北朝鮮と経世済民


誰かが太ることで他の人たちが痩せていく社会がある。

鍋の中のカレーの量は限られていて、誰かが多く食べてしまえば他の人が食べれる量が減る社会だ。

原始的な狩猟採集の社会においては誰かが採集してしまえば、そこではもう収穫できない。よくいえば限られた資源をシェアし合う社会だし、わるくいえば奪い合いの社会だ。
農耕が始まると労働と生産が結びついて、働くことで収穫を増やせるように、太れるようになった。

生産量が増やせれば食い扶持がふえ人口が増える。人口が増えたぶん生産も増える。みんな太っていく社会だ。ときどき外部環境の悪化。飢饉などで、その食い扶持を支えられなくなって種籾にまで手をだしてしまい未来を食いつぶしたりしながら平衡に達する。

枯木が日を遮り若芽が育たないような超成熟社会を経て、やがて朽ちて世代交代する。

 
北朝鮮は一人の指導者だけが太って、人民は痩せていっている社会だと日本ではみられている。

だが飢餓状況下にあるときは、栄養を選択集中させて特別に栄養状態のよい個体をつくるのは生命の維持、種の存続として必要なことである。一人だけデブって国民はひもじい状態を愚かなことだとはいいきれない。

 
同じような環境下で待遇に少しだけ差をつけるのサルの実験があるが、きゅうりとぶどうのように報酬に違いがあればサルでさえ文句を言う。

だが、比較できないほど待遇が違えば、比較の対象から外れむしろ尊敬を集めることができるだろう。

王政や立憲君主制にみられる権威化は、細胞が中枢神経をつくりだしたように、集中による合理化の過程だ。最悪、手足がもげても生命維持に必要なところさえ守れれば生き残れる。貧栄養状態における生命維持状態だ。

 

 

 

さて、力をつけられても困るけど、なくなっても困るという位置づけでその存在だけが求められてきた北朝鮮。ほとんど乾眠状態のまま一点豪華主義で、ちゃくちゃくと軍備だけに力を注いできた。
国境からわずか2〜30キロしか離れていないところに首都をおいている韓国。その韓国民数十万人を砲兵で睨むことで、金王朝を守ってきた。

瀬戸際外交というが、実際に砲弾を韓国に打ち込んでも戦争にまではエスカレーションしないのであるから、ある意味、守るものなどない無敵の人状態だ。守るものがあるほうが不利になる。

 

この時点では北朝鮮の持ち駒は歩(砲兵)と玉(金総書記)しかもっていなかった。

北朝鮮先手で、韓国の歩をとれば、その歩は在韓米軍(金)により取り返され、在日米軍(飛車)で王手となる。

米軍先手でも、北朝鮮側は韓国の歩をとることはできるし、金の後ろに社会主義国(ロシア)という玉が、金が取られることを許さなかったというのもある。

だから、歩と歩を睨み合せたまま局面は停止した。

 
北朝鮮はこの状態を維持することで、ロケット開発に成功し日本を射程に収めた。時代はかわり、玉は社会主義国ロシアから共産主義国中国に変わる。

 

歩(砲兵)、香車(中距離弾道ミサイル)、金(金総書記体制)、王(中国)

歩(韓国)、金(在韓米軍)、飛車(在韓米軍)、銀(日本)、玉(アメリカ)

 

いよいよ、日本も射程に入ったが、まだ、この時点では、日本はイージスなどのミサイル防衛網を整備し、継戦能力からすればもし先手を打たれても歩の交換ぐらいで、容易に詰ませることができた。技術力に圧倒的差があったからだ。
そして金正恩になり、このわずか数年でおもちゃのようであった北朝鮮の軍備がいよいよ笑えないものになった。

 

  • 空気圧縮による打ち上げ(不意打ち能力向上)
  • 潜水艦からのミサイル発射(不意打ち能力向上)
  • 固体燃料(不意打ち能力向上)
  • 移動砲台(反撃による)
  • ロフテッド軌道での発射(必中。迎撃不能)
  • 4発同じ箇所への着弾性能(飽和攻撃)
  • 大気圏再突入に耐える(核弾頭の搭載可能)

これが意味するところは、砲兵に睨まれた韓国民数十万人と同じように日本国民数十万人が人質になったということだ。最後っ屁か不意打ちで日本に一撃は入れられるようになった。

北朝鮮先手で、通常弾頭を打ち込むのであれば、9割がた迎撃可能で、もし破片が落ちたとしても半径数十メートル程度で、人死にの数はかなり限定的なものになるだろう。せいぜい数十から数百のダメージだ。

戦争というスケールからみればこれは比較的軽微な被害で、国連安保理、有志軍までひっぱれるので、むしろ日本の立場なら初段の着弾は許したほうが、その後の犠牲はすくないかもしれない。

だから、いままではそんな通常弾頭よりも、日本に潜り込み放題の工作員が炭疽菌やらサリンやらのテロ活動を起こされるほうが人的被害の数は多い懸念材料であった。テロでやられると背後関係の証明は難しく反撃が困難だしね。
昨今、秋葉原でトイレに噴霧器の基盤を貼り付けたものが発見されたり、渋谷駅で人糞が撒き散らされた一見愉快犯にみえるような事件や、線路の架線が清掃作業員のミスでうっかり切れちゃった、路上で3億円盗まれたとか、数千万盗まれたとか、警察署の証拠金であったお金が八千万盗まれたみたいな冗談みたいな事件が相次いでるが、実利と脅しを含めたデモンストレーションの可能性を考えなければならない。警察の初動体制や鉄道会社などの応対速度を測られているのだと思う。

 

この手の破壊工作が国家ぐるみで実行された場合、ミサイルの直撃よりも大きな被害を覚悟せねばならない。地下鉄サリン事件は死亡者数13人だが、負傷者数は6300人。国家規模の背景がある組織がそれをおこなった場合、もっと悪夢のような成果を得ることができるだろう。組織犯罪処罰法やら共謀罪なんてものができたら困っちゃう人達がいる。

 
工作犯罪組織だけでも厄介なのに、そこに来て、核兵器だ。

北朝鮮先手でも米国先手でも、日本に数十万人の被害が出る。

広島型のような旧式の原子力爆弾でも半径60キロに被害が出る。

東京や大阪のような人口密集地に落とされた場合、該当地域の社会機能の停止だけでなく、蜜に繋がった全世界経済に多大なる影響を及ぼす。

 

もしも東京と大阪に広島型の原爆が落とされたら【地図】
www.huffingtonpost.jp/2014/08/12/if-atomic-bomb-in-tokyo_n_5671194.html

全面戦争へのエスカレーションで甚大なる被害が出る可能性がある以上、北朝鮮が米国、中国、ロシアと並ぶICBM核保有国であることを認めるというオプションか、ICBMまで獲得するまえに数十万程度の被害想定のうちに叩いてしまえという選択肢となる。

 

北朝鮮がICBMで王手(アメリカ)、飛車(在韓米軍)取りを打つまえに、金(在韓米軍)、銀(日本)、飛車(在韓米軍)とりの現段階で、このうちのどれかを犠牲に相手を落としてしまうというプランは玉(アメリカ)にとっては合理的であろう。

 
いまはトランプが大統領であるので、どうしても米国に注目が集まるが、北朝鮮とは利益を異とするようになってしまった中国や、ロシアが握ってアメリカより先になにかすることも考慮しなければならない。ノーマークだった不凍港ほしいロシアが何故か侵攻してたとかいうのは、ま、なくもないよね。

 
北朝鮮の勝利条件は、ICBMの開発に成功しアメリカ(そこに付随する日本)や中国が譲歩し、経済制裁をとりやめさせ、ゆくゆくは北朝鮮主導で韓国併合だろう。
その状況を米国、中国、ロシアがどこまで是とできるかだ。

北朝鮮がこの数年ミサイル科学技術を急激に進歩させたのは、カンニングによるものなのではないか。ロシアの人工衛星のミサイル技術をカンニングし、日本などを舞台にしたチートで資金を得ている。

 
北朝鮮はいまのところ人の皿の上から料理を盗んでいくようなことしかしていない。

労働力をロシアなどに派遣している程度で、人類に貢献できるような価値創造はおこなえていない。もしくは、おこなうつもりもない。

日本での特殊詐欺事件や、ネット銀行への不正アクセスからの送金。パチンコなどからの送金。最近だと、身代金型コンピューターウイルスソフト、ワームのWannaCry。

 

WannaCryなどで今回盗まれたセキュリティホールは米国家安全保障局(NSA)からリークされたものだ。
www.itmedia.co.jp/news/articles/1705/15/news078.html

 

ここらへんの悪さをするプログラムの出処は中東や東欧が多いが、今回のものは北朝鮮が震源だ。もう隠すつもりもなくなったようだ。

 

WannaCryランサムウェアから北朝鮮ハッカーのコード見つかる。断定は時期尚早も、背景には国家的な関与?
japanese.engadget.com/2017/05/16/wannacry/

 

たぶんその中継舞台になっているのは日本や韓国といった情報インフラが整った国。おそらくロケット技術のコアになる部分は、独力で開発したものというよりは、世界もが認める諜報技術を使って獲得したものであろう。これが独力開発なら、いくらなんでも科学技術がアンバランスすぎる。目標を定めた盗み出しだ。
そのような自分で価値を作れないままの国が世界秩序の暴力装置となってしまうのは人類のためにはならないのではないか。威力をもとに持ってるところからたかるばかりでは、厄介者扱いの度合いはますばかりだ。

 
コミー前FBI長官を罷免したトランプ大統領はもしかしたら近いうちに弾劾されるかもしれない。歴史的なこととして内政をごまかすために戦争はままおきる。

トランプもキムも何やるかが先が読めない。

プーチンは美味しいところは逃さないだろう。

韓国は財閥という武器を自ら手放し、親北になったので、これから北朝鮮のような国になるかもしれない。

このメンツだと中国が一番理性的かもしれないというのは、ちょっと前の情勢からすると、なかなかの喜劇だ。

もしかしたら米国よりも先に北朝鮮の行動を看過できなくなり自衛のためのなんらかの行動が必要になるのは同じ朝鮮族を国内に抱える中国かもしれない。

 
武力衝突により人死にが出る状況を過去にないほど懸念している。

もしかしたら多くの人はそんな大げさなというかもしれないし、実際個人にできることなどなにもないので粛々と普段通りの生活を営むよりない。とはいえ、情勢に不関心であるままではまずい。ただそれだけの状態だ。

 

 

明日も明後日も来年も再来年も、衝突などはおきないかもしれない。

もし、このような状況になってまで、なにもおきなかったら影に日向に多大な尽力をした人物が必ずいるはずで、名前は出ないかもしれないが感謝多謝。

そしてもし衝突がおこってしまったら、人をすりつぶして軍需で儲ける戦争屋を忌避しながら、黙ってただ薄い茶でも飲もう。

 


正常性バイアスと朝鮮半島有事


ストラテジーゲームのCivilization 5ではガンジーのAIはなんのためらいもなく核兵器を撃ち込んでくる。攻撃性が最低の1で超平和主義者のガンジーだが文明進歩で全体の攻撃性が-2されることで、一周回って最凶暴化するバグらしい。凶暴化したガンジーは交渉や同盟、抑止力などは効かず、戦力差や戦況を考えることなく噛み付いてくる狂犬と化す。核は使用するとペナルティが山盛りなのでとても使い勝手が悪い兵器なのだが、その使用にすらためらいがない。だからガンジーを残したまま時代がすすむとある日、戦術核を打ち込まれるという緊張をもってプレイしなければならない。

 

さて。

北朝鮮がきな臭いを通りこし発火した。
正常正バイアスがかかっていると「まだ大丈夫」と判断になるかもしれないが、状況を整理するとこれは「もう駄目ぽ」。

2015/8 韓国 金正恩排除作戦(5015作戦)aka斬首作戦が韓国軍よりリーク
2/3 韓国 THAADの年内配備決定。中国反韓措置開始。
3/1 韓国 史上最大規模の米韓軍事合同演習。
3/13 米国 米軍特殊作戦部隊群を韓国へ
4/3 韓国 米韓軍の軍事秘密作戦、作戦計画5027が流出したと発表
4/4 日本 1月から一時帰国させていた駐韓大使と釜山総領事を韓国へ帰任
4/5 北朝鮮 中距離弾道型とみられるミサイル発射、失敗。
4/5 シリア サリンで反政府の街を空爆
4/6 日米首脳電話会談
4/6 フィリピン 南沙諸島に政府軍を配備命令
4/7 米国 米中首脳会談、シリアにトマホーク59発打ち込む
4/7 中国 北朝鮮からの石炭貨物を返還するよう国内商社に命じ返送開始
4/8 米国 第1空母打撃群(カール・ビンソン)朝鮮半島近海に展開移動開始
4/8 米国 40年ぶりの新型空母ジェラルド・R・フォード 近海大西洋にて海上公試
4/8 NSC(米国家安全保障会議)が在韓米軍への核兵器再配備を提案

4/11 北朝鮮 金正恩就任5周年。最高人民会議開催。

今後の予定

4/15 北朝鮮 金日成誕生105周年
4/25 北朝鮮 朝鮮人民軍創建85周年
4/末 韓国 米韓軍事合同演習終了
5/9 韓国 大統領選 投開票
5/中 日本 テロ等準備罪の国会議決が5月ごろ? 30日内公布、公布20日後施行。
5/末 日本 自衛隊南スーダンから帰任

 

難民と避難民

日本や中国、韓国からすると、半島情勢は不安定化した時点で「負け」なので、お目こぼしされてきた。武力衝突がおこれば韓国経済は停滞し避難民が出る。日本や中国にも影響が出る。転じて米国にも影響が出る。
武力衝突などがおこらなかったとしても、北朝鮮が崩壊などという事態になれば、結果として数十万、数百万単位の難民が発生する。国境を接している中国や韓国だけでなく、日本にも多くの難民がくることだろう。

アフリカや中東での紛争から逃れるため非合法組織が手配した小さなボートで難民がイタリア沿岸に上陸している。海路で上陸した人が2007年では15,000人、国連の2015年レポートによると153,800人である。

 

2007年日本政府は北朝鮮難民を10万〜15万人と想定しているそうなので、まあスケールはそんなものであろうかと思う。韓国からの避難民を考えると一桁変わるだろうが、海を隔てた日本ですらこれなので韓国や中国はそれよりも一桁上の難民流入となるだろう。正常化まで十数年単位で掛かる。現在、第一次朝鮮戦争の時の難民問題を解決できているともいいがたいが同じことがおこる。

 

在韓邦人は正規には3万8060人、一説には6万人近くとも言われている。これらの避難はどうするのか。日本はようやく大使を韓国に帰任させたところだ。在韓米軍の家族などは、前回の軍事合同演習中にグアムへ避難するなどの訓練が軍事演習の一環としてすでにおこなわれたあとだそうだ。米国だけ準備万端。

 

超えちゃいけないライン

北朝鮮はいくつかの超えちゃいけない線を既に踏み越えてしまった。
次なにかやったらではなく、既に超えたあとなのであとはアメリカ、もしくは中国がいつ動くかの問題だ。

  • 金正男の暗殺:首の挿げ替えのために一応囲っておいた中国の庇護下にあった金正男をマレーシアの空港で暗殺を行った。中国の予備プランとしてあった傀儡政権策を壊してしまった。
  • 固体燃料の開発成功:固体燃料を使える技術が持てるようになると発射準備の兆候検知ができなくなる。打ち上げ後点火、移動式砲台からの発射にも成功している。つまり北朝鮮がロケットによる先制攻撃が可能になったことを意味する。
  • ロケット飽和攻撃実験の成功:PAC3、パトリオット迎撃システムで単発で打たれたロケットなら撃ち落とすことができる。しかし迎撃できる弾数を上回る数を打ち込まれると撃ち漏らしが発生する。これを飽和攻撃という。日本の重要拠点に配備している迎撃システムは全国でもおそらく20数台もない。北朝鮮はほぼ同じ場所にロケットを着弾させることに成功している。つまり、先制攻撃で日本の防衛施設、米軍基地などを一時的に無力化できる可能性を意味する。
  • 潜水艦からの発射成功:潜水艦からの発射は事前検知も破壊も困難である。これは距離が離れている米国本土を射程にすることができることを意味する。
  • 核兵器開発の成功:北朝鮮は過去5度の核実験をおこなっている。水爆の開発に成功したとも発表しているが世界からは疑問視されている。しかし、着実に進んでおり小型核弾頭化、水爆の成功もあと数度の実験でたどり着くだろう。もう笑っていられない。
  • 大陸間弾道ミサイルの失敗:いまのところ失敗している。が、4/5の失敗はそれに挑んだものだと見られている。これが成功するようになれば、米国本土が射程距離内に入る。つまりこれが最後の一線だった。

自衛権

ロシアの傀儡政権であったはずのアサド政権は、化学兵器のサリンを自国の国民相手につかったとしてアメリカからミサイルを59発打ち込まれた。信じられないニュースだ。しかも、中国の国家主席と会食中、デザートを食ってる最中に習近平中国国家主席それを伝えたのだという。おまえらどうかしている。

個人的な考えをいわさせてもらえばこんなの明確な国際法違反だし、侵略といわれてもその誹りは免れないだろう。だがアメリカはやった。やっちゃった。さすがトランプ。やはりトランプ。サイコパス指数どんだけだ。ロシアがクリミナを併合しても世界がなにもできなかったように世界はきれいごとだけで回らないことを平和ボケした日本人に思い出させてくれる。おそらく同じことを中国や北朝鮮にも思い出させたことだと思う。

 

アメリカは、化学兵器を使うシリアを野放しにすることは自国の安全保障にとっても脅威なのだという建付けで理屈付けをすることだろう。ABC兵器(Atomic核、Bio生物、Chemical化学)は実際人道上も脅威である。その点でシリアを評価するなら、北朝鮮の核の脅威はシリアよりも米国にとっては脅威のはずだ。

 

シリアがアウトなら北朝鮮などとうの昔にアウトなのだ。

北朝鮮より先にシリアにミサイルが打ち込まれたのは、すでにそこが紛争地化しているからにすぎない。ミサイルを撃ち込んでも、戦局が大きく動かないというのもある。
一発が数千万〜億円のものを59発も撃ち込んで、着弾したのは23発、死者が0〜15人という結果からみても示威行動に近い。ロシアと協議したうえでなのではないかとの憶測もあるが、わからなくもない成果である。現にアメリカがトマホークを打ち込んだあと、ロシアも8日戦闘機でシリアの反対政府エリアの空爆をおこなっているが、かわいそうな市民でポーンの取り合いをしているのみで戦局はうごいていないのである。戦局は動いていないが、やっちゃうんだぞというデモンストレーションで世界という大局を動かした。

 

日本ではなぜか個別自衛権と集団的自衛権が分けて議論されるので、別の説明をしなければいけないかもしれないが、通常は状況がすべて詳らかに明らかにされたNP完全問題でもないかぎりこれらを分離することは不可能だ。不可能というよりは分離することに意味がない。もちろんイデオロギーの表明のために分けることはできるが、今回のように同一視して行動する国があった場合、外部からそれは違うとか、それは侵略だとか、個別的自衛権の範囲外だと議論することは無意味である。ABC兵器が使用された、または開発されたので自国の安全保障上脅威と感じた、そして行動してしまったのがアメリカなのだ。

それでもあえて、分割して考えると、いままでは日本を攻撃されるかもしれないという集団的自衛権の範疇であった。しかし、今回の大陸間弾道ミサイルでアメリカにとっては個別自衛権にチャンネルが切りかわった。アメリカは先制的自衛権の行使をためらわず、イラクの大量破壊兵器ようにそれが誤ったものだったとしても反省はしない国である。そして今回はイラクの時以上に明確ないいわけの材料が揃っている。

 

日本人の一般常識から考えて、シリアへのミサイルぶっぱなしはどうかんがえても過剰防衛だろうと思う。だが、ABC兵器が拡散しないための緊急避難措置だのいわれればそうかもしれないなとも思う。正当防衛を主張するにはちと目に余るけれども、まあ違法性阻却事由として理解できなくもないという範囲だ。

 

もし、それは違う、国際法などで裁かれるべきだといったところで、じゃあシリアにミサイルを打ち込んだアメリカや、空爆しているロシア、はたまたクリミナを併合したことや、チベット問題を抱える中国にたいして国連としてPKOできるかっていうと、常任理事国の行為なんだから可決できるわけがない。遺憾の意砲をとばすことしかできないのだ。

 

いつなにがおきるのか?

アメリカが北朝鮮を攻撃してこなかったことは自制によるものではなく、日本や韓国などへの配慮からくるものであったのだろうが戦略的忍耐の時期は終わったらしい。軍事演習中からそのまま作戦を実行することはままあるので、状況をうかがうに中国の連休明けの4/5の軍事演習に合わせて斬首作戦を実行してしまうのではないかとも考えていた。

結果として5日におこったことはなんとシリアでのサリン使用だった。今から考えると計算されたようなタイミングだったんだね・・・。

結果として6日おこったことはシリアへの米国のミサイル撃ち込みだった。

 

北朝鮮の日本への当てこすりによる被害は当然懸念される。
軍事衝突にまで発展した場合日本も被害なしで終わることはないだろう。
スパイ活動天国とも揶揄される日本でテロ準備を取り締まれる組織は公安しかないし、法律はこれから審議しようかなんてざまだ。半島情勢が不安定化した時点で日本はほんといいことがひとつもない。

北が自分から軍拡ゲームを降りてくれればいいだろうが、序列上位を100人粛清していまさらそれはできない相談だろう。

中国がアメリカのかわりに北朝鮮の体制を保ったまま首の挿げ替えをおこなって傀儡化してくれると、日本には一番被害が少ないのではなかろうか。

最悪は中国と米国でどんぱち始めることだ。
それすらも辞さないアメリカの覚悟が見える。覚悟というよりトランプの狂気か。金融と軍需が国家財政の根幹にあるなかでアメリカファーストで経済的合理家のトランプが立ち止まる要素がない。

韓国の大統領誕生を待つつもりもなさそうなスケジュールなところが泣ける。

 

軍事衝突がなかったとしても不安定化する芽しかなく、やはり、負けなのである。

人の手で避けられるのに人の手によって産み起こされる悲劇ほど愚かしいものはない。できればただ単に自分が愚かで検討外の杞憂をしていることを祈るのみである。

 

バカらしいなとおもいながらも籠池問題とか豊洲問題でやいのやいのやってるぐらいのぬるさが自分にはちょうどいい。

 

 

他参考

jp.reuters.com/article/china-northkorea-coal-idJPKBN17D0KN
rhq.gr.jp/japanese/know/kur/08_05.htm
www.unhcr.or.jp/html/ref-unhcr/statistics/index-2016.html
www.unhcr.org/576408cd7
www.news-postseven.com/archives/20160729_429381.html
www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/04/5-25.php
www.sankei.com/world/news/170404/wor1704040011-n1.html
www.afpbb.com/articles/-/3124502
www.afpbb.com/articles/-/3124490?cx_part=txt_topstory
www.jiji.com/jc/article?k=2017040900194&g=int


センター試験の英語ができなかった


もう20年もまえのことだが、いまだに覚えている。

翌日新聞にのった解答で自己採点をしていって、たしか97点だった。

 
200満点中で。

 

欄がずれてるとか何かの間違いなんじゃないかなと思って見直したときの絶望感。

なにやら「便所にしまった大量の砂糖がベタベタになっちゃって超うけるぅw」とかいう長文を読まされてココロが折れ、自分は一体何を読まされているのだろうかと混乱して何やら薄暗いところでにゃーにゃとないたことだけは覚えている。
わがはいは理科系なので、高校では古文とか漢文は選択履修もせず、いっさい勉強もしていなかったぶっつけ本番の国語ではなぜか190点ぐらいとれたのとはうらはら、あれだけ勉強したつもりになった英語ははちゃめちゃだった。

 

英語にはいまだに苦手意識しかない

高校生のころ英語が苦手すぎて、ラテン語とかから覚えれば知らない単語でも意味が推測できるよとそそのかされて単語を覚えたり、なぜか姉から貰ったアラビア語入門のテキストが机あったりして、方向はだいぶ間違っていたとはおもうが、塾にも通ったりしたし世間の受験生なみには勉強はしたつもりだった。
グローバル化をむかえる日本社会において英語の学習は必須だそうだ。

が、自分は英語に対する学習意欲というのをいまだに持てないでいる。

社会人ならTOIECぐらいはうけたほうがいいと言われて、みんなが一生懸命勉強するTOIECというものは、どんなものだろうかと受験したこともあるが、こちらも400点代だった記憶がある。たしかヒアリングが350点ぐらいで筆記のほうが百数十点。筆記は時間が全然たりずうわーってなった。自分の実力を把握したことで、一般事務職希望の女の子とかが履歴書とかにTOIEC950点とか書いてきてるのをみて、はへぇ、すごいなぁと感想をいだけるようにはなった。

 
で、サラリーマンになってから数年。

本業ではまったく必要なかったんだけど、語学これじゃだめだなぁと思って、意を決して語学教室に通うことにした。

で、中国語を習いはじめた。十年以上前の中国躍進が目覚しいころだったかな。

台湾出身の先生にいままで教えた生徒のなかで一番発音とかが上手いと言われるようにはなった。で、とりあえず、どんなもんかと中国語検定の3級を受けてみたが、それ用の勉強をしてきたわけでもないので案の定落ちて、まあこんなもんかと、忙しくなったのもあいまって習うのも辞めてしまった。これ以上は用に迫られてからでもいいやと。

 
中国語を勉強しようとした動機は、20歳ぐらいのときに夏休みに中国一人旅して、言葉がまったく通じなかったという体験があったからだ。「多少銭(これいくら?)」という単語を中国人が言うとおりにリピートしているつもりなのだが、現地人にまったく聞き取ってもらえない。自分にはこれが新鮮な体験で、自分の耳には彼、彼女らが言うとおりに発音しているつもりであるのにできないというのが悔しかったのだ。そんな体験があったから学習の必要を感じたのだ。だから、発音に目星がつけばもういいやと。

 

英検3級は持っている

中学2年のころに取ったのだが、このころにはまだ英語に対して学習意欲があったのだと思う。
思えば、中二ぐらいが分岐点だったかもしれない。そのころ親が英国で働くようになり自分も夏休みとか冬休みにはむこうに行くようになったのだ。それから、大学入試センター試験を迎えるまでには二桁回数ぐらいは英国に行っているし、通算なら1年以上滞在しているんじゃないかと思う。向こうの家までいくのは無論一人で電車で乗り継ぎだし、ショートホームステイもしたことあったし、16歳の頃には英国内を一人旅で観光できる程度の英語力(?)はあった。だが、逆に言えば、たぶん、そういうのが受験英語にはよくなかったのかもしれない。

 
一般的な高校生が持つ体験とだいぶ異なってしまったのだ。出題者がもっているであろう常識とも。

米国ではなく英国。これがロンドンシティとかのほうなら違ったのかもしれないが自分はウェールズに近いほう。いってみれば英語の青森弁だ。コックニーですらない。一人旅したのもスコットランドの方。北で「サマーバケーションで日本から来てるんだ」と言えば、「バケーションなんてアメ公みたいな言葉をつかうんじゃねぇや、ホラデイだ!」と爺さまに怒らるような世界に足をおいてしまった。

 
あるとき、駅のホームに数人しかいないような田舎で電車を待っていたら、同世代の高校生ぐらいの女子に声を掛けられた。

 
「ねぇ、ペグもってる?」

 

 

(あぁ・・・。ペグね。)

その頃ギターをやっていた俺は、あのギターの先っちょについている糸巻きの事を思い浮かべた。

持ってるわけねぇだろ、と。

ペグに他の意味はあったっけかと一生懸命考えた。ペグ、ペグ。

犬が思い浮かんだ。わんわん。

 
「ペグってなんだ?」って、聞いたらなにやら手元のノートに書く仕草。

それってば俺が「ペン」って認識している奴ではないのか?

 

I have a penと言えればよかった。

I have an appleと言えればよかった。Ahan!

 

 

ちょっとステップふんで踊って回れるだけのユーモアがあれば彼女とも友達になれたかもしれないし、世界でも人気者になれただろう。だが、「でゅふ、ごめん、持ってない。」としか答えられなかった。

 
あるときは同世代の2人組みの女の子から「今何時?」ときかれたこともある。

そのとき俺は確かに腕時計をしていたが、こんな田舎でも時計なんてそこかしこにある。ちょうどすぐ近くにある時計塔を指して応えた。「あそこ見りゃ時間はわかるぞ」って。が、今思えば、もしかしたら彼女らは「時間ある?」と聞いたのかもしれないし、その真意は、その地域では珍しい外国人とちょっと話してみたいぐらいの好奇心だったのかもしれない。が、そんなコミュニケーションスキルはもちあわせていないのである。
あぁ、英語ができれば!

 

コミュニケーションお化け

理系男子と比較するまでもなく、世のおばちゃんはコミュニケーションスキルが規格外の場合がある。うちの母親もそんな感じで、言葉がどうとかいうハンデとか、尻込み、ためらいが無い。高校生のあるとき、わしは見てしまったんじゃよ。英国でうちの母親が隣のおばちゃんと会話している様を。

 
母親は日本語で話していた。隣のおばさんは英語で喋っていた。

 
何を言っているのかわからねぇとおもうが、それで会話が成立していたんだ。なるほどこれが異文化コミュニケーションって思ってしまったんだ。伝えたいことや、共通で認識している暗黙知があるから会話が成立するのであって、その上に乗る言語というバーバルプロトコルは意思疎通にほんの数割も必要ないんじゃないかって。

 
そういえば、従兄弟に尋ねられたことがある。

従兄弟は小学生低学年のころアメリカに住んでいて、うちの母親が授業見学で来て、なにやら授業をして帰って行ったと言うのだ。なにを喋ってどうやって授業したのか子供の頃すぎて覚えてないんだけど、おばさん英語喋れないはずなのに、どうやったんだろう?という不思議体験を話してくれた。たぶん、それ、あれだ、日本語でなんとかしたんじゃね。

 

もし、日本語という語を完璧にマスターしたとしても日本の中高生と話しはできないだろう。親戚のおじさんが「最近どうだ」と聞く程度の交流がせいぜいである。だが、およそ仲間内なら「うぇーぃw」で充分なことは多いのだ。そのことに気がついてしまえば、言葉が通じない国に旅行に行ってもなんとかなる。

 

英語わかりません

おっさんになった自分はいまだに英語というものができる気はしない。

シミュレーションとシュミレーションの区別はあやふやだしタックスヘイブンは指摘されるまでタックスヘブンだと思っていた。だから、英語できる人すごいなーと思うし、勉強しているひとたちを尊敬する。
しかし、そんなセンター100点割れ、TOEIC400点代ぐらいの自分でもupworksとかクラウドソーシングサービスつかって海外に仕事を頼めるし、海外の会社と連絡して輸入とかもする。プログラミングとかはそもそもが英語ベースだし、必要なリファレンスなんて日本語では資料もなく、英語のほうがわかりやすい。

 

何かを知るために英語が手段として必要になることは多い。それは厳然たる事実だと思う。いろんな学術論文も英語で書かれているし、情報収集や勉強には英語は必要だとはおもう。courseraとかのMOOCSで授業をみるのに英語は必要だ。だけど、そこに必要な英語というものが日本で求められ学習されている英語と同じものと同一だとは思えないでいる。英語をつかって何かを知りたいなとは思うけれども、英語そのものを知りたいなとはあまり思えないのである。

 

repositoryからforkしてとか、e-coil、stem cellだと、はたしてこういうのも英語なのだろうか?

目的語の位置だとか動詞の活用とか、アクセントの位置?受験とかで問われているあれがなんなのかわからないし、設問とかで問おうとしていることそのものに興味がもてない。たぶんこの興味をもてないというのが学習阻害要因の第一位なんだとおもう。みんな一体どうしてあれに法則性をみつけて解けるのだろうか。

 

 

そういえば、中学の頃は国語も苦手だった。「この時の作者の気持ちを選択肢から選びなさい」と問われても選択肢のなかに作者が考えそうなことがないので意味がわからなかった。だが、あるとき、作者の気持ちではなく出題者がなんて答えてほしいかを答えなさいという問題だとはたと気がついたときに、本文とか読まないで問題文の選択肢だけみてれば答えだせるじゃんと気がついてしまったのだ。もしかしたら、英語にもそんなコツとか割り切りがあるのかもしれないし、みんなは、それに沿った反復練習をしているのかもしれない。

 

 
アメリカでコーヒーを頼んだらコーラがでてきた。

 
自分の英語はそんなものだ。

ここ10年は海外どころか町内からもでておらずほとんど引きこもっているが、20歳前後のころはスペイン語圏、フランス語圏、イタリア語圏、中国語圏、韓国語圏など英語以外を必要とする国々をまわった。だが、言葉が通じなくて苦労したということはほとんどない。相手が人間であれば言葉はなんとかなるものだ。それよりは、もっと違う困りごとのほうが多い。

 

 

生粋JAPには、英語の教科書の会話の流れはほんとうに意味不明。まさに英語できない人たちのココロの声を代弁してくれている。砂糖がベタついたからいったいなんなんだと。

 

日本では英語が小学生から必修科目になるらしい。プログラミングも必修化だそうな。

プログラミングも試験科目や指導されていたら嫌いになってただろうなと予感する自分がいる。

 
世の中には、日本語話者でも日本語が通じない相手がいる。

もし、試験でちょっとやらかしてしまったり、受験で苦手科目とかがあったとしても、まあ人生けっこう選択肢は豊富なもんだし、若くこれからの皆様には、ひろく大きな世界と未来を充分に楽しんでほしいのである。

 

受験生、風邪だけは引くなよ!

おいちゃんが言えるのはそれくらいだ。