日本地震学会の意見集にあった潮汐トリガー


日本地震学会の意見集「地震学の今を問う」のPDFをざーっと読んでいて、びっくりしたのだけど、潮汐データを真面目に分析してないのかと逆に新鮮だった。

日本地震学会 意見集「地震学の今を問う」
zisin.jah.jp/pdf/SSJ_final_report.pdf

「潮汐トリガー研究の重要性 末 芳樹」
本意見は地球潮汐による地震のトリガー,所謂,潮汐トリガーに関する研究のすすめである.地震研究者の多くは気付いておられないと思うが,何故にか地震研究者はこの問題を避ける傾向が大変強い.その結果,以前から地震発生に対する地球潮汐の有意な関与が少なからず報告されているにもかかわらず,現在もこの問題に取り組む研究者が大変少ないという現実がある.主として地殻の挙動を研究する地震研究者には恐らく自覚されていないそのような認知バイアスが存在することを念頭に置いて,一度この問題を検討いただきたい.

ざーっと、読んでてこのサマリーまできて、びっくりしちゃった。
潮汐や月との地震の関係なんて民間伝承でも言われてるし、これだけ地震発生がビッグデータと化せば相関関係なんて容易にみちびきだせるものだとおもっていたからだ。

巨大地震がいつおきるかは判らなくても「おきるとしたら、この日」ぐらいの事は地震直後にやった素人マイニングでも結構精度のあるものにできたし、フォワードテストでも結構よさげだったと記憶している。公開しなかったのは、混乱を招いてはいけないというのと、こんな素人予測をださなくても地震の専門家間では常識なのだとおもっていたからだ。

メッシュを細かくして、ノイズを取り除けばかなり綺麗な相関関係を抜けるだろうというマーケティング上の直感があるし、3.11直後に自前で構築したデータセットでもアウトラインまではすぐに確認できた。すごく簡単なことしかやっていないから、仕事で専門でやってる人なら1日もかからないで結論にまでたどり着けるのじゃないかと思う。
だから何故、精査されていないのかが疑問でならない。本当だろうか??

地震学者というのは地べたばかりみて、空を見上げることはないのだろうか?地殻変動には重力加速度変動は関係ないとされているのだろうか?だとすると素人にはむしろそれのほうが不思議でならない。
人類が確実に予測できるのは将来人口の年齢分布か惑星軌道かぐらいのものだと思うのだけど・・・

自分が潮汐に注目したのは重力加速度変動を観測、予測するための代替手段としてだ。本当は地球潮汐のデータセットが欲しいが、国立天文台はデータを一般には公開してくれないので自分の場合、潮汐の遅行平均を出すなどして擬似的に地殻潮汐を予測して代用した。

地震情報はもはやビッグデータだ。データマイニングの一般手法でも通用するレベルになっている。
月の軌道(地球と月の距離)、観測地点ごとの潮汐データ、地震の発生結果における開放エネルギー総量のグロスは、学術的には相関係数をだしたりして証明する必要があるだろうが、そんなものすぐできるじゃないのと思う。

そもそも、注目もされておらずやられていないのだったら、後で時間あるときにデータ整理して公開しとくよ・・・。

あれ・・・。
もしかして、この提言している人ってこのブログにメールをくれた人だろうか?