Adobe Education Forum 2018みるみる


PDFとかフォトショップとかで有名なAdobeさんが、教育についてのフォーラムをしたそうな。動画のアーカイブが残ってたのでみてみた。

Adobe Education Forum 2018 AI時代を生きる力 ~企業が求める創造的な学校教育とは~

レポートのPDF、テキストのコピペもできないのはどうなのよ。動画が倍速で見れないの辛い。ピクチャーボックスで動画をプレビューすると、再生位置が飛ぶからよくない。youtubeにあげておくれなまし。ぶつぶつ

個性重視が生み出す大学教育力

国際ジャーナリスト モーリー・ロバートソン氏による基調講演。
その昔、週末に徹夜するとあらわれてたラジオの陽気なおじさん。アーリーモーリーバードですっとばしてた頃の印象しかないので、最近ちらと見るテレビコメンテーターとかの文化人っぷりを見ると、更生(?)って可能なんだなって信じられる。もしかしたら、ところどころ飛んでいるのでピーなところは編集されているだけかもしれないけれど。

才能が次の才能を呼び覚ますcritical junction

悩んで手が止まってたジグソーパズルも、ひとつハマりだすと周りも急にハマりだすことがある。技術的障害があって越えられなかったことも、誰かがうっかり閾値を超えるとそれに続くことがある。アリの上にアリがのったぐらいじゃ越えられない障害も、数匹が重なることでアリが集中して、いつの間にか小川を越えるアリの橋になるようなものだ。

半導体の発明がなければ、インターネットの発明もなかっただろう。

古くには飛び杼が発明されなければ紡績機の発明もなかっただろう。

これから日本がcritical junctionにつかまらならいために必要なのは、異分野間のweek tidesだろうと思う。じゃないと誰かが何かを乗り越えてもそのまま消失するか、再発見されるか、普及するまでの数十年を待たなければならない。

化け学的な反応で言うならば、反応がすすむためには熱量が必要だ。だけれども、熱はかならず散ってしまう。アクティビティ(活動性)とポテンシャル(潜在エネルギー)の高い人材を局所に偏在させてギュッと圧力かければ、あとは反応は勝手にすすむ。人も同じだ。反応に必要な熱量を下げるための触媒などもあってもいい。だが、吸熱反応と発熱反応を混在させないことだ。

かつてはそれが大学のような場や学会などであったのかもしれない。インターネット黎明期にはフォーラムや掲示板だったのかもしれない。現在の日本ではクリエイティビティの秘密基地はだいぶ散らばってしまったように思う。リアルに回帰しつつある?

300万で映画を撮りたいと動いても、反応が進むより先に水をさされて熱が散ってしまうのは想像に難しくない。だが誰かがそれを乗り越えれば反応は続くやもしれない。

AIなどにより人間のバリュエーションができるようになるか?

身長や体重のように、コンピューターが人間の価値を算定する日はくるだろうか?これは、おそらくくるだろう。
現在の社会実装のなかでも給与、保険の掛け金や機会損失時の損害補償など、人の経済的価値の算出はなされている。
人材価値評価は大変手間がかかるものだが、AI、もといコンピューターシステムは運用を効率化することには長けているので、遠からずこれらの分野から実装されることになるだろう。つか、転職市場のマーケティングAIとかまさにこれだよね。

モジュール化し、あらゆるものを代替可能に運用しようとする圧力がある世の中で、人材評価価値をあげるためには互換不能性、つまりレアリティを高めるよりない。
コモディティな人材が一山いくらで価格付けがされるのに対し、希少価値があるものはオークション取引となるため価格があがるのは当然だ。
まあ、正直、レアキャラは隠密行動しないと見世物小屋に入れられて辛い目に合うだけなので、既存のルールを変えるほどの強烈な個性・能力の場合は、まず隠者スキルを身につけるのが幸せだとおもうよ。これは本人の気質次第かもしれないけれども。

企業×創造的破壊

ファシリテーター:立教大学 経営学部 教授 中原淳先生
パネリスト:ソニー銀行株式会社 執行役員 ルゾンカ典子氏
キリン株式会社 事業創造部 部長 佐野環氏

中原淳先生のはハズレがすくないのでいつも面白いですね。今回は特に氷結の母、佐野環氏がおもしろかった。

課題発見力、設定力というのはこれから重要になるよね。プラグインという考え方もなかなか。商品開発のようなバリューチェーンのごくごくいち部分を捉えて創造的な仕事としてはいけない。

創造的問題解決実践のフロントランナーたち

Kids Creator’s Studio 第1回修了生 菅野晄さん(小6)

某国際中高生向けプログラミングコンテストなら優秀賞とれるレベルだなと思った。プログラミングの内容が素晴らしいというよりは、それを対外的に説明できる能力がすごいですよね。練れてるよね。

奈良県ココニワプロジェクト 第1期生 森川李奈さん (同志社女子大学2年)

千葉大学 環境ISO学生委員会 内山桜さん(千葉大学3年)

大学2年生、3年生とあるので、どちらも20歳前後だとおもうのだけれども、末恐ろしい。内容は無難なんだけれども、将来を嘱望されるっていうのはこういうのを言うんだろうね。

創造的問題解決能力を育てる授業 ― 海外大学事例

Adobe(米国) Senior Director, Worldwide Education Sales リサ・グラハム

そうだよね、問題解決能力必要だよね。適切な課題設定や仮説が持てないと、AIみたいのが進歩しても使う側にはなれないし。

学問分野で問題解決のプロセスを研究するのがあるんだけれども、プロセスの明確化、ここらへん日本なんかいつの時代もなんか弱いよね。昔、いい本がいくつかあったんだけれども今検索するとあまりよさげな本出てこないね。残念。

創造的問題解決能力を育てる授業 大学事例

筑波大学 図書館情報メディア系教授 長谷川秀彦先生

なんか単位くれなそう(偏見)。

Adobeのカンファレンスで正面切って、Adobeのなんちゃらクラウドのどこがクラウンドなんだよ、こんなものを買っておいて誰も使わないんじゃ困るとか喧嘩売っていく姿勢がすばらしかった。パワポもテキストオンリー。伝えるなんてどうでもいいぜっていうハードボイルドで流石大学人って感じ。
典型的なスライデュメントで、こんな感じで大学で授業してるのかなって不安を覚えたんだけれども、講師やインストラクターはAdobeから来ているようなので一安心。やっぱ単位くれなそう(偏見)。

筑波大学 芸術系教授・日本サイエンス ビジュアリゼーション研究会代表 田中佐代子先生

サイエンス ビジュアリゼーションなるものをはじめてきいたのだけれども、テキストをビュジュアライズ化するそうです。これは面白い。
アート系とサイエンス系の学生が同時に受講して30人程度の受講人数だそうです。もったいないね。

ビュジュアライズは義務教育ぐらいでshow & tellと同じレベルで必修にしておいてほしいです。できればひねてない単位くれそうな先生で・・・。

あと、プレートテクトニクスね。

創造的問題解決能力を育てる授業 高校事例

品川女子学院 情報科 主任 竹内啓悟先生

いやぁ、まいった・・・。流石品川女子学院。すごすぎるぜ。
アクティブ・ラーニング、プロジェクトベースドラーニングだ。
模擬起業で保護者からなるファンドの前でプレゼンして出資を募るそうで、10万円しか90万得るクラスもあるそうな。こんなんやってみたすぎるよね。

この先生は民間からの転身らしいけれども、やっぱり教育畑しか歩いてない人にはこれはできないよね。

@しなじょ

製作に向かうための教材はすべてオンラインで動画教材を用意しました。動画で50本ほど。
生徒から複数同じ質問があったら、動画にまとめてあげておく。

完全にアクティブ・ラーニング。

子供のアウトプットは常識という名の偏見にとらわれていないので、無尽の可能性がある。馬鹿みたいな質問から気がつくことも多い、どうかしちゃってるアウトプットが世界には必要だ。

品川女子じゃないんだけれども今年、千葉のほうの女子高生グループが三鷹のショートプレゼン大会に乗り込んできてネクタイをリサイクルするってプレゼンを聞いたのだけれども、会場の大人たち唸りまくってましたもんね。その後、南アフリカだかの方で開催された大会で賞を取ったとかなんだとか聞きました。日本のcritical junctionは今の高校生世代が打破していくのかもしれない。彼らの発熱反応から熱を奪う吸熱源を遠ざけてあげるのが大人の役割かもしれない。


歴史上のイノベーションを越え汎用技術にいたったもの


「ICTによるイノベーションと新たなエコノミー形成に関する調査研究」を読んでて、これだけ独立した項でまとめたくなった。

汎用技術(GPT)とは

広い範囲で多様な用途に使用され得る基幹的な技術は汎用技術(GPT:General Purpose Technology)と呼ばれているそうな。

情報通信白書でも話題にしたが、プロセスとプロダクトの切り分けがよーわからんなという図表。インターネットのあとでバイオテクノロジーとか、ナノテクノロジーが同じ階層で並んでいるのも気になるところ。

歴史的な観点からみてもちょいちょい残念。

植物の栽培をプロセスにいれるなら4~5世紀ごろの接ぎ木などによる品種改良とか、その後に続く18世紀の農業革命(ノーフォーク農法)とかをいれるべきだし、鉄で最後にするべきではなくてジュラルミンとかの合金発明とか、その後のカーボンなどの材料素材化学、なにより半導体をいれなかったらその後のコンピューターにつながらないじゃないか。という気になった。

大量生産が組織ではいるなら現在の半導体などでおこなわれている無人生産とかをプロセス改革にいれるべきだし、あれやこれや言いたくなる。

乗り物系プロダクトも飛行機が最後か。このあとは宇宙船とか、自動運転カーとか、セグウェイ的なパーソナルモビリティとか、ビッグドックみたいなロジスティクスロボットになるのかな?

農業や世界最古シリーズのwikipediaみておもう。

中世ヨーロッパにおいては、農業は「7つの機械技術 (seven mechanical arts)」の1つに数えられた(他は、機織り、鍛冶、戦争、航海、狩猟、医)。

そうだよね。戦争や機織りがないのもおかしい。
おかしいおかしいばかり言っていても生産性がないので、いろいろ追加したり世界最古にGTP化した時期などを調べつつ、材料・生産・組織・生命・流通・情報・破壊・動力と分類でくくり直してみた。

材料

  • 元前8000- 7000年 鉱石の精錬
  • 紀元前2800年 青銅
  • 紀元前1200年 鉄
  • 紀元前1世紀 ガラス焼成
  • 19世紀 樹脂合成
  • 20世紀 有機・窒素合成
  • 21世紀 ナノテクノロジー

ナノテクは生産にいれるべきか悩んだけれどもナノテクによりもたらされるものは代表的には材料化学なので、材料に分類した。んー。もしかしたら生命工学かもしれない。

窒素合成の発明により、人工肥料などがつくれるようになり生産に大きく寄与するが、人工肥料の発明とするよりはハーバ・ボッシュ法などの素材としての発明としたほうがよいだろう。

生産

  • 紀元前20000年 粘土焼成
  • 紀元前19000年 陶器
  • 紀元前9000- 8000年 植物の栽培
  • 紀元前8500- 7500年 動物の家畜化
  • 紀元前2000年 人工授粉
  • 06世紀 接ぎ木
  • 17世紀末 18世紀初頭 家畜の品種改良
  • 18世紀 紡績機・飛び杼
  • 19世紀初頭 工場
  • 20世紀 ベルトコンベアー
  • 20世紀 リーン生産/セル生産
  • 21世紀 オンデマンド生産
  • 21世紀 無人生産

これは生産性の向上に大きく寄与した発明などを記載した。
接ぎ木は紀元前前後には発明されていたようだが、柑橘類や葡萄などが産業として接ぎ木をされた時期とした。ガラスの焼成が材料で、粘土の素焼きは生産にしたのは微妙なところではあるが、セラミックよりもケイ素の加工技術の発明として捉えた。

生命

  • 16世紀 帝王切開
  • 18世紀末頃 予防接種
  • 20世紀 抗生物質
  • 20世紀 遺伝子組み換え
  • 21世紀 人工多能性幹細胞

家畜化や植物の品種改良と分けるべきか悩んだが、人間の生き死にを生産性にくくると倫理的な問題がうまれそうなので、生命というジャンルにした。バイオテクノロジーという枠はあまりに大雑把すぎるの分けた。

組織

  • 紀元前4000年 身分制度
  • 紀元前3500年 都市
  • 紀元前3000- 2000年 宗教
  • 紀元前2500年 奴隷制度
  • 紀元前2000年 法律
  • 紀元前400年 裁判所
  • 6世紀 企業

ちょっとどれも成立時期があやしい。
王政とか君主制とか民主主義とか社会主義、共産主義などをいれるべきかもしれないが迷ったすえ入れないことにした。正直、他のジャンルと比較して組織はイノベーションがあまりおきていないように思う。
治世という結果の差こそあれ、イノベーションという意味ではここ4000年ぐらいあまりイノベーティブじゃない。AIによる評価裁定などがおこなわれるようになったら、人民裁判以来の大きな変更かもしれないが、まだそういうのは起きていない。ちなみに世界最古の企業は建設会社の金剛組である。

動力

  • 紀元前4000年 馬の家畜化
  • 紀元前2世紀 水車
  • 18世紀末 19世紀初頭 蒸気機関
  • 19世紀終わり 内燃機関
  • 19世紀末頃 電気
  • 20世紀 原子力
  • 20世紀 太陽光発電(アモルファス半導体)

20世紀の終わりごろにかけて大きなイノベーションがいくつもあった。

破壊

  • 紀元前1200年 戦争
  • 13世紀 火薬
  • 14世紀 生物兵器
  • 15世紀 銃
  • 20世紀 化学兵器
  • 21世紀 無人兵器
  • 21世紀 レーザー兵器

どのようにくくるか悩んだ。組織論でもあるし、生産活動の真逆の略奪、簒奪活動なので破壊としておいた。
火薬は動力にしてもよかったかもしれない。火薬は歴史のエポックではあるが、化学的にみれば身近な酸化反応でしかない。
生物兵器はABC兵器にくくられる近代のものと隔絶があるかもしれないがペストの死体を投げ込むなどの戦略が14世紀には一般化していたのでそれを採用した。

流通

  • 紀元前7000- 6000年 印章
  • 紀元前4000- 3000年 車輪
  • 紀元前4000- 3000年 貨幣
  • 紀元前700頃 硬貨・鋳造貨幣
  • 11世紀 紙幣
  • 12-3世紀 債権
  • 12世紀 証券取引所
  • 15世紀 遠洋航海術
  • 17世紀 株式市場
  • 18世紀 商品先物市場
  • 19世紀半ば 鉄道
  • 19世紀半ば 鋼製汽船
  • 19世紀半ば 金本位制
  • 20世紀 自動車
  • 20世紀 飛行機
  • 20世紀 管理通貨制度
  • 20世紀 ロケット
  • 21世紀 自動制御運転
  • 21世紀 仮想通貨

物流と商取引を分けるべきか悩んだが流通として纏めた。
また、元ネタには3本マストの帆船とあったが、羅針盤とかいろいろなものが相まってのイノベーションであるので遠洋航海術としてまとめた。
自動運転については最近は自動車のレベル4の自動運転などを連想しがちだが、モノレールとか、航空の自動管制とかを考えればすでにある程度は枯れた技術であるのでGTPとした。

情報

  • 紀元前4000年 文字
  • 紀元前3400- 3200年 筆記
  • 紀元前1世紀 製紙
  • 12世紀 複式簿記
  • 16世紀 印刷
  • 19世紀 磁気記録
  • 20世紀 報道
  • 20世紀 コンピュータ
  • 20世紀 軌道衛星
  • 20世紀 インターネット

情報という表現が的確か悩ましい。ここでは伝達手段とか記録手段を複合したものを情報とした。
報道についてであるが、読み売などのかわら版を入れると18世紀に遡るが、報道となると歴史は浅く20世紀の株式市場成立後にまで下るようだ。
不揮発性メモリとか揮発性メモリとか、いろいろ入れたくなったがこらえた。また別のエントリーに譲ることにします。

こんな感じ。どう?

MECE、抜けなく漏れなくかな?


電気自動車と大局観


イギリスとフランスの政府は2040年までにガソリン車の新車の販売禁止を打ち出した。中国政府も同じような措置を検討しているそうだが、世耕経済産業大臣は「いきなり電気自動車にいけるわけでもない」として、大局については先送りする方針をとった。なんというか、兵の練度は高く戦術はあるが戦略がないと敵対国から評されたかつての日本の軍部のようである。

 

経産相「いきなり電気自動車にいけるわけでもない」
www3.nhk.or.jp/news/html/20170915/k10011140721000.html

 

「いきなりスマートフォンにいけるわけでもない」と同じような経営判断が国レベルでなされている危機感。燃料自動車の部品点数は全部で10万点ほどある。これらを部品を大手メーカーに納入している零細業者も多い。

対して電気自動車の部品点数はわずか100点ほどしかないという(*1)。部品メーカー従属産業はその仕事を失うだろう。もし、電気自動車に世界がシフトするのであれば、そのトレンドを無視するのはとても危険なことである。既存の自動車メーカーはシャーシ屋さんになりさがる可能性がある。

すべての工業製品、ソフトウエア製品の部品は汎用モジュール化する方向にトレンドがあるのは明らかだが、それを無視して先送りするのはあぶねぇ話しだ。戦術どころか戦略も、ひょっとするとどうしたいのかというビジョンも怪しいんじゃねぇか。

 

自動車の歴史

  • 1769年 自動車 誕生
  • 1777年 電気自動車 誕生
  • 1886年 ガソリン自動車誕生
  • 1900年 ガソリン自動車の量産化(この頃は蒸気自動車が主流)
  • 1908年 T型フォード(自動車大衆化)

燃料自動車よりも電気自動車のほうが歴史があるんだね。

日本でみてみると人力車は都市圏では1926年頃、地方でも1935年頃から減少に転じたそうだ。紀元前からあった馬車を輸送市場から駆逐するのにガソリン自動車の登場から50年も必要としなかった。馬の寿命や、車夫の労働寿命を考えれば、衰退産業への新規流入が三世代続くこともないだろう。産業の置き換えに数十年も必要としなかったはずだ。

 

なぜ電気自動車か

ガソリンエンジンのエグゾーストノートが好きだという人は残るだろうし、現に石油発動機の愛好会のようなものもまだあるので、愛用する人は残り続けるだろう。

でも、これからが電気自動車なのは、自動運転などの電子制御が重要となり、それに必要なのがサーボーモーター(モーターの状態を検出でき制御できるモーター)だからだ。

駆動装置の総電気化には、バッテリーの蓄電技術だけでなく、ソフトウエア技術のブレイクスルーが必要なのだが、どちらも既に製品化される程度には練れてきている。そして、その技術は踏みあがりはパネェ勢いだ。

自動車より安全基準の厳格な飛行機で、アクチュエータが油圧式から電気式に切り替わりつつあるのは、なにも軽量化だけのためではない。燃料エンジンを電子制御しようとすると燃料注入量をコントロールするのは、アクセルを上手に踏めるロボットをつくるようなもので、昨今のソフトウエア技術を活かしきれないのである。燃焼度がどうなっているのかセンシングして、それを制御するなどせねばならず、複雑すぎるのだ。キープイットシンプル!

 

電気自動車の普及と予想

いま、日本の自動車台数、ハイブリット車台数、電気自動車台数をグラフにするとこんな感じ(*2)。電気自動車なんて雑魚もいいところ。

このうちEVだけ抜き出して、表示してみる。点線は近似式。

で、現在のEV車の販売台数推移の近似式を2040年まで伸展させてみる。

まあ、いまのペースなら2040年には110万台程度。結構のびる感じはするけれども、それでも市場の15%程度にしかならない。だが、近似式、現在の「y = 1113.4×2 – 4972.3x + 4204.5」これはあくまで電気自動車のラインナップがあまり揃っていない状態。なんのブレイクスルーも今後ないとした場合の伸展上だ。

 

だが、メーカーはそのような経営計画はしていない。

 

ルノー・日産、22年に完全自動運転/販売の3割 電動車に
www.nikkei.com/article/DGKKASDZ15I31_V10C17A9MM8000/

 

ルノー・日産、22年世界販売1400万台に 16年比4割増
www.nikkei.com/article/DGXLASDZ15HMM_V10C17A9000000/

 

ここから逆算すると、420万台。

日本の日産、三菱の3割というと、市場シェア14%の3割だから市場の4%ぐらい。24万台。

2022年に24台なら2040年に140万台ぐらいで、420万台ぐらいが流し込まれるなら2040年には3,000万台。
この数字だけ追えば「いきなり電気自動車にいけるわけでもない」という、言説にはある程度説得力がある。

 

いずれにしろ、まだ自動運転も日本では試験走行しかなされておらず、電気自動車向けのインフラ整備もなされていないので、あと5年ぐらいでどの程度社会環境に変革があり、その時の販売台数がどうなっているのかで、将来どうなるのか予測できるだろう。

いずれにしろ、電気自動車化による部品点数の変化は日本のものづくり偏重政策に重大な外部環境変化であり、テスラモーターズの登場からだけみても、いきなり市場環境が激変するかもしれないから大局的にはどうすべぇぐらいの先見性は欲しい。燃料バイクと電動バイクのほうがシェアのリプレイスとしては先行していそうなので、時間があったら調べたいな。

 

トヨタはテスラに手を出そうとして袖にされて、東芝とかNECがある駅に求人投下しているみたいだけど、ちと日本の自動車産業は足が遅いかもしれないね。というか日本の電機メーカーはソフトウエアに対して感度がにぶすぎるので、もうどうしょうもないのかもしれないけど。

政治のほうも、いくら政治が技術に遅行するといっても、ちょっと、心配になるレベル。

自動運転とかソフトウエア制御による環境判断の未来がこないわけはないので、いからインフラはそれに沿わしてつくっておかないと、古臭い耐久消費財に金を払い続けることになるぞ。ネットや電気をつかえないビルをいまから設計するようなもんだよね。

 

ロジスティクスの変化

かつては、人の足の移動距離に応じて宿場が整備され、それから電車による流通が整備され、そして現代はトラック流通網になっている。道路網はそれに添って整備されてきた。トラックが自動追従型の自動運転になったら?生活道路に、アシスト付き車椅子とか、小型モビリティが混在しだしたら?
生活道路のうち、この道は、電動モビリティ優先とかそういう、街設計は必要だよね。

いきなりはこないけど、くる気配はもう数十年ゆっくり前進してんだから、ゆっくりでいいから準備しようぜ。鉄腕ダッシュでソーラーカーが日本一周したのいつだよ。ドローンが宅配してくれる宅配網とか整備計画ぐらいはしてほしいなぁ。

 

参考

(*1)
電気自動車により変化する産業構造
allabout.co.jp/gm/gc/423948/

 

自動車誕生から今日までの自動車史(前編)
gazoo.com/article/car_history/130530_1.html

 

(*2)
日本における電気自動車のシェア!
ischool.co.jp/2017-05-31/