未成年が危険とされる海外に渡航することについて


海外に一人で飛行機に乗って行くようになったのは中学生の頃。その頃、親がイギリスに住んでたからだ。最初の頃はあちらで空港に迎えに来てもらってたり姉と一緒に行ってたがそのうちに一人でいくようになった。ハリー・ポッターのように9と4分の3番線の駅で乗り換えにどぎまぎしていたのはかの本が書かれるより昔の話だが、いつの時代も慣れぬターミナル駅というのは子供にとってはドキドキするものらしい。田舎にいくために東京駅で乗り換えをするようなものだ。

初めて宿も決めずに出た一人旅は、夏休みに暇を持て余した高校生が考えそうな事で16歳の頃だった。お小遣いを貰って英国の家を後にしてスコットランドの方に旅立った。絵葉書かなにかで見かけたエジンバラに行ってみたかったのだが最初に泊まったグラスゴーは当時最悪の治安で、夜、響く銃声を前に、安いユースホステルの薄いドアの前に部屋の椅子を並べて気休めのバリケードを作ったのを今でも覚えている。

父は、仕事の関係で渡航が多くパスポートを増刷するタイプの人でいろんな国に行っていたので相当旅慣れしている方だと思う。あちらでは夏休みが長く、家族でヨーロッパにも足を伸ばしたりした。いつしかローマで合流ねとかやってもなんとかなる家族になっていた。

そして、どこに行ってもなんとでもなると調子にのった19歳の私はインドに一人向かった。 ジョジョの第三部も読んでいたし、河童さんの本も読んでいた。地球の歩き方とかなぞも持っていった予習はばっちりだ。

某難関国立大出身の男性が『インドの貧困が見たい』と言ってインドに入国したら、身を持って『貧困』を体験する事になってしまった話
togetter.com/li/1319757

そんな自分もニューデリーからアーグラ行きの車に一人乗せられて車窓から風景を眺めることになった。もう20年も前の話し。外国人で目立つ姿である以上あのイベントは避け得ないと思う。ツイッターでは事前に情報を調べないのかとか、平和ボケだとか、バカなのではないかとかいう批判があるが、あんなものはいくら旅慣れてしていて情報を事前に収集していたところで不可避だ。避けちゃいけないのだ。どちらが平和ボケだ。

相手はそれまで何百人何千人と相手にしてきた警官、駅員までぐるのプロ集団である。素人がいくら情報武装していったところで多勢に無勢。スキップ不能なチュートリアルに近い。
もし強引にチュートリアルをスキップしてしまうハードプレイをすると遠からず死ぬ事になる。リスクは回避するだけでなく不可避な場合は許容してコントロールすることも大事だ。当時のインドの場合、どうやったら騙されないかではなくどの人にぼられるならダメージが少ないかで行動しなければならなかった。駅員を買収するぐらい勢力があるところならそこまで無茶なことはしないだろうと割り切るよりない。

これに忌避感を示したり、騙されたと怒っていてはどんどんと死に近づくのだ。札付きの悪から逃れようとすると札なしの悪を個人で個別に相手にしなければいけなくなる。札もつかない小悪党は限度を知らない。どこの国でもそうだが脅して奪うより、殺してから奪うほうが楽であるから、そうしてしまいがちなのだ。命を守るためには奪うのが殺すよりも楽な状態にしておかねばならない。

空港の両替所だってちゃんと両替してくれるかわからないし、タクシーが強盗のこともあるし、マージンを貰える怪しいホテルに送ろうとしてくるし、駅でチケットを買おうとすれば外人はあちらだと怪しいパラダイスツーリストを案内され、旅行代理店は旅行客が減った紛争地帯を案内してくる。だから彼らがもらう予定の金額より、いくばくか色をつけて逆買収をせねば安全が確保できないのだ。

自分のときは当時紛争地帯だったカシミール送りを避け、帰りはカルカッタから出るからという嘘も方便で、アーグラへの片道だけの車に乗り現地についてから程よく儲けさせてあげてさよならした。旅の資金の半分ぐらい(4万ぐらいかな?)をここで毟られたが、まあ必要経費の範囲だと思う。前の人が強引に突破をして無茶をするとそこから学習されて次の人が死ぬことになる。ぼったくりグループに次の日本人には優しくしてねと朗らかにして分かれることぐらいがせいぜいだ。

インドのホテルでは行方不明になっている日本人の張り紙などが沢山ある。死体はガンジス川に流す風習だし、道端には何某かの動物の死体が落ちているのが日常だ。不幸に見舞われた人の現実は死ぬ以上に厳しいものがあると聞く。不幸な話しも多く聞いたし、北に行って刺されちゃったというような人も居た。見聞を広げるための勉強代にしてはちょっと高いかなと思う。

百聞は一見にしかずという。
人間同士のコミュニケーションには言語化されたバーバルコミュニケーションと、非言語なノンバーバルコミュニケーションがあるが、機微に敏い人ほど対面形式とテキストなどで得れる情報量は違うだろう。
異文化への接触も同じだと思う、感受性の高い子が見ず知らずの場所に実際に行くことで得られるものはある種の社会集団(民族)とかにとってもまさにプライスレスだと思う。そういうはみ出しものがいたから人類は絶滅せずにこんな極東の島国にまでたどり着いたのだ。日本という遠く困難な場所にまでたどり着いた子孫のアイデンティティは無視してほしくない。

気候や風土、食べ物の味や風や匂い、行かないとわからない事は多い。
いくらインターネットで情報過多になった時代とはいえ、それはあくまで誰かが発した二次情報でしかなく今でも本物に触れないとわからない事だらけなのだ。

とくに思春期には、価値観ができあがってしまった大人が旅するより気がつくことも多いし、得られる影響も大きい。大人はそれまでに獲得したものさしの範囲でしか物事を測ることができなくなるが、思春期の子たちは触れたもので異なったベクトルのものさしを獲得できるゴールデンタームだと思う。

ただ、裸足で全米横断したいとか、虚栄心や功名心のために愚かなリスクテイカー、危険感受性が麻痺した人たちが確率的に存在しているので、ここに合わせる必要はないが、もがく思春期の子たちを大人の目が届く安全の範囲に子供を押し留めておくのもよろしくないと思う。

安全に楽しむ観光なら歳をとってから十二分にできる。
おだんご屋のおねーちゃんは還暦超えてから、ジンバブエはじめあちこちに行っているが危ない目もあわずに物見遊山できているのは金を積んだ添乗員付きのツアーだからだ。

安全は金で買えるが、これは経過観察と参与観察ぐらい違う。旅には体力と若さが必要だ。 若くないと適応も回復もできずに死ぬ。

マダガスカルの熱帯雨林に行って寄生虫にやられてこいというのを薦めているわけでないない。ただ、慶長遣欧使節や天正遣欧少年使節が地球を回った頃より、いろんなところに安く気軽にいけるような時代になっている。その分フロンティアがどこだかわからなくなってしまっているかもしれないが、危険は知識や知恵で回避できる。不確実性は減っている。

安全バッファーを多めにとるのは守るものができてからでも遅くない。若い人には愚かにはならずに見聞は深めてほしい。

ちなみに、インドは2週間の滞在で病原性大腸菌O-1に感染して日本で栄養価が高いものを食べたら倒れた。翌年、インドがなんとかなったんだから中国ぐらい余裕だろうと思ったが3日で倒れた。
世界は広い。


私の父はかつては外国人労働者だった


私の父はかつては外国人労働者だった。
もう数十年も前の話し。日本人があまり国外で働くというあまりない頃の話しなのだが、文化も風習も違う国で外国人として働くというのはなかなかに大変なことである。

今では考えられないけど当時はまだインターネットもなく、ちょっと国際電話をしただけで月の電話代が十万円を超えたこともあった。FAXも国際送信するためには、いちど日本の会社に送ってから手配してもらわなければならなかったし、飛行機代も今じゃ考えられないぐらい高かった。世界はいまより広かったし遠かった。

まぁ、主には英国だったからなおさらに遠くに感じただけなのかもしれないが。いまはロンドンで白人の割合が50%を切ったとかいう報道みると、ちょっと信じられないよね。まだEUとかができる前、あちらでは電車に乗ってても有色人種は自分ぐらいしかいないなな割合だったんだけど。伝統に対しては頑固な価値観をもつ英国人がそりゃブリグジットとか強行するのもわかるわ。

当時は州都クラスの街でも日本人なんて数家族もいしかいなかったし、アジア系もまだ返還前の英国領だった香港チャイニーズぐらいは居たけど、外国人って、あとは中東系ぐらいしかいなかった。香港の悪ガキどもが公衆電話のガラスとかを割ってキャッキャしてた時代から、あれからまだ1世代も経ってない。先週、ドイツのハイデルベルク大学(ドイツ最古の大学)から日本に留学に来ている子と打ち上げの席で隣になって今は便利な時代になったのぅ、みたいな、そんな懐かし話しをしてて思い出したので書いてみた。

入管法改正

改正出入国管理法(入管法)が改正された。
つか、報道みてても何がどう変わるのかさっぱり書いてないのがちょっとメディア死んでるなと思う。e-Govの法令検索も改正部分はわかんねぇし・・・。どこがどう変わったとか、いったい何みりゃいいんだろ??詳細とか要約どこ???

偏向的な断片的情報からしか語れないけど、労働集約産業から抜けようっていうタイミングで比較的安い労働力を入れちゃったら、産業構造の転換の抑止につながる。これは、よくないよね。

単純労働で人を雇うより機械のほうが安いとなれば、設備投資とか無人化が進んで余剰労働人口が別産業に移って社会がちょっと進歩するのに、安い労働力を手当できちゃったら産業寿命を終えたゾンビ産業まで延命して、産業の健康寿命を終えた要介護企業だらけになる。外国人労働者は就労ビザで処理すればよく、穴をあけるやりかたは関心はしない。設計はシンプルにしておけってやつだ。

今回の改正に含んでいるのかわからんが、無戸籍在日四世みたいな見てみぬふりをしてきた制度上からこぼれ落ち続けてきたものの手当や、前回の一部改正で投資・経営査証を使って日本の医療保険制度が悪用されて、経営者の親族枠で来日し高額な医療費の持ち出しが出ている問題、船舶観光上陸許可が緩和されて行方不明者が多数出ている問題、そういうのが手当されるならわかる。でも、技能実習生との話ししかでてこんのぅ?それだけなのかい??

入国管理局を庁にあげて、あとは省令で定めるってなってて、把握している人が存在しないパターンなのかな?白紙委任なのかもしれないけど、うん、もともと官僚行政じゃん?政治家が現場を知ってるともハンドリングできてるともおもえんのでしょうがないのかも。でも、何がどう改正されるのかぐらいはわかりやすところに出しとけよ。メディアもなおさらちゃんと仕事しよ?

移民

移民について、そもそも日本人というのは、義務教育などを通してかなり暗黙的な価値観や背景を同一にしていて、村社会に軋轢が生まれることは目に見えている。よくもわるくも村社会だ。

自分の中では文明国とそうじゃない国の線引には明確にひとつの基準があって、道を歩いてて、うんこしている真最中の人と目が合うような国とそうでない国だ。あと、道沿いになんらかの死体が転がっているのに平然とした社会とか、ちと、なんていうか、それがあたりまえだった世代が急激に発展してキレイなおべべを着るようになっても、現代日本人と価値観があうのには、なんというか、それで育った世代を超えないと無理なんじゃなかろうかと思う。

あと、日本の社会は、公共的につかわれている地域の公共物にみえるおおよそほとんどのものが税金で賄われ提供されている物だと認識されがちだ。でも、自分もおっさんになって地域にかかわるようになってから気がついたのだけど、公共インフラとされている駅や橋、公園、道路、街路樹、街路灯などなど、歴史的には実は篤志家や町会などによって提供されたり管理されているものも実に多い。特に戦後まもなくの頃からはこういう提供物によって地域がつくられた背景がある。無自覚なフリーライドを容認するのも、ゲストだからか仲間だからかなのだと思うが、ゲストでも仲間でもなく、どこかのだれかの利己的利益が動機により誘致されてきたとなると、こういう暗黙的な篤志家の善意が壊れかねない。これ、結構、地域力の源泉で、この生態系が壊れると、たぶん税率をどこまであげても賄えなくなり、今度は国内での徴用が必要になったりするじゃなかろうか。社会を壊して人頭税時代からやりなおさなければいけないなんてばかげたことだと思う。

外国人の権利と契約

これはなんか変な方向に議論が行ってるよね。労働は労働者と雇用者の契約が前提なのだから、外国人だからとか、技能実習生だから奴隷的に扱われるとか、そういうのは許されちゃならないよ。前提条件が破綻してたり、著しく不公平な雇用契約を敷いているのであれば、それを仲裁や監視管理するのが監督行政でしょ。しないなら辞めちまえよ。機能するところをつくろう?それが庁化?ほんと、なにが変わったんだか、変えようとしているんだかわかんねぇけど、機能してないのはわかる。

間違ってたらご指摘いただきたいのですが、20万人以上いる技能実習生のうち亡くなられる方が年間20人強ということは、死亡率(人口千人あたりの死亡者数)は、0.1人となるはず
twitter.com/adachiyasushi/status/1070712416508567552

なんか、Twitterで炎上してるのを見かけた。リプライもよくわからん事になってる。
技能実習生の20万中69人が死亡していて、そのうち12人が労働中の死亡だそうな?
いろんな数字が踊ってて、何が正しいのかわからんので調べて計算してみた。

平成29年の就業人口6725万中、過去三年の労働死亡災害は2,878人。技能実習生257,788人中12人と比較すると8.6%技能実習生のほうが死亡災害が多いようだ。
0.00428%:0.00465%

日本の就業人口6,725万のうち、過去三年の累積労働死亡災害は972+928+978=2,878人
0.00428%

技能実習生257,788人中12人の労働死亡災害
0.00465%

全体より技能実習生のほうが8.6%ぐらい高いね。
技能実習生の死亡者が仮に11人だったと0.426になって逆転するので、まぁ、ようやく統計上有意そうな数字が出た。よかった。

足立さんは日本人の労働者の死亡率を15〜64歳あたりの0.5とざくっと計算しているけど、多分農業とか介護分野の技能実習生には女性も多くいて女性の低年齢の死亡率は0.2ぐらいと男性と大きく異なるので、この死亡率前提の数字が読み間違ってたんじゃないかな。

※ はてなブックマークのコメントで最初、全産業でみないで製造業限定の死亡災害の人数で計算しちゃって8.1倍違うって書いちゃったけど、そこまでの差はなかった。なんかおかしいと思って、計算しなおした。

2018年 10月で、
15歳以上人口 11,104万人 15〜64歳 7,544万人
労働力人口 6,888万人 15〜64歳 5,991万人
平成28年の労働災害による死傷者数は11.7万人
うち過去三年の累積労働死亡数は972+928+978=2,878人

労働災害のレポには外国人労働者の死傷災害発生状況ってまんまな項目がある。

平成29年
死傷者数 2,494
外国人労働者数 1,278,670
0.195%

技能実習生死傷者数 639
技能実習生人数 257,788
0.248%

同じ外国人労働者でも技能実習生枠のほうが死傷災害にあいやすい職場、産業なんだろうね。
というか、死亡災害と死傷災害にわかれてるんだけど、どう違うんだろう?
死亡災害は即死で、死傷はその後死んだかもしれないけど怪我をおこしたことは確実な数??

にしても、、、
日本では技能実習生26万人を含めると現在150万人も外国の人が働いてるんだね。労働力人口の10%。いま、こんなに多いんだね。おどろきだよ。

参考みたいの

労働災害発生状況(確定) 厚生労働省
www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei11/rousai-hassei/

2019年4月入管法改正情報
www.satomasami.com/%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%99%E5%B9%B4%EF%BC%94%E6%9C%88%E5%85%A5%E7%AE%A1%E6%B3%95%E6%94%B9%E6%AD%A3%E6%83%85%E5%A0%B1/


北朝鮮と経世済民



誰かが太ることで他の人たちが痩せていく社会がある。

鍋の中のカレーの量は限られていて、誰かが多く食べてしまえば他の人が食べれる量が減る社会だ。

原始的な狩猟採集の社会においては誰かが採集してしまえば、そこではもう収穫できない。よくいえば限られた資源をシェアし合う社会だし、わるくいえば奪い合いの社会だ。
農耕が始まると労働と生産が結びついて、働くことで収穫を増やせるように、太れるようになった。

生産量が増やせれば食い扶持がふえ人口が増える。人口が増えたぶん生産も増える。みんな太っていく社会だ。ときどき外部環境の悪化。飢饉などで、その食い扶持を支えられなくなって種籾にまで手をだしてしまい未来を食いつぶしたりしながら平衡に達する。

枯木が日を遮り若芽が育たないような超成熟社会を経て、やがて朽ちて世代交代する。

 
北朝鮮は一人の指導者だけが太って、人民は痩せていっている社会だと日本ではみられている。

だが飢餓状況下にあるときは、栄養を選択集中させて特別に栄養状態のよい個体をつくるのは生命の維持、種の存続として必要なことである。一人だけデブって国民はひもじい状態を愚かなことだとはいいきれない。

 
同じような環境下で待遇に少しだけ差をつけるのサルの実験があるが、きゅうりとぶどうのように報酬に違いがあればサルでさえ文句を言う。

だが、比較できないほど待遇が違えば、比較の対象から外れむしろ尊敬を集めることができるだろう。

王政や立憲君主制にみられる権威化は、細胞が中枢神経をつくりだしたように、集中による合理化の過程だ。最悪、手足がもげても生命維持に必要なところさえ守れれば生き残れる。貧栄養状態における生命維持状態だ。

 

 

 

さて、力をつけられても困るけど、なくなっても困るという位置づけでその存在だけが求められてきた北朝鮮。ほとんど乾眠状態のまま一点豪華主義で、ちゃくちゃくと軍備だけに力を注いできた。
国境からわずか2〜30キロしか離れていないところに首都をおいている韓国。その韓国民数十万人を砲兵で睨むことで、金王朝を守ってきた。

瀬戸際外交というが、実際に砲弾を韓国に打ち込んでも戦争にまではエスカレーションしないのであるから、ある意味、守るものなどない無敵の人状態だ。守るものがあるほうが不利になる。

 

この時点では北朝鮮の持ち駒は歩(砲兵)と玉(金総書記)しかもっていなかった。

北朝鮮先手で、韓国の歩をとれば、その歩は在韓米軍(金)により取り返され、在日米軍(飛車)で王手となる。

米軍先手でも、北朝鮮側は韓国の歩をとることはできるし、金の後ろに社会主義国(ロシア)という玉が、金が取られることを許さなかったというのもある。

だから、歩と歩を睨み合せたまま局面は停止した。

 
北朝鮮はこの状態を維持することで、ロケット開発に成功し日本を射程に収めた。時代はかわり、玉は社会主義国ロシアから共産主義国中国に変わる。

 

歩(砲兵)、香車(中距離弾道ミサイル)、金(金総書記体制)、王(中国)

歩(韓国)、金(在韓米軍)、飛車(在韓米軍)、銀(日本)、玉(アメリカ)

 

いよいよ、日本も射程に入ったが、まだ、この時点では、日本はイージスなどのミサイル防衛網を整備し、継戦能力からすればもし先手を打たれても歩の交換ぐらいで、容易に詰ませることができた。技術力に圧倒的差があったからだ。
そして金正恩になり、このわずか数年でおもちゃのようであった北朝鮮の軍備がいよいよ笑えないものになった。

 

  • 空気圧縮による打ち上げ(不意打ち能力向上)
  • 潜水艦からのミサイル発射(不意打ち能力向上)
  • 固体燃料(不意打ち能力向上)
  • 移動砲台(反撃による)
  • ロフテッド軌道での発射(必中。迎撃不能)
  • 4発同じ箇所への着弾性能(飽和攻撃)
  • 大気圏再突入に耐える(核弾頭の搭載可能)

これが意味するところは、砲兵に睨まれた韓国民数十万人と同じように日本国民数十万人が人質になったということだ。最後っ屁か不意打ちで日本に一撃は入れられるようになった。

北朝鮮先手で、通常弾頭を打ち込むのであれば、9割がた迎撃可能で、もし破片が落ちたとしても半径数十メートル程度で、人死にの数はかなり限定的なものになるだろう。せいぜい数十から数百のダメージだ。

戦争というスケールからみればこれは比較的軽微な被害で、国連安保理、有志軍までひっぱれるので、むしろ日本の立場なら初段の着弾は許したほうが、その後の犠牲はすくないかもしれない。

だから、いままではそんな通常弾頭よりも、日本に潜り込み放題の工作員が炭疽菌やらサリンやらのテロ活動を起こされるほうが人的被害の数は多い懸念材料であった。テロでやられると背後関係の証明は難しく反撃が困難だしね。
昨今、秋葉原でトイレに噴霧器の基盤を貼り付けたものが発見されたり、渋谷駅で人糞が撒き散らされた一見愉快犯にみえるような事件や、線路の架線が清掃作業員のミスでうっかり切れちゃった、路上で3億円盗まれたとか、数千万盗まれたとか、警察署の証拠金であったお金が八千万盗まれたみたいな冗談みたいな事件が相次いでるが、実利と脅しを含めたデモンストレーションの可能性を考えなければならない。警察の初動体制や鉄道会社などの応対速度を測られているのだと思う。

 

この手の破壊工作が国家ぐるみで実行された場合、ミサイルの直撃よりも大きな被害を覚悟せねばならない。地下鉄サリン事件は死亡者数13人だが、負傷者数は6300人。国家規模の背景がある組織がそれをおこなった場合、もっと悪夢のような成果を得ることができるだろう。組織犯罪処罰法やら共謀罪なんてものができたら困っちゃう人達がいる。

 
工作犯罪組織だけでも厄介なのに、そこに来て、核兵器だ。

北朝鮮先手でも米国先手でも、日本に数十万人の被害が出る。

広島型のような旧式の原子力爆弾でも半径60キロに被害が出る。

東京や大阪のような人口密集地に落とされた場合、該当地域の社会機能の停止だけでなく、蜜に繋がった全世界経済に多大なる影響を及ぼす。

 

もしも東京と大阪に広島型の原爆が落とされたら【地図】
www.huffingtonpost.jp/2014/08/12/if-atomic-bomb-in-tokyo_n_5671194.html

全面戦争へのエスカレーションで甚大なる被害が出る可能性がある以上、北朝鮮が米国、中国、ロシアと並ぶICBM核保有国であることを認めるというオプションか、ICBMまで獲得するまえに数十万程度の被害想定のうちに叩いてしまえという選択肢となる。

 

北朝鮮がICBMで王手(アメリカ)、飛車(在韓米軍)取りを打つまえに、金(在韓米軍)、銀(日本)、飛車(在韓米軍)とりの現段階で、このうちのどれかを犠牲に相手を落としてしまうというプランは玉(アメリカ)にとっては合理的であろう。

 
いまはトランプが大統領であるので、どうしても米国に注目が集まるが、北朝鮮とは利益を異とするようになってしまった中国や、ロシアが握ってアメリカより先になにかすることも考慮しなければならない。ノーマークだった不凍港ほしいロシアが何故か侵攻してたとかいうのは、ま、なくもないよね。

 
北朝鮮の勝利条件は、ICBMの開発に成功しアメリカ(そこに付随する日本)や中国が譲歩し、経済制裁をとりやめさせ、ゆくゆくは北朝鮮主導で韓国併合だろう。
その状況を米国、中国、ロシアがどこまで是とできるかだ。

北朝鮮がこの数年ミサイル科学技術を急激に進歩させたのは、カンニングによるものなのではないか。ロシアの人工衛星のミサイル技術をカンニングし、日本などを舞台にしたチートで資金を得ている。

 
北朝鮮はいまのところ人の皿の上から料理を盗んでいくようなことしかしていない。

労働力をロシアなどに派遣している程度で、人類に貢献できるような価値創造はおこなえていない。もしくは、おこなうつもりもない。

日本での特殊詐欺事件や、ネット銀行への不正アクセスからの送金。パチンコなどからの送金。最近だと、身代金型コンピューターウイルスソフト、ワームのWannaCry。

 

WannaCryなどで今回盗まれたセキュリティホールは米国家安全保障局(NSA)からリークされたものだ。
www.itmedia.co.jp/news/articles/1705/15/news078.html

 

ここらへんの悪さをするプログラムの出処は中東や東欧が多いが、今回のものは北朝鮮が震源だ。もう隠すつもりもなくなったようだ。

 

WannaCryランサムウェアから北朝鮮ハッカーのコード見つかる。断定は時期尚早も、背景には国家的な関与?
japanese.engadget.com/2017/05/16/wannacry/

 

たぶんその中継舞台になっているのは日本や韓国といった情報インフラが整った国。おそらくロケット技術のコアになる部分は、独力で開発したものというよりは、世界もが認める諜報技術を使って獲得したものであろう。これが独力開発なら、いくらなんでも科学技術がアンバランスすぎる。目標を定めた盗み出しだ。
そのような自分で価値を作れないままの国が世界秩序の暴力装置となってしまうのは人類のためにはならないのではないか。威力をもとに持ってるところからたかるばかりでは、厄介者扱いの度合いはますばかりだ。

 
コミー前FBI長官を罷免したトランプ大統領はもしかしたら近いうちに弾劾されるかもしれない。歴史的なこととして内政をごまかすために戦争はままおきる。

トランプもキムも何やるかが先が読めない。

プーチンは美味しいところは逃さないだろう。

韓国は財閥という武器を自ら手放し、親北になったので、これから北朝鮮のような国になるかもしれない。

このメンツだと中国が一番理性的かもしれないというのは、ちょっと前の情勢からすると、なかなかの喜劇だ。

もしかしたら米国よりも先に北朝鮮の行動を看過できなくなり自衛のためのなんらかの行動が必要になるのは同じ朝鮮族を国内に抱える中国かもしれない。

 
武力衝突により人死にが出る状況を過去にないほど懸念している。

もしかしたら多くの人はそんな大げさなというかもしれないし、実際個人にできることなどなにもないので粛々と普段通りの生活を営むよりない。とはいえ、情勢に不関心であるままではまずい。ただそれだけの状態だ。

 

 

明日も明後日も来年も再来年も、衝突などはおきないかもしれない。

もし、このような状況になってまで、なにもおきなかったら影に日向に多大な尽力をした人物が必ずいるはずで、名前は出ないかもしれないが感謝多謝。

そしてもし衝突がおこってしまったら、人をすりつぶして軍需で儲ける戦争屋を忌避しながら、黙ってただ薄い茶でも飲もう。