国債のマイナス金利と政策金利のマイナス


日銀がマイナス金利をこのタイミングで実施するのはマネタリーベースを考えればいたしかたのないことだ。

日本マネタリーベース2016-01-30 17_58_08-m.csv - Excel

マネタリーベースはなにかってぇと、日銀がうほほーーいって発行したお金の残高のことね。

マネタリーベース=「日本銀行券発行高」+「貨幣流通高」+「日銀当座預金」
www.boj.or.jp/statistics/outline/exp/exbase.htm/

みてわかる通り、ここ数年でぐゎぁあああーあああああああーーああああああああああひょーぅ!って感じで増えている。左軸は億円。右軸は億ドル(黄緑の線がドル換算)ね、当時の月中平均レートでドル円換算したときの平均残高だよ。ちょっとわかりにくいかな?
2013/1の発行残高は1,319,205億円だったのが、2015/12には3,463,793億円になっている。

ざっと2.6倍!

きっと、みんなの貯金も2倍にはなっていることだろう。ん?まだ??
ま、まさに異次元って感じで、お金発行しすぎだっちゅうの!っていいたいけれども、これもそれも他国の中央銀行が先に刷りまくって世界中でお金がボンボン増えているからしかたのない話し。増えすぎたお金に金利をつけるとさらにどんどん増えていってしまうからマイナス金利の登場ってわけさ。

主要時系列統計データ表(月次)
www.stat-search.boj.or.jp/ssi/mtshtml/m.html

リーマン・ショックかベア・スターンズショックか

リーマン・ショックは突然おきたわけではなく、その前にサブプライムによる危機を顕在化させ経営危機に陥ったベア・スターンズのほうがニュースとしては衝撃度が強かった。もし、今後リーマン・ショックのような事態になるのだとすれば、その引き金どうこうは今回の日銀のマイナス金利よりもギリシャ危機の横でひっそりと為されたプエルトリコ国債の実質デフォルトが象徴としてあげられるんじゃないかな。

マイナス金利が近代で普通に登場するようになって猛威を振るいだしたのは2014年末から2015年の初頭に掛けてだ。去年スイス中央銀行が市場に仕掛けた阿鼻叫喚は記憶に新しいけれども、今年も日経のあれから日銀の発表までの乱高下で死人がでるかとおもうと、なんだかなーという気分にはなる。

2015/5/16
スイスフラン騒動で大儲けした人と大損した人の阿鼻叫喚の叫びまとめ #fx
matome.naver.jp/odai/2142132210649651101

リスクフリーであるはずの国債の取引金利が、日本国債だけでなく財政健全化をはたしつつあるドイツのような国でも昨年からマイナス金利が発生している。政策金利よりもわかりやすく先行しているように感じるので注目すべきかもしんない。

金融業と金利

利率を理解することは、資本主義社会においてより自由に生きていくための最低必要条件であると思うのだが、複利や現在価値と将来価値を基礎的教育に組み込まれていないので、んー、日本において、それらの本質的な意味を理解している人はとても少ないように感じる。うん。たぶん。

ちょっと暴論かもしれないけれど、多くの人は現金3億円と収益率15%がついている5,000万円の資産、どちらがお得かの比較検討するための素養をもっていない。説明変数を明示すれば計算をすることはできる人は多いだろうが、実際には関係する変数がとても多いため、その実情を理解し判断まですることはとてもむずかしい。何が変数として関わってくるか見えないからだ。
例えば、所得税がいくらになるだの、固定資産税はいくらで計算しなきゃいけないだの、相続税が何%だの、リスクは何%で計算したほうがいいだののマイナス率も混在するし、そうすると何年で損益分岐に達するだのという理解まで辿りつけず、結果、判断を誤る確度が高くなってしまうこともある。結局、金利だの収益率だのを気にすることができるのは資産家やその重要性を理解している人を雇うことができる人だけのものになってしまっている。
これは、いずれ書こうとおもってたのだけれども、日本の全95産業中分類における付加価値額の分散から偏差値を去年ちょろりと計算してみたのだが、銀行業の付加価値額の偏差値が139あることがわかった。
「偏差値が」である。偏差値139
平均偏差は3.46だ。上位下位の5産業を除くと平均偏差は0.74に収斂するのに・・・。
これは例えるなら、学内のマラソン大会で一人だけスクーターで参戦した結果を報告してくるようなもんだ。
まあ、つまり、何がいいたいかというと、ちょっと違うルールで参戦しているやつが混じってるぞ。と。
でも、そこで増えた金は区別なく労働資本市場に混ざってきているんだよね。

 

ソニーが「あれは金融会社だ」とか言われて久しいけれども、日本の製造業で大企業と言われている企業でも結局その利益を出しているのは金融部門からくる特別損益だったり、最近は苦しんでいるあの企業だってフランチャイジーへの店舗売却を特別損益ではなく循環利益に組み込んでしれっと報告していたりしてどうなってるのよと思わせてくれたり、過大な設備投資で苦しんでいるあの企業だって結局は設備投資をしたために借り入れの失敗だからね。楽天創業者も銀行出身で、最近はカードに力をいれるのとかをみていると金融事業になってきたなーと感想を持つことぐらい許されるよね。

 

お金で労働力や設備を買って、ものづくりをしてお金を稼いだり、サービスに変換してお金を稼いだりするよりも、お金を増やすならばお金に働いてもらってお金のほうで勝手に増えてもらったほうが効率がいいいのはあたりまえで、現状、お金を稼ぐにあたり、労働集約的産業と金融業では同じルールで競争していると言うことはできない。
中世では金利を禁じている国がある程度に、金利は為政者を悩ませる問題だった。
ここらへんは去年、ピケティ回(タグ:財福主義)でブログにしっつっこく書いたので、興味があるひとは読んでみてね。シリーズにしちゃって相当長いから「マイナス金利」でブログ内ぐぐると関連箇所がでてくるかも。

銀行の役割

日本銀行のような中央銀行の役割は信用の創造であり、信用を創造することで物価を安定させお金に価値をもたらすことである。で、民間の銀行や信用金庫はお金を貸し付けることで、その信用を再創造することが役割だ。

 
近代の銀行がおこなっている業務とはなんであろうか。
貯金で集まったお金に0.02%の利率をつけて、0.9~3.5%の金利をつけて企業に融資することだろうか?
「晴れの日に傘を貸付ようとし雨の日に傘を奪う」とも揶揄されているが、これも仕組みから考えればいたしかたのないことである。

 
通常、銀行がおこなう貸付には「事故がおきた」ときのために保険がかけられており、貸付先が倒産したときには保険により即刻全額が補填される。だから、無理に返してもらうよりは、いっそ潰れてくれたほうが損も手間もなく貸付金を回収できるのだ。

 
で、その保険をかけるために、企業の業種分類ごとに財務内容を調査して破綻懸念先だの実質破綻先だのの分類がなされ、財務基盤に影響がでないようにするために貸付金に対して貸し倒れ引当金が積みあげなければならない。貸付先の財務内容が良ければ積立額をひくいままで貸せるし、悪くなれば貸せなくなる。
ビジネスモデルや将来性、雇用だのを審査などはする必要はなく、実績として儲かっていればより金を貸してブーストさせ、損が出始めたら手を引くという設計なのだ。

 

ちなみにだが、貸出融資に保険を掛けない銀行が日本には一行だけある。
政府が100%出資している日本政策金融公庫なのだが、これは独立行政法人の再編時に国金と信用保証の部門が統合されてしまったために、自分で自分に保険を掛けるのは意味がないので、貸付にここだけは保険をかけていない。貸せないような業者に貸せるのは国金だからではなく、ここだけルールが違うからだ。

 

そういう意味で、日本の市中の銀行が信用の再創造をおこなっているというよりは、中小企業には社長を連帯保証人して保険を掛けられるように書類整理をおこなう程度だし、大企業には値踏みできないような新しいことはさせずに、可算しやすい設備投資のみに資金供給をおこなう仕組みになっている。

 

審査といっても財務上の書類業務になってしまうので、外資の監査法人がもつような、コンサルティング能力とか事業や市場のバリュエーション能力を貸出金融産業が蓄積していくことができていない。ここらへんが日本の基盤産業の産業競争力をこの数十年削いでいる主な理由であるように思う。
というかね、為政者側が日本ではイノベーションが産まれないとか嘆く声が聞こえるけれども、むしろ、なんで産まれてくるとおもってんのかな?新しい挑戦者はでてこないように仕組みを整えてあるんだから当然だよね?

 

市場の暴落と景況感

年明けから中国を震源として株価が暴落している。
中国ではまだ生活に影響がでていない、関係ないという報道があった。

中国人に聞く「実際のところ景気どうですか?」
wedge.ismedia.jp/articles/-/5903

 

金融市場は信用創造、資金調達にかかわる部分なので先行する指標である。商品先物市場で考えるとわかりやすいけどここは6ヶ月先に取引する商品の値段を決定している。
もともとは、今年は大豆が不作だからお米の需要がたかまって米価はあがるなーとか、収穫前に取引価格を決めていく相場だ。次に仕入れるときの価格を決めているのが市場。だから、その価格で取引されたものが、

生産者→仲買人→卸→小売業者→消費者

ってな感じにだんだんと反映されていって、先物価格が反映された価格で店頭に並ぶのは半年以上先になるってわけさ。

 

余談だけれども紅茶には先物市場とかがないけど、コーヒー豆には先物市場があるので、それを見る限り2011年や2015年みたいな高騰はなさそうだからコーヒー好きさんはよかったね。円安は影響あるだろうけどさ。
逆に紅茶とかハーブは円安やら南インド側の天候不順によって卸値がめっちゃくちゃになってて泣きそう。みんな泣いて。今年あまり仕入れられないなー・・・。2倍ぐらい違うんだ。いやになっちゃうね。

 

1.株価の減少により資産額が減少する
貸付の根拠にしていた資産額が減少し財務の悪化。貸し付けていた側の銀行などは、さらなる担保を求めたりする。

2.貸し剥がし
信用が減少したので、引当金を増額をもとめられるわけだが、これに応じられないと、貸付金の引き上げ(貸し剥がし)や、新たな(貸し渋り)が発生する。

3.経営の困難
やっている事は変わらなくても資本の調達が困難になり、貸付金利の条件が悪化するために利益をあげることができなくなってくる。

4.生活苦しくね?
会社が利益あげられないから給料下がるし、従業員整理はじまるし、新規で従業員募集しているところはないし、生産力が落ちるから物価はあがるし、海外品のほうが安くなるし、よけい地場のものが売れなくなるし、あれ、生活苦しね?の状態になる。
まあ、そんな感じで、資金市場の悪化が生活に影響あるのなんてもっと先だよ。すくなくとも1年程度はかかるよ。
心配なのは消費税増税のタイミングと経済的ショックが重なると、ちょっとえらいことだよね。

 

利益率と金利

おまけネタ。
上場している企業の業種別の利益率(ROE)

決算短信集計結果
www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/examination/
市場第一部・二部・マザーズ・JASDAQ合計
www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/examination/nlsgeu0000010qzf-att/renketsu_goukei2015_3.pdf

 

5-8% 程度であるが、日本の企業業績はいまのところ順調っと。

 

2016-01-30 14_19_53-renketsu_goukei2015_3.pdf 2016-01-30 14_22_51-renketsu_goukei2015_3.pdf

 

 

 
ん。で、何がおきるんですかね?


iコンピテンシ・ディクショナリと無意識的無能


情報処理試験やらでお馴染みのIPAさん「いまオシ」のiコンピテンシ・ディクショナリ(以下、iDC)のセミナー聞いてきました。オレが聞いてどうするという感じなのだけれど、聞いたというか、主催側なので・・・。

 

規模的に60人以上技術者を抱えている受託や派遣型のソフトハウスぐらいからは効果を発揮するんじゃないかなと感じました。業務上ISOとかPマークとかを取得しないといけないような会社にはいいとおもう。iDCはITスキル標準(ITSS)みたいな何かです。2014/7に試用版を公開して、2015/6に2015版を公開、ちょうど今頃に前年の取り組みや実績があがってきた感じです。

 

プレス発表 企業の目的に応じた人材育成に利用できる「i コンピテンシ ディクショナリ2015」を公開
www.ipa.go.jp/about/press/20150630.html

ここらへんは情報システムユーザースキル標準(UISS)、組込み技術者スキル標準(ETSS)などわちゃわちゃしているんですが、ここらへんがまとまってきた感じなんでしょうか?流行りもの感はぬぐえませんが、それだけ要望が強い分野でもあります。
iDCは主にタスクディクショナリとスキルディクショナリから構成されていて、業務遂行にあたりスキルセットを確認するためのチェックツール(というよりリスト)になっています。なんかIT系のヘッドハンターとかがヒアリングしながら値踏みしていくときのチェックしていくシートっぽいよね。

 

これをつかって抱える人材の弱点や強みの確認や、人材育成や教育にやくだてていきましょう。ということです。
印象としてはPMBOK(ピンボック/プロジェクトマネジメント標準知識体系ガイド)ぽいなーと。設計のときに相互互換は考慮したというようなことは言っていました。

 
ただ、なんかこういう評価項目がupWorks(oDesk/海外のクラウドソーシングのサービス)とかにあったら、外国の人、特にインド人とかは全部に◎をつけてゴリゴリっとアピール返してくるよね、と。そういうときどうしたらいいんだろうね?

学習には段階があって、よくいわれているのは、

1.無意識的無能:できないことがわかってない状態
2.意識的無能:できないことがわかっている状態
3.意識的有能:意識すればできる状態
4.無意識的有能:意識するまでもなくできる状態

とかになっているって言うじゃないですか。(たしか本当は5段階)
こういう自己申告によるチェックリストの場合、

「できないことすらわかっていない人物」と「できることを意識する必要もない人物」が、同じ自己評価になる可能性があるんですよね。

例えば、
Q「(戦略) 市場機会の評価と選定 > ビジネス環境分析手法 > ニーズ&ウォンツの把握」

無意識的無能くん「◎だろ、余裕ダシ!フンイキでびしばし伝わっし!いつもやってっし!!」
無意識的有能さん「☓かな。難しいんだよね。こないだも顧客の要望汲み取りきれなかったし…」
なんて具合いに、予想される成果から判断すると評価が逆転する可能性すらある。
そもそもできる子のほうが状況把握が正確なので評価が厳し目になる。
「できる子」は条件が出揃わない状況で安易にできるとか言えないもんですし。

 

それに、「できる」と言っても、アウトプットが金になるレベルとゴミにしかならないレベルは実際には混在する。そんで、業界や所属会社によってはゴミでも金にできたりするのが、またなんとも・・・難しいところ。
プログラミングも成果物と実績でしか評価できないという点では、小説家や作曲家とたいしてかわらないのだけれども、「漢字が書ける」「バイエルンが弾ける」を持ってして、同じスキルやタスクを処理できるものとしてあつかっていいものか?
正確にその部分だけを反復して市場で競争するわけではないから、外形評価も自己評価もとても難しい。
それに同じ作者だって名作と駄作は混在する。
定量的な何かがないと、スキルセットとしてはインディケーター(ものさし)の問題がつきまとう。
人間も負荷をかけてベンチマークをとることぐらいはできるけれども、やはり表層的にならざるを得ない。

「握力20Kgなのに大車輪ができるのはおかしい」とか、コンピテンシーディクショナリがビッグデータになるほどデータを貯めてスキルやタスクの相関が見えるようになっていけば、無意識的無能と無意識的有能の区別がつくようになるかな?

 

でもコワーキングとかコライティングとかの協創の未来を予想すると、寄与度がどうこうだとか、いばらの道になるかもしれないし、どうなんだろーねー。

人から評価されたり評価したりする世界から遠のいちゃってるので、鈍って答えが出ません。

 

どうおもいます?


(書評)雑多なあれこれ


(漫画)アップルシード 作:士郎正宗

攻殻機動隊の作者、士郎正宗の古い漫画。90年台。
強化外骨格とか人工知能(AI)が政治をしたり判事をしたりする社会とか、スパコンの性能がゲイツ級とか、そういう細かな設定が微に入り細に入り、とてもよく練られているSF漫画。SFファンには楽しい。この時代独特の行き過ぎた設定。たぶん練られすぎていてあらかたのひとを振り落とす勢い。最近のライトな奴に慣れてる人には難しいかも。

 

これと設定資料集をセットでamazonマケプレに出品したらデンマークから注文が入った…。
2キロあるのに送料が1,234円で計算されてて、amazonのカスタマセンターに「何かの間違いじゃねぇの?」って聞いたら、「安心してください、はいてますよ海外発送に規定はありません(意訳)」と言われて、泡吹いた。1,000円で送んなきゃいけないのかー。誰だい?海外発送可能にチェックいれて商品を作成したのは。
民間外交だとおもって発送することにした。船便だったら足でないで送れるかな。

ついでのおまけセット巻。hyper noteという設定資料集。設定読んでも難しいね!

 

 

[新版]ブルー・オーシャン戦略―――競争のない世界を創造する (Harvard Business Review Press)
W・チャン・キム (著), レネ・モボルニュ (著)

2015/9/4に10年ぶりの新版がでたというので読んだ。
この本が出た当初からブルーオーシャンだのレッドオーシャンだのこの10年で言い古されてきたのでおおよそ皆様御存知の内容ではあると思うが。まぁ、なんというか、特に新しい発見や気づきはなかった。
足すもの足して引くもの引いて差別化していこうぜぃってことぐらいか。
ハーバードビジネスレビュー本らしく、ケーススタディがいっぱい。日本の企業も多く取り上げられているよ。
なんというか基礎教養?

 

ビジネスエリートの「これはすごい!」を集めた 外資系投資銀行のエクセル仕事術---数字力が一気に高まる基本スキル 著:熊野 整

元モルガン・スタンレー証券だった人が書かれた本。
いくつか、ふんふんと納得するところと、納得しないところがあった。

 

「マクロ組むんじゃねぇ」→

反省。町内のお祭りの会計とかをやっているのだが、もうめんどくさすぎる!なんなのこの見たこともないような勘定科目!ってブチ切れてついカッとなってマクロを組んで以来それをつかっているのだけれども、確かに誰もメンテナンスできないので引き継げない。でもなー、関数程度のブックにしたところで、エクセルを使っている時点でメンテナンスできる人はいないんだよね。
マクロについては、時と場合と対象物の量だと思うんだよね。プログラムのほうが人によっては可視性も保守性も処理性能も高いこともあるし。
最近はマクロを書くとエクセルの拡張子が変わってしまうので、あまりゴテゴテしているものをマクロで書こうとも思わないけれども、実務を理解したOLが自分で使う用に書いたマクロはそこらのプログラマの制作物だの、コンサルだのの提案の数百倍は価値があると思うので一概に否定はしたくないな。マクロやプログラムを書かないとできないことは多い。特に反復継続するようなものでは効率が全然違う。

「綺麗なフォントを使え!例えばMS P ゴシック」→
( ゚д゚)ふぁっ!???
綺麗なフォントを使えというのには同意だが、「P」つまりプロポーショナルフォントはダメじゃね?
字幅が数字や文字の内容で変わってしまうからだ。これは可変幅字種である。可変幅ではアスキーアートが書けないではないか!
いや、それは冗談だが、Pフォントだと大きな桁の数字になると幅が違ってくるのでこの主張には賛成できない。
MS Pは字種で幅にあまり違いがないフォントだが、桁が重要な金融系だったら桁幅重要なんじゃないかな?
幅が違ったら見落とさない?

不思議に思ったので、Pフォントをつかってエクセルで見てみたのだが、数字はフォント幅に違いがないようになっていた。へー。
でも、ま、これはフォントデザインの賢さに助けられているだけなのでPのつかない「MS ゴシック」にすべきだと感じたよ。MS PゴシックもMS P明朝も数字は等幅フォントでデザインしてるんだね。知らなかった。

数字はカンマで区切る→
そうだね大切。百万から先の数字はカンマで読むのでカンマないと幾らだかわかんない。キロだとかメガ的な扱いでも。小数点についての記述はなかったんだけど、エクセルは見た目丸めて返すので、カンマと少数点のところはクイックアクセスにいれておきたい。有効数字2桁とかって、規定してもいいんではないかな。わい化学あがりなのでつい基本有効数字は2桁。

単位は単位だけの列に書こう→
これをやるのは見積書とか請求書ぐらいだなー。紅茶を「g」とか「kg」で商品は「ヶ」とか。単位混在って別のミスをひきおこすので普通はありえないし。普段はセルの書式設定→ユーザー定義で書いてます。「ヶ」とか「個」とかはね。

数字の入らないところはN/Aいれとけ→
これなー…。
たまに、一覧性をたかめるために「-」をいれることはあるけれど、プログラム書く身としては勘弁してほしいなー。空白値なのかnullなのか、0なのかでデータとしては意味がまったく変わってくるので、文字列のN/Aを入れられると困っちゃう。だいたい数式エラーになるじゃない。書式設定とかで回避できない?うーーん。
エクセルのヘルプを見てみたら=NA()を使えってさ。=IFERROR(A2/A3,NA()) とか =IFERROR(A2/A3,”-“) とか、ちょっとめんどくさいけど、手打ちでN/Aを打つよりはこっちのがまだいいかな。

エクセルをメールに添付しない→
LANとかに置いてURLで共有しろってことらしいのだけど、これもなー。同時編集のものについてはgitとかで管理していない限りメールでデッドコピー版を作っておくことはある程度緩やかなバックアップになるんだよね。とくに対外的な資料の場合。編集をだれにどこまで許して、衝突の頻度やマージの大変さとかの問題じゃないっすかね?

入力した数字は青、計算してでてきた数字は黒→
これ超大切。「プログラムに直値を入れるな」っていう基本にも通じるんだけど、入力で設定された数字は青で書けという原則はもっと広く共有されるべきだとおもう。って、自分もやるようになったのはこの数年なんだけれども。ほんと、手入力の数字は青!

その他→
ショートカットのあれこれが乗ってたけど、クイックアクセスツールバーとかつかわんのかな?アイコン右クリックで出てくるやつ。クイックアクセスのほうが楽じゃない?なんか反対意見ばっかりみたいになっちゃったけど、会社勤めの人は必読書にしてもいいんじゃないかなって思ったよ。こっから社内のエクセリング規約とかつくったらいいんじゃねぇかな