北朝鮮と経世済民


誰かが太ることで他の人たちが痩せていく社会がある。

鍋の中のカレーの量は限られていて、誰かが多く食べてしまえば他の人が食べれる量が減る社会だ。

原始的な狩猟採集の社会においては誰かが採集してしまえば、そこではもう収穫できない。よくいえば限られた資源をシェアし合う社会だし、わるくいえば奪い合いの社会だ。
農耕が始まると労働と生産が結びついて、働くことで収穫を増やせるように、太れるようになった。

生産量が増やせれば食い扶持がふえ人口が増える。人口が増えたぶん生産も増える。みんな太っていく社会だ。ときどき外部環境の悪化。飢饉などで、その食い扶持を支えられなくなって種籾にまで手をだしてしまい未来を食いつぶしたりしながら平衡に達する。

枯木が日を遮り若芽が育たないような超成熟社会を経て、やがて朽ちて世代交代する。

 
北朝鮮は一人の指導者だけが太って、人民は痩せていっている社会だと日本ではみられている。

だが飢餓状況下にあるときは、栄養を選択集中させて特別に栄養状態のよい個体をつくるのは生命の維持、種の存続として必要なことである。一人だけデブって国民はひもじい状態を愚かなことだとはいいきれない。

 
同じような環境下で待遇に少しだけ差をつけるのサルの実験があるが、きゅうりとぶどうのように報酬に違いがあればサルでさえ文句を言う。

だが、比較できないほど待遇が違えば、比較の対象から外れむしろ尊敬を集めることができるだろう。

王政や立憲君主制にみられる権威化は、細胞が中枢神経をつくりだしたように、集中による合理化の過程だ。最悪、手足がもげても生命維持に必要なところさえ守れれば生き残れる。貧栄養状態における生命維持状態だ。

 

 

 

さて、力をつけられても困るけど、なくなっても困るという位置づけでその存在だけが求められてきた北朝鮮。ほとんど乾眠状態のまま一点豪華主義で、ちゃくちゃくと軍備だけに力を注いできた。
国境からわずか2〜30キロしか離れていないところに首都をおいている韓国。その韓国民数十万人を砲兵で睨むことで、金王朝を守ってきた。

瀬戸際外交というが、実際に砲弾を韓国に打ち込んでも戦争にまではエスカレーションしないのであるから、ある意味、守るものなどない無敵の人状態だ。守るものがあるほうが不利になる。

 

この時点では北朝鮮の持ち駒は歩(砲兵)と玉(金総書記)しかもっていなかった。

北朝鮮先手で、韓国の歩をとれば、その歩は在韓米軍(金)により取り返され、在日米軍(飛車)で王手となる。

米軍先手でも、北朝鮮側は韓国の歩をとることはできるし、金の後ろに社会主義国(ロシア)という玉が、金が取られることを許さなかったというのもある。

だから、歩と歩を睨み合せたまま局面は停止した。

 
北朝鮮はこの状態を維持することで、ロケット開発に成功し日本を射程に収めた。時代はかわり、玉は社会主義国ロシアから共産主義国中国に変わる。

 

歩(砲兵)、香車(中距離弾道ミサイル)、金(金総書記体制)、王(中国)

歩(韓国)、金(在韓米軍)、飛車(在韓米軍)、銀(日本)、玉(アメリカ)

 

いよいよ、日本も射程に入ったが、まだ、この時点では、日本はイージスなどのミサイル防衛網を整備し、継戦能力からすればもし先手を打たれても歩の交換ぐらいで、容易に詰ませることができた。技術力に圧倒的差があったからだ。
そして金正恩になり、このわずか数年でおもちゃのようであった北朝鮮の軍備がいよいよ笑えないものになった。

 

  • 空気圧縮による打ち上げ(不意打ち能力向上)
  • 潜水艦からのミサイル発射(不意打ち能力向上)
  • 固体燃料(不意打ち能力向上)
  • 移動砲台(反撃による)
  • ロフテッド軌道での発射(必中。迎撃不能)
  • 4発同じ箇所への着弾性能(飽和攻撃)
  • 大気圏再突入に耐える(核弾頭の搭載可能)

これが意味するところは、砲兵に睨まれた韓国民数十万人と同じように日本国民数十万人が人質になったということだ。最後っ屁か不意打ちで日本に一撃は入れられるようになった。

北朝鮮先手で、通常弾頭を打ち込むのであれば、9割がた迎撃可能で、もし破片が落ちたとしても半径数十メートル程度で、人死にの数はかなり限定的なものになるだろう。せいぜい数十から数百のダメージだ。

戦争というスケールからみればこれは比較的軽微な被害で、国連安保理、有志軍までひっぱれるので、むしろ日本の立場なら初段の着弾は許したほうが、その後の犠牲はすくないかもしれない。

だから、いままではそんな通常弾頭よりも、日本に潜り込み放題の工作員が炭疽菌やらサリンやらのテロ活動を起こされるほうが人的被害の数は多い懸念材料であった。テロでやられると背後関係の証明は難しく反撃が困難だしね。
昨今、秋葉原でトイレに噴霧器の基盤を貼り付けたものが発見されたり、渋谷駅で人糞が撒き散らされた一見愉快犯にみえるような事件や、線路の架線が清掃作業員のミスでうっかり切れちゃった、路上で3億円盗まれたとか、数千万盗まれたとか、警察署の証拠金であったお金が八千万盗まれたみたいな冗談みたいな事件が相次いでるが、実利と脅しを含めたデモンストレーションの可能性を考えなければならない。警察の初動体制や鉄道会社などの応対速度を測られているのだと思う。

 

この手の破壊工作が国家ぐるみで実行された場合、ミサイルの直撃よりも大きな被害を覚悟せねばならない。地下鉄サリン事件は死亡者数13人だが、負傷者数は6300人。国家規模の背景がある組織がそれをおこなった場合、もっと悪夢のような成果を得ることができるだろう。組織犯罪処罰法やら共謀罪なんてものができたら困っちゃう人達がいる。

 
工作犯罪組織だけでも厄介なのに、そこに来て、核兵器だ。

北朝鮮先手でも米国先手でも、日本に数十万人の被害が出る。

広島型のような旧式の原子力爆弾でも半径60キロに被害が出る。

東京や大阪のような人口密集地に落とされた場合、該当地域の社会機能の停止だけでなく、蜜に繋がった全世界経済に多大なる影響を及ぼす。

 

もしも東京と大阪に広島型の原爆が落とされたら【地図】
www.huffingtonpost.jp/2014/08/12/if-atomic-bomb-in-tokyo_n_5671194.html

全面戦争へのエスカレーションで甚大なる被害が出る可能性がある以上、北朝鮮が米国、中国、ロシアと並ぶICBM核保有国であることを認めるというオプションか、ICBMまで獲得するまえに数十万程度の被害想定のうちに叩いてしまえという選択肢となる。

 

北朝鮮がICBMで王手(アメリカ)、飛車(在韓米軍)取りを打つまえに、金(在韓米軍)、銀(日本)、飛車(在韓米軍)とりの現段階で、このうちのどれかを犠牲に相手を落としてしまうというプランは玉(アメリカ)にとっては合理的であろう。

 
いまはトランプが大統領であるので、どうしても米国に注目が集まるが、北朝鮮とは利益を異とするようになってしまった中国や、ロシアが握ってアメリカより先になにかすることも考慮しなければならない。ノーマークだった不凍港ほしいロシアが何故か侵攻してたとかいうのは、ま、なくもないよね。

 
北朝鮮の勝利条件は、ICBMの開発に成功しアメリカ(そこに付随する日本)や中国が譲歩し、経済制裁をとりやめさせ、ゆくゆくは北朝鮮主導で韓国併合だろう。
その状況を米国、中国、ロシアがどこまで是とできるかだ。

北朝鮮がこの数年ミサイル科学技術を急激に進歩させたのは、カンニングによるものなのではないか。ロシアの人工衛星のミサイル技術をカンニングし、日本などを舞台にしたチートで資金を得ている。

 
北朝鮮はいまのところ人の皿の上から料理を盗んでいくようなことしかしていない。

労働力をロシアなどに派遣している程度で、人類に貢献できるような価値創造はおこなえていない。もしくは、おこなうつもりもない。

日本での特殊詐欺事件や、ネット銀行への不正アクセスからの送金。パチンコなどからの送金。最近だと、身代金型コンピューターウイルスソフト、ワームのWannaCry。

 

WannaCryなどで今回盗まれたセキュリティホールは米国家安全保障局(NSA)からリークされたものだ。
www.itmedia.co.jp/news/articles/1705/15/news078.html

 

ここらへんの悪さをするプログラムの出処は中東や東欧が多いが、今回のものは北朝鮮が震源だ。もう隠すつもりもなくなったようだ。

 

WannaCryランサムウェアから北朝鮮ハッカーのコード見つかる。断定は時期尚早も、背景には国家的な関与?
japanese.engadget.com/2017/05/16/wannacry/

 

たぶんその中継舞台になっているのは日本や韓国といった情報インフラが整った国。おそらくロケット技術のコアになる部分は、独力で開発したものというよりは、世界もが認める諜報技術を使って獲得したものであろう。これが独力開発なら、いくらなんでも科学技術がアンバランスすぎる。目標を定めた盗み出しだ。
そのような自分で価値を作れないままの国が世界秩序の暴力装置となってしまうのは人類のためにはならないのではないか。威力をもとに持ってるところからたかるばかりでは、厄介者扱いの度合いはますばかりだ。

 
コミー前FBI長官を罷免したトランプ大統領はもしかしたら近いうちに弾劾されるかもしれない。歴史的なこととして内政をごまかすために戦争はままおきる。

トランプもキムも何やるかが先が読めない。

プーチンは美味しいところは逃さないだろう。

韓国は財閥という武器を自ら手放し、親北になったので、これから北朝鮮のような国になるかもしれない。

このメンツだと中国が一番理性的かもしれないというのは、ちょっと前の情勢からすると、なかなかの喜劇だ。

もしかしたら米国よりも先に北朝鮮の行動を看過できなくなり自衛のためのなんらかの行動が必要になるのは同じ朝鮮族を国内に抱える中国かもしれない。

 
武力衝突により人死にが出る状況を過去にないほど懸念している。

もしかしたら多くの人はそんな大げさなというかもしれないし、実際個人にできることなどなにもないので粛々と普段通りの生活を営むよりない。とはいえ、情勢に不関心であるままではまずい。ただそれだけの状態だ。

 

 

明日も明後日も来年も再来年も、衝突などはおきないかもしれない。

もし、このような状況になってまで、なにもおきなかったら影に日向に多大な尽力をした人物が必ずいるはずで、名前は出ないかもしれないが感謝多謝。

そしてもし衝突がおこってしまったら、人をすりつぶして軍需で儲ける戦争屋を忌避しながら、黙ってただ薄い茶でも飲もう。

 


そもそも


「そもそも」に「基本的な」という意味が掲載されている辞書は古今数十種類の辞書をひいてもないそうだ。
ぐぐればすぐでてくるだろうことを、辞書数十個引いて載っていないというのが記事になり、ネットで検索すればすぐ出てくる類語辞典は辞書ではないという。なんか、しょうもなっ。

辞書を、言葉をなんだと思っているのか
www.mainichi-kotoba.jp/2017/05/blog-post_13.html
「大辞林」(三省堂、第3版)に「(物事の)どだい」という意味があることを媒介に、「そもそも」=「どだい」=「基本的に」という論法をやってのけました。
(略)
インターネットの「Weblio」類語辞典に「そもそも」の類語として「基本的に」があるというものでした。しかしネットの類語をもって「辞書にある意味」とみなすのは無理があると思っていました。
(略)
「そもそも」はそもそも「意味がない」ともいえます。

問い:『「そもそも」はそもそも「意味がない」ともいえます。』
日本語として文意に齟齬がない言い換えは下記のどれでしょうか?

  1. 「そもそも」はいったい「意味がない」ともいえます。
  2. 「そもそも」は一つのからだ「意味がない」ともいえます。
  3. 「そもそも」はどだい「意味がない」ともいえます。
  4. 「そもそも」は基本的に「意味がない」ともいえます。
  5. 「そもそも」は初めから「意味がない」ともいえます。
  6. 「そもそも」ははなっから「意味がない」ともいえます。
  7. 「そもそも」は本当は「意味がない」ともいえます。
  8. 「そもそも」はだいたい「意味がない」ともいえます。

さて、さらには上記のうち「そもそも」の意味として辞書に載っている言葉はどれでしょうか?
ほんと、辞書を、言葉をなんだと思っているのか??

 
ほんと、しようのない議論だ。

日本人は日本語という単一言語を共有しているので、その思考はかなり言語による制限をうけている。そのうえ、義務教育でかなり強い暗黙知を共有している。

諸外国では宗教により規範を獲得するが、日本人は日本語を共有することで価値観、道徳を得る。

「次の文を読んで作者の気持ちを答えなさい」などという忖度マインドは、言語間で齟齬がないことが前提だ。

 
たとえば、「billion」という英単語。

現在は米国スタンダードになって10億の意味だが、英国では1兆と(1970年代まで)国と時代によって齟齬がある時期があった。「兆」は日本語ではテラ(10の12乗)の意味だが、中国語ではメガ(10の6乗)を示すという。最近は中国でも通貨の単位としてテラの意味を持ち始めたとか。

 

言葉はゆらぐものだし意味はかわるものだ。使う人物のパーソナルや背景によって変わる。

であるのに、法律は自然言語で記述されている。
憲法でさえ解釈で議論の余地があるものだからこそ裁定をするものはいまのところ人間でなければならない。
日本は大陸法系で法が権利ややれることを規定している。法に書いてないことは駄目よという体系だ。

function 大陸法(やりたいこと) {
if (法律の条文.match(やりたいこと)) {
return やってよし
}
return やっちゃだめ
}

認可が強い権利を持つ。法が規定していないようなことはやりにくく法制化まで時間がかかる。
英米法系は法で駄目ょー、駄目駄目を規定する体系だ。

function 英米法(やりたいこと) {
if (法律の条文.match(やりたいこと)) {
return やっちゃだめ
}
return やっちゃえ
}

やってから問題が出れば裁判を経て法制化。新しいことはやりやすいが裁判になり争われるケースも多発する。
インターネットテクノロジーにしても、バイオテクノロジーにしても、技術が倫理や安定運用よりも先行している時代においてはどうしても前例踏襲主義の許認可制は遅れをとる。

セグウエイを開発しても、道路交通法で規定される乗り物ではないから日本じゃ道路交通法違反になるし、カラオケを唄った動画をyoutubeにあげたら著作権法違反になる。100年も前から動いているものは触るなで、リファクタリングされないまま運用されている法による衝突が結構ひどい。修正パッチだらけだ。

 

一長一短で、どちらが優れているとは断定はできないが、大陸法系下なのにディフィニションで揉めてるようなら、リファクタリングするか論理記述するぐらいの努力はしろよと思う。
共謀罪にしても、きのこ狩りがどうこうの枝葉末節なケースをあげて例外ハンドリングするのではなく、警察の監査が警察署の副署長がやってるんじゃなくて、警察の捜査を監査する組織を法制化するとか、取り調べの可視化を求めるとか、例外がおきたときのトラップの部分の実装をがんばるべきだ。そういうところを頑張るなら応援できるのに、そもそもだとか、きのこ狩りだとか別次元のことをやっているから、そもそも、議論になっていない。そもそも、くさすだけで議論などするつもりなどないのかもしれないが。

 
ほんとしょうもないなーと思う。
いま日本が直撃くらいそうなぐらい情勢やばいんだけどなぁ・・・。

もそもそ。