

人類だいたい兄弟

身長は親子間で比較的つよい遺伝影響があるのは体験的にも実感があると思う。

背の高い親から生まれた子供は、背が高くなる可能性が高い。しかし、その身長の高さは子は平均に近くなることも知られている。

 

ちょっとこの理由を誰にでもわかるようにひとことで説明をするのがむずかしいのだけれども、これは分散の問題。偏差値で表現すると、たとえば身長偏差値75の親から生まれた子は、身長偏差値65ぐらいになって、さらにその子は55ぐらいになるというように、たしかに平均よりは高いけれども、より平均値、最頻値に近づく。

簡単な理由をあげると、交配しているからなんだけど、もし、遺伝で身長偏差値が85、95とどんどん離れる方向に動くなら、それは種の分化だ。遺伝的多様性は交配によってその種のなかでは収斂していく。

あと、江戸時代の平均身長が男性155~158cmなかったことからもわかるように、遺伝以外の環境要因も強く作用する。

 

遺伝由来の頭の良さ悪さが資質としてあったとして、同じスケールで測れる範囲であれば、そんなものは進化の系譜のなかでは個体差にすぎない。逆に突然変異種になってしまうぐらいの遺伝的変化が発生した場合は、そもそも同種と交配ができないか、交配してもその子がF1種や、ライオンと虎の子のライガーやロバと馬の子のラバのようにその子供が繁殖能力がなく結果絶えてしまう。

 

数個前のエントリーで破局噴火について書いたが、トバ・カタストロフ理論によれば、今から7万年前から7万5千年前に人類は大量絶滅をしている。その時に生き残れたのはわずか1,000組~1万組ほどの夫婦である。1万組が72億人の現在人口のオリジナルの版下だ。江戸時代末期に3千万人しかいなかったのが平成の1億2千万人のルーツである。なので、本質的には兄弟種で、遺伝的にはほぼ同じものといっていい。

 

だが、ほとんど同じであるからこそ些細なところを比較することができるのだ。そして同質でありすぎるが故にその些細な違いが目立つのだ。

 
ここでY染色体ハプログループをみてみる。


一番最初のA~Bタイプの分岐が20~26万年前。

Bタイプの分岐が60,000~65,000年前。

Kタイプの分岐が47,000年前。

東南アジア、日本人にも多い、Oタイプへの分岐が23,000~32,000年前

 

ヒトの繁殖間隔を仮に15年で1世代とすると、20万年で1万3千世代。6万年で約4000世代となる。
※縄文人の平均寿命は14.6歳、15歳まで生きたヒトでも男性16.1年、女性16.3年だそうな。

 

暗黒品種改良

京都大学で60年もの間、まったくの暗闇で育てられているハエが居るそうな。

暗闇に適応できないと死ぬ、適応できれば有利に繁殖できるとという過酷な環境下で約1400世代を重ねた結果、通常のハエと比べると約5%の遺伝変異があるという。もともとヒトの肌の色が違うのはメラニン色素の量の問題だ。人間は紫外線を浴びることでビタミンDを合成するが極地と赤道付近で日照量が異なるために外部環境に適応が必要だった。まあわずか数千世代前の話。

 

農業をはじめたであろう最古のギョベクリ・テペで約1万年前。縄文後期で紀元前4500年ごろ。縄文人と現世人類はせいぜい300世代ぐらいしかなく、ぶっちゃけ変化がおきたとは考えにくい。どうにも日本人は海藻を消化できる遺伝子を手に入れているぐらいの変異ぐらいかねぇ。

 

知性と遺伝を並べたのは、同じイエイヌ亜種のなかで同じ犬種でもバカ犬と、賢い犬がいる。同じ親から同時期に生まれた子達でも性格が異なる。躾の効き方も違う。愛玩動物だけでなく、サラブレッドや家畜などでも血統証明書管理され、人為的な選択、選び出しによる、掛け合わせ、品種改良がおこなわれる。

 

遺伝的資質がほぼ同じだからこそ些細な違いを比較できるのだ。

 

交配によって最頻値に収斂していくのが自然の摂理なら、その摂理になんとか抗おうとするのが品種改良だ。より賢い犬、より乳がでる牛、早く走れる馬、肉付きのいい豚。そうやって些細な差を大きくすることが求められた。

 

どの文明にも見られる本人の意思に関係ない縁談や身分制度などは、人類の品種改良の歴史でもある。文官は頭の良さに、武官は体力に、農民は胆力に、職工は器用さに、商人は財力とかに特化しようとし縁談を組み、あれこれしてきたんじゃないかな。まぁここらへんもまだまだ配慮を要する分野か。ちょっと暴論すぎたね。

 

現代社会は自由競争の名の下、賢く利他するものよりも敏く強欲なほうが機会を得る。

 

評価基準も記憶力や定型条件下での問答の応答速度であったりする。まあ、そのようなことが得意なヒトもいよう。だが、それは局所最適にすぎない。全員をそのモノサシに乗せ過ぎれば人類の家畜化だ。遺伝的同質化が極端に進むと、過剰最適しているようなもんで環境変化とかの外部要因で簡単に大量絶滅に陥る。とても危険なことだ。

高いIQを求めるのは、成長が早熟であることを求めるのと同義であるが、そればかりを求めて、いったいぜんたいどのような次世代を作りたいのだろうか。十把一絡げにそれぞれの長短を潰してまで遺伝的収斂を急ぐ必要はまったくないとおもう。遊びのぶぶんたいせつ。

 

選択による品種改良のほか、もっと直接的に遺伝子組み換えもできるように我々は手段を手に入れた。社会的モノサシ、評価基準が最終的に経済に帰結してしまうような軸1つ2つしかもたないのは、いささか危険すぎる。

 

まあ、なんども歴史は繰り返しているので、そうやってちょっと遠回りするのも人類。もしかしたら行き過ぎたらアルジャーノンがなんとかしてくれるかもしれないし、黒い頭のネズミが全部喰らいつくしちゃうかもしれない。
ま、なんとかなるさ(楽観)

 

参考

「IQの低さと偏見・人種差別主義の傾向に関連」カナダの研究チーム
news.livedoor.com/article/detail/6237319/

 

Bright minds and dark attitudes: lower cognitive ability predicts greater prejudice through right-wing ideology and low intergroup contact.
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22222219

 

レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
肌の色について「個人差」と「人種による違い」の2点がどのようなメカニズムで起こってくるのか、についての資料を探しています。
crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000142944

 

トバ・カタストロフ理論
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%90%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%95%E7%90%86%E8%AB%96

 

Y染色体ハプログループ
ja.wikipedia.org/wiki/Y%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93%E3%83%8F%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97
暗黒バエ
ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9A%97%E9%BB%92%E3%83%90%E3%82%A8

 

縄文人の平均寿命、男女ともわずか14.6歳だった
karapaia.com/archives/51581310.html
レファレンス事例詳細(Detail of reference example) 江戸時代の男女の平均身長はどれくらいか。
crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000013899


皇位継承とハプロタイプ


皇室や、フェミニズム、家父長制が絡むと強いイデオロギーの人たちがいて大変ですよね。どっちに振ってもかなりセンシティブなので、偏狭にならんようできるだけニュートラルに・・・の、つもり。

 

どんだけセンシティブか

土曜日ぐらいから街に警官だらけだけで「何かあるの?」って聞かれてもわからなかったのだけど、どうも日曜に吉祥寺で「天皇制いらないデモ」が開催されたそうだ。井の頭の「恩賜」公園からスタートしちゃうのがいろいろ凄いなとはおもうんだけど、のどかな吉祥寺や井の頭公園に機動隊が5~600名も動員されるぐらい大荒れだったみたい。おっかないね。

www.honmotakeshi.com/archives/50048514.html
matome.naver.jp/odai/2147963943032622901

 

 

皇族男子

天皇陛下の叔父、三笠宮崇仁が薨去(こうきょ)された折、新聞各紙に皇族の家系図が掲載された。


www.nikkei.com/article/DGXLASDG16HEL_X21C16A0MM0000/
この家系図をみて、次世代の男子を残しうるのは齢10歳の秋篠宮悠仁さまだけなんだね~。と、何気なくツイートしたら、「いまだに男子継承にこだわってるなんて頭おかしいんじゃないか」と知らない人に絡まれ、アンタッチャブル案件だなと。
そんななか、秋篠宮妃紀子さまと長男悠仁さまらが乗った乗用車が追突事故をおこしたという短い速報があり、テロかなと背筋がつめたくなった。
www.asahi.com/articles/ASJCN4359JCNUTIL004.html

 

続報を聞くと、追突事故に巻き込まれたのかと思ったらまさかの追突事故を起こした側で、いろんな意味で大丈夫かよ宮内庁職員とも思ったのだけど、もしかして報道にのらない事情などがあったりするのかなとか勘ぐったりなんだり。いずれにしろ、サンデードライバーが多い休日の渋滞最後尾は危険なのでみんなも気をつけてね。

 

www.sankei.com/life/news/161120/lif1611200047-n1.html

警備車両後続に1台だけなんだって。霧が濃かったんだって・・・。
まあ、安倍総理が首都高で公用車5台の玉突き事故をおこしたというニュースを見た時も同じような印象を持ったけど、先頭車両がETCカード入れ忘れてとかいう続報で、事実は小説よりもなんとやら。みなさま安全運転こころがけてください。

 

権威としての皇族の歴史

日本の皇族は立憲君主制に移行するよりもかなり早い段階で権力と権威が分離され、実権を担う征夷大将軍や、摂政、関白が実権をもつという治世がおこなわれてきた。これは聖徳太子の時代からであり、飛鳥時代~奈良時代初期にかけ権力をほしいままにした藤原不比等(ふひと)のような人物ですら天皇の祖父にはなれても天皇にはなれなかった。

君主制というものは通常は覇権を握ったものが王となりそこから次の君主へ権力が継承されていくものである。そのため政変などで王朝が変わるたびに断絶するものであるが、日本の場合、実権と権力が分離されていたために継続できたと分析するものもある。権威はあっても権力がなかったため室町末期から江戸時代には皇室は困窮した。京都御所には道喜門なる小さな門があるが、これは「ちまき屋」の川端道喜が食事もままならないほどに困窮した皇室に300年差し入れ続けた小さな裏勝手口である。

ameblo.jp/hiroyukikoka/entry-12137061665.html

 

権威基盤がなかった明治維新政府は天皇を擁立し、寺請制度で領民の管理をおこなっていた江戸幕府の影響を廃するために神仏分離令を発し、寺と神社をわけ氏子調をつくった。各地の神社における祭神を古事記、日本書紀などに基づいた主神などに変更させ、その神道宗主、現人神としての天皇を据えた。明治後期には神社合祀令でその数を35%ほどを合祀し、で、戦中、戦後を迎え現在の象徴天皇制へと至る。

 

遺伝の確率

ちょいとだけ初歩的な遺伝の法則のお勉強。有性生殖をする生物は母親と父親からの遺伝子を1対づつもらって子どもを作成する。人間の場合は23遺伝子対のうち、23番目の遺伝子対でXYを継承すればオス、XXであればメスに発生する。
この遺伝子の組み合わせを23番目の遺伝子対に注目してみてみると、

 

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上記4通りの組み合わせが考えられる。(わかりやすいようにXYの横に数字を振った)
これは全通りを抜き出したパターンなので、生まれた子どもの遺伝子を調べたらX1X3が2人だったとかはありうる。

 
子世代がそれぞれパートナーを得て、さらに孫世代まで考える。

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上記のような16通りの組み合わせが考えられる。

いずれの孫も1世代目(祖父母)いずれかの遺伝子を必ずひとつ引き継いでいる。
しかし、確率的におじいさんから見れば半分の孫は遺伝的には他人だし、おばあさんからみても半分は遺伝的に他人だ。

 

日本において三親等内の傍系血族の近親婚は禁止されているが、同性姻で子孫を残せないことを前提にすればさらに2分の1、おじいさんからみて、劣性遺伝が発現する血が濃い発生になってしまう可能性があるのはX3X6、X3X8の孫だけであるので2/8。おばあさんからみると、X1Y2、X2Y3の2/8となる。さらに四親等であるひ孫であれば、遺伝的には4/64、1/16の確率でしか遺伝関係はなく、ほぼ他人といっても差し支えないであろう。(計算あってるかな?)

 

今度は、祖先側に遡ってその組み合わせを考えてみる。

一人の人間がいたとして、必ず、遺伝的な父母の2人がいる。

父母それぞれに父方祖父母、母方祖父母がいる。これで4人。

父方父曽祖父、父方母曽祖父、母方父曽祖父、母方母曽祖父で8人
ご先祖同士が同じ血縁者ではなく重複しないと仮定した場合、
10代遡れば血縁関係者は1024人になる。
20代遡れば1,048,576人
30代遡れば1,073,741,824人がその人の遺伝子を構成するために組み合わせに必要なご先祖様である。
ご先祖が10億人とか意味わからないよね。まあ実際は重複しているのだろう。
今上天皇を第125代とすれば、2の125乗、42,535,295,865,117,300,000,000,000,000,000,000,000人のご先祖がいたことになる。単位がわからないことになってけど、42澗(かん、10の36乗)。で、自分の持っている遺伝子が42澗もいるご先祖様のうちだれの遺伝子を引き継いでいるのか(誰に遺伝的に似ているか)は特定は難しい。しかし、父系を辿れる前提であれば高祖父と玄孫は遺伝的にはよく似る。それは100代遡っても下っても同様だ。

 

人類の歴史と移動

人類の地球上の移動は200万年前には既に始まっていて、4万9000年前~4万6000年前にはオーストラリア内陸部まで定住を始めている。農耕で定住しだした時点で(ギョベックリ・テペ遺跡)1万年を超える。エジプト最古のピラミッドは4,600年前。さすがに数千世代を重ねると肌の色や瞳の色などで目に見える部分でも顕著な遺伝的変異がある。この変異を追えば、そのグループが何千年前に分岐したのかを調べることができる。その手法のひとつがY染色体ハプログループ。
日本の場合チベットあたりで別れてロシア側を経由してきたグループや朝鮮半島や、南方の列島などからと色々なルートで様々な年代に日本列島に定住を開始している。数千年のあいだにミックスされわからなくなっているが、Y染色体は数千年前の情報をいまに伝えてくれている。それぞれがいつごろに分岐したグループの子孫かを知ることができるのだ。

 

ちなみに母系はミトコンドリアDNAのハプログループで追えば調べることができる。

 


blogs.yahoo.co.jp/glowforestmoon/41863132.html

 

日本には複数のハプロタイプがあり、中国などと比べても遺伝的多様性がある。
6万年ぐらい前に分岐したC、Dだけでなく25,000年前に分岐したN、O、2万年前にイランのほうから分岐したQやR系統も入植している。

ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA#Y.E6.9F.93.E8.89.B2.E4.BD.93.EF.BC.88.E7.88.B6.E7.B3.BB.EF.BC.89.E3.81.AB.E3.82.88.E3.82.8B.E7.B3.BB.E7.B5.B1.E5.88.86.E6.9E.90

 

 

劣性遺伝

近親交配などを繰り返し、血が濃くなると先天異常などがおきやすいといわれるが、これは劣性遺伝が発現する可能性がたかまるからだ。特に、女子がXXと二本あるものが男子はXYと一本づつしかないために発現してしまう劣性遺伝のことを伴性劣性遺伝という。

英国ヴィクトリア女王の子孫の男子は血友病で悩まされたが、これは有名な伴性劣性遺伝だ。

Did The Hemophilia Gene Reach Queen Victoria From Nathan Mayer Rothschild?

tapnewswire.com/2011/12/did-hemophilia-gene-reach-queen/

血友病
ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%80%E5%8F%8B%E7%97%85

 

血統が記録され、病状などが仔細に記録されているためにわかったことと言ってもいい。
庶民では、遺伝病を抱えていても現代でもまだ難しいだろう。
男子の方が天才児や障害児など遺伝的変異体の可能性が大きく、正規分布でいうところの上下にちょいと広くなるとも言われる。

日本の統計でみてみると、

身体障害者18歳未満の女:男比は3:4で総年齢では1:1
知的障害児18歳未満の女:男比は1:2で総年齢では2:3
精神障害者18歳未満の女:男比は2:3で総年齢では3:2(男女逆転)
www.afpbb.com/articles/-/3106712

となっていて、性差がある。
障害といっても、遺伝要因によるものとはかぎらないが遺伝異常があるとオスの場合はそもそも生命の発生に失敗するので、遺伝異常の性差による観測はおこないやすい。

 

 

過去の偉人と遺伝子

エルサレムでキリストの墓とされる聖墳墓教会内の墓が暴かれ修復と科学的調査がなされるそうだ。
natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/102800407/

 

仏舎利はブッタの遺骨を各地に分けたものが始まりであると言われている。彼らの遺伝子が分かれば子孫がだれかわかることがあるかもしれないし、環境要因ではない部分でどんな形質をもっていたのかもわかるようになるかもしれない。

日本の場合、皇族の古墳と明らかにわかっているものについては発掘や調査も許可されておらずその真相は謎につつまれたままである。今城塚古墳のように天皇陵ではないと考えられていたものが、開けてみた結果、実はそうなんじゃないかという場合を除いてその真相は閉ざされている。

もし、もし、将来それらの古墳が調査されることになれば歴代10名おられる女性天皇や、4代遡って皇位継承した継体天皇、または不比等や一休宗純のような重要人物の御落胤説が科学的に、遺伝的に立証可能になるかもしれない。

 

将来の問題

人間の細胞にはミトコンドリアが共生生物として居て、こいつは人間とは別のDNAを持っている。すべての子どもは母親から生まれる。その際に母親のミトコンドリアDNAをもとに複製される。Y染色体ハプログループとは別にミトコンドリアハプログループとして遥かなる人類の移動を確認できる。
では、代理母出産のミトコンドリアハプログループってどうなるんだ?

また、イスラエルのワイツマン科学研究所によれば、皮膚細胞からでもPrimordial germまで戻せるので、同性同士でも子どもをつくることが可能であると論じている。男性から卵子をつくったり、女性の細胞から精子をつくったりすることが可能であるのだという。

www.thesundaytimes.co.uk/sto/news/uk_news/Science/article1522406.ece?shareToken=5754e61bc815db859745094a64bf36ac

数万年単位で人類におきた人類の移動と遺伝子変異のスピードからは考えられないようなことがこれから人類におきる。
さて、どうなるのだろうか。

 

男子継承

タイ国王が亡くならて国中が喪に服している。男子長子継承を不文律としてしまうと、悲劇に陥ることはある。

皇位継承第一位の王太子が、これでは国民から人気がないのもやむない話だ。

【タイの皇太子が不人気の理由】次期国王ワチラロンコン皇太子の評判が良くないわけ

遺伝は半分しか継承しないのだから、遺伝的資質が似ていたとしても、敬愛された王のように王の子もなるとは限らない。

交友関係など環境因子によって構成されることもあれば、母親側の気質が遺伝として優生発現することもある。
そういう意味では、シリントーン第三女のほうが前国王のように人気があるみたいね。

 

参考

歴代の女性天皇について
www.kantei.go.jp/jp/singi/kousitu/dai3/3siryou3.pdf

 

卑弥呼の名も記されている日本最古の家系図。
国宝にも指定されている、籠神社の社家 海部氏系図 859-77年第33の当主が作成したもの。

 

 
兄弟姉妹の男女比は、父親側の遺伝によって変わる?
srad.jp/~TarZ/journal/461098/
www.sciencedaily.com/releases/2008/12/081211121835.htm

男子が生まれにくい遺伝子があるんだって。


現代祭事の合理性(その4)


1)神酒所設営、神輿、山車には、防災訓練に通じる合理があるのではないか
2)樹齢の高いご神木には災害忌避地のエリアログとしての性質があるのではないか
3)鳥居は、木造の自立構造を伝承するための技術現物見本としての役割があるのではないか

などについて書いてきた。

今回は、現代祭事から古代祭事ぐらいまでいっきにさかのぼって、お供え(神饌)について考えてみたい。
祭壇やお仏壇に、お米や、お酒、お塩、お魚、野菜、果物、お菓子あらゆるものをお供えする。
現在は様式化して、まあそういうもんだと形骸化、慣習化している。
なんでお供えをするんだろう?

なんで、そういう捧げ物の文化がうまれ定着したのだろうか?

宗教性をとりのぞいたときに、そこに合理性はあるだろうか??
お供えもの。その合理について考えてみたい。

 

市場機能

野菜や果物が並ぶ市、マーケットというのはどのような途上国にいっても見かけるものだ。市が開催されるようになることで、生産余剰を交換でき、貨幣が機能し、生産力の比較優位から結果として全体生産力が向上する。
日本での市の歴史をみてみると、織田信長が楽市楽座で規制緩和をおこなったことからもわかるように、行政を機能させるためには重要なポイントである。
鉄道や道路により物流に変化がおきるまでは、門前や参道はマーケットを開催するのに適した地であった。マーケットが開かれるからそこに神社が立つようになったのか、神社があるからそこに市が開かれるのか、その因果はどちらとも言えないが、多くの人が集まるポイントに特定誰かの住居ではない半ばパブリックな建築物があることには合理がある。
収穫物の収集と集約と評価、分配という機能があるのではないかと考えられる。

現在の魚市場や野菜市場は、全国からの集荷と、値決め、分荷が市場としての主な機能だが、古代都市は、集落、部族ごとの交易の場としての、マーケットにお堂をたてるのは合理性がある。

 

品種改良

マーケットに建てられたお堂、祠。これらは世界で類型がみられる。精霊信仰などとも大差のないものである。
しかし、日本の土着宗教において、とくに特徴的といえるのは作物、収穫物の神饌、捧げ物である。

 

ときに秋祭りなどでは顕著で、その年にとれた出来のいいも作物などを、神前に捧げたりする。
これに合理性はあるだろうか?

 

もしかして、400~800年頃の日本にいた偉人はその年の実りをあつめて、品質が良かったものを翌年に育てるということをしたかったのではないか?

冷夏が続いた年には冷害に強い稲が集まり、干ばつが続いた酷暑のあとには渇水につよい稲が集まる。
病害虫が続けば、それに強く生き残った稲が集まる。

それらを捧げると称して、だまくらかしてでも一同に集め、品評して、そして縁起物だからと払い下げる。植物が自力でその植生範囲を広げるより圧倒的な速さでその子孫が増えていき、歴々強く多く実る作物に品種改良がおこなわれていく。

 

日本に稲作伝承するまえは、栗や、栃の実など、どんぐりのような落実植物だが、これは品種改良をしようとしても、歳月がかかり無駄も多い。挿し木で分けてしまったほうが早い。が、稲の場合は1粒が1000倍にもなる。品種改良に成功さえすれば、その栽培効率の改善はおおいに期待してよいものだ。

 

 

1~3世紀に存在した邪馬台国の有力地とされる纒向遺跡(まきむく)から大量にモモの種が出土した。
祭祀に使用されたものと考えらていれるようだ。
だから、祭祀ってなんじゃいな。説明できないものを祭祀で片付けるのよくないよね。

 

山中で取れる自生の桃には現在のような甘いものは少なかっただろうし、苦味があるものもあっただろう。
甘く果肉たっぷりのものがたわわに実るさまは栄養事情に乏しかった中世以前、まさに神の御業のごとく見えたことだろう。

集めた種から、種苗育成をおこない植生を交換していく。より甘くなったものを、植え、さらに甘くなったものを探す。苦いけど病気に強いものと、甘いけど病気に弱いものをかけ合わせて、第一世代はどうなるか、など、研究しようとするならば不可侵の神域を定める必要がある。

 
古代に農作物の苗や種を提供してくれる農協のような広域組織はない。
化学肥料もなく、作物のバリエーションも少なかった。
いまではあたりまえに食べられている、じゃがいも、やさつまいも、かぼちゃ、トマトだって外来野菜だ。野菜や根菜で日本固有種というのは実にすくない。

 

冷害や渇水で作物が充分に収穫できないと直接生死に直結する。
海外から輸入もできなければ、冷蔵庫もないのだ。

弱者救済のための福祉や、再分配の要素。長老的な人物を祭壇に据えておくことで、これは毒キノコじゃ、こうやれば食えるというナレッジ共有、食育もおこなえたことだろう。

 

感謝するとかの建前はおいておいて、その年に採れたもの、その中でもいいものを、一箇所にあつめることには、

非常に理にかなっている。

 

中世の歌舞伎では一年にいちどその年に上演する舞台の世界定めをおこなったそうだ。その年にとれた作物を集めて、翌年に育てる種苗の世界定めをすることは、実に合理にかなっている。

 

参考

市場の役割と機能
www.shijou.metro.tokyo.jp/about/useful/

 
奈良・纒向遺跡で大量の桃の種 邪馬台国の有力地
2000個超、祭祀に使用か
id.nikkei.com/lounge/auth/password/proxy/post_response.seam?cid=16244431

 

神道Q&A♪ > お供え物…右?左?♪
野菜をお供えするとき、向きはありますか?
isuzujinja.blog103.fc2.com/blog-entry-275.html

 

なぜ美味しい野菜ができるのか種農家に聞いてきた
genryudaigaku.com/archives/2924